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クエリ検索: "はらたいら"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • 奥村 訓代
    大学日本語教員養成課程研究協議会論集
    2013年 08 巻 11-19
    発行日: 2013年
    公開日: 2025/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 生活サイクルと子ども論の視点から
    明石 要一
    教育社会学研究
    1993年 53 巻 47-65
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 石蔵 文信
    女性心身医学
    2019年 23 巻 3 号 216-220
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー
  • 遺伝子情報支援型交配育種と分子育種による花き育種の現在
    佐々木 伸大, 宮原 平
    化学と生物
    2024年 62 巻 4 号 187-193
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2025/04/01
    ジャーナル フリー

    我々の身の回りには様々な花が存在しており日々の生活を豊かにしている.花の色は非常に多彩であり,そのもととなる色素分子が植物内でどのように生合成されるかについて現在までに多くの部分が解明されている.このため近年では,植物色素の生合成に関わる遺伝子情報を利用した新しい園芸品種の作出が試みられている.そこで本稿では,植物色素生合成経路の遺伝子情報を利用することで,交配親を選定し品種開発を行う従来の育種技術によって新しい花色を作出した例や,遺伝子組換え技術を駆使することで植物種を越えた花色を作出した例について紹介する.

  • ビジネスモデルの構築
    上東 治彦, 竹村 彰夫, 広田 豊一, 松井 隆, 日和崎 三郎, 受田 浩之, 鈴木 朝夫
    日本航空宇宙学会誌
    2007年 55 巻 646 号 296-301
    発行日: 2007/11/05
    公開日: 2019/04/22
    ジャーナル フリー
  • 松村 直人, 都築 伸行
    森林計画学会誌
    1998年 31 巻 73-79
    発行日: 1998/09/30
    公開日: 2017/09/01
    ジャーナル フリー
  • ―鳥取県の事例を中心として―
    小谷 敏
    人間生活文化研究
    2015年 2015 巻 25 号 194-211
    発行日: 2015/01/01
    公開日: 2020/03/14
    ジャーナル フリー

     アメリカの政治学者,ジョセフ・ナイはソフトパワーを,他の国々に対して強制力を用いることなく,自発的な支持を調達することのできる力と定義している.ソフトパワーとはその国がもつ魅力に他ならない.

     アメリカ人エコノミスト,ダグラス・マックグレイが,2002年に『フォーリンポリシー』誌上に発表した,Japan’s Gross National Cool によって,ソフトパワーということばは,日本社会でも知られるようになった.マンガやアニメ,J-pop にテレビドラマ,さらにはファッション,建築,料理といった日本のポピュラー文化は,1990年代以降,世界で熱狂的な支持を受けている.経済が停滞し,日本が「国内総生産」(GDP)を減退させる一方で,日本の国民総クール(GNC)は目覚ましく上昇していった.80年代の日本が経済におけるスーパーパワーであったように,新しい世紀を迎えた時点の日本は,ソフトパワーの面におけるスーパーパワーとなったとマックグレイは言う.

     ソフトパワーとは国際政治学上の概念であった.それをドメスチックな事象に適応することに対してはあるいは違和感を覚える向きもあるかもしれない.しかし,今日の日本の地方自治体は激烈な地域間競争に晒されている.経済のソフト化,サービス化が進み,生産拠点の海外への移転が進む現在,かつてのような工場誘致ではなく,第一次産品の地域ブランド化と観光の振興が,どの地域にとっても重要な課題となってきている.その土地のもつ魅力を誇示しなければ自治体の生き残りが不可能な状況が生じている.日本の地域間競争は,ローカル・ソフトパワーの競争であるといえる.

     「クールジャパン」の中核をなすものは日本のポピュラー文化であり,とりわけマンガである.地元と縁のアニメやマンガの作品を地域起こしの起爆剤として活用する試みは,全国各地でなされている.そのなかでもっとも目覚ましい成功を収めたのが鳥取県境港市の水木しげるロードである.境港市民と外部の様々な関係者が一体となった努力によって,境港市は妖怪のテーマパークの様相を呈していった.水木しげるロードには現在,年間300万人を超える観光客が訪れている.同ロードはいまや,鳥取砂丘と並ぶ鳥取県を代表する観光地となっている.

     鳥取県は2012年に「まんが王国とっとり」の建国を宣言.同県出身の3人の著名マンガ家(水木しげる,谷口ジロー,青山剛昌)を前面に押し立てて,国際マンガ博等,様々なイベントを展開している.しかし「まんが王国とっとり」は現在のところ,鳥取県民のなかに十分な理解を得ているとはいえない.

     鳥取県と同じように著名マンガ家を多数輩出し,「まんが王国・土佐」を標榜する高知県は,マンガを描く文化の長い伝統をもっている.そして20年以上のながきにわたって同県で開かれている「マンガ甲子園」においては,社会批判の視点をもつ一コママンガを描く課題が参加者たちに課せられている.「まんが王国・土佐」は,「反骨」・「自由」を貴ぶ同県の精神風土とマンガ文化の伝統との結びつきを強調している.「マンガ甲子園」は,その課題を通して,「反骨」・「自由」の気概を若者たちに吹き込もうとしているかにみえる.

     他方,鳥取県には普通の人々がマンガを描く文化の伝統もなければ,高知県のように「反骨」・「自由」ということばであらわされるような明確なアイデンティティもない.三人の偉大なマンガ家は有力なメディアではあるが,遺憾ながら「まんが王国とっとり」にそこに託すべきメッセージが存在しない.それが「まんが王国とっとり」の建国に際して,県民の多くが当惑を示した理由のように思われる.

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