日本養豚学会誌
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原著
  • 山田 未知, 鈴木 佑子, 山中 将彦, 倉科 妙香, 森田 茂, 林 英明, 杉田 昭栄, 西寒水 将, 中辻 浩喜
    2024 年 61 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2024/03/08
    公開日: 2024/06/21
    ジャーナル フリー

    ウインドウレス条件下で点灯したLED照明の色の違いが肥育豚の発育,産肉,血清成分および行動に及ぼす影響について検討した。各LED照明を設置した青色区,緑色区,赤色区,照明無設置の無灯火区において,肥育前期の1日平均増体量は無灯火区に比べ赤色区が有意に高い値を示した(P<0.05)。青色区の背脂肪厚は,カタで赤色区に比べ薄い傾向を(P<0.10),コシで緑色区に比べ有意に薄い値を示した(P<0.05)。血清成分では,α-グロブリン濃度は無灯火区が緑色区と赤色区に比べ有意に高い値を示した(P<0.05)。中性脂肪濃度は無灯火区に比べ青色区が高い傾向を示した(P<0.10)。総コレステロール濃度は緑色区が赤色区に比べ有意に高い値を(P<0.05),無灯火区と青色区より高い傾向を示した(P<0.10)。また,緑色区はHDL-コレステロール濃度が青色区に比べ高い傾向を示し(P<0.10),LDL-コレステロール濃度は赤色区に比べ有意に高い値を示し(P<0.05),無灯火区に比べ高い傾向を示した(P<0.10)。腎臓周囲脂肪の脂肪酸組成ではC18:1が無灯火区と緑色区に比べ赤色区が有意に高い値を示し(P<0.05),青色区に比べ高い傾向を示した(P<0.10)。C18:2は赤色区が無灯火区より低い傾向を示した(P<0.10)。赤色区の飲水行動は,肥育前期では緑色区に比べ,肥育後期では青色区に比べ有意に低い値を示した(P<0.05)。犬座姿勢は,肥育前期で赤色区と緑色区が無灯火区に比べ有意に高い値を(P<0.05),青色区に比べ赤色区が高い傾向を示し(P<0.10),肥育後期では,緑色区が無灯火区に比べ高い傾向を示した(P<0.10)。被毛中蓄積コルチゾール濃度は緑色区および赤色区が無灯火区に比べ有意に高い値を示した(P<0.05)。以上の結果から照明点灯の有無および点灯する照明の色によって,ブタの発育や枝肉形質,脂質代謝は影響を受け,赤色照明と緑色照明は照明無設置に比べてブタに対するストレスが強い可能性が示唆された。

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