日本養豚学会誌
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26 巻 , 3 号
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  • 三上 仁志
    1989 年 26 巻 3 号 p. 175-187
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 高橋 弘, 杉本 隆重, 新部 昭夫, Allan SCHINCKEL, Yasuo AMEMIYA
    1989 年 26 巻 3 号 p. 188-196
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の体重の105kg到達日齢と105kg時の背脂肪厚の推定育種価を計算する方法として, 簡易法を含めた三方法について, 予測誤差分散と正確度を比較検討した。
    三方法は, 1) 各血縁個体のデータを用いて直接, 選抜指数法を用いる方法 (直接法), 2) 各世代ごとに推定育種価を計算し, 次に母豚の推定育種価を考慮して, 検定を終了した種豚候補の推定育種価を再計算する方法 (二段階法), 3) 種豚候補とその母豚の推定育種価の共分散を簡便式で算出し, この共分散を使って種豚候補の推定育種価を求める方法 (簡便二段階法) である。
    これらの方法を比較する材料として, 種豚候補自身およびその全きょうだいと父系半きょうだい, 母豚および母豚の全きょうだいと父系半きょうだいからのデータを用いた。
    育種価の予測誤差分散を最小にする直接法に対し, 他の二法の予測誤差分散の増加率は, 最大で到達日齢では0.006未満, 背脂肪厚では0.012未満と極めて小さい値であった. 105kg到達日齢における直接法と他の二法との正確度の差は0.0025未満, 背脂肪厚では0.0035未満と小さい値であった。
    簡便二段階法は, 多数の種豚候補の推定育種価を計算する上で, 他の二法と比べ計算方法が簡単であり, 処理効率が極めて高く, 小型コンピュータを使ってデータ処理を行う場合には, 非常に有効な方法となる。
  • 田中 一栄, 山形 勝吉, 黒澤 弥悦
    1989 年 26 巻 3 号 p. 197-202
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    古くから鹿児島県内で飼養されてきたバークシャー種について, 県畜産試験場が系統造成の基礎豚として地元の農家から集あたものから無作為に50頭の採血を行い, この集団の遺伝子構成を明らかにする目的で, 澱粉ゲル電気泳動法によって血液蛋白・酵素の22遺伝子座位を調査した。このうちPa, Tf, Hp, Am-I, 6PGD, PHI, PGMおよびEsDの8座位で多型が検出され, 他の14座位はすべて monomorphic であった。これら各座位の遺伝子頻度を, 大石ら1)が調査した関東周辺で飼養されていたバークシャー種の集団と比較すると, 鹿児島バークシャー種にはHp1FとHp2遺伝子が認められず, 逆にHp3遺伝子が検出された。また, PaおよびTf座位における遺伝子頻度が若干異なっているが, 両集団の遺伝子構成にはそれほど大きい差はないものと考えられる。他の欧米系豚1, 12-14)との比較では, Pa, Hpおよび6PGD座位の遺伝子頻度に顕著な差がみられ, 特に鹿児島バークシャー種におけるHp1遺伝子の頻度が極めて高く, また, 6PGD座位も著しい多型を示した。なお, 本集団の遺伝的変異性を定量した結果, P poly=0.3636±0.1026, H=0.0980±0.0361であった。
  • 宮腰 裕, 集治 善博, 南雲 忠雄, 黒田 由佳, 近藤 由美, 近藤 弘司, 多田 健二
    1989 年 26 巻 3 号 p. 203-210
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    母豚6頭とその産子計64頭を供試し, 出生後の子豚の乳つき順位 (teat-order) 形成について観察した。また, 乳つき順位と子豚の吸乳量との関係およびそれらの生時体重との関連性について検討した。
