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クエリ検索: "アオノリ"
682件中 1-20の結果を表示しています
  • 團 昭紀, 大野 正夫
    水産増殖
    1997年 45 巻 1 号 1-4
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    徳島県吉野川スジ
    アオノリ
    養殖漁場において, 3種類の採苗法 (天然, 直接, 人工) で採苗したスジ
    アオノリ
    の成長を比較した。表層を除く30~90cm水深では, どの網の藻体も良好に成長した。養殖期間中の日間成長率は20~40%の範囲が多く, 最大73.4%であった。
  • 正清 友香, 小倉 敦, 市原 健介, 由良 敬, 嶌田 智
    Algal Resources
    2016年 9 巻 2 号 61-76
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/01/15
    ジャーナル フリー
    低塩濃度適応に関与する遺伝子について把握するために,近縁種である汽水産スジ
    アオノリ
    Ulva prolifera)と海水産ウスバ
    アオノリ
    U. linza)を用いて比較RNA-seq解析をおこなっ た。両種サンプルを,海水,汽水,淡水で培養し,海水に対して汽水または淡水で発現が増減 する遺伝子を選出した結果,海水に対し淡水中で発現が上昇した遺伝子はスジ
    アオノリ
    で42個, ウスバ
    アオノリ
    で139個,発現が減少した遺伝子がスジ
    アオノリ
    で93個,ウスバ
    アオノリ
    で51個 選出された。海水と汽水の比較では,スジ
    アオノリ
    で21個,ウスバ
    アオノリ
    で170個の遺伝子の 発現が上昇し,一方,スジ
    アオノリ
    で93個,ウスバ
    アオノリ
    で92個の遺伝子の発現が減少した。 選出された遺伝子について機能解析をおこなうと,両種で,発現が上昇した遺伝子にはDASSと いうイオントランスポーター,発現が減少した遺伝子には細胞膜,細胞接着に関する遺伝子が 含まれていた。スジ
    アオノリ
    については,発現が上昇した遺伝子の中に細胞壁関連の加水分解 酵素が含まれ,発現が減少した遺伝子の中には脂質代謝に関係する遺伝子が含まれていた。一 方,ウスバ
    アオノリ
    では,発現が上昇した遺伝子の中で,ヒートショックプロテインが目立っ た。
  • 團 昭紀, 大野 正夫, 松岡 正義
    水産増殖
    1997年 45 巻 1 号 5-8
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    スジ
    アオノリ
    養殖において, 母藻細断による新しい人工採苗が実施された。ミキサーにより細断された藻体は採苗水槽の中で数日の内に多くの胞子を放出した。細断法によるスジ
    アオノリ
    採苗は3~4月と9~11月の2回実施された。採苗された網は育苗場へ移されたが, 育苗期においては, 1日1~2時間の干出が幼芽の生育に良かった。
  • 團 昭紀, 高木 俊祐, 大野 正夫
    水産増殖
    2001年 49 巻 3 号 293-297
    発行日: 2001/09/20
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    1998年11月,漁場が低塩分の時にスジ
    アオノリ
    の採苗方法を違えた2種の網(人工採苗,天然採苗)の養殖試験が行われた。人工採苗では天然採苗に比べ,藻体数で3.4倍,収量で4.2倍となった。漁場環境が良好な場合には天然採苗が簡易な方法であるが,低塩分により天然での胞子の供給が少ない場合には,人工採苗による養殖は有効な方法であることが分かった。今後,スジ
    アオノリ
    養殖にとり漁場環境条件と養殖目的に応じて,2つの採苗法を使い分けてゆくことが重要である。
  • 島田 裕至, 正清 友香, 嶌田 智
    水産増殖
    2018年 66 巻 2 号 117-122
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/06/20
    ジャーナル フリー
    キヌイト
    アオノリ
    藻体の成熟を誘導するため,成熟阻害物質の流出による効果の検証および培養温度と塩分条件の解明に取り組んだ。成熟阻害物質の流出実験は,藻体を直径 3 mm に断片化した2層ディスクと2層ディスクの細胞層を分離した1層ディスクの成熟率を比較し,1層ディスク(83.3%)が2層ディスク(16.7%)に比べて有意(p<0.05)に高かった。培養温度の実験では10,15,20,25および30℃で2層ディスクと1層ディスクの成熟率を比較し,成熟適温は20~25℃,最適温度は25℃であった。ディスク間では1層ディスクで短期的かつ急激に成熟が進行した。培養塩分の実験は100,80,60,40,20%海水及び蒸留水(それぞれ塩分30,25,18,12,5,0 psu)で1層ディスクの成熟率を比較した。60,80および100%海水で成熟し,最適塩分は100%海水であった。以上,藻体の断片化によって著しい成熟促進効果を認め,その要因は成熟阻害物質が流出するためと考えられた。
  • 三好 真千, 松家 里穂
    土木学会論文集
    2023年 79 巻 18 号 論文ID: 23-18185
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/04
    ジャーナル 認証あり

