日本養豚学会誌
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36 巻 , 3 号
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  • 栗田 隆之, 北島 秀敏, 家入 誠二
    1999 年 36 巻 3 号 p. 111-116
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    産子数の増加を改良目標としたランドレースの系統造成を1990年から1996年にかけて実施し, その改良効果を評価した。また, 交配時体重と産子数の関係を分析し, 産子数の改良における遺伝的評価法について検討した。
    第2世代からアニマルモデルによるBLUP法を用いた産子数の選抜を行った結果, 産子数の表型値は第2世代の9.7頭から第5世代の10.8頭へと世代とともに増加した。最小自乗分散分析により産子数に及ぼす世代と交配時体重の効果を分析した結果, 交配時体重に対する産子数の回帰は有意で (P<0.05), 回帰係数は0.03頭/kgとなったが, 世代の効果は有意ではなかった。この結果に基づき, 遺伝的評価として, 世代を母数効果とした場合と, 世代と交配時体重を母数効果とした場合の産子数の遺伝的趨勢を求めたところ, 世代当たりの遺伝的改良量は前者が0.14頭, 後者が0.09頭となった。
  • 山田 豊, 河合 康夫
    1999 年 36 巻 3 号 p. 117-123
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    PG生合成酵素阻害剤の投与により, 排卵が抑制された未成熟豚において, 性ステロイドおよびプロスタグランジンの動態を調査した。30頭の未成熟豚に, PMSG12IU/kg体重を筋肉内注射し, その72時間後にhCG6IU/kg体重を筋肉内注射した。hCG投与24時間後に, 生理食塩液20ml (対照群, n=15) またはインドメタシン7.6mg/kg体重 (インドメタシン投与群, n=15) を筋肉内注射した。両群のうち, それぞれ10頭については, hCG投与後経日的に開腹し, 排卵の状況を検査し, あわせて性ステロイドおよびPG値を測定した。また, 両群のうちそれぞれ5頭については, hCG投与25日後まで, 経日的に頸静脈より採血し, 性ステロイド値を測定した。
    hCG投与後経日的に開腹したものにおいては, 頸静脈血中, 卵巣静脈血中のプロジェステロン, エストラジオール-17β, テストステロン値は, 対照群およびインドメタシン投与群において, 同じような変化のパターンを示した。また, インドメタシン投与群では, 卵胞液の貯溜が, hCG投与後7日でも認められ, その卵胞液中には高濃度のプロジェステロンが含有されていた。また, 卵胞液中のPGE1値およびPGF値は上昇せず, 低値のまま推移した。
    対照群およびインドメタシン投与群におけるhCG投与後25日間の経日的な頸静脈血中の性ステロイド値の変化については, プロジェステロン, エストラジオール-17β, テストステロン, 17α-ハイドロオキシ・プロジェステロン値についても差が認められなかった。また, 両群において黄体の寿命はともに18日間であった。
    以上の結果から, インドメタシンによる排卵抑制は, 卵胞における性ステロイド産生には影響を及ぼさなかったことが示唆された。また, PGは卵胞における卵の排出という現象に深く関与している可能性が示唆された。
  • 坂田 亮一, 森田 英利, 乗松 毅, 牛 軍
    1999 年 36 巻 3 号 p. 124-129
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    パルマハムは, イタリアの伝統的プロシュートハムの一つで, 豚の骨付き大腿肉を原料に海塩のみを用い長い熟成期間をかけて製品化され, 特有の美しい赤色を発現する。我々の研究において, この色素は, 発色剤を用いた一般の生ハム中の赤色色素ニトロソミオグロビン (NOMb) とは異なり, その生成に微生物が関与することを認め, 先に報告した。今回は, 既知の赤色ミオグロビン誘導体との比較を含め, パルマハム色素の特性について検討を行った。パルマハム試料の水抽出液を用い, 以下の項目について分光光学的解析を行い, 別途に調製した赤色Mb誘導体〔NOMbおよびオキシミオグロビン (O2Mb)〕と比較した。1) pHの影響: パルマハム試料の水抽出液をHClあるいはNaOHでpH3~10に調整。2) 温度と光照射の影響: 低温 (5℃) または室温 (20℃), ならびに蛍光灯照射 (2,500Lux) の組み合わせで1週間保持。3) 酸化剤の影響: 赤血塩 (0.5mM) を添加。4) 加熱の影響: 40~70℃で30分間保持。パルマハム色素抽出液のpH値の違い (pH3~10) による吸収スペクトル変化を調べた結果, 最大吸収はソーレー帯において423nm (pH5以上), 可視部で549および587nmの2ヵ所にみられた。pH6~10では吸収スペクトルに変化は観察されなかった。酸化型のミオグロビン (Mb) の吸収パターン (最大吸収波長505および630nm) は, どの調整pH値でも観察されなかった。抽出液の赤色は暗所に置くと5℃あるいは20℃で1週間保持しても安定で, その最大吸光度を維持した。赤血塩添加によって, NOMb およびO2Mbとも酸化され, その吸収スペクトルに変化を生じたが, パルマハム抽出液では変化は認められなかった。加熱によっても, その吸収パターンは他のMb誘導体と比較して安定であった。
  • 佐藤 正寛, 古川 力, 石井 和雄
    1999 年 36 巻 3 号 p. 130-135
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    コンピュータシミュレーションにより, 豚の系統造成において記録を持つ個体数がREML法アニマルモデルによる遺伝的パラメーターおよび育種価の推定に及ぼす影響を検討した. 各世代ごとに雄10頭, 雌50頭を無作為に交配し, 一腹あたりから4頭の育成豚が得られるものとした. 形質は2通り (遺伝率=0.25, 0.50) を想定した. 基礎集団を除くすべての個体は1個の記録を持つものとした. 母数効果は平均のみとした. 1世代分の記録のみ (血統情報は基礎集団を含む) を用いた場合, 相加的遺伝分散および誤差分散はシミュレーションの設定値とは異なる値が推定された. 遺伝的パラメーターの平均平方誤差は記録を持つ個体数が多くなるにつれて減少した. 最終世代の真の育種価と推定育種価との相関における平均平方誤差は, 2世代分以上の情報を用いても減少する傾向にはなかった. 以上の結果から, 豚の系統造成では2世代分以上, 400頭程度の記録を用いることにより, 精度の高い遺伝的パラメーターおよび育種価の推定値が得られることが明らかとなった.
  • 鈴木 章
    1999 年 36 巻 3 号 p. 136-143
    発行日: 1999/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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