日本養豚学会誌
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41 巻, 2 号
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  • 河原崎 達雄
    2004 年 41 巻 2 号 p. 49-58
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 久下 壮, 井上 真光, 桑山 岳人, 百目鬼 郁男, 門司 恭典
    2004 年 41 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    ミニチュアブタにおけるプロスタグランジンF (PGF) を用いた発情同期化の検討を行った。試験は, 排卵後7日の黄体開花期 (Day0=排卵日) にPGFを耳根部筋肉内 (0.5mg) および腟前庭粘膜下 (0.5mg, 1.0mgを1回および0.5mgを12時間間隔で2回) に単独投与した。耳根部筋肉内および腟前庭粘膜下への1回投与では, プロジェステロン濃度に変化は見られず, 発情周期の短縮も見られなかった。また, 腟前庭粘膜下への2回投与によりプロジェステロン濃度は初回投与終了後より減少を示し, その後は低値で推移を示したものの発情周期を短縮させるまでには至らなかった。次に, 妊馬血清性性腺刺激ホルモン (eCG) 400IUとヒト絨毛性性腺刺激ホルモン (hCG) 200IUの合剤であるPG600, あるいはeCG (500IU) を黄体初期 (Day3) に耳根部筋肉内へ投与し, 黄体開花期 (Day7) にPGF投与する併用投与についても併せて検討した。供試動物 (6頭) は, PG600とPGFの併用投与に4頭, eCGとPGFの併用投与に2頭を各々供試した。その内PG600とPGFで2頭, eCGとPGFで1頭, 発情周期の短縮 (16.3±1.5日) が認められた。また, 個体差は見受けられたもののプロジェステロン濃度の減少に伴い, エストロンおよびエストラジオール-17β濃度の上昇が認められた。
    以上の結果より, 性腺刺激ホルモン (GTH) とPGFの併用投与処置によりミニチュアブタの発情同期化が可能であることが示唆された。
  • 山田 未知, 桑折 修平, 山田 幸二, 管野 廣和
    2004 年 41 巻 2 号 p. 67-75
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の発育性, 産肉性, 脂肪組織の脂肪酸組成および胸最長筋のアミノ酸組成に及ぼすソバ製粉粕給与の影響について検討した。
    消化試験では, 乾物および有機物の消化率, TDNでは対照飼料, 30%ソバ製粉粕添加飼料 (ソバ飼料) およびソバ製粉粕間には有意な差はみられなかった。しかし, 粗タンパク質の消化率では対照飼料とソバ飼料間には有意な差は見られなかったものの, 対照飼料に比べソバ製粉粕の消化率が有意に高い値を示した (P<0.05)。また, 粗脂肪の消化率ではソバ粉製粉粕, ソバ飼料, 対照飼料の順で高い値を示し, それぞれの間に有意な差が見られた (P<0.05)。
    発育成績では肥育前期における経過日数が対照区に比べ試験区で有意に長い値を示したが (P<0.05), 肥育前期および後期, 試験期間全体の一日平均増体量, 飼料要求率, 飼料摂取量, 肥育後期および試験期間全体の経過日数には両区間に有意な差はみられなかった。枝肉成績では背脂肪厚の「背」,「腰」ともに対照区に比べ試験区で有意に薄い値を示した (P<0.05)。
    脂肪組織の脂肪酸組成では筋肉間脂肪のC14:0およびC16:0が対照区に比べ試験区で有意に高い値を示し (P<0.05), C18:1が対照区に比べ試験区で有意に低い値を示した (P<0.05)。
    胸最長筋の遊離アミノ酸組成ではγ-アミノ酪酸 (GABA) が対照区に比べ試験区で有意に低い値を示したが (P<0.05), その他の遊離アミノ酸では両区間に有意な差はみられなかった。
  • 坂田 亮一, 勝俣 学, 押田 敏雄, 島田 裕之, 神田 宏
    2004 年 41 巻 2 号 p. 76-81
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    通常の豚肉を用いて, 高温と低pH処理によりPSE様状態を呈する肉を人為的に調製した。調製した豚肉試料がどの程度のPSE状態であるか判定するために, 試料から抽出した筋漿タンパク質の変性程度を透過率 (Transmission Value: TM値) で測定した。その保水性, ならびにソーセージを試作しクッキングロス, 物性などの項目について比較検討を行い, PSE様豚肉における保水性とクッキングロスの関係について調べた。また加熱後の各豚肉ソーセージ試料の色調を測定し, 生肉でのPSE状態との関連性を検討した。PSE処理時のpHの低下に伴いTM値が上昇し, 筋漿タンパク質の変性が顕著に進んだ。ろ紙加圧法による保水性の測定値 (M/T値) は試料のPSE状態が進むに伴い, その値が徐々に低下し, クッキングロスは増加した。用いた試料において, 保水性とクッキングロスの間に負の相関が認められた。また, PSE様肉の保水性とクッキングロスともに, その測定値は対照区より劣る値を示した。色調測定での Hunter 値において, PSE状態の進行とともに正常肉に比べてLおよびb値の上昇とa値の低下が明らかにみられ, L*, a*およびb*も同様の変動を示し, 肉眼的所見からも赤色に乏しく白けた色調を呈した。物性測定の結果では, PSE状態が進むにつれテクスチャーが低下する傾向がみられ, このようなソーセージは商品価値が低いものと判断された。
  • 鹿熊 俊明
    2004 年 41 巻 2 号 p. 82-89
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    春検定, 秋検定の年2回に分けて実施されていた産肉能力検定が, 1973年に年間を通して実施できるように改訂された1)。この検定方法の変更を機会にそれまでのデータを用いて, 性, 季節, ヨークシャー種 (以下Y種という), ランドレース種 (以下L種という), 大ヨークシャー種 (以下W種という), ハンプシャー種 (以下H種という) の4品種と地域を要因とする分散分析を行った2)。豚産肉能力検定成績の春検定と秋検定の判定基準の間に, 項目によっては同一品種でありながら評点にして最高8点の差がみられ, 季節の差が大きく関与していることが判った。W種の春期雌と秋期去勢の間では, 評点にして12点の差がみられた。L種の春期における地域IとIIIにおいて2ランクの差がみられた。分散分析の結果, 性による効果は屠肉形質においてよく表れ, ロース断面積, 各部位の背脂肪層, ハムの割合でそれぞれ0.1%水準で有意であった。季節による効果は発育形質においてよく表れ, 90kg日齢, 20~90kg所要日数, 1日平均増体重, 飼料要求率でそれぞれ0.1%, 20kg日齢に5%水準で有意であり, 屠肉形質では屠体長, 背腰長 (II), ロース断面積, 大割肉片のハムとバラの割合でそれぞれ0.1%水準で有意であった。品種による効果は18項目すべての項で有意, ロース断面積と胸腰椎骨数を除き0.1%水準で有意であった。地域による効果は, 20kg日齢, 90kg日齢, 冷屠体重で0.1%水準で有意であった。季節と地域の交互作用は, 20kg日齢, 屠肉歩留に0.1%水準で有意であった。1日平均増体重, 20~90kg所要日数, 飼料要求率などにおいて1%水準で有意であり, 季節と地域の交互作用は発育形質において有意な項目が多かった。また, 品種と地域の交互作用は, 発育形質のほか背脂肪層, 屠肉歩留, 屠体長, ロース断面積に影響を与えていた。季節・品種・地域の交互作用については, 20kg日齢, 飼料要求率, 屠肉歩留, 屠体長, 大割肉片のロース・バラの割合などに関係していた。
  • 坂田 亮一
    2004 年 41 巻 2 号 p. 90-93
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 宮原 強
    2004 年 41 巻 2 号 p. 94
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 深沢 利行
    2004 年 41 巻 2 号 p. 96
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 柴田 博
    2004 年 41 巻 2 号 p. 97-99
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 森野 眞由美
    2004 年 41 巻 2 号 p. 100-101
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 41 巻 2 号 p. 102-121
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2011/06/08
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