日本養豚学会誌
Online ISSN : 1881-655X
Print ISSN : 0913-882X
ISSN-L : 0913-882X
39 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 入江 正和
    2002 年 39 巻 4 号 p. 221-254
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 鹿熊 俊明
    2002 年 39 巻 4 号 p. 255-263
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    本調査分析は, 農林漁業金融公庫融資事業の農業総合施設資金, 農業経営基盤強化資金 (L資金) などを借り入れて規模拡大途上または規模拡大をした平成8年度における養豚一貫経営体57戸を対象とした。
    経営概要は, 母豚飼養頭数114.6±76.5頭, 農業総収入73,222±42,964千円, 養豚所得14,976±12,647千円, 母豚1頭当たり肉豚出荷頭数18.63±2.81頭, 枝肉上物率59.1±9.6%, 飼料要求率3.13±0.37の養豚経営であった。借入金は長期借入金42,063±34,261千円, うち公庫資金27,334±22,482千円であった。
    「養豚経営と技術」の関係について主成分分析を行った結果, 第1主成分: 繁殖・経営因子, 第2主成分: 所得既成因子, 第3主成分: 出荷技術因子, 第4主成分: 経営規模因子, 第5主成分: 経営管理者因子, 第6主成分: 資金借入因子を把握することができた。その結果, 第1主成分に繁殖技術と所得既成に関する項目が複雑に絡み合っており, これを分離してみた方が適切であると思われたので Varimax 法で分析した。
    第1因子は, 母豚1頭あたり養豚費用, 同全飼料費, 同肉豚販売高, 同肉豚出荷頭数, 同哺乳開始頭数, 年間分娩回数などが主要な項目であった。母豚1頭当たり肉豚販売高をあげるためには, 同肉豚出荷頭数, 同哺乳開始頭数, 年間分娩回数の増大など技術的なことが関与しており, 新しい合成変量は繁殖技術因子とした。第2因子は, 母豚1頭当たり農業所得, 養豚所得が主要項目となっており, 母豚1頭当たり肉豚出荷頭数, 同販売高が関係しており, 所得既成因子とした。第3因子は, 収益に関する1kg枝肉単価, 肉豚販売価格が主要な項目となっており, 出荷日齢などがこれに関係しているので, 出荷技術因子とした。第4因子は, 養豚専業率と母豚飼養頭数が主要な項目となっており, 規模に関わるものとみられるので経営規模因子とした。第5因子は, 専従者の年間労働日数, 枝肉上物率が主要な項目となっており, 肉豚飼料単価が関係しているので, 技術管理能力を重視した経営管理者因子といえる。第6因子は, 資金借入金合計や肉豚飼料単価が関係しており, 資金借入因子とした。
    これら6つの因子の構成項目から8項目を選び, その平均値と標準偏差から各項目に5段階の評価基準を作り, 経営診断に当たって経営状況の把握が容易にできるような判定基準表を作成した。選んだ8項目は, 母豚1頭当たり肉豚販売頭数, 1kg当たり枝肉単価, 母豚1頭当たり養豚所得, 同借入金残高, 同肉豚出荷頭数, 肉豚販売単価, 肉豚飼料単価, 飼料要求率とした。
  • 近藤 崇幸, 纐纈 雄三
    2002 年 39 巻 4 号 p. 264-271
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    全国養豚経営者会議の会員を対象に, 農場の状況と生産者の経営意識調査を実施し, 次のような結果を得た。調査区分は一貫経営農場の母豚規模別に3グループ (200頭未満, 200~999頭, 1,000頭以上) とした。調査協力農場は25県91戸で, そのうち88戸が一貫経営であり, 平均母豚数は654頭で, 母豚200頭未満規模が36戸, 200~999頭規模が28戸, 1,000頭以上規模が24戸であった。従業員1人当たり飼養母豚数は母豚200頭未満の農場 (44.3頭) では200頭~999頭 (58.8頭) と1,000頭以上 (69.9頭) の農場より少なかった (P<0.05)。しかし, 母豚1頭当たりの肉豚出荷頭数では農場規模による有意差がなかった。農場規模による生産者の経営における優先順位と優先スコア (優先順位を得点化したもの) を計算した。生産コスト・出荷豚販売条件・農場規模・母豚と肥育豚生産性の4つの中では, 母豚1,000頭以上の大規模農場では生産コストの低減が優先順位1位になった。一方, 999頭以下の規模では1位が母豚・肥育豚の生産性であった。そして, 生産コストを低減するための優先スコアは, どのグループでも飼料費の低減が最も高かった (P<0.05)。母豚の生産性を向上させるための優先スコアは, 年間分娩回数・母豚1頭当たり離乳頭数・分娩率が授乳期間より高かった (P<0.05)。肥育豚の生産性を向上させるための優先スコアは, 飼料要求率が事故率より高かった (P<0.05)。さらに, 生産者が考える早急に改善しなければいけない点として複数回答されたものは, 糞尿処理問題 (23件: 26.1%), 豚舎の新築・改築 (21件: 23.9%), 生産成績 (8件: 9.1%), 環境対策 (8件: 9.1%), 疾病対策 (7件: 8.0%) であった。
  • 西森 光孝, 入江 正和, 石塚 譲
    2002 年 39 巻 4 号 p. 272-279
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    イノブタ肉の肉質特性を明らかにするため, 胸最長筋における一般成分と脂肪酸組成ならびに皮下脂肪における融点, 屈折率, 光学特性を調査し, 豚肉 (供試, 文献値) と比較検討した。胸最長筋の一般成分ではイノブタ肉は豚肉と比較して粗脂肪含量が低く, 粗蛋白質含量が高かった。イノブタの胸最長筋における脂質の脂肪酸組成は豚に比べて大きな違いはなく, もっとも多い脂肪酸はオレイン酸 (C18:1) で, 次にパルミチン酸 (C16:0), ステアリン酸 (C18:0), リノール酸 (C18:2) の順であった。皮下脂肪の質について, イノブタと供試豚では屈折率に違いは認められなかったが, イノブタは供試豚より融点が低かった。皮下脂肪における表面反射率はイノブタが供試豚よりやや高い傾向にあり, 内部反射率は逆の関係にあった。以上のことから, 豚肉に比ベイノブタ肉では胸最長筋の粗脂肪含量が低く, 筋内脂質の脂肪酸組成は類似し, 皮下脂肪はやや柔らかで, その色調はやや明るい特徴を持つ傾向にあることがわかった。
  • リスクアナリシス・トレーサビリティ・認証制度
    新山 陽子
    2002 年 39 巻 4 号 p. 280-289
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 病性鑑定の現場から
    広瀬 修
    2002 年 39 巻 4 号 p. 291-292
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 高木 敏行
    2002 年 39 巻 4 号 p. 293-296
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 一夫
    2002 年 39 巻 4 号 p. 297-302
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 39 巻 4 号 p. 303-318
    発行日: 2002/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
feedback
Top