J-STAGE トップ  > 検索結果

検索結果

検索結果
検索条件
  • 全文: "Asperger disorder"

検索結果 45件

45件の検索結果より1~45件を表示しています。
ソート       件ずつ表示
アスペルガー障害は局所から広域への注意レベルの切り替えに困難を抱えている
O2-5
【目的】本研究はアスペルガー障害のある人を対象に,同じ注意レベルへの持続的注意後の注意切り替えをレベル反復手続き用いて検討した。
【方法】成人のアスペルガー障害群11名と年齢と性を統制した統制群11名が参加した。参加者は,局所か広域レベルのいずれか一方に連続して出てくる2か3の標的を弁別することが求められた。標的レベルは一定回数反復すると別のレベルに切り替わった。
【結果】レベル反復試行では,反復回数の有意な主効果が認められた。切り替え試行では,群と切り替え方向との間の有意な交互作用が認められた。切り替えコストでは,切り替え方向と群との間に交互作用が認められた。
【考察】本研究では両群で反復利得が得られた。切り替えコストの結果から,アスペルガー障害のある人は局所から広域への注意レベルの切り替えに困難を抱えていることが示された。局所の知覚処理の増強が,彼らの抑制処理に影響を与えていることが示唆された。
  
英文目次
C5104_2
アスペルガー障害をもつ女児に対する鍼灸治療
  • 澤田 和代, 北川 善保, 坂口 俊二, 郭 哲次
  • 全日本鍼灸学会雑誌
  • Vol. 60 (2010) No. 4
  • 公開日: 2011年01月20日
737-743
【目的】アスペルガー障害は、 関心と活動の範囲が限局的で常同的反復的であるとともに、 自閉症と同様のタイプの相互的な社会的関係の質的障害によって特徴づけられる。 今回、 アスペルガー障害と診断された女児に対して、 その背景にあるうつ症状を抱える母親との共生関係に着目し、 母子ともに鍼灸治療を行うことで、 双方の身体症状の改善が得られたので報告する。
【症例】小学生女児、 12歳。 [主訴]全身倦怠感。 [愁訴]頸肩のこり感、 頭頂部から側頭部の痛み、 腹部不快感、 寝汗、 手足のほてり。 [現病歴]X年5月より全身倦怠感を訴え不登校となり、 その後、 家族以外との接触ができなくなった。 X+1年5月より、 心療内科での治療と市の教育カウセリングを受けながら鍼灸治療開始した。 またこれに先立ち、 X年9月より掌蹠膿疱症による関節痛とうつ症状を訴える母親の鍼灸治療を開始した。 [女児の鍼灸治療]補益心脾、 督脈通陽を目的に左神門 (HT7)、 右三陰交 (SP6)、 大椎 (GV14) に円皮鍼貼付、 背部、 前腕と下腿の陽経、 および頭部と手足井穴に接触鍼、 督脈上の圧痛点に八分灸を三壮行った。 治療は1-2週に1回の間隔で行った。 [評価]女児と母親からの詳細な聴き取りを行い、 特に女児には身体のだるさ、 熟睡感、 手足の火照り、 頭痛、 便通について3件法で回答してもらい得点化した。
【結果】11カ月間に28回の鍼灸治療を行ったところ、 女児の身体症状は30-50%改善した。 さらに女児は、 自治体が行う不登校児のための適応指導教室にも通学可能となり、 学校行事にも出席できるようになった。 また、 母親の身体症状も女児とほぼ同様に推移し安定した。
【考察および結語】女児の身体症状は、 女児自身の思春期を迎えた心身の不安定さに母親の病状が関連して表出した可能性が示唆された。 今回は、 母子の共生関係に鍼灸師 (による鍼灸治療) が介在することで、 鍼灸治療そのものの効果に加え、 支持的・受容的対応が奏効したものと考えた。
  
広汎性発達障害における眼球運動と表情認知の視線解析
101-110
アスペルガー障害児におけるボール投げスキルの指導に関する一事例検討
495-508
In the present case study, ball-throwing skills were taught to a boy with Asperger's disorder, and secondary benefits for him from that experience were examined. The teaching program was based on applied behavior analysis. After a task analysis that divided overhand ball-throwing behavior into 10 behavior units, training utilized visual stimulus prompts and a chaining procedure, in a changing criterion design. The results showed that, although it took some time to achieve, all the behavior items were learned, so that the boy acquired skills necessary for ball throwing. The present study confirms the effectiveness of prompts using picture cards and behavioral coaching. It was difficult to maintain the boy's motivation for the prolonged training, although verbal interaction may be effective to increase motivation. Secondary effects observed included increased social interaction and a more proactive attitude towards exercise, behaviors that were not goals of the teaching program. Such effects may indicate potential benefits of the acquisition of sports skills as one component of leisure activities of children with developmental disorders.
  
アスペルガー障害を伴った神経性無食欲症
  • 高宮 静男, 針谷 秀和, 植本 雅治, 川本 朋, 井戸 りか, 山本 欣哉, 清田 直俊, 佐藤 倫明
  • 心身医学
  • Vol. 45 (2005) No. 9
  • 公開日: 2017年08月01日
719-726
近年, 摂食障害は小児期発症から中年期発症までみられるようになり, ますます多様化している.他方, 児童精神医学の分野ではアスペルガー障害が注目を集めている.このような中でアスペルガー障害をもともと有していたと思われる神経性無食欲症(AN)患者を経験したので報告した.2例ともANで受診したことにより, 初めてアスペルガー障害の存在も明らかになった.2例ともDSM-IVの診断基準に基づいてAN, アスペルガー障害と診断され, またアスペルガー障害の特徴はANの発症に関与していた.アスペルガー障害では, 相互的人間関係, 言語的・非言語的コミュニケーション能力, 限定された行動・興味・活動が問題になるが, ANの治療過程において, これらの問題, 特徴を意識した対応が必要であった.今後, アスペルガー障害を伴った摂食障害の増加も予想され, 新たな視点も必要になってきている.
  
