日本養豚学会誌
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47 巻 , 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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原著
  • 尾上 武, 立花 文夫, 鮫ヶ井 靖雄, 小山 太, 手島 信貴, 山口 昇一郎, 浅田 研一
    47 巻 (2010) 1 号 p. 1-7
    公開日: 2010/09/10
    ジャーナル フリー
    豚舎から発生する環境負荷物質である窒素を低減するため,粗タンパク質(以下CP)含量を標準の14.5%から下げ,不足するアミノ酸を添加してCPが11.5%になるように調製した低CP飼料を作成し,この飼料を代謝ケージで飼養した肥育豚3~8頭に10~14日間給与した。試験期間は冬季に2回,夏季,秋季に各1回の計4回とした。低CP飼料給与区は標準飼料給与区に比べて,冬季は飲水量が17.0%,尿排せつ量が24.9%低減したが,夏季にはこれらの低減効果はみられなかった。各季節ともふん中窒素の含量および排せつ量は差がなかったが,尿中窒素排せつ量が30.5%~40.1%,総窒素排せつ量が18.6~24.9%低減した。各季節ともふんの排せつ量および水分含量には飼料による影響はなかった。
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  • 尾上 武, 立花 文夫, 鮫ヶ井 靖雄, 小山 太, 手島 信貴, 山口 昇一郎, 浅田 研一
    47 巻 (2010) 1 号 p. 8-15
    公開日: 2010/09/10
    ジャーナル フリー
    粗タンパク質(以下CP)含量を下げた飼料を給与した豚のふん尿を堆肥化した際に発生するアンモニアの低減効果を明らかにするため,小型堆肥化試験装置を用いた試験を行った。材料はCP 14.5%(標準区)および11.5%(低CP区)の飼料を給与した豚の排せつ物を分離採取して用いた。ふんに尿を20%または30%混合したうえでパーライトを用いて水分55%の原料を調製し,小型堆肥化試験装置に充填密封後,通気した。低CP区のふん尿の堆肥化は標準区と同等の乾物および有機物分解が認められるとともに,アンモニアのピーク濃度を48.8%,揮発総量を43.0%抑制できた。しかし,尿の混合割合が増えるとアンモニア発生量も増加したため,固液分離が重要である。以上のことから,低CP飼料給与による豚ぷん尿堆肥化におけるアンモニア発生の低減効果は極めて高いといえる。
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  • 井上 寛暁, 松本 光史, 村上 斉, 梶 雄次
    47 巻 (2010) 1 号 p. 16-22
    公開日: 2010/09/10
    ジャーナル フリー
    グレリンは28個のアミノ酸残基からなるペプチドで,摂食行動とエネルギー代謝調節に関与すると考えられている。豚におけるグレリンの分泌調節機序については現在までのところ明らかにされていない。本研究では,豚へのグルコースの経口投与がグレリン分泌に及ぼす影響を検討した。6頭の交雑種(LWD)去勢雄豚に,グルコースを0,1,2および4g/kgBWの用量で経口投与した。グルコース投与後に頻回の採血を行い,血漿グレリン,インスリンおよびグルコース濃度を測定した。その結果,血漿グレリン濃度はグルコースの投与量に依存して低下した。この血漿グレリン濃度の低下は,血漿グルコースおよびインスリン濃度の上昇に伴って起こり,血漿グレリンとグルコース(相関係数r=-0.69,P<0.01)およびインスリン(相関係数r=-0.59,P<0.01)の間に負の相関がみられた。以上の結果から,豚ではグレリンの分泌抑制機序の一部に血漿グルコースあるいはインスリンの上昇が関与する可能性が示唆された。
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  • 松窪 敬介, 家入 誠二, 加地 雅也, 勝俣 昌也
    47 巻 (2010) 1 号 p. 23-31
    公開日: 2010/09/10
    ジャーナル フリー
    低リジン飼料を給与した豚の発育と胸最長筋における筋肉内脂肪(IMF)含量の増加を制御するために,リジン濃度が異なる飼料を異なる生育ステージに給与する試験を実施した。リジン濃度が要求量を満たした通常リジン飼料(C)と要求量の70%に相当する低リジン飼料(L)を,生体重30kg~70kgまでの肥育前期用,同70kg~120kgまでの肥育後期用,それぞれ2種類準備した。試験飼料は,トウモロコシとダイズ粕を主原料に調製した。さらに,未利用資源であるカンショ残さの有効活用を図るために,肥育後期用の飼料には,カンショ残さを10%添加したものを用意した。実験には雌14頭,去勢雄18頭,合計32頭のLWD交雑肉豚を供した。肥育前期と肥育後期をつうじてC飼料を給与するCC,肥育前期にC飼料,肥育後期にL飼料を給与するCL,肥育前期にL飼料,肥育後期にC飼料を給与するLC,肥育前期と肥育後期をつうじてL飼料を給与するLL,リジン濃度と発育ステージによって4パターンの処理を設けた。さらに,肥育後期におけるカンショ残さの添加の有無と性を加えて,合計4×2×2に区分した。試験は30kgから開始し,120kgまで不断給餌,自由飲水とした。試験終了後と畜し,事故によりデータを得られなかった2個体を除く雌13頭と去勢雄17頭の合計30頭について,発育成績,と体成績,ロースのIMF含量,肉色,脂肪色,加熱損失ロス,および剪断応力を調査した。その結果は,次のとおりである。1)低リジン飼料を給与すると,肥育前期に発育が低下する傾向が認められた(P<0.1)が,IMF含量は低リジン飼料の給与パターンにより異なり(P<0.05),肥育の前後期に低リジン飼料を給与したLLが最も高く(5.7%),その次にLC (3.9%)が高く,CLとCCは同じ含量(3.5%)だった。リジン給与パターンは剪断応力にも影響する傾向があり(P<0.1),LLが最も低く(1.9kgf),CLおよびCCが2.4kgf, LCが2.5kgfだった。2)肥育前期にのみ低リジン飼料を給与した場合(LC),肥育前期における発育と飼料摂取量は低下したが,肥育後期には回復し,全期間を通じた日増体量が998g/dにまで回復した。一方,他の処理区に比較して,背脂肪厚は増加する傾向が見られた(P<0.1)。3)カンショ残さの10%添加は,枝肉の品質およびIMF含量に影響を及ぼさなかった。
    以上の結果は,肥育期の発育とロースのIMF含量は,低リジン飼料の給与時期の調整により制御できる可能性を示唆している。
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