太陽系内に存在する小天体を活動的な天体とそれ以外に分ける時,前者の代表は彗星であり,後者の代表は小惑星と言えよう.ところが昨今,小惑星に分類されるものの彗星で見られるダストテイルが観測されるような天体が続々と発見されている.こうした天体は活動的小惑星と総称され,それらの実態や活動の原因を知ることは太陽系内の物質輸送や力学進化・衝突進化を理解することに繋がる.本稿では活動的小惑星を通して太陽系の歴史を読み解くことを目指して私達が開催した一連の勉強会で得られた知見のまとめを記し,更には活動的小惑星の今後の研究の方向についていくつかの考察を行う.
2019年1月,あかつきはこれまでで最も長い日陰を乗り越えることに成功し,さらなる長期ミッションへと踏み出した.
はやぶさ2は,2019年2月22日に,小惑星リュウグウへのタッチダウンに成功した.小惑星上に密に分布するボルダーを回避するため,はやぶさ2のタッチダウンには,誤差3 mという極めて高い着陸精度が要求された.この高難度の着陸実現に不可欠であった要素について,「リュウグウ近傍の力学的環境」,「着陸地点選定」,「ピンポイントタッチダウン方式」という3つの観点から紹介する.
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