日本養豚学会誌
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38 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 新しいミレニアム時代における日本養豚学会の展開方向
    村田 富夫
    2001 年 38 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 吉岡 豪, 今枝 紀明, 鳥本 安男, 水野 拓
    2001 年 38 巻 1 号 p. 4-11
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    夏季のトラック輸送が, 豚ストレス症候群 (Porcine Stress Syndrome: PSS) 遺伝子型の異なる豚に及ぼす影響を検討する目的で, PSS遺伝子型をヘテロ接合体で保有する (以下, Nn型) 個体とPSS遺伝子を保有しない (以下, NN型) 個体を輸送間平均気温36℃ (以下, 36℃区) 及び平均気温30℃ (以下, 30℃区) の条件下で輸送し, 直腸温度, 呼吸数, 輸送前後の血清中グルコース, 乳酸, サイロキシン (以下, T4), コルチゾール濃度の変化を調査した。
    36℃区の直腸温度変化は, NN, Nn型ともにトラック搬入時に上昇し, Nn型の体温はNN型に比べ有意 (P<0.05) に高かった。
    一方, 30℃区は36℃区と同様にトラック搬入時で各遺伝子型ともに直腸温度が上昇したが両遺伝子型に差はみられなかった。
    呼吸数は, トラック搬入時点で比較するとNn型がNN型よりそれぞれの輸送区において高い傾向にあった。
    血清中グルコース濃度はいずれの区の各遺伝子型において輸送前から後にかけて上昇する傾向であった。乳酸濃度については, 両遺伝子型に輸送による影響は認あられなかった。
    血清中T4およびコルチゾール濃度は, 各区においてNN型, Nn型ともに, 輸送前から後にかけて有意 (T4: P<0.05コルチゾール: P<0.01) に上昇したが, 遺伝子型間に差は無かった。
    直腸温度や呼吸数の変化は, 高温環境下において豚をトラックに搬入する際に, 最も大きなストレスを受けることを示していた。
    本研究の結果から環境温度36℃における輸送では, 輸送に対する豚の反応がPSS遺伝子型に依存して異なることが示唆された。
  • 大野 奈実, 鈴木 貴子, 佐藤 慎知恵, 桝田 博司
    2001 年 38 巻 1 号 p. 12-19
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    この研究は, ブタ精液の凍結・融解過程で活性酸素種が精子にどのような影響を与えるか, また種々の抗酸化剤の効果を明らかにすることを目的として行った。濃厚部精液に前処理液を添加して3時間放置した後, 6試験区に分割して遠心分離した。沈澱精子はラクトース-卵黄希釈液を基本液とした各試験区の希釈液に浮遊して5℃に冷却後, 2次希釈を行い, 凍結した。次の6試験区を設定した。(1) 無処理区, (2) キサンチン0.6mMおよびキサンチンオキシダーゼ0.05mMを添加 (X-X0区), (3) (2) にカタラーゼ150Uを添加 (X-XO+Cat区), (4) (2) にスーパーオキシドジスムターゼ150Uを添加 (X-XO+SOD区), (5) (2) にグルタチオン (酸化型) 1.5mMを添加 (X-XO+GSSG区), (6) (2) にハイポタウリン10mMを添加 (X-XO+HT区)。45℃で融解後, 融解液で10倍に希釈し, 37℃恒温槽で60分間インキュベートして, 精子の活力を検査した。活力は精子生存指数に換算し, 検定に用いた。
    X-XO区における凍結・融解後の精子の回復率は無処理区に比べて有意に低く, 活性酸素種の影響が示唆された。これに対しX-XO+Cat区はX-XO区と比較して有意に高い値を示した。また, X-XO+SOD区およびX-XO+HT区では, X-XO区より高い傾向が見られた。精子生存指数で見ると, インキュベート30分後ではX-XO+Cat区およびX-XO+HT区がX-XO区に比べ有意に高い値を示した。
    以上の結果より, 凍結・融解過程でブタ精子は活性酸素種により活力が損なわれること, その障害がカタラーゼにより抑えられることが明らかにされた。したがって, 精子の活力低下を阻止するために除去すべき活性酸素種は過酸化水素であると考えられた。またその障害の抑制にはハイポタウリンも効果的であることも示された。
  • 門脇 宏, 鈴木 啓一, 日野 正浩
    2001 年 38 巻 1 号 p. 20-24
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    融解後生存率の異なるブタ凍結精液を用いて人工授精を行い, 受胎率及び一腹あたりの胎子数または産子数を調査した。供試精液は宮城県畜試で実施中の雄型選抜試験の第4世代12頭のデュロック種雄豚から採取した。凍結ストローの作成は豚凍結精液利用技術マニュアルに準拠した。ただし, 前処理液および融解液にはモデナ液を利用した。凍結操作はプログラムフリーザーを用いた方法で行った。凍結融解後の生存率が異なる精液を用いて人工授精を行い, 28-44日 (平均33.7±5.5日) 後にと殺して胎子数を調べた。受胎率および一腹胎子数は, 精子生存率45-55%の精液を用いた場合は58.3%および6.4頭であったのに対し, 生存率70-80%の精液では91.7%および9.4頭と高い傾向を示し, 融解後の精子生存率の高い精液を用いることによって受胎率および胎子数が改善される可能性が示唆された。また, 融解後生存率の高い (60%以上) の凍結・融解精液を用いて野外受胎試験を行った結果は, 受胎率46.2%および産子数7.8頭であった。
  • 山田 未知, 網中 潤, 山田 幸二
    2001 年 38 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 今田 哲雄, 齋藤 常幸, 川村 信雄
    2001 年 38 巻 1 号 p. 31-35
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 丹羽 太左衛門
    2001 年 38 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 2001/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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