本稿では1975年の日本精神神経学会による精神外科否定決議以降に発生したロボトミーに纏わる社会事象に触れる。マンガの神様と言われた手塚治虫がなぜ全国主要5紙に謝罪文を掲載することになったのか,その背景を探る。衝動的暴力抑制の目的で行われたチングレクトミーの15年後に元患者が起こした,いわゆるロボトミー殺人事件の経緯を解説する。最後に精医連の活動が真相解明に大きく寄与した宇都宮病院事件に触れる。
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