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クエリ検索: "「健康食品」の安全性・有効性情報"
78件中 1-20の結果を表示しています
  • 近藤 位旨, 石見 佳子, 東泉 裕子
    栄養学雑誌
    2021年 79 巻 5 号 311-319
    発行日: 2021/10/01
    公開日: 2021/11/24
    ジャーナル フリー

    【目的】食品衛生法の改正により,「特別の注意を必要とする成分等を含む食品による健康被害情報の収集」が定められた。また,健康食品が原因とされる重篤な健康被害として肝機能指標の悪化が最も多いことが報告されている。これらのことから,肝臓への影響に焦点を当てた健康食品の安全性研究が急務であると考えられる。そこで,本研究は,肝臓を介した健康被害が予測される健康食品成分の探索を目的とした。

    【方法】健康食品素材に関するデータベース,「機能性食品素材便覧」(書籍),「「

    健康食品
    の安全性
    有効性情報
    データベース」(web;2004年~2019年7月の情報を利用),「健康食品・サプリメント[成分]のすべて2017」(書籍)を用いて,肝機能指標および肝臓薬物代謝への影響が示された食品素材および成分を抽出した。

    【結果】1,313素材の健康食品素材情報が得られ,これらのうち211素材では肝臓への影響に関する情報が含まれていた。これら211素材の含有成分として,上位はタンニン(26件),フラボノイド(20件),サポニン(11件)等が認められた。211素材のうち,57素材がポリフェノール類を含む素材であった。

    【結論】ポリフェノール類などを含む健康食品素材において肝臓への影響が示唆された。肝臓への影響と健康食品成分との因果関係を推定するために,今後,細胞および動物試験における検討が必要と考えられた。

  • 吉村 育生
    日本食品科学工学会誌
    2006年 53 巻 12 号 665
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2007/09/29
    ジャーナル フリー
    コエンザイムQ10 (以下CoQ10)は微量で体内の代謝に重要な働きをしている成分であり,この10は下付きが正しい記載である.細胞内エネルギー産生に関わる電子伝達系の補酵素作用を示すキノンの意味から命名された.体内でCoQ10はメバロン酸とp-ヒドロキシ安息香酸から生合成されるので,ビタミンでは無く,ビタミン様物質の範疇に属する.CoQ10にはユビキノン-10の別称もあり,自然界に広く存在するユビキタスなキノンの意味から命名されたが,ユビキタスに存在する理由は抗酸化作用と考えられている.
    末尾の10或いはCoQ10の下付きの10は,側鎖イソプレン単位の繰り返し個数を示し,自然界には2~12が存在しているが,人間は10を利用している.
    世界各国で研究されているが,初めて工業生産を行ったのは日本であり,日本では1974年から専ら医薬品として使用されて来た.日本から輸出したCoQ10は海外で食品として流通していた国もあったためか,2001年に至り日本でも医薬品的な効能効果を標榜しない限りにおいて食品としての使用も認められた.この際に,成分として認められたので製法は問わないとされ,また,食品としての販売実績があるものについて自主規格の設定が指導され,国内各社はこの指導に従った.
    体内のCoQ10は,生合成される量と食品から摂取する量の和と考えられている.各臓器でのCoQ10は加齢と共に減少する事が知られており,心臓・腎臓等では基礎代謝エネルギーの減り方より激しい.
    ユビキノンの名称の通り,植物や動物の各組織にも広く分布しており,ほとんどの食品に含まれているので,人間は毎日の食事からCoQ10を摂取している.通常の食事から摂取するCoQ10量はデンマーク人3~5mg/日,日本人8~9mg/日と云われるが,逆に,これ以上に大量に摂取しようとしても,余り適当な食品は無く,サプリメント等で摂取する方法が良いと思われる.CoQ10は,極めて脂溶性が高く,水には全く溶解せず,エタノールにも極めて溶け難い為に,通常は食事と一緒に摂取しないとその吸収性は良くない.例えば,サプリメント形態で90mgを摂取させた場合に吸収率は3%との報告があり,また,豚の心臓(CoQ10換算30mg相当),或いはサプリメント形態CoQ10 30mgを摂取させた場合の血中濃度上昇は同等との報告もある.更に,CoQ10を夕食時に2粒をまとめて飲むよりも,1粒ずつ朝食・夕食時に分けて飲む方が吸収は良いとの報告もある.
    CoQ10は脂溶性の為に,食品に添加する場合に添加出来る食品が限定されていたが,最近,CoQ10を水溶化したものが市販され,種々の食品に添加する事が可能となった.また,水に溶かして飲めるので,サプリメント形態が飲み難い人に好評である.特に,ダイエットの必要のある人や高齢者等が脂肪分の少ない食事を摂取している場合には,空腹時でも吸収性の良い水溶化CoQ10が好ましい.今後は水溶化CoQ10を添加した食品の需要が高まると想定される.ただし,CoQ10を食品等と混合した場合に,混合する成分によってはCoQ10が分解する場合もあるので,安定性も確認してから実用化する必要がある.
    CoQ10は生命にとって必須の成分で,マウスのCoQ10生合成遺伝子ノックアウト体は致死である.CoQ10不足は種々の疾患の原因と成り得ると云われ,CoQ10不足に由来する疾患には,CoQ10投与が効果を示す可能性が在るが,その詳細は以下の参考文献等を参照して欲しい.
  • 佐藤 陽子, 小林 悦子, 千葉 剛, 梅垣 敬三
    栄養学雑誌
    2019年 77 巻 5 号 113-122
    発行日: 2019/10/01
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル フリー