アスペルガー障害の生物学的病態と治療:アラキドン酸の臨床効果
  • 油井 邦雄, Declan Murphy, 濱川 浩
  • 脳と精神の医学
  • Vol. 20 (2009) No. 2
  • 公開日: 2010年06月25日
133-142
「心理療法の有効性をいう前に」
14-15
本論文は13歳の広汎性発達障害の男子に対する1年9ヶ月間のプレイセラピーの報告である。論文としての弱点は、3点ある。1つ目は、広汎性発達障害の子どもたちへの援助がトータルにいかにあるべきかを論じずに、「心理療法が必要か必要ではないか」といったきわめて狭い視点から論文が執筆されていることである。対人関係・コミュニケーションの援助および心理的な援助が重要なことは言うまでもない。しかし、それらは果たして「療法」なのだろうか。広汎性発達障害の人たちのかかえる困難の大きさを考えるときに、その生活へのトータルな理解と援助の重要性を考えるならば、「心理療法」云々はあまりにも視野が狭いように思われる。2つ目は、アスペルガーや広汎性発達障害の人たちについての従来の取り組みや諸研究が踏まえられていないことである。3つ目は、本論文のオリジナリティである。「心理療法の有効性を示した」というのがオリジナリティであるとは考えられないことは、1に述べた理由による。残念ながら、本論文は、論文としてのオリジナリティに欠ける事例報告と判断せざるを得ない。
  
アスペルガー障害,学習障害を合併したアトピー性皮膚炎の一例
—成長と共に生じた問題と対応の苦慮—
  • 前田 七瀬, 猿丸 朋久, 木嶋 晶子, 吉田 直美, 西野 洋, 片岡 葉子
  • 皮膚の科学
  • Vol. 8 (2009) No. Suppl.12
  • 公開日: 2012年04月18日
B707-B712
13歳,男児。幼少時より重症アトピー性皮膚炎(AD)にて加療していたが,9才時,アスペルガー障害,発達障害と診断された。その後も両親の離婚や母親が精神状態不安定であり,スキンケアが十分に行えず,入退院を繰り返していた。経過中にパニックを発症し,自己欲求が満たされない際・他人と衝突した際などに,周囲への暴力行為・自傷行為に至り,精神的に非常に不安定となった。児童精神科医からパニック時の対処法の指導を受け,併診しながら加療を続けた。我々の本人への対応として,(1)パニック時は周囲に害が及ばないように配慮した。(2)話を傾聴し,支持した。(3)努力を誉めることを重視した。(4)不適切な行動は明瞭に指摘し,指導を行った。(5)理解しやすいように,あいまいな表現にならないように努めた。ADの治療に関しては,ステロイド外用指導には,図を用いてわかりやすく説明した。頻回に通院し,治療へのモチベーションをあげるようにした。この対応により,徐々に精神的に安定したことで,パニックを起こさないようになり,皮膚症状も軽快した。精神的な状態によって,ストレスによる掻破やセルフコントロールの不備が生じ,皮膚症状が大きく左右されるため,精神面の安定および適切な適応のサポートは,本児の日常生活のみでなく,皮膚炎を改善させる上でも非常に重要な因子であった。成長と共に生じた問題とその対応について報告する。
  
高機能広汎性発達障害児の言語能力
  • 山田 有紀, 笠井 新一郎
  • 音声言語医学
  • Vol. 52 (2011) No. 4
  • 公開日: 2011年10月06日
366-371
高機能広汎性発達障害児は知能検査レベルでは言語性知能指数は正常範囲となるが,実際場面ではそれに見合ったコミュニケーション・言語行動をとることが難しいといった検査数値と実際場面の乖離が見られる.そこで高機能広汎性発達障害児のITPA言語学習能力診断検査の傾向分析から,コミュニケーション・言語的な問題を明らかにすることを目的とし,5,6歳代高機能広汎性発達障害児101名にITPA言語学習能力診断検査を実施した.その結果,全検査評価点では明らかな遅れは認められなかったが,下位項目「ことばの類推」「ことばの表現」「文の構成」評価点は有意に低値であった.これらは,高機能広汎性発達障害児のコミュニケーション・言語的な問題を反映した結果であり,聴覚-音声系の処理,文脈理解,意味カテゴリーの運用の問題を示唆するものと考えられた.
  
認知神経科学からみた広汎性発達障害の病態
91-96
広汎性発達障害(PDD)に関する認知科学的・精神生理学的研究について展望した。精神生理学的研究に関しては,覚醒や注意について事象関連電位や自律神経活動の指標を用いて PDD 群に何らかの所見を見出した報告が多い。対人的注意については行動学的検査をもとに共同注意の低下を示す所見が得られている。脳機能画像を用いた研究からは,顔・表情や感情などの対人的処理と関連する領域を中心に所見が得られている。例えば,表情に対する扁桃体の低活動,顔に対する紡錘状回や上側頭回の賦活減少などが報告されている。さらに,対人的刺激に対し,ミラーニューロンにあたる下前頭回弁蓋部や眼窩部前頭前野の賦活減少もしばしば見出されている。聴覚刺激を用いた研究でも,主に対人的刺激に対する非定型的反応が報告されている。以上のように,PDD に関して非高次機能および対人的認知機能を中心に所見が集まりつつあると言える。
  
