日本養豚学会誌
Online ISSN : 1881-655X
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33 巻, 1 号
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  • 押田 敏雄, 福安 嗣昭, 遠藤 寛子, 長谷川 浩志, 猪股 智夫, 及川 直子, 小西 信一郎, 盛 信博
    1996 年 33 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1996/03/11
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    鉄剤の投与が仔豚の血中ビタミンB12 (以下, B12) 含量や貧血に関与する血液の諸性状 (Ht, Hb, Fe) および体重にどのような影響を与えるのかについて単味鉄剤とB12添加鉄剤を筋肉注射して, 鉄剤無投与豚と比較した。その結果, B12添加鉄剤は単味鉄剤の抗貧血効果を増強し, 増体効果があることが示唆された。
  • 宮脇 耕平, 保科 和夫, 伊東 正吾
    1996 年 33 巻 1 号 p. 5-13
    発行日: 1996/03/11
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    肥育豚の発育, 飼料要求率, 群のバラツキおよび枝肉に及ぼすウェットフィーディングの効果を解明するために, 259頭の肥育豚を用いて5回の飼養試験を実施した。試験に供した給餌器は, 従来型セルフフィーダー (対照区), A社およびB社製自然落下型ウェットフィーダー (ウェットA区およびB区), C社製飼料切出し型ウェットフィーダー (ウェットC区) の4種類であった。また, ウェット区をプールして1頭口飼養頭数の影響についても検討した。
    肥育豚の1日平均増体量 (DG) に及ぼす給餌器の影響は, 有意差としては検出されなかったが, ウェット各区が対照区より良好な傾向を示した。この増体改善傾向は去勢雄では認められなかったが, 雌では明瞭であった。飼料要求率はウェット各区が有意に良好で, 肥育全期間をとおして6~9%改善さ, れた。また体重の群内バラツキの推移では, 増体にともない対照区よりもバラツキは小さくなる傾向が認められた。ウェットフィーダー1頭口飼養頭数による影響は, DGにおいて有意の効果が認められ, 1頭口飼養頭数が増加するに従いDGは低下した。枝肉の背脂肪厚, 腹脂肪厚には, 有意ではないものの, ウェット各区は対照区よりも, 去勢雄では薄く, 雌では厚めとなる傾向が認められた。
  • 家入 誠二, 佐藤 正寛, 村上 忠勝
    1996 年 33 巻 1 号 p. 14-18
    発行日: 1996/03/11
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    形質の遺伝的改良量に希望改良量による制限を加えた制限付きBLUP (RBLUP) による選抜方法と希望改良量による制限のもとで総合育種価を最大にする種畜利用頻度と推定育種価 (EBV) に基づいた線形計画 (LP) による選抜の効果を比較した。また, 遺伝的改良量に制限を加えたこれらの選抜の効果を多形質のアニマルモデルのBLUP (MBLUP) に基づく総合育種価 (H) の予測量による選抜の効果と比較した。考慮した形質は, 1日平均増体重 (DG) と背脂肪の厚さ (BF) である。選抜は, 熊本県で造成された系統豚の第1世代の雄30頭から10頭を選抜することを仮定した。得られた結果の概要は次のとおりである。1) RBLUPでは, 母数効果の推定が出来ず, BFとDGのEBVは全ての個体で一定の比率であった。2) LPにより選抜された個体は, RBLUPで選抜された個体の80%, MBLUPのHの予測量で選抜された個体の70%であった。3) 遺伝的改良量に制限を加えたRBLUPとLPの, 選抜された個体のHの予測量の平均値は, 制限を加えなかったMBLUPのHの予測量で選抜した方法のそれの各々55%と71%であった。以上の結果から, LPによる選抜はRBLUPと同等であり, 遺伝的改良量に希望改良量による制限を加える必要がある場合, 推定育種価に基づいたLPによる選抜方法は豚の系統造成の種畜評価に有効と考えられた。
  • 松岡 昭善, 古川 徳, 高橋 強, 山中 良忠
    1996 年 33 巻 1 号 p. 19-21
    発行日: 1996/03/11
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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