    【目的】サプリメントの不適切な利用や健康被害が懸念されている。そこで,若年女性にサプリメントに関する正しい知識を普及するため,実態調査結果を踏まえた啓発リーフレットを作成し,その有用性を検討する。

    【方法】2015年10月~11月に女子大学・短期大学生230名を対象にサプリメントに対するイメージ,サプリメント利用状況,性格特性,食物摂取頻度について調査した。サプリメントに対するイメージをクラスタ分析にて分類し,得られたクラスタと有意な関連が認められた項目を主として用い,サプリメントに対するイメージを推測するYes/Noチャートを作成後,Yes/Noチャートを活用した啓発リーフレットを開発した。さらに2017年11月に女子短期大学生190名を対象に,啓発リーフレットのユーザビリティ調査を実施した。

    【結果】サプリメントに対するイメージは3つのクラスタに分類でき,作成したYes/Noチャートにて,この分類のおおよその推測が可能であった。また,啓発リーフレットによる情報提供は,女子短期大学生のサプリメントについての基本事項の認識を変化させることができた。

    【結論】本研究にて開発したリーフレットは,対象の女性に興味を持って見てもらえ,認識の変化にも寄与できたことから,サプリメントに対する正しい知識の普及に活用できる可能性が示唆された。

  • 千葉 剛
    YAKUGAKU ZASSHI
    2018年 138 巻 12 号 1517-1521
    発行日: 2018/12/01
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー

    Along with an increase in self-care and self-medication practices, the use of health foods as primary and secondary methods of disease prevention has increased. Consumers are aware only of the health benefits of dietary ingredients, although the potential risks associated with most ingredients are unknown. Adverse events associated with the use of health foods have been reported, and in some cases they were due to inappropriate use such as the concomitant use of several health foods or health foods and drugs. It is important that healthcare professionals, especially pharmacists, provide reliable, evidence-based information to ensure the safe and appropriate use of dietary supplements by their patients. Thus, we constructed an online database, the “Health Foods Network (HFNet)” that compiles reports on the safety and effectiveness of health foods and their ingredients. It serves to disseminate information based on scientific research not only in Japan but also worldwide. This article provides an overview of the HFNet. Additionally, findings from our recent survey and educational interventions among college students are discussed. We hope that this article will be helpful for pharmacists and other healthcare professionals who provide consultations on the use of health foods.

