日本養豚学会誌
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37 巻, 1 号
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  • 丸山 淳一
    2000 年 37 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2000/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    1豚房に2頭飼育した繁殖豚を5組用いて横臥行動に関する調査をした。飼育豚房 (8m2) はコンクリートコートの運動場 (17m2) 付設であった。季節に伴う繁殖豚の横臥行動の変化は春期 (豚舎温度8~19℃), 夏期 (21~35℃), 秋期 (8~24℃), 冬期 (0~9℃) に調査した。1日の横臥行動回数は夏期が11.1回で最も多く, 秋期が10.6回, 春期が9.4回, 冬期が6.3回であった (p<0.05)。1日の横臥行動時間は夏期が1,268±37分で最も長く, 次に, 秋期の1,267±26分, 春期の1,259±55分, 冬期の1,206±52分の順であり, 季節間で有意差 (p<0.01) が認あられた。同居繁殖豚の群横臥行動割合では冬期が93.2%で最も高く, 次に, 春期の85.6%, 秋期の71.4%, 夏期の30.8%の順であった (p<0.01)。このように, 2頭飼育繁殖豚の横臥行動では豚舎温度が下降すると横臥行動回数, 横臥行動時間が減少し, 群横臥行動割合が増加していた。
  • 根本 鉄, 中村 正斗, 本田 善文, 斉藤 敏之, 粕谷 悦子, 長瀬 佳子, 干川 愛, 小林 登史夫, 陳 文西
    2000 年 37 巻 1 号 p. 7-15
    発行日: 2000/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    授乳中の母豚の周期的な鳴き声は, 新生子豚の吸乳行動を誘発することが知られている。また, 新生子豚は母豚の音声を認識する能力があると考えられる。本研究ではランドレース種の母豚を用いて, 授乳中の周期的な鳴き声の特性を時間間隔, 音声の発音時間, さらにスペクトル分析, ホルマント周波数分布などから比較, 検討を行った。その結果, 授乳中の音声の発音間隔は凹型の傾向を示した。一回の音声の発音時間は100msecから200msecの範囲内で, 各個体の発音時間はほぼ一定であった。また, 授乳中の音声を初期, 中期, 終期に分割し, その期間の音声のスペクトル分析を行った。スペクトル変動は初期, 中期, 終期ともほぼ同様な傾向を示した。授乳時の音声は, 第一ホルマントは450Hzから700Hzの範囲内であり, 第二ホルマントは1,000Hzから4,000Hzの範囲内の分布を示した。
  • 中務 胞, 柏崎 直巳, 紫野 正雄
    2000 年 37 巻 1 号 p. 16-22
    発行日: 2000/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    硫酸鉄 (FeSO4) とビタミンC (Ascorbic acid: VC) により脂質過酸化誘起したブタ精子の15℃液状保存後の精子生存指数を調べた。さらに Hypotaurine (HT) を脂質過酸化誘起処置液に添加し, その後の液状保存後の精子生存指数も調べた。11頭の種雄豚より採取した精液の精漿を除去して, 脂質過酸化誘起処置液で精子数を3.0×108/mlに希釈し, 38℃で1時間インキュベートすることによって脂質過酸化誘起処置をおこなった。この精子脂質過酸化誘起処置液は, VC 0.5mMとFeSO4を0.01, 0.1もしくは1mM含む Modena を用いた。そして, 脂質過酸化誘起処置直後の Malonaldehyde (MDA) 生成量を分析した。これらの脂質過酸化誘起処置精子を15℃で液状保存し, 精子生存指数を処置直後, 保存後48, 96, 144, 192, 240および288時間目に調べた。また, FeSO4 0.1mMを含む脂質過酸化処置液にHTを50mM添加して脂質過酸化誘起処置をおこない, 処置直後のMDA生成量および精子生存指数を調べた。さらに, この誘起処置精子を15℃液状保存し, その精子生存指数を処置直後, 保存後48, 96, 144, 192, 240および288時間目に調べた。0.1もしくは1mMのFeSO4とVCによる脂質過酸化誘起処置によりMDA生成量が有意に増加した (P<0.001)。これらの脂質過酸化誘起処置精子の15℃液状保存後の精子生存指数は, 保存48時間目以降および処置直後から, 無処置精子よりも有意に低下した (P<0.05)。HT 50mMを含む脂質過酸化誘起処置においては, その精子生存指数は無処置精子と比較して有意な低下が認められなかった。しかし, HT 50mMを含む処置精子のMDA生成量はHT 50mMを含まない処置精子のものと比較し有意な差は認あられなかった。以上のことから, ブタ精液15℃液状保存前に脂質過酸化が生じた精子は, 保存後の精子生存指数の低下が認められた。また, 15℃液状保存前のFeSO4 0.1mM脂質過酸化誘起処置液への50mMのHT添加は, 15℃液状保存後の精子生存指数の低下を抑制することが明らかになった。
  • 矢挽 輝武
    2000 年 37 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 2000/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 奥村 直彦, 三橋 忠由, 大石 孝雄
    2000 年 37 巻 1 号 p. 31-35
    発行日: 2000/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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