    その結果, 3日齢までに98.0%の子豚が自己専用の乳頭を決めた。しかし乳つき順位は, 同腹子豚の死亡により再形成されることが認められた。
    子豚は自己専用乳頭を決める前に, あらかじめ母豚乳房部の特定の小区域に対する好みを示し, その範囲内で次第に専用の乳頭を決めてゆく傾向が認められた。
    確立された乳つき順位の維持には, 子豚の吸乳時における相対的位置および姿勢が関連しているものと思われた。生時体重の重い子豚は, 母豚の前方の乳頭を占有する傾向が強いことが認められた。
    1腹子豚相互間の相対的な吸乳量の比較は, 1回の吸乳量によっても推定が可能であった。
    母豚の乳房前半部から吸乳する子豚の吸乳量は, 後半部のそれに比較して有意に多いことが認あられた。またこのことから, 生時体重の重い子豚が, より多くの母乳摂取を継続する結果となり, 1腹子豚間の体重差は一層拡大するものと考えられた。
  • 森 淳, 長野 練太郎, 古谷 修
    1989 年 26 巻 3 号 p. 211-217
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    繁殖雌豚を長期繁殖させ, しかも繁殖周期を短かく効率的にさせる妊娠期の飼料給与量およびエネルギー要求量を明らかにするため試験を行った。ランドレース種の未経産豚16頭を2区に分け, 1~4産の各妊娠期に1日1頭当たりの飼料給与量を2.0kgとする対照区と, 初産を1.7kgとし, 以後1産ごとに0.1kg増加させる試験区を設けた。なお, 冬期 (12~3月) には両区とも0.4kgを増給した。一方, 授乳期には妊娠期の飼料給与日量に子豚1頭に付き0.45kgを増給し, 28日齢で離乳した。離乳後交配までは両区とも日量2.0kg与えた。供試飼料は妊娠期, 授乳期ともトウモロコシ・大麦および大豆粕主体のもので, 粗蛋白質 (CP) 14%, 可消化エネルギー (DE) 3200kcal/kgのものを用いた。
    対照区の初産の妊娠期における母体の増体量 (分娩後体重から交配時体重を引いたもの) および交配から離乳まで (1繁殖周期) の増体量は適量とされる25および15kgを上回っており, 6400 DE kcalのエネルギー給与量で十分であった。しかし, 2, 3および4産の妊娠期の母体増体量は21.4, 17.2および9.1kgであり, 適量とされる25kgに不足した。また, 1繁殖周期の増体量も13.7, 12.4および3.3kgとなり, 適量とされる15kgに不足した。特に4産の増体量は小さく, 飼料の増給の必要が認あられた。
    試験区では初産の1繁殖周期の増体量は19.3kgであり, 必要量を満たしていたが, 妊娠期の母体増体量は21.9kgであり, 1.7kg (5440 DE kcal)/日の給与では適量とされる25kgの増体をさせることは出来なかった。また2産以後の妊娠期 (母体) および1繁殖周期の増体量ともに不足しており, 1産ごとに0.1kgの飼料の増給では不十分であった。
    生時および28日離乳時の子豚数, 1腹子豚総体重および平均子豚体重等の子豚成績には両区の間に明らかな差は認あられなかった。
    初産から4産の間, 各25kgの妊娠期の母体の増体に必要な飼料給与量 (エネルギー給与量DE kcal) は, 初産で1.90kg (6080), 2産で2.04kg (6528), 3産で2.15kg (6880), 4産で2.26kg (7232) と推定された。
  • 鈴木 啓一, 氏家 哲, 西田 茂, 鎌田 智子, 浅野 安夫
    1989 年 26 巻 3 号 p. 218-224
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    基礎世代から第4世代までの種雄豚と種雌豚, それぞれ49頭と212頭より生産された選抜第1世代から第5世代までのランドレース種育成雌豚合計624頭の成績を用い, 系統造成試験での体重または背脂肪厚に基づく8週齢時の第1次選抜による90kg時の第2次選抜における各形質の改良効果を推定した。8週齢体重と90kg時の各形質との表型 (rP) と遺伝相関 (rG) はそれぞれ, 1日平均増体量との間でrP=0.175とrG=0.307と中程度の値であり, 90kg背脂肪厚とではrP=-0.003, rG=-0.043, ロース断面積とではrP=0.049, rG=0.008と低い値であった。