睡眠問題を呈する運動障害のある子どものためのムーブメント教育にむけて
  • 林 恵津子, 寺田 信一, 堅田 明義
  • 特殊教育学研究
  • Vol. 43 (2006) No. 6
  • 公開日: 2017年07月28日
541-553
The present article reports a study of sleep problems and motor development in children with motor disabilities that details the relation between the children's specific sleep problems, as reported by their parents on recall questionnaires, and their achievement of movement milestones, as assessed by Movement Education Program Assessment (MEPA-II). The results confirmed that there is a significant correlation between sleep problems and motor development. The higher the level of motor ability the children achieved, the less likely they were to experience sleep problems. Additionally, the findings shed light on which movement abilities are associated with which sleep problems. It is suggested that this information may have valuable implications for individual movement education programs designed to meet the needs of individual children.
  
軽度発達障害児の問題点と対応
  • 飯島 恵
  • 順天堂医学
  • Vol. 51 (2005) No. 4
  • 公開日: 2014年11月12日
501-508
ADHDやアスペルガー障害に代表される軽度発達障害における関心は医療関係者と教育現場で近年高まってきている. 軽度発達障害の子供たちの一番の問題点は知的に明らかな遅れがないためさまざまな困難を抱えているにもかかわらず障害に気づかれない点である. 軽度発達障害の子供たちへの早期介入は, 二次的に併発する情緒や行動面での問題を予防する上でも非常に重要である. そしてこのような子供が通常学級に在籍しながら, それぞれ個人にあった, 個別の教育がうけられるようにするための特別教育支援が文部省によりたちあげられている. 教育・医療にかかわるさまざまな職種・機関が協力して早急に軽度発達障害の子供たちの支援体制を確立する必要がある.
  
比喩・皮肉文テスト (MSST) を用いた注意欠陥/多動性障害 (AD/HD), Asperger障害, 高機能自閉症の状況認知に関する研究
  • 安立 多恵子, 平林 伸一, 汐田 まどか, 鈴木 周平, 若宮 英司, 北山 真次, 河野 政樹, 前岡 幸憲, 小枝 達也
  • 脳と発達
  • Vol. 38 (2006) No. 3
  • 公開日: 2011年12月15日
177-181
注意欠陥/多動性障害 (AD/HD), Asperger障害 (AS), 高機能自閉症 (HFA) の状況認知能力に関する特徴を検討するために, 比喩文と皮肉文から構成されている比喩・皮肉文テスト (MSST) を開発した. 今回はAS群66名, HFA群20名, AD/HD群37名を対象とし, MSSTの得点プロフィールを比較した. その結果, AS群では皮肉文の得点が特異的に低かったが, HFA群とAD/HD群では比喩文と皮肉文の得点に差がなかった. 以上より, AS群の特徴は言語能力が良好であるにもかかわらず, 皮肉という状況の理解困難であろうと考えられた.
  
自閉症脳における神経生化学的所見
  • 鈴木 勝昭, 尾内 康臣, 中村 和彦, 杉原 玄一, 竹林 淳和, 武井 教使, 森 則夫
  • 脳と精神の医学
  • Vol. 20 (2009) No. 4
  • 公開日: 2011年02月02日
281-286
自閉症スペクトラム障害のMRI研究
287-294
自閉症スペクトラム障害では対人交渉などの社会性の障害が中核をなし,全ての亜群において共通する症候である。近年技術的に進歩の著しいMRIを用いた研究が行われ,自閉症スペクトラム障害に関連した脳の機能的・形態的異常が報告されている。さらに健常ヒトでは,表情認知から他者の意図の理解に至るまで,対人交渉や社会性の基盤をなす脳神経回路も明らかにされつつあり,社会脳領域などと呼ばれている。われわれもMRIを用いた研究を行い,自閉症スペクトラム障害当事者における社会脳領域を中心とした脳形態異常とその遺伝背景,社会脳領域の男女差と社会性の男女差の関連と,その社会性の障害との関連について興味深い知見を得た。本稿では,これら近年の研究成果を示し今後の展望について述べた。
  
303-308
広汎性発達障害は,他の精神疾患を随伴しやすいことが報告されている.しかし,摂食障害の随伴については不明な点が多い.今回,われわれは摂食障害と自閉性スペクトラムとの関連性について検討を行った.84名の摂食障害患者に対し,自己記入式質問紙による調査を実施し,健常群と比較した.摂食障害は,健常群よりも自閉性スペクトル指数(AQ)の合計点が有意に高かった.病型別では,神経性食欲不振症制限型が「細部へのこだわり」とAQ合計点が健常群よりも有意に高かった.摂食障害では,自閉性スペクトラムについて詳細に評価する必要がある.
  
