日本養豚学会誌
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32 巻, 1 号
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  • 2. 豆腐粕サイレージ給与による発育および体脂肪に及ぼす影響
    丹羽 美次, 中西 五十
    1995 年 32 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1995/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豆腐粕の有効利用を促進するため, 豆腐粕に13.7%の大麦と0.7%のプレミックスを加えて調製したサイレージを肥育豚に給与して消化試験, ならびに肥育試験を実施するとともに, 肥育試験終了後に脂肪融点および脂肪酸組成を調べた。体重50kgのLW交雑種を用い, 5日間の消化試験を行った結果, 豆腐粕サイレージ給与区のNFE, 粗蛋白質および粗脂肪の消化率はトウモロコシを主体とした対照区と比較して大きな差はなかったが, 粗繊維の消化率は有意に高かった。肥育試験はLW・H交雑種を用いて3群を設け約16週間にわたって実施し, 飼料給与は1日2回の制限給餌とした。1群は対照区飼料を全期間給与した。2群は1~12週は豆腐粕サイレージを100%, 13~16週は対照区飼料を給与した (豆腐粕サイレージ1区)。3群では1~3週に豆腐粕サイレージを100%, 4~14週の間は豆腐粕サイレージと対照区飼料の大豆粕を大麦に代えた飼料を50% (乾物換算) ずつ, 15~16週には対照区飼料を100%給与した (豆腐粕サイレージ2区)。肥育試験では, 豆腐粕サイレージ1区は全飼料の66%, 豆腐粕サイレージ2区では47%をサイレージで代替した。増体日量ならびに飼料要求率はどの期間においても3区間に差は認められなかった。また, サイレージの嗜好性は極めて良好であった。背脂肪および腎臓周囲脂肪の融点を測定した結果, サイレージ給与区は対照区に比べ, いずれの部位でも有意に低いか低い傾向を示した。脂肪酸組成では, リノール酸およびリノレン酸は有意に高く, また, オレイン酸およびパルミチン酸は低かった。
  • 新部 昭夫, 杉本 隆重, 高橋 弘, 小野里 幹夫
    1995 年 32 巻 1 号 p. 8-14
    発行日: 1995/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    著者らは養豚経営において重要な要因である母豚の繁殖能力に対する産次および品種の影響を分析した。
    分析に用いた繁殖記録は, 群馬県17戸, 新潟県18戸の農家において, 1987年1月から1991年12月までの5年間に繁殖用雌豚 (母豚) 2,367頭から得られたもので, 合計13,923腹のフィールド・データを利用した。分析した繁殖形質は生存産子数, 死産子豚数, 生時一腹子豚体重, 21日齢一腹子豚体重の4形質であり, 品種はランドレース種 (L) と大ヨークシャー種 (W), およびその交雑種 (L×W, W×L)である。数学モデルで取り上げた要因は産次, 品種, 地域および交互作用の各効果と分娩年一季節グループの3次までの回帰係数である。
    一腹あたり生存産子数は, LとWLは5産で, またWとLWは4産で最も大きい値を示した。死産子豚数は4品種とも2産で最も小さい値を示し, 3産から増加した。生時一腹子豚体重はWLを除き4産で最も大きい値を示した。21日齢一腹子豚体重はLを除き2産および3産で最も大きい値を示した。また, 生時一腹子豚体重と21日齢一腹子豚体重は4品種とも初産と2産の産次間差が他の産次間に比べ最も大きな値であった。
    一腹当たり生存産子数の4産次までの最小二乗平均値は, L, W, LW, WLの順にそれぞれ, 10.59頭, 10.09頭, 11.27頭, 11,21頭であり, 品種別能力はLW=WL>L>Wの順位であった。死産子豚数では同様に0.91頭, 0.80頭, 0.61頭, 0.71頭であり, 品種別ではL>W>WL>LWの順であった。生時一腹子豚体重では16.63kg, 15.12kg, 16.71kg, 16.83kgであり, 品種別ではL=LW=WL>Wの順であった。21日齢一腹子豚体重では65.69kg, 62.42kg, 62.50kg, 63.78kgであり, 品種別ではL>WL=LW=Wの順であった。
  • 1995 年 32 巻 1 号 p. 19-91
    発行日: 1995/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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