日本養豚学会誌
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29 巻 , 4 号
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  • 田浦 保穂, 増山 龍一, 鈴木 敏之, 高島 一昭, 石井 邦彦, 田中 明子, 山口 潤, 網本 昭輝, 田辺 茂之, 中市 統三, 中 ...
    1992 年 29 巻 4 号 p. 193-199
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    子宮内圧に対する Carbetocin の用量別作用について検討した。体重200~300kgの離乳母豚6頭を用い, 第1日に Oxytocin 25IU (Oxy), 第3日に Carbetocin (Car) 0.05mg, 第5日にCar 0.4mg, 第7日にCar 0.2mg, 第9日にCar 0.4mg, 第11日にCar 0.6mgをそれぞれ筋肉内に注射し, 以下の結果が得られた。
    1. 子宮収縮パターンは, Oxy 25IUを投与すると徐々に子宮内圧は上昇し, 約60mmHgまでに達した。収縮頻度は投与直後が最も高くて0.98分に1回の割合であり, その後間隔が広がり約1~1.5時間後に投与前値へと復した。Car投与後の子宮収縮パターンもOxy群と同様であり, 投与直後の低収縮圧, 頻回収縮のパターンから徐々にゆるやかで高収縮圧のパターンを経て2~5時間でほぼ投与前の収縮圧に戻った。
    2. Oxy群の平均子宮収縮圧は, 投与前50.3mmHgであったが, 投与後には上昇し約60mmHgになった。その後, 時間の経過とともに圧は低下し約120分して投与前値に戻った。Car群では, Oxy群との間に有意差はなかったが, 全群が投与後一過性に上昇し, その後は徐々に低下し, 投与前よりも低圧になる傾向がみられた。
    3. Oxy群の子宮収縮波の平均持続時間は, 5分後に約1/2に短縮し, その後徐々に延長し, 30~60分で投与前値に戻った。Car 0.2mg群では投与後30分及び90分, また0.4mgと0.6mg両群では90分において, Oxy群との間に有意な収縮時間の短縮が認められた。
    4. 子宮収縮の作用時間は, Oxy 25IU群では57.6分, Car 0.08mg群では93.9分, Car 0.1mg群では43.1分, Car 0.2mgでは213.2分, Car 0.4mg群では225.3分及びCar 0.6mg群では280.6分となり, Oxy 25IU群のそれぞれ約1.6倍, 0.8倍, 3.7倍, 3.9倍及び4.9倍の長期作用した。
  • 田浦 保穂, 増山 龍一, 宮本 忠, 吉武 信, 野口 道修, 保田 昌宏, 村田 智昭, 宇根 智, 中市 統三, 中間 實徳, 山本 ...
    1992 年 29 巻 4 号 p. 200-204
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    中規模養豚場で1990年9~11月に分娩した母豚のうち93例について, 分娩開始時刻 (第一子) を記録し, 産子のたびに, その時刻や体重を記録した。供試母豚は次子娩出までの間隔が30分以上となったものを対象とし, その時点で, 陣痛促進剤としてオキシトシン25単位 (Oxy 25), カルベトシン (Car; 長時間作用型オキシトン類似体) 0.4mg, 0.2mg, 0.1mgのいずれかを筋注し, 以下の結果が得られた.
    1. 分娩間隔が30分以上の発生率は非常に高く, 約50%に及び, Car群全て1回注射により, 全例が30分以内に分娩を再開したのに対して, Oxy群では, 10例中4例 (40%) において, 2回注射が必要であった。
    2. Oxy群では投与前の子豚1頭当たりの分娩所要時間が平均30.7分, 投与後22.8分となり, 投与を100とした場合, 74となり約25%短縮されたが, 投与前後間での有意差は認められなかった. これに対して, Car群では0.4mg群において48.8分が19.7分に, 0.2mg群では34.8分が9.8分に, また0.1mg群でも34.0分が11.2分に短縮され, 同様に投与前を100とした場合には, 40, 28, 33となり, Car全群がOxy群よりも有意に短縮した。しかもOxy群では認められなかった投与前後間の有意な短縮がCar群全てにおいて認められた。
    3. 母豚当たりの死産の発生率は, Oxy群60.0%と最も多く, 次にCar 0.4mg群, Car 0.2mg群, 無処置群, Car 0.1mg群の順であった。子豚当たりの死産の発生率は, 母豚のそれと同様な傾向であった。
    4. 分娩後7~21日にかけての子豚の1日の増体量では, Car群の方がOxy群よりも増体が良い傾向であった。
    5. 分娩後7日目と21日目の子豚の育成率では, 無処置群が92.7%と最も高く, 次にCar 0.2mg群, Car 0.1mg群, Oxy群, Car 0.4mg群の順であった。
  • 田浦 保穂, 増山 龍一, 保田 昌宏, 宇根 智, 中間 實徳, 宇塚 雄次, 和田 直巳, 徳力 幹彦
    1992 年 29 巻 4 号 p. 205-210
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    Carbetocin および Oxytocin の in vivo での豚の子宮内圧と子宮筋電図に対する作用を比較検討した。体重200~300kgの離乳母豚6頭を用い, 第1日目に Oxytocin 25IU, 第3日目に Carbetocin 0.2mg をそれぞれ筋肉内に注射した。薬剤投与直後からの子宮収縮や子宮筋の活動電位は高くなり, 頻度も増大した。子宮収縮および子宮筋電図に対する薬剤の平均作用時間は, Carbetocin では213.2分, Oxytocin では57.6分であり, Carbetocin は Oxytocin の約3.7倍の持続効果があった。両剤投与による副作用は全例において認められなかったが, 子宮収縮圧は両群ともに一過性の上昇が認められた。子宮筋の放電パターンは1回子宮収縮パターンと同じであり, 子宮の筋電図をモニターすることにより, 子宮収縮を推測することができた。
  • 新部 昭夫, 杉本 隆重, 高橋 弘
    1992 年 29 巻 4 号 p. 211-217
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    種豚の改良には正確な育種価の予測に基づく選抜計画が必要であり, 集団の遺伝的改良量を常に把握することが重要となる。本研究は, 著者らが開発した選抜システムを導入している種豚生産農家の種豚群における発育形質と背脂肪厚の育種価をアニマルモデルによって予測し. 集団の遺伝的趨勢を比較検討した。
    分析材料は, 群馬県の種豚生産農家の一農場で1985年6月から1990年7月までに生産されたデュロック種の子豚8,859頭の検定記録と, これらの記録をもたない親集団324頭の合計9,183頭を供試した。分析対象形質として105kg体重到達日齢 (DAY) と背脂肪厚 (BF) の2形質を分析した。アニマルモデルで取り上げた要因は, 母数効果として子豚の生年, 性および近交係数に対する回帰係数, 変量効果として分娩腹, 腹内の個体の枝分かれ効果である。
    混合モデル方程式は SOR (successive overrelaxation) 法による反復法で解を求めたが, そのときの反復回数はDAYで359回, BFで238回であった。
    DAYの遺伝的趨勢は, 1985年から1990年までの年次変化で-7.4日と大幅に減少し, 遺伝的な改良度の大きいことが認められた。BFについては, 1989年の-0.35mmが最も大きな値であったが, 全体としては大きな変化は認められず, 僅かに薄く改良されている程度であった。この結果は, 背脂肪厚に対して厚過ぎても薄過ぎても市場価値が低下するという日本の事情を反映したものと推察された。
  • 1992 年 29 巻 4 号 p. 218-228
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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