日本養豚学会誌
Online ISSN : 1881-655X
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44 巻 , 3 号
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原著
  • 小平 貴都子, 入江 正和, 堀之内 正次郎, 岩切 正芳, 竹之山 愼一, 六車 三治男, 高橋 俊浩, 森田 哲夫, 松葉 賢次, 甲斐 ...
    2007 年 44 巻 3 号 p. 127-135
    発行日: 2007/09/25
    公開日: 2008/01/08
    ジャーナル フリー
    肥育豚にワイン粕を給与し,発育と肉質に及ぼす影響を調査した。LWD種去勢豚24頭(平均体重約75kg)を用い,対照区(市販肥育後期飼料)と試験区(ワイン粕乾燥粉末を10%添加した市販飼料)に等分した。発育,飼料摂取量を個体ごとに測定し,概ね体重が110kgになるまで34日間不断給餌した。と畜後,枝肉を計測した。ロース(胸最長筋)および脂肪(皮下脂肪内層)を枝肉から採取し,理化学的性状を調査した。その結果,1日増体重,飼料効率に対照区と試験区とでは殆ど差異は認められず,肥育期間も同じとなった。と体長,と体幅,背腰長,背脂肪厚にも両区で有意な差はみられなかった。胸最長筋における日本標準肉色値,標準脂肪色値,粗脂肪含量,マーブリング値,遊離アミノ酸含量ともに両区で有意な差は認められなかった。ワイン粕給与区で切断30分後の脂肪のb*値がやや高くなった以外,胸最長筋と皮下脂肪における色差計測定値に有意な影響は認められなかった。脂肪の屈折率とリノール酸含有量がワイン粕給与区でやや高くなったものの(P<0.05),融点やその他の脂肪酸組成といった脂肪測定値には2区間に有意な影響はみられなかった。以上より,ワイン粕は,発育,枝肉成績,肉質にほとんど影響を与えずに肥育豚用飼料に10%程度添加できることが示された。
  • 佐藤 正寛
    2007 年 44 巻 3 号 p. 136-140
    発行日: 2007/09/25
    公開日: 2008/01/08
    ジャーナル フリー
    豚系統造成規模の集団において,線形計画法を用いて雌雄毎に制限を付加して候補個体を選抜した場合(方法1)と雌雄同時に制限を付加し選抜した場合(方法2)における選抜個体の推定育種価(EBV)をモンテ・カルロ法によるコンピュータシミュレーションにより比較した。繁殖集団の大きさは,雄8頭雌40頭,雄10頭雌50頭,雄12頭雌60頭の3通りとし,基礎集団(G0)を含む2形質3世代分の無作為選抜記録を発生させた。一腹あたりの育成頭数は雄1頭雌2頭とした。G2において,形質2の改良量を0に制限し,形質1の改良量を最大にする選抜を実施した。形質1におけるEBVの平均は,いずれの集団においても方法1より方法2が大きく,形質2では方法間に違いはみられなかった。集団のサイズが大きくなるにつれ,形質1におけるEBVの平均はいずれの方法においても大きくなった。しかし,形質2のそれには集団のサイズによる違いや傾向はみられなかった。以上の結果から,豚系統造成規模の集団では,雌雄毎に制限を付加するよりも,雌雄同時に制限を付加して候補個体を選抜することが望ましいと結論づけた。
研究短報
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