Altered Microglia in the Amygdala Are Involved in Anxiety-related Behaviors of a Copy Number Variation Mouse Model of Autism
  • Tomoko Shigemori, Atsushi Sakai, Toru Takumi, Yasuhiko Itoh, Hidenori Suzuki
  • Journal of Nippon Medical School
  • Vol. 82 (2015) No. 2
  • 公開日: 2015年05月08日
92-99
Background and Purpose: Autism spectrum disorder (ASD) is a neurodevelopmental disorder with a strong genetic basis. Although anxiety is a common major psychiatric condition in ASD, the underlying mechanisms of the anxiety are poorly understood. In individuals with ASD, evidence indicates a structural abnormality in the amygdala, a key component involved in anxiety and social behavior. Microglia, which are central nervous system-resident immune cells implicated in neurodevelopmental processes, are also reportedly altered in ASD. In the present study, we examined the involvement of microglia in the anxiety-related behaviors of ASD model mouse. Methods: Mice that have a 6.3-Mb paternal duplication (patDp/+) corresponding to human chromosome 15q11-q13 were used as an ASD model. Iba1, a microglial activation marker, was examined in the amygdala using immunofluorescence. Effects of perinatal treatment with minocycline, a microglial modulator, on anxiety-related behaviors were examined in neonatal and adolescent patDp/+ mice. Results: In patDp/+ mice, Iba1 was decreased in the basolateral amygdala at postnatal day 7, but not at postnatal days 37-40. Perinatal treatment with minocycline restored the Iba1 expression and reduced anxiety-related behaviors in patDp/+ adolescent mice. Conclusions: Perinatal microglia in the basolateral amygdala may play a pathogenic role in the anxiety observed in a mouse model of ASD with duplication of human chromosome 15q11-q13.
  
Comparative gait analysis between children with autism and age-matched controls: analysis with temporal-spatial and foot pressure variables
286-292
[Purpose] The purpose of this study was to investigate the gait pattern of children with autism by using a gait analysis system. [Subjects] Thirty children were selected for this study: 15 with autism (age, 11.2 ± 2.8 years; weight, 48.1 ± 14.1 kg; height, 1.51 ± 0.11 m) and 15 healthy age-matched controls (age, 11.0 ± 2.9 years; weight, 43.6 ± 10 kg; height, 1.51 ± 0.011 m). [Methods] All participants walked three times on the GAITRite® system while their plantar pressure was being recorded. [Results] The results showed a reduction in cadence, gait velocity, and step length, and an increase in step width in children with autism. Plantar pressure variables highlight the differences between the active pressure areas, especially in the hindfoot of children with autism. [Conclusion] The results suggest that children with autism have an abnormal gait compared with that of age-matched controls, and thus they need extra attention to correct these abnormal gait patterns.
  
Characteristics and Alterations of Food Intake in Children with Pervasive Developmental Disorders
  • Nakako OGAWA, Shouji HIRONAKA, Yoshiharu MUKAI
  • Dental Medicine Research
  • Vol. 32 (2012) No. 1
  • 公開日: 2013年03月12日
10-19
Studies on feeding behaviors of children with pervasive developmental disorders (PDD) have focused mainly on problematic behaviors such as food selectivity and how to deal with them. Few studies have addressed the motor aspects of feeding behavior. This study aimed to determine the characteristics of feeding behavior of children with PDD using a spoon. The study participants consisted of 8 children with PDD attending a childrens disability center (6 boys and 2 girls; mean±SD=36.1±4.2 months). Feeding behaviors of the participants at lunch time were videotaped. They were also assessed with the Enjoji Scale of Infant Analytical Development Test on the same day. These 2 assessment procedures were repeated about one year later. The control group consisted of 5 healthy children (2 boys and 3 girls; mean±SD=43.2±7.4 months). The following results were obtained. Comparison between the children with PDD and controls showed significant differences in “motion of lips during food intake" and “neck rotation". Correlations between the feeding assessment and the Enjoji Scale were as follows. On the first assessment, “motion of the lips during food intake" did not correlate significantly with any items of the Enjoji Scale. However, on the second assessment, this item showed significant correlations with all Enjoji Scale items. The characteristics of children with PDD were considered to lesser motion of the lips and neck rotation. We speculate that development of lip motions might be greatly influenced by therapeutic education.
  
東アジア圏の自閉症発達支援をめぐる課題と国際教育協力
  • 高橋 智, 長崎 勤, 田部 絢子, 石川 衣紀
  • 特殊教育学研究
  • Vol. 48 (2011) No. 6
  • 公開日: 2017年07月28日
635-643
自閉症スペクトラム障害児の友人関係における共感性の特徴
  • 森脇 愛子, 伊藤 良子, 藤野 博
  • 特殊教育学研究
  • Vol. 48 (2011) No. 6
  • 公開日: 2017年07月28日
593-604
The present study aimed to compare the characteristics of empathy as scaffolding for constructing friendships. Participants were 24 high-functioning children with autism spectrum disorders (ASD) and, for comparison, 24 typically developing children (TYP). The children were matched on age (7-11 years) and gender (each group included 6 girls). The empathic responses that were analyzed included Parallel Empathy (P-E), which refers to reproduction of another person's feelings, and Reactive Empathy (R-E), which refers to one's emotional reaction to another person's feelings. The children's empathic response to their closest friend was measured with the Affective Situation Test (AST). The children with autism spectrum disorders achieved the same level of Parallel Empathy scores as the typically developing children; however, the Reactive Empathy scores of more than a third of the children with autism spectrum disorders were noticeably lower than those of the typically developing children. This suggests that a weakness in Reactive Empathy in children with autism spectrum disorders may be an important factor in the difficulty that they have in constructing reciprocal relationships with friends.
  
25-33
Inhibition of automatic semantic processing was examined in children who have high functioning-pervasive developmental disorders (HF-PDD) with or without reading difficulty and in typically developing children. In Experiment 1, lexical decision tasks were conducted under three priming conditions: (1) normal character condition, (2) transposed-letter internal nonwords condition, and (3) transposed-letter external nonwords condition. The results indicated that all participants displayed semantic priming under the normal and transposed-letter internal nonwords condition, whereas semantic priming was not observed under the transposed-letter external nonwords condition. In Experiment 2, speed-reading was conducted under normal, transposed-letter internal nonwords, transposed-letter external nonwords condition, and nonword conditions. The results indicated that HF-PDD students with reading difficulty showed low reading scores under the nonword condition. Moreover, their reading score under the transposed-letter internal nonwords condition declined more than that under the nonword condition. The above results indicate that students with HF-PDD and reading difficulty have problems in conducting bottom-up processing while inhibiting top-down processing, when automatically generated semantic processing interferes with the processing conducted through the phonological route.
  
