本稿では,はやぶさ2探査機によって回収された小惑星リュウグウ試料の初期分析や公募研究について,顕微赤外分光や走査型透過X線顕微鏡 (STXM) による分析結果を中心に,裏話もまじえつつ解説する.
MIRS(MMX InfraRed Spectrometer)は,JAXAの火星衛星サンプルリターンミッション(Martian Moon eXploration)のために開発されたプッシュブルーム方式の赤外分光計である.MIRSは0.9~3.6μmの波長域で火星圏を観測するよう設計されている.フォボスとダイモスの表面組成を測定し,火星大気の変動を調査する.
MMX探査機に搭載されるMSAの開発は,太陽系惑星間空間でのプラズマ諸現象の「その場(in-situ)」観測を目的に,発展を続けてきたプラズマ計測技術を元にしている.フォボス表面や火星大気を由来とするイオンを質量分析するため,MSAの質量分解能は大きく向上されている.本稿では,フォボスの起源や火星大気の進化の解明を目指すMSAついて紹介する.
大学に入学した2016年から,この度博士号を取得した2025年10月までの約9年半,金星大気の研究に取り組みました.「あかつき」がリアルタイムで送り届けた貴重なデータと向き合い,その解析を行った日々は,「あかつき」と過ごした学生生活でした.本稿では,筆者の博士課程での研究内容についてご紹介します.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら