外食産業は,日本経済及び社会情勢の変化と共に成長してきた産業である.このように日本経済による影響の大きい外食産業において,現状を維持するだけではなく,継続的な繁栄をすることは企業にとって重要な課題である.しかしながら,いずれの企業も,好調な業績を収めたり,不調に転じたりを繰り返し,時にはその存在さえも危ぶまれることがある.本論文では,日本経済新聞が行った「日本の飲食業ランキング調査」をもとに,過去30年間の外食産業が,どのような成長過程を経て現在にいたるのかを検討した.その結果, 連続してランキングされる企業は4社のみであった.これらの企業の共通の特徴として,スピードのある店舗拡大,高品質な商品,主力商品のパイオニアであるということがあげられる.
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