Correlation between Morphologic Changes and Autism Spectrum Tendency in Obsessive-Compulsive Disorder
  • Tomoko KOBAYASHI, Yoshiyuki HIRANO, Kiyotaka NEMOTO, Chihiro SUTOH, Kazuhiro ISHIKAWA, Haruko MIYATA, Junko MATSUMOTO, Koji MATSUMOTO, Yoshitada MASUDA, Michiko NAKAZATO, Eiji SHIMIZU, Akiko NAKAGAWA
  • Magnetic Resonance in Medical Sciences
  • Vol. 14 (2015) No. 4
  • 公開日: 2015年11月13日
    早期公開日: 2015年06月23日
329-335
Objectives: Obsessive-compulsive disorder (OCD) is one of the most debilitating psychiatric disorders, with some speculating that a reason for difficulty in its treatment might be its coexistence with autism spectrum. We investigated the tendency for autistic spectrum disorders (ASD) in patients with OCD from a neuroimaging point of view using voxel-based morphometry.
Methods: We acquired T1-weighted images from 20 patients with OCD and 30 healthy controls and investigated the difference in regional volume between the groups as well as the correlation between Autism-Spectrum Quotient (AQ) scores and regional cerebral volumes of patients with OCD.
Results: Volumes in the bilateral middle frontal gyri were significantly decreased in patients with OCD compared to controls. Correlational analysis showed significant positive correlations between AQ scores and regional gray matter (GM) volumes in the left dorsolateral prefrontal cortex (DLPFC) and left amygdala. Furthermore, GM volumes of these regions were positively correlated with each other.
Conclusions: The positive correlation of ASD traits in patients with OCD with regional GM volumes in the left DLPFC and amygdala could reflect the heterogeneity of patient symptoms. Our results suggest that differences in GM volume might allow classification of patients with OCD for appropriate therapy based on their particular traits.
  
児童青年精神医学用語集改訂委員会活動報告 児童青年精神医学用語集2016年版の刊行について
628-664
小児科心療外来受診者の背景にみられた発達障害について
  • 木村 未夏, 地嵜 和子, 山口 日名子, 生野 照子
  • 心身医学
  • Vol. 46 (2006) No. 4
  • 公開日: 2017年08月01日
309-317
1993年1月から2002年4月までに小児科心療外来を受診した患者691名のうち発達障害を有するもの70名について,受診時すでに発達障害の診断がなされていたものと受診によって初めて発達障害の診断がなされたものに分類し,それぞれの特徴について障害別に検討した.受診後初めて診断されたものには,アスペルガー障害,特定不能の広汎性発達障害,注意欠陥多動性障害が多く,受診持すでに診断がなされていたものに比べ反応性の身体症状が多くみられた.また,背景にある発達障害に気づかれていないため適切な対応がなされず,それが症状を悪化させる悪循環をきたしていた.心身症や不適応行動を主訴に受診した小児については,発達障害の可能性を念頭に置くことが重要であると考えられた.
  
自閉症スペクトラム障害の知覚・認知特性と代償能力
97-106
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder, ASD)の知覚・認知特性の中には、定型発達者よりも優れるものも存在する。特にASDのある人がもつ細部への注意処理、部分処理特性は、対人相互交渉では不利に働く可能性がある一方で、膨大な視覚情報の入力を管理し、調整する適応メカニズムともいえる。本論では、ASDの部分処理特性について、最新の研究動向も踏まえてどのような議論が行われているかを概観し、部分処理特性の代償的側面と療育や支援の方向性について論じた。ASDにみられる部分処理特性は全体処理とは独立したメカニズムであるという近年の知見から、部分処理特性を伸ばすことは社会性を損なうことにはつながらず、むしろ部分処理の適応的側面にも注目すべきであることが示唆された。加えて、部分から全体への切り替えの問題に対処することが支援において重要であり、ひとつの方法として模倣を用いた療育の可能性を示した。
  
PERCEPTUAL DISTORTIONS OF VISUAL ILLUSIONS IN CHILDREN WITH HIGH-FUNCTIONING AUTISM SPECTRUM DISORDER
  • Rie ISHIDA, Yoko KAMIO, Sachio NAKAMIZO
  • PSYCHOLOGIA
  • Vol. 52 (2009) No. 3
  • 公開日: 2009年12月15日
175-187
This study examined perceptual distortion of visual illusions in children with autism spectrum disorder (ASD) and age-, sex- and IQ-matched typically developing children to determine whether local bias exists in low-level visual processing in ASD as the weak central coherence (WCC) theoretical account predicts. To explore whether higher-level contextual information can be integrated with low-level information in ASD, the perception with and without perspective cues was also examined. The children with ASD succumbed to illusions to a lesser degree than did the comparison group, and the degree of perceptual distortion was negatively correlated with Block Design score, a marker of WCC. The presence of perspective cues did not increase perceptual distortion among both groups to a statistically significant degree. The results support the WCC account suggesting abnormalities in integrating visual information in low-level processing in individuals with ASD when they perceived illusory figures.
  