  • 食品の機能性に関する科学的根拠をヒトで検証するために
    西村 三恵
    化学と生物
    2018年 56 巻 8 号 535-540
    発行日: 2018/07/20
    公開日: 2019/07/20
    ジャーナル フリー

    機能性食品は生体の生理機能を調整する働きをもち,その科学的根拠を有する食品である.わが国においては1991年に効能効果を表示できる食品として国が個別に許可した「特定保健用食品」と国の規格基準に適合した「栄養機能食品」が制度化した.さらに2015年には「機能性表示食品」制度が施行された(1).この制度では,機能性の評価として「最終製品を用いた臨床試験」または「最終製品または機能性関与成分に関する研究レビュー」が必要となる.このような背景から,食品の機能性については細胞実験や動物実験だけでなく,ヒトでの検証が必要となってきており,北海道情報大学健康情報科学研究センター(江別モデル)における食品の臨床試験の依頼も増加している(2).本稿では,本学のこれまでの経験をもとに,食品の臨床試験の方法や解析について解説する.

  • 吉田 和馬, 高橋 加奈, 白井 由美子, 守田 俊介, 岩本 洋, 田中 光司, 宮地 一裕
    学会誌JSPEN
    2022年 4 巻 4-5 号 195-200
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/05/30
    ジャーナル フリー HTML

    【目的】化学療法中のがん患者を対象に,小容量・高たんぱく質・エイコサペンタエン酸含有栄養補助食品『小さなEプリン』(スイートポテト味,紅茶味)の官能評価を実施した.また,非がん患者の評価と比較し,がん患者に特に適した食品かを調べた.【対象および方法】化学療法中のがん患者50名および非がん患者74名を対象に「おいしさ」「風味属性」「食感」「容量」「継続性」に関する官能評価を実施した.【結果】スイートポテト味が好評で,76%の患者が「おいしい」と評価した.容量を「ちょうどよい」と評価した患者は約65%,「栄養補給のために毎日続けられると思う」と評価した患者は62%だった.また,がん患者は,非がん患者よりも「風味属性」「食感」「継続性」の一部の項目で有意に評価が高かった.【結論】『小さなEプリン』は,化学療法中のがん患者に適した栄養補助食品と考えられた.

  • 栗山 陽子
    日本臨床麻酔学会誌
    2008年 28 巻 1 号 110-115
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/02/16
    ジャーナル フリー
      2005年8月から2006年8月までの当院手術患者1,100名に対して, なんらかの健康食品を手術1週間前, 2週間前, 5年以内に摂取していたかどうかを調査した. その結果, (1)手術患者1,100人中, 46.8%がなんらかの健康食品を摂取した経験をもっていた. (2)術前1週間に摂取していた者は13人 (2.5%) であった. (3)術前1週間に主治医に報告せずに摂取していた者は111人中99人 (89.2%) であった. (4)麻酔管理上問題となる症例はなかった. しかし, 術前検査で見逃してしまう副作用もありうるため, 術前の摂取状況確認と摂取中止は必要だと考える. 術前中止すべき成分, 中止期間など, 今後さらなる研究が必要である.
  • 若村 育子
    日本調理科学会誌
    2009年 42 巻 2 号 147
    発行日: 2009年
    公開日: 2015/03/20
    ジャーナル フリー
  • 大野 智
    日本食生活学会誌
    2016年 27 巻 1 号 3-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/28
    ジャーナル フリー

     Recent surveys demonstrate that many patients with cancer use complementary and alternative medicine (CAM) therapies at some point after their diagnosis. Therefore, CAM has increasingly been the focus of international research. However, due to insufficient evidence and/or insufficient good quality evidence, this has mostly not translated to practice recommendations. In these circumstances, medical practitioners need to be aware of the importance of this issue and of the rationale used to promote CAM. A great need for public and professional education regarding this subject is evident.

  • ~第4報 サプリメントの摂取状況~
    河合 美香, 井筒 紫乃, 楳村 史織, 須永 美歌子, 伊藤 静夫, 川原 貴, 佐藤 光子, 澤井 朱美, 高橋 早苗, 藤牧 利昭, 松生 香里, 宮本 由記, 山中 美和子
    ランニング学研究
    2023年 34 巻 1.2 号 79-84
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/06/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 畝山 智香子
    YAKUGAKU ZASSHI
    2018年 138 巻 12 号 1509-1510
    発行日: 2018/12/01
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
  • 梅垣 敬三, 石見 佳子, 山内  淳, 千葉 剛
    ビタミン
    2016年 90 巻 4 号 153-154
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー
  • 三羽 信比古
    日本補完代替医療学会誌
    2022年 19 巻 1 号 47-50
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/14
    ジャーナル フリー
    アフリカマンゴノキ(学名 Irvingia gabonensis)は,その種子抽出物において抗肥満作用を有することが知られている.本研究では,機能性表示食品として販売されているアフリカマンゴノキ抽出物市販品を用いて,高脂肪食負荷マウスにて抗肥満作用を確認した.その結果,アフリカマンゴノキ抽出物市販品を配合した高脂肪食摂取群は,高脂肪食摂取群と比べて,体重および精巣周囲脂肪を除く内臓脂肪重量の有意な低下が認められた.このことから,アフリカマンゴノキ抽出物は優れた抗肥満作用を有すると考えられた.一方で,関与成分であるエラグ酸では抗肥満作用が認められなかったことから,アフリカマンゴノキ抽出物で見られた抗肥満作用には,エラグ酸以外の成分が関与している可能性が考えられた.
  • 日本医療薬学会年会講演要旨集
    2020年 30 巻 O13
    発行日: 2020/10/24
    公開日: 2022/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 東泉 裕子, 松本 雄宇, 西出 依子, 山内 淳, 竹林 純, 渕野 裕之, 河野 徳昭, 吉松 嘉代, 川原 信夫, 石見 佳子
    栄養学雑誌
    2017年 75 巻 6 号 151-163
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/01/16
    ジャーナル フリー
    【目的】本研究は健康食品素材として利用されているエゾウコギ(EZ)の安全性および有効性に関する科学的根拠を提供することを目的とし,閉経後早期モデルマウスにおける肝臓薬物代謝酵素(CYP)および骨密度に対する影響を検討した。
    【方法】試験1において,8週齢のddY雌性マウスを標準食摂取群,ヒトの健康食品におけるEZ摂取目安量を含むEZ摂取群,その10倍量EZ摂取群および100倍量EZ摂取群に分けた。試験2,3においては,マウスを偽手術(Sham)群,卵巣摘出手術を施した閉経後早期モデル(OVX)群,OVX+EZ摂取群,OVX+10倍量EZ摂取群に分けた。試験1及び2はEZ摂取14日後,試験3はEZ摂取28日後に解剖し,肝臓CYPおよび骨密度へのEZの影響を評価した。
    【結果】正常マウスにおける,14日間の100倍量のEZ過剰摂取は,肝臓CYP2B10 および2C29遺伝子発現を亢進した。OVXマウスにおける,14日間の10倍量EZ摂取は,肝臓CYP2C29,3A41 遺伝子発現を亢進した。28日間の10倍量EZ摂取は肝臓CYP2D活性を阻害する一方で,エストロゲン欠乏により生じた脛骨骨密度の低下を抑制した。
    【結論】EZ摂取は肝臓CYPに影響するとともに,エストロゲン欠乏に起因する骨密度の低下を抑制する可能性が示された。これらの結果より,EZの過剰摂取は一般的な食品の範囲をこえた作用をもつ可能性があることから,EZは食品というよりも生薬としての利用が適切であることが示唆された。
  • 小林 麻子, 西村 実, 中岡 史裕, 冨田 桂, 町田 芳恵, 両角 悠作, 森田 竜平, 渡辺 脩斗, 林 猛, 清水 豊弘, 佐藤 有一, 佐藤 信仁
    育種学研究
    2023年 25 巻 1 号 24-30
    発行日: 2023/06/01
    公開日: 2023/06/21
    [早期公開] 公開日: 2023/04/11
    ジャーナル フリー

