日本養豚学会誌
Online ISSN : 1881-655X
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42 巻 , 2 号
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原著
  • 山田 未知, 添田 輝, 関口 志真, 網中 潤, 山田 幸二, 武藤 健司
    2005 年 42 巻 2 号 p. 45-53
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/04/13
    ジャーナル フリー
    肥育豚の発育性・産肉性および脂肪組織と筋肉の脂肪酸組成に及ぼすエゴマ粕給与の影響を対照区, エゴマ粕10%添加区 (10%区), 15%添加区 (15%区), 20%添加区 (20%区) の4区を設けて検討した。発育成績は, エゴマ粕添加飼料給与日数が10%区で最も短い値を示し10%区と15%区および20%区間に有意な差が見られた (P<0.05)。また一日平均増体量は10%区が最も高い値を示し, 10%区と15%区および20%区間に有意な差が見られた (P<0.05)。
    枝肉成績は枝肉歩留が対照区で最も高い値を示し, 対照区と15%区間に有意な差が見られた (P<0.05)。また, 背脂肪厚では, 肩が20%区において最も薄い値を示し, 20%区と15%区間に有意な差が見られ (P<0.05), 背では15%区が最も薄い値を示し, 対照区と15%区間に有意な差が見られた (P<0.05)。
    脂肪組織と筋肉の脂肪酸組成は, エゴマ粕添加割合が高くなるにしたがってC18 : 3含量が高くなり, 逆にn-6/n-3比が低くなった。また, 脂肪の硬軟を示すC18 : 2/C18 : 0はエゴマ粕添加割合が高くなるにしたがって高い値を示し, 不飽和度も高くなった。
    以上の結果より, エゴマ粕を添加した肥育後期飼料を肥育豚に給与した場合, その添加割合が高くなるにつれてC18 : 3含量が高くなり, n-6/n-3比が低くなるものの, 逆に不飽和度が高くなり, 脂肪の軟化が進むという悪影響が見られた。従って本研究において, 発育性や枝肉成績も含めて考慮した場合, エゴマ粕の添加割合は10%程度が適当であると考えた。
  • 大塚 誠, 石田 藍子, 村上 斉, 成田 卓美, 湊 一, 高田 良三
    2005 年 42 巻 2 号 p. 54-60
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/04/13
    ジャーナル フリー
    発酵乳の離乳子豚に対する給与は, 飼養成績の改善に有益であると言われている。しかし, 実際に発酵乳を離乳子豚に対して給与した成績はほとんど見受けられない。本研究は離乳子豚に対する発酵乳の給与効果の確認を目的に, 3週間の飼養試験を実施した。供試動物は, LWD種離乳子豚 (4週離乳 ; 平均体重7.1kg) 12頭とした。試験区は市販人工乳のみの対照区, および市販人工乳とLactobacillus plantarum E4.0 (2)-1株を用いて調製した発酵乳を1 : 5 (wt : wt) の割合で混合した発酵乳区とした。測定項目は, 飼養成績, 消化率, 糞便中VFA濃度およびpHとした。3週間の飼養試験の結果, 乾物飼料摂取量は対照区の690g/日に対して発酵乳区は931g/日で有意 (P <0.01) に増加し, それに伴って平均日増体量も対照区の563g/日に対して発酵乳区は685g/日で有意 (P <0.01) に増加した。消化率は, 乾物, 粗蛋白質そして粗脂肪ともに発酵乳区で有意 (P <0.01) に改善された。糞便中VFA濃度に変化は認められなかったが, 糞便のpHは対照区に対して発酵乳区で高かった (P <0.05)。以上の結果より, 離乳子豚の飼養成績改善には, 人工乳のみの給与よりも, 人工乳と発酵乳を混合したリキッド飼料を給与する方が有益であると考えられる。
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