Influence of unbalanced large head on neurodevelopment in infancy: a longitudinal birth cohort study
  • Ryuichiro Oshima, Kenji J. Tsuchiya, Norio Mori, Nori Takei
  • 脳科学誌
  • Vol. 46 (2016)
  • 公開日: 2017年05月09日
34-54
1-10

This study evaluated effects of a self-monitoring package to improve a targeted social skill and problem behavior of two elementary school students with autism spectrum disorders placed in regular classrooms. Non-concurrent multiple baseline across participants and A-B-A designs were used. Assessment information was collected through interviews with teachers and behavioral observation. The targeted social skill and problem behavior were holding their heads up and touching stationery respectively, both while teachers were talking during Japanese and math classes. Students were instructed to monitor their target behaviors by themselves. Data were collected during the intervention and generalization settings by using direct observation for discussing the effects the program. Additionally, the information of the package’s acceptability to teachers and subjective assessment of understanding of classes by students and teachers were also gathered. The results showed that students increased their target social skill and decreased their problem behavior in the intervention and generalization settings, and these effects were maintained. Moreover, the data concerning acceptability and subjective assessment of understanding of classes were highly evaluated. These results were analyzed in terms of rule control.

  
読みに困難を示す中学校生徒のワーキングメモリー : n-back taskの結果から
555-567
Working memory characteristics of students with reading difficulties were investigated using 4 types of n-back tasks with different stimuli. The participants, 14 ninth-grade students with reading difficulties and pervasive developmental disorders and 40 students with typical development, were required to judge whether a stimulus was identical to the one that had been shown n before. The results indicated that the students with reading difficulties did not have difficulty at n=0. However, they had difficulty at n=1, if both of the stimuli were numbers or hiragana and kanji characters that required linguistic processing, and with random figures that did not need linguistic processing. The present results suggest that students with reading difficulties may have problems with memory representations that are operated internally. Moreover, it is possible that these students have more fundamental problems, such as attention deficits, which may influence multiple modalities.
  
507-521
The present study was intended to identify difficulties and needs in the overall educational experience (e.g., learning, friendship, and future course) in upper secondary schools as reported by students with mild developmental disabilities, including mild intellectual disabilities. Of 171 questionnaires distributed to students in upper secondary schools and as well as graduates of upper secondary schools, all of whom had mild developmental disabilities, responses were received from 55 students (response rate 32.2%). The results indicated that the students had a high need for learning support in subjects in which they had difficulty. Nonetheless, such supports were available in upper secondary schools only rarely. In their overall educational experience, students had great difficulty with friendships and human relations. In particular, many students reported that they had been bullied. Regarding the students' future, reality did not meet the situations and needs of the students with mild developmental disabilities. Although a considerable percentage of them had advanced to the next level of schooling, even when they advanced to college, they faced many difficulties there and in the search for work.
  
146-153
ASD の病態には,ミトコンドリアの機能障害,これと密接に関連するグルタチオン生成障害,さらに総合的抗酸化能の低下の 3 タイプが存在し,予後も治療方向性も異なっている。特に,ミトコンドリア機能障害に付随する ASD 症状は神経症状,易疲労性,胃腸障害,運動機能遅滞,けいれんを示し,かつ難治なので,診断と病態の把握は予後と治療にとって重要である。診断に役立つバイオマーカーとしては血液中の酪酸,尿中有機酸,血漿ピルビン酸,血清クレアチンキナーゼ,酸化アスコルビン酸(モノデヒドロアスコルビン酸,MDA),血液中の酪酸 / ピルビン酸の比,血清のアスパラギン酸トランスアミナーゼとアラニン酸トランスアミナーゼなど多数が報告されている。グルタチオン生成障害は社会的相互性障害,コミュニケーション障害,限定的・常同的行為といった中核症状を示すASD でも認められる病態であり,ミトコンドリアの機能障害へ容易に移行する。診断にはグルタチオン(GSH)/ 酸化型グルタチオン(GSSG)比の低下がバイオマーカーとなる。中核症状を示す ASD の一般的な病態は総合的抗酸化能の低下であり,この診断には酸化ストレスの度合(ヘキサノイルリジン, HEL)総合的抗酸化能(total antioxidant capacity,TAC)が役立つ。病態指標を検索したうえで,より合理的な診断と治療選択,予後の判断が行われることを期待したい。
  
自閉スペクトラム症と言語性記憶
201-206

  自閉スペクトラム症の言語性記憶に関する心理学的研究の展望を行った。まず, 言語性記憶の基本的概念 (記憶の三段階など) について確認をした後, エピソード記憶の古典的モデルである二重貯蔵モデルおよび短期記憶・長期記憶について概説し, さらに, エピソード記憶研究の推進に大きく寄与した検査課題である自由再生について, その特徴とともに解説した。次に, 自閉スペクトラム症を対象とする古典的な記憶研究をやや詳しく紹介し, そこで見出された所見 (健忘症候群に類似する所見と良好な長期記憶成績の混在) に含まれる一見, 矛盾する結果をどのように説明するかが, 後続の研究の課題となったことを述べた。その後, 対象が知的障害のない自閉症へと移るとともに, 記憶材料のもつ要因を操作した自由再生や, 記銘時の処理内容を操作した記憶検査 (処理水準課題) などを用いることにより, 自閉スぺクトラム症のユニークなエピソード記憶の特徴の背景に, 意味記憶の特異な構造あるいは機能が想定された。 最後に, 同じ自閉スペクトラム症のなかでもDSM-IV が規定していた病型 (自閉性障害, アスペルガー障害, 特定不能の広汎性発達障害) により所見が変化することを述べた。

