日本養豚学会誌

子豚の吸乳量計測装置の開発

根本鉄, 中村正斗, 斉藤敏之, 本田善文

1999 年 36 巻 4 号 p. 147-151
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.147

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子豚の吸乳量測定装置はアングルケージとケージに取り付けた荷重変換器, 増幅部及びパーソナルコンピュータから構成されている。吸乳量は, 吸乳前後の子豚の体重差から求めた。体重は, 荷重変換器の変動からの平均値を算出することで求めた。測定範囲は10Kg以下まで, ±1.0g以内の測定誤差で計測できる。子豚の吸乳量の測定実験では, 生後0-3日での一回当たりの吸乳量は約15gであった。生後8-14日では約25g となり, 吸乳量の近似曲線としてy=0.0051X³-0.2185X²+3.2907X+9.787が得られた。これらの結果から本装置は簡便で短時間で高い精度が得られる計測システムであり, 実際に使用できることが明らかとなった。

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飼料の制限が豚肉脂質および脂肪組織の脂肪酸組成に及ぼす影響

石田光晴, 銅道百里, 鈴木啓一, 清水俊郎

1999 年 36 巻 4 号 p. 152-159
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.152

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飼料の制限が豚肉脂質および脂肪組織に及ぼす影響について検討した。ランドレース×大ヨークシャー×デュロック (LWD) 6頭を1区として, 飼料給与量別に不断給餌 (100%) 区, 不断給餌の80%制限および60%制限区の3区に分け, と殺24時間後に第12, 13胸椎に位置する胸最長筋 (ロース) を採取した。ロース, 皮下脂肪, 筋間脂肪の脂肪酸組成およびコレステロールの含量を測定した。ロース脂肪含量は3区ともほぼ同様の値を示し, 飼料給与量の違いによる影響は認められなかった。ロース全脂質脂肪酸では, 100%区から60%区にかけてパルミトオレイン酸とリノール酸は低下したが, 他の脂肪酸には差がなかった。ロース中性脂質脂肪酸組成では, 3区の脂肪酸はほぼ同様の値を示し影響はみられなかったが, ロース極性脂質では, ミリスチン酸, パルミチン酸, パルミトオレイン酸, リノール酸, 不飽和度に有意差 (P<0.01) が得られた。コレステロール含量は, 100%区, 80%区, 60%区の順に高い値を示したが有意差はなかった。さらに, 食肉市場で正常または軟脂と判定された去勢豚4頭 (LWD) をそれぞれ1区として, ロース, 皮下脂肪, 腎臓脂肪の脂肪酸組成およびコレステロールの含量を測定した。ロース脂肪含量は, 軟脂区が正常区よりやや低い値であったが有意差はなかった。ロース全脂質の脂肪酸組成では, 軟脂区のオレイン酸とリノール酸が有意 (P<0.05) に高く, 軟脂の発生原因と推測された。コレステロールは, 軟脂区は正常区より顕著に低く, 有意差 (P<0.01) が得られた。

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ウエットフィーデイングにおける給与飼料温度の違いが子豚の採食行動ならびに発育に及ぼす影響

池田周平, 祐森誠司, 鈴木伸一, 栗原良雄, 伊藤澄麿

1999 年 36 巻 4 号 p. 160-164
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.160

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給与飼料温度が自然条件の環境温度で飼育する子豚の採食行動, 発育および消化率におよぼす影響を検討した。供試子豚はデカルブ系雑種去勢3頭と雌6頭を用いた。試験区は飼料温度の違いにより15℃区, 20℃区, 25℃区の3区とし, 各区に性比, 平均体重が等しくなるように3頭づつ配分した。子豚は単飼ケージに収容し, 体重の6～8%量の飼料を1日に2回にわけて給与した。飼料の温度を調整するために飼料1に対して水または温水2の割合で混合した。成長試験は35日齢から75日齢までの40日間とし, 採食行動は各区の平均体重が10kg, 20kg, 30kg時に連続5日間観察した。消化試験は酸化第2クロムを用いたインジケータ法で飼育開始後28日目から32日目の4日間行った。本試験実施期間中の飼育環境の気温は17～25℃の範囲で推移しており, 平均気温は21.6℃であった。増体量, 飼料摂取量は区間に有意差は認められないが15℃区が他の2区よりも高くなる傾向にあり, 飼料効率は15℃区と20℃区が25℃区より有意に高かった。また, 飼料温度に対する子豚の嗜好性の指標とした採食時間は15℃区と20℃区が観察時に常に短く, 採食量との関係から算出される採食速度も速い傾向にあった。各温度で処理された飼料の消化率には差は認められなかった。

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群馬県の畜産概要

反町功夫

1999 年 36 巻 4 号 p. 165-167
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.165

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養豚産業の現状と発展方向

内藤廣信

1999 年 36 巻 4 号 p. 169-172
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.169

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日和見感染の多発とその対策

山本孝史

1999 年 36 巻 4 号 p. 173-175
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.173

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豚肉の流通現場から見た問題点と今後に期待すること

茂原馨

1999 年 36 巻 4 号 p. 176-179
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.176

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養豚施設の移り変わりと今後の方向

岩谷信

1999 年 36 巻 4 号 p. 180-184
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.180

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第72回大会講演要旨

1999 年 36 巻 4 号 p. 185-191
発行日: 1999/12/25
公開日: 2011/06/08

DOIhttps://doi.org/10.5938/youton.36.185

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