    食物繊維は多くの生理機能を有する成分であるが,近年の日本人の摂取量は目標量に達していない.「コシヒカリ」の白穂突然変異系統「WPK」に0.1 M EMS(エチルメタンスルフォネート)処理を行った固定型突然変異系統群の中から,玄米外観が粉質で,精白米中の食物繊維含有率が高い「WFE5」を選抜した.「WFE5」と「コシヒカリ」の交雑F3に「コシヒカリ」を戻し交配し,「コシヒカリ」の遺伝的背景で食物繊維含有率が高い準同質遺伝子系統として「コシヒカリNIL[WFE5]」を育成した.「コシヒカリNIL[WFE5]」について,複数年にわたり食物繊維含有率,栽培特性および食味特性を評価した.その結果,「コシヒカリNIL[WFE5]」は,精白米中に「コシヒカリ」の約3倍の食物繊維を含有し,その食味は「日本晴」並みであると判断した.精白米に食物繊維を多く含む品種は,日本人の健康増進につながると考え,福井県農業試験場,新潟大学および農業・食品産業技術総合研究機構の三者が共同で「新福1号」として品種登録出願を行った.「新福1号」の食物繊維含有率は,5か年の平均値で,玄米および精白米でそれぞれ5.1%および2.6%であった.食物繊維含有率には年次変動があり,千粒重が大きいほど,また玄米タンパク質含有率または精白米アミロース含有率が低いほど食物繊維含有率が高い傾向が認められた.「新福1号」の栽培特性は「コシヒカリ」とほぼ同等であるが,収量性は「コシヒカリ」の68%と低く,玄米は白濁して千粒重は「コシヒカリ」より15.5%程度小さく,倒伏抵抗性は「コシヒカリ」よりやや強いが,穂発芽は「コシヒカリ」よりややし易かった.

  • 臨床病態解析と新たな診断・治療法開発をめざして
    松沢 厚
    ファルマシア
    2018年 54 巻 12 号 1160_2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
  • ファルマシア
    2018年 54 巻 12 号 1160_1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
  • 原 涼子, 山田 和孝, 松﨑 美保子, 小池 牧子, 許斐 博史
    日本重症心身障害学会誌
    2012年 37 巻 3 号 419-425
    発行日: 2012年
    公開日: 2022/07/22
    ジャーナル フリー
    中川の郷療育センターに入所中の、経腸栄養剤によって栄養管理していた重症心身障害児(者)18例に対し、一般食軟菜を基に調理したミキサー食を経管にて注入を試みた。対象は、経鼻経管栄養者4例、胃瘻栄養者14例であった。注入後高血糖6例、下痢5例、胃食道逆流現象等による嘔吐を繰り返した6例、胃瘻孔から注入物の漏れ1例において症状が改善した。栄養評価の指標として、体重、body mass index、血清総蛋白、アルブミン、鉄、フェリチン、マンガン、亜鉛、ビタミンC、活性型甲状腺ホルモン(free T4)を用いミキサー食変更前と変更後の体調が安定した時期が1~6カ月以上続いた後に評価した。評価は基本的にはその後6カ月ごとに行い、良好な栄養状態が維持可能であった。経鼻経管栄養者4例は、ミキサー食開始直後チューブ閉塞が見られたが、調理法の工夫により解決した。ミキサー食は経腸栄養剤と同様に障害なく栄養補給が実現できた。
  • 山田 和彦
    日本食物繊維学会誌
    2005年 9 巻 2 号 85-91
    発行日: 2005/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    In response to a growing interest in health, the "health food" issue was put on a review by the "Study Panel regarding Appropriate "Food with health claims" established in April 2003 from various perspectives regarding health food products such as; the role in the fitness of people, how to ensure the safety and benefit; how to provide proper information to consumers; the role of administration, relevant industries and consumers in consideration of the above; and the way the system should be. As a result, "Appropriate Future "Food with health claims (Proposal)" was drafted as of June 9, 2004. Based on this Proposal and with reference to a technical review conducted by a study group on New FOSHU (Food for Specified Health Uses), " the Ministry of Health, Labour and Welfare has composed a proposed revision of "Food with health claims" system in February and July 2005. Some new categories of FOSHU are established, such as, Qualified FOSHU, Standardized FOSHU and Reduction of disease risk FOSHU. In light of the purpose of the Food with Nutrient Function Claims, it is now required to indicate the name of nutrient for which the function is claimed. Furthermore, in order to correct such a tendency and educate people regarding balanced diet, it is now mandatory to state on a label "For a better diet, balanced meals based on staple foods, main dish and side dish are important." and educate people regarding the Food with Health Claims System including the reviews and revisions made this time.
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