  
発達障害患者における身体化の三重構造
  • 中村 晃士, 沖野 慎治, 小野 和哉, 中山 和彦
  • 心身医学
  • Vol. 54 (2014) No. 12
  • 公開日: 2017年08月01日
1105-1110
不定愁訴に基づき身体科をいくつもかかる患者の中には,自閉症スペクトラム障害(ASD)と思われる一群がいる.こうしたASD患者の特徴をアスペルガー障害の男性症例を提示して考察した.まずASD患者は,基本的に身体過敏性をもち,さらにコミュニケーション障害を含む社会性の障害からくる不適応による症状の身体化,そしてそれを強固なものとする症状へのこだわりをもつ.筆者らはこれをASD患者の「身体化の三重構造」と呼ぶこととした.この「身体化の三重構造」のために,ASD患者の身体症状が遷延化しやすく,結果として身体科を不要に受診し続けやすい.こうした患者への対応では,患者と治療者の関係性を意識的,積極的に良好に保つこと,彼らの過敏性などの特性についての認識を共有すること,コミュニケーションの中であいまいな表現は極力避け,ときには断定的な表現を用いるなどの工夫が必要であることを指摘した.
  
Head Motion and Correction Methods in Resting-state Functional MRI
  • Masami GOTO, Osamu ABE, Tosiaki MIYATI, Hidenori YAMASUE, Tsutomu GOMI, Tohoru TAKEDA
  • Magnetic Resonance in Medical Sciences
  • Vol. 15 (2016) No. 2
  • 公開日: 2016年04月11日
    早期公開日: 2015年12月22日
178-186
Resting-state functional magnetic resonance imaging (RS-fMRI) is used to investigate brain functional connectivity at rest. However, noise from human physiological motion is an unresolved problem associated with this technique. Following the unexpected previous result that group differences in head motion between control and patient groups caused group differences in the resting-state network with RS-fMRI, we reviewed the effects of human physiological noise caused by subject motion, especially motion of the head, on functional connectivity at rest detected with RS-fMRI. The aim of the present study was to review head motion artifact with RS-fMRI, individual and patient population differences in head motion, and correction methods for head motion artifact with RS-fMRI. Numerous reports have described new methods [e.g., scrubbing, regional displacement interaction (RDI)] for motion correction on RS-fMRI, many of which have been successful in reducing this negative influence. However, the influence of head motion could not be entirely excluded by any of these published techniques. Therefore, in performing RS-fMRI studies, head motion of the participants should be quantified with measurement technique (e.g., framewise displacement). Development of a more effective correction method would improve the accuracy of RS-fMRI analysis.
  
556-565
This study describes the development and evaluation of the Developmental Disorder Parenting Stressor Index (DDPSI). The DDPSI items were developed from a questionnaire survey of mothers (N = 255) of children with developmental disorders. A factor analysis identified four factors: (a) difficulty understanding the child and coping with the child's needs, (b) anxiety about the child's future and independence, (c) inadequate understanding of the child's disorder, and (d) conflicting emotions with regard to the child's disorder. These factors had high degrees of internal consistency. The concurrent validity of the DDPSI was examined. The DDPSI scores significantly correlated with the Stress Response Scale-18 and the Handicapped Child Parenting Stress Scale. The results of structural equation modeling analysis suggested that social support for the mothers mitigated the stressors' effect and reduced their psychological stress responses. The DDPSI is sufficiently reliable and valid to measure the stressors of parents of children with developmental disorders.
  
339-348
摂食障害(ED)の病態は多様化しており,精神疾患の先行・併存している可能性に留意する必要がある.近年,日本でもアスペルガー障害と神経性無食欲症(AN-R)の併存例が報告されている.しかしED全体の自閉性傾向の調査は報告されていない.今回,自閉性スペクトラム指数日本版(AQ)を用いてED全体の自閉性傾向を検討した.ED患者は健常人よりもAQ値が高い傾向にあった.また,自閉性障害圏を強く疑う33点以上を示した症例は全例排出行為を伴っていた.AN-Rにおいては,AQとBMI(body mass index)に負の相関を認め,AQとEDI(Eating Disorder Inventory)には正の相関を認めた.1年後の追跡調査では,AN-RにおいてBMIの増加はみられるものの,AQ値に変化はなかった.EDの病態評価に自閉性の観点も考慮することは重要と思われる.
  
131-143
研究の目的選択決定の効果を特定するために、同一の活動性の玩具カードを用いた選択機会を設定した。研究1では参加児の選択機会に対する選好を特定し、研究2ではカード数が、各選択肢に対する参加児の選好に影響を与えるか否かを検討した。研究計画選好アセスメントにより、課題従事行動の随伴操作として用いる刺激(カード)を特定した。選択機会は複数枚のカードを配置した複数選択肢、1枚のカードを配置した単数選択肢、何も配置しなかった統制選択肢により構成された。複数選択肢と単数選択肢で配置したカードは同一であった。場面民間教育施設で実施した。参加児2名の発達障害をもつ男児であった。独立変数複数選択肢に配置したカード数を独立変数とした。行動の指標各選択肢に対する参加児の選択数を行動の指標とした。結果研究1では2名の参加児が単数選択肢を多く選択した。研究2では複数選択肢におけるカード数を増加させた場合に、1名の参加児は複数選択肢への選好を示した。結論カード数を増加させる手続きは、そのカードが配置された選択肢の強化力を一時的に高める可能性が示された。ただし、本結論がどのようなタイプの子どもにいえるのかについては今後の課題として残された。
  
