ランドレース (L), 大ヨークシャー (W), デュロック (D), ハンプシャー (H), および桃園種 (T) の5品種延べ246腹について, 繁殖能力として初産日令, 妊娠期間, 分娩間隔, 受胎率, 分娩率, 子豚数, 育成率および子豚体重を調べた。初産日令はLが最も早く, 次いでD, W, T, Hの順であった。妊娠期間はTが最も長く (116.9日), 次いでD, W, H, Lの順で, 115~114日の範囲内にあった。分娩間隔 (1~2産) はLが最も短く (178.9日), WとDはこれより約10日, Hは約15日長かった。受胎率はTが82.6%で最も高く, 次いでL, D, H, Wの順であった。分娩率はW, D, T, Lは良好であり, Hは最も劣った。出生時子豚数はT, L, Wが多く, 3週令および8週令ではLとWがすぐれ, TはLに劣らない産子数であった。HとDは各時期ともやや劣った。育成率はL, W, D, Tはほぼ同成績でHはやや劣った。子豚総体重は出生時, 3週令および8週令においてLがすぐれ, 次いでWで, Tは3週令を除いて最も劣った。出生時子豚平均体重はLが最も大きく, Tが最も小さかった。3週令では各品種の差異は少なく, 8週令ではTが最も小さかった。
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