一方, 8週齢時の背脂肪厚と90kg時の背脂肪厚との間にはrP=0.366, rG=0.459の比較的高い相関が得られたが, 1日平均増体量との間にはrP=0.042, rG=0.142, ロース断面積との間にはrP=-0.121, rG=-0.083の低い相関が得られた。8週齢時と90kg時の背脂肪厚の腹内相関 (級内相関) も0.331と腹を通じての相関と同様に最も高かった。これらの結果より第1次選抜の際, 8週齢背脂肪厚を選抜指標として考慮することが, 90kg時の第2次選抜における背脂肪厚の改良を進める上で有効であることが示唆された。そして, 8週齢背脂肪厚を第1次選抜形質として考慮することにより90kg背脂肪厚の全期待改良量の約26%がもたらされることが示された。
  • 新井 肇, 石岡 宏司
    1989 年 26 巻 3 号 p. 225-231
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    出荷技術の改善方法に資するため, A県下の一貫生産農家78戸の1987年における肉豚出荷成績 (77,815頭分) の農家別月別データを入手し, 出荷成績各指標間の相関分析を行い, 次の結果を得た。
    1. 相関係数のとくに高い指標を選び, その因果関係により整序したところ, 1頭当り利益を構成する3つの指標群が得られ,「出荷技術」は, (1) 市場対応技術, (2) 品質管理技術, (3) 狭義出荷技術から構成されることを示した。
    2. 上物率と格落額の関係を回帰式で示し, 上物率改善の経済効果を測定した。
    3. 枝肉品質を上物率だけで代表させる慣行に対して, 3つの等級を三角座標におとし, 等高線により格落額に読み変える方法を提示した。
    4. 枝肉重量の増大はコスト低下をもたらすが, 上物率低下のリスクもある。このことから, 上物率に偏重した品質評価に対し, 上物率と枝肉重量を組み合わせて評価すべきであることを提起した。
    5. 平均枝肉重量よりもその標準偏差が格落額と高い相関があることを示し, 出荷時における枝肉重量の管理が経済性の追求にとって重要であることを指摘した。
  • 鳥取 勝, 野口 剛, 青木 利恵子
    1989 年 26 巻 3 号 p. 232-240
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚における脂肪の肥大や増殖の機構を解明するために, 当所生産のLWH種4腹24頭 (雌12頭, 去勢雄12頭) を用い, 月齢 (体重) 毎に背脂肪と腎周囲脂肪を採取して, 脂肪蓄積と脂肪酸組成の推移を検討した。
    腎周囲脂肪の形成は1か月齢時 (平均体重7.5kg) ではほとんど見られず, 3か月齢 (平均体重47.1kg) から4か月齢 (平均体重80.4kg) にかけて, 平均脂肪細胞直径が66μmから73μmと著しく増加した。また, 背脂肪細胞の平均直径は豚の成長にともなって大きくなる傾向を示し, 体重7kgから110kgにかけて50μmから70μmへ増加した。腎周囲脂肪では3か月齢時, また, 背脂肪では2か月齢で脂肪細胞直径の分布パターンは一相性を示したが, 4か月齢 (平均体重80.4kg) から6か月齢 (平均体重110.0kg) にかけて, 直径50μm以下の大きさの脂肪細胞がほぼ一定で存在して脂肪細胞直径の分布パターンが二相性を示すようになり, 脂肪蓄積には脂肪細胞容量の肥大と数の増加が関係しているものと考えられた。
    豚の成長にともなう平均脂肪細胞直径の分布ピークの大きい方向への移行は, 腎周囲脂肪に較べ背脂肪の方が早かった。
    背脂肪厚と各脂肪酸量との間には有意な相関が認められ, 特にリノール酸量は高い負の相関を示した。また, 平均脂肪細胞直径は各脂肪酸量と相関があり, リノール酸量と負, 飽和脂肪酸量と正の相関があった。
  • 戸津 川清, 萱場 猛夫, 大澤 有子, 上野 宏樹, 須藤 信也, 富樫 稔
    1989 年 26 巻 3 号 p. 241-242
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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