13-21
本研究では、ASD児の粗大運動遂行時における運動の効率性について明らかにするために、長なわとびの連続跳躍動作の様相についてASD児とTD児を比較検討した。その結果、平均跳躍姿勢については、ASD児がTD児よりも膝を深く抱え込む跳躍姿勢であった。そして、跳躍姿勢の変動については、TD児が膝の屈曲を中心に姿勢を大きく変化させる一方で、ASD児は姿勢の変化がTD児よりも小さかった。これらの結果から、ASD児は、TD児と比較して効率の低い跳躍を繰り返す特徴があることが示された。このようなASD児の特徴は、動作の独立性の観点から考察され、その背景要因には、部分的な情報処理を好むASDに特有な認知傾向が影響していると考えられた。これらのことから、ASD児における運動の効率性の問題は、長なわとびのような体全身を使った粗大運動遂行時においても見られることが明らかとなった。そして、ASD児を対象とした運動指導では、部分的な動作への過剰な意識を軽減させるような指導内容を考えていくことが必要な視点の一つとして考えられた。
  
女児Asperger障害の臨床的特徴
  • 山内 裕子, 宮尾 益知, 奥山 眞紀子, 井田 博幸
  • 脳と発達
  • Vol. 45 (2013) No. 5
  • 公開日: 2014年10月11日
366-370
 【目的】Asperger障害の女児の臨床的特徴を男女で比較検討し, 診断上の注意点を明らかにする. 【方法】初診年齢, 初診理由となったおもな症状, 受診前の状況, WISC-IIIの結果をカルテより後方視的に比較検討した. 【結果】男児と比べ, 女児は10~15歳の受診が多く, 初診年齢が思春期に集中していた. 女児では睡眠リズム障害や心身症, 適応障害の合併が多かった. また, 女児のWISC-IIIでは動作性下位項目の内差が顕著でなく, 算数や積木下位項目が高値の男児とは異なる認知パターンが示唆された. 【結論】Asperger障害の臨床像には性差があり, 診断や対応にあたり, 性差を考慮する必要があると考えられた.
  
発達障害の理解と援助
310-316
  近年,わが国の子どもの心と発達の問題として広汎性発達障害(PDD),注意欠如・多動性障害(ADHD),学習障害(LD)などの発達障害が注目されるようになった。発達障害という用語は,国際的な疾病分類である世界保健機構(WHO)の定めた ICD–10や米国精神医学会の DSM–IV–TR には,明確な定義が見あたらない。ICD–10では,①発症は乳幼児期あるいは小児期であること,②中枢神経系の生物学的成熟に深く関係していること,③寛解や再発がみられない経過であること,があげられている。わが国の発達障害者支援法では,その第二条において,「この法律において『発達障害』とは,自閉症,アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害,学習障害,注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって,その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」としている。本稿では,PDD, ADHD の疾患概念,そして基本的な対応について述べたいと思う。
  
67-74
Prospective memory is to remember the future intentions or plans in every day life. We used prospective memory training for two brain-damaged amnesic patients to investigate the neural mechanism of two component of prospective remembering: remembering to remember and remembering content. The results provide strong evidence that these two remembering components have independent neural bases, with the basal forebrain and right medial frontal lobe being required for remembering to remember and the medial temporal lobe being required for remembering content. The amnesic patients often develop a spontaneous and fantastic confabulation which is an extreme type of false memory. To elucidate the mechanism of confabulation, we investigated the neural basis and psychological process of false memory. Neuroimaging studies of human memory demonstrated that the prefrontal cortex (PFC) is activated during episodic memory retrieval. We focused on the role of anterior and posterior prefrontal cortex in false recognition by neuropsychological studies and by event-related functional magnetic resonance imaging (MRI) and the functional connectivity method. In the neuropsychological study, we administered the typical false recognition paradigm to eight patients with ventromedial prefrontal cortex (VMPFC) lesion. The VMPFC patients showed significantly higher false alarm rate than the normal subjects for lure words, suggesting that the VMPFC patients were more likely to fail to retrieve past similar events. In fMRI study, subjects were first asked to try to remember a series of associate-word lists outside the MRI scanner in preparation for a later recognition test. In the MRI scanning phase, they were asked to make recognition judgments in regard to old words, semantically related lure words, and unrelated new words. The right anterior PFC showed a greater signal change for false alarm than for hit and correct rejection. The signal increase in the right anterior PFC was greater for false alarm responses led us to speculate that the excessively high sensitivity to familiarity in the right anterior PFC may be a cause of the frequent occurrence of false alarm responses. The finding of a greater signal change in the left anterior PFC for correct rejection than for hit and false alarm suggests a major contribution of the left anterior PFC to systematic source monitoring or conscious recollection. The analysis of functional connectivity revealed that the posterior PFC in each hemisphere had strong functional interconnections with the contralateral posterior PFC, whereas the anterior PFC in each hemisphere had only weak functional interconnections with the contralateral anterior PFC.
  
125-131
In this paper I will question about the domain-specificity of social cognition, which seems to be evident based on the neuropsychological studies on brain-damaged patients and the neuroimaging studies on normal adults, and challenge the accepted idea that social impairments in autism can be explained by a deficit of a "theory of mind" module. Two psychological experiments using face stimuli conducted on children and adolescents with high-functioning autism and Asperger's disorder are illustrated. The "theory of mind" theory cannot account for the findings, which suggest that difficulties in understanding others' affective states in autism may be derived from dysfunction in evaluating emotional significance normally occurring at the early stage of emotional processing where amygdala plays an important role. Social cognition is a domain with fuzzy boundaries overlapping with motivation, emotion, and memory, and the structures involved include sensory, motor, and cognitive component. Thus social cognition might be modularized during the developmental process in which these related functions interact each other in a dynamic manner. To understand the function and structures of social cognition whether it is domain-specific or domain-general, the involvement of factors on both genetic and epigenetic levels needs to be explored.