日本養豚学会誌
検索
OR
閲覧
検索
46 巻 , 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
原著
  • 三角 久志, 中塩屋 正志, 堀之内 正次郎, 岩切 正芳, 中田 雄二
    46 巻 (2009) 3 号 p. 135-143
    公開日: 2010/01/12
    ジャーナル フリー
    ランドレース種の閉鎖育種集団において,繁殖形質と産肉形質を改良形質とした選抜試験を行い,第5世代までの結果を得た。選抜形質は,一日増体量(DG),背脂肪厚(BF),総産子数(TNB)および離乳時総体重(LW)とし,BLUP法アニマルモデルで育種価を予測し,経営試算から得られた経済的重み付けにより算出した総合育種価を用いて選抜した。
    第5世代におけるDG, BF, TNBおよびLWの平均表型価はそれぞれ956g, 1.79cm, 11.8頭および55.3kgであった。第5世代における総合育種価は+54,000円(内訳DG ; 33,980円,BF ; 0円,TNB ; 12,840円,LW ; 7,220円)となり,収益性改善が期待できる遺伝的改良効果が得られた。DG, BF, TNBおよびLWの平均育種価は+115g, 0cm, +0.40頭および+3.3kgとなり,繁殖および産肉能力の双方で順調な改良効果が得られた。これらの結果は,経済的価値による総合育種価に基づく選抜の有効性を示すものである。
    抄録全体を表示
  • 設楽 修, 忽那 圭子
    46 巻 (2009) 3 号 p. 144-151
    公開日: 2010/01/12
    ジャーナル フリー
    抗菌性飼料添加物を含まない飼料に乳酸菌製剤(Enterococcus faecium BIO-4R株生菌)を添加した乳酸菌区,同飼料に抗菌性飼料添加物を添加した有薬区および同飼料単独の無薬区を設け,48頭の豚に平均体重32kgから73kgまでの間給与して,発育,血液性状および糞便内細菌叢に及ぼす影響を検討した。下痢や咳の発生は,全区においてほとんどなく,1日平均増体量にも有意差はなかったが,飼料要求率は乳酸菌区と有薬区が無薬区よりも有意に低下した(P<0.01)。血液性状およびIgG濃度は試験区間に有意差がなく,すべて正常値の範囲内で推移したが,終了時の好中球/リンパ球比において,乳酸菌区が無薬区に対して有意(P<0.05)に増加した。糞便内細菌数は,終了時のBacteroidesが乳酸菌区で有意に減少した(P<0.05)以外は,試験区間に有意差がなく,乳酸菌区におけるEnterococcus菌数の増加は認められなかった。
    以上のことから,本試験で供試した乳酸菌製剤は,肥育前期(体重30kg~70kg)飼料に添加することにより,抗菌性飼料添加物と同等の飼料要求率改善効果を有することが明らかとなった。
    抄録全体を表示
  • 佐藤 正寛, 佐々木 修, 石井 和雄
    46 巻 (2009) 3 号 p. 152-158
    公開日: 2010/01/12
    ジャーナル フリー
    産次により異なる記録数が産子数における遺伝的パラメーターのREML推定値に与える影響を調べるため,モンテ・カルロ法によるコンピュータシミュレーションによって5世代分のデータを発生させた。雄1頭に雌10頭を交配し,各腹から雄1頭雌2頭を繁殖用に育成した。記録の総数が一定の場合(24,000記録)および初産の個体数が一定の場合(8,000頭)の2通りを想定した。記録を持つ個体の比率は,初産 : 2産=10 : 10,10 : 5,10 : 2,10 : 1および初産 : 2産 : 3産=10 : 10 : 10,10 : 5 : 5,10 : 2 : 2,10 : 1 : 1の計8通りとした。産子数の遺伝率は0.1,反復率は0.15とし,平均産子数は産次の増加とともに0.5頭増えるものとした。各条件下で200反復の記録を発生させ,変量効果(相加的遺伝分散,永続的環境分散,誤差分散)の分散成分を推定するとともに,それらの平均平方誤差の平方根(SMSE)を算出した。記録の総数が一定のとき,相加的遺伝分散およびそのSMSEは,産次数,各産次の記録数における不揃いの程度および記録を持つ個体数による影響を受けなかった。誤差分散はいずれの条件下でも約1%過大推定された。しかし,過大推定された量は僅かであったため,遺伝率や反復率への影響は小さいものであった。また,永続的環境分散および誤差分散におけるSMSEは,各産次の記録数が不揃いになるほど大きくなった。さらに,これらのSMSEは2産次よりも3産次までの記録を用いた場合に小さくなった。
    抄録全体を表示
  • 脇屋 裕一郎, 坂井 隆宏, 古田 祥知子, 関戸 正信, 河原 弘文, 鈴木 一好
    46 巻 (2009) 3 号 p. 159-170
    公開日: 2010/01/12
    ジャーナル フリー
    有用資源であるリンの回収・再資源化技術として,リン酸の結晶化反応を利用した豚舎汚水からのリン除去・回収技術が開発されているが,この技術を普及させるためには,簡易化・低コスト化を図るとともに,結晶物(MAP : Magnesium Ammonium Phosphate)の回収効率を高める必要がある。佐賀県は陶磁器の産地であり,素焼きセラミックスは多孔体構造であるため,結晶物の付着性が高く,またMAP反応の誘発に必要なMg液に浸漬処理することで多孔体部分にMgが付着して結晶物回収量が増加する可能性が考えられる。そこで,陶器系材料を利用した回収部材を作成し,部材の形状およびMg液に浸漬処理をした場合の結晶物回収に及ぼす影響について調査を行った。MAP反応槽は,佐賀県畜試施設および農家実証施設の既存標準活性汚泥処理施設の2箇所に設置して,曝気用散気管および塩化マグネシウム(以下MgCl2・6H2O)溶解タンクを設置して,曝気および30% MgCl2・6H2O液の添加(10L/日)を行った。回収部材は陶器系材料を利用して,凹凸構造の異なる2種類を作成し,容器に固定してMAP反応槽に投入し,成分除去およびMAP回収状況について調査を行った。また,供試した回収部材の半量について,30% MgCl2・6H2O液に浸漬処理を行い,未処理部材との比較も併せて行った。供試汚水は,豚舎から排出された汚水を固形物除去後にMAP反応槽に1日当たり30~50回程度に分割して投入した。試験期間中の汚水中成分について,MAP反応の誘発により全リンおよび水溶性リンが除去され,また,他の水質項目についてもMAP反応に影響を及ぼすことなく90%以上の高い除去率が得られた。回収部材における全付着結晶等量は,佐賀県畜試施設および農家実証施設のどちらも凹部分が狭い星型部材の方が多くなることが確認され,また,30% MgCl2・6H2O液に浸漬処理した回収部材が,未処理部材と比べて顕著に多くなった。回収した結晶物は,X線解析および成分分析を行った結果,MAPであることが確認された。
    抄録全体を表示
資料
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top