LAS-
35Sを25日齢の雄ひなに経口投与して, 1, 3, 6, 12, 24時間後に血液, 胆汁, 排泄物, 肝臓, 腎臓, 心臓, 肺, 脾臓, 腺胃, 小腸, 大脳, 甲状腺, 副腎, 精巣, 脳下垂体前葉への放射性物質の分布を測定した。24時間後の放射性物質の臓器への残留率は投与量の0.32~0.0001%で, 小腸のそれが最も多く, 肝臓, 腎臓, 腺胃, 心臓, 肺, 脾臓, 大脳, 精巣, 副腎, 甲状腺, 脳下垂体前葉の順に少なかった。排泄物による体外への排出は6.4%であった。
以上のことからLASは経口摂取されると消化管から吸収され, 体液を介して各臓器に分配され, 肝臓では一部胆汁中へ移行して, 再度消化管に戻り排泄されることが推測された。
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