     従来,わが国では水揚げされた魚介類は品質が低い,採算ベースに乗らないなど理由がある場合は流通されず,大部分が廃棄されている.養殖

    アオノリ
    においても等級が低いと焼却処分されており,有益な活用技術はほとんど確立されていない.本研究では,廃棄
    アオノリ
    を有効利用するため,再生紙を製作し,試験紙の力学特性,インクの浸透性,表面の色の特徴を明らかにすることを目的とした.

     半紙と

    アオノリ
    を混合させた試験紙は,密度は増加するものの通気性があり,混合割合に応じて引張強さと比破裂強さは増加し,一方,水分の吸収性は低下した.
    アオノリ
    の混合割合が30%の紙パックの試験紙が今回測定した全8種類のなかでは引張強さ,比破裂強さが大きいことが示された.これらの特性を活かし,用途に応じて使用すれば,
    アオノリ
    廃棄量減少につながると考えている.

  • 團 昭紀, 広沢 晃, 牧野 賢治, 大野 正夫, 能登谷 正浩
    水産増殖
    2003年 51 巻 1 号 7-14
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    スジ
    アオノリ
    の幼葉 (葉長8mm) の保存時の光の有無, 培地の有無及び最適な保存温度帯を調べた。その結果, 5~10℃の冷蔵温度で, 光がない状態で保存することが生残及び出庫後の成長に良いことがわかった。また, 実用面からは培地には入れずに, 湿潤状態での保存が優れていると判断された。入庫時の葉体の大きさは, 室内実験では採苗直後の生殖細胞の段階から75.5mmの大きな葉体まで, 35日間の保存が可能であったが, 野外での養殖試験では15mm以上の葉体では保存中に死亡した。このため, スジ
    アオノリ
    種網の最適な保存サイズは採苗直後の生殖細胞段階から2~3mm葉長までであることがわかった。
  • 中嶋 昭正
    日本家政学会誌
    1997年 48 巻 6 号 491-499
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    (1) 脱脂乳に添加した
    アオノリ
    , アマノリ, コンブ, クロレラ水抽出液が, Lactohacillus casei YIT-9018 の酸生成に及ぼす効果について検討したところ,
    アオノリ
    にクロレラと同程度の酸生成促進効果が認められた.
    (2)
    アオノリ
    水抽出液中の L. casei YIT-9018 に対する酸生成促進物質は, Sephadex G-50, G-15 ゲル濾過で, 糖および核酸関連物質の一部と, アミノ酸, ペプチドが溶出する画分に溶出した.
    また,
    アオノリ
    水抽出液の酸生成促進物質の大部分は Dowex 50-X8 に吸着された. この樹脂に糖は吸着されず, 核酸関連物質は一部しか吸着されなかった.この樹脂でのイオン交換クロマトグラフィによって, 酸生成促進物質とアミノ酸, ペプチドとは分離された.
    (3)
    アオノリ
    , アオサ水抽出液の灰化物に, L.casei YIT-9018, L. casei subsp. casei S-1 に対する酸生成促進物質がかなり残存した. 灰化物の Mn 含量からみて, Mn が
    アオノリ
    , アオサの酸生成促進物質の一つであることが明らかになった.
    また,
    アオノリ
    , アオサ 8 標品の酸生成量と Mn 含量の対数値の問に直線関係があり, その相関は強かった. アオサの方が Mn 含量が多く, 酸生成促進効果が大きかった.
    (4) L. casei subsp. casei S-1 では,
    アオノリ
    , アオサ水抽出液の灰化物の酸生成促進効果が水抽出液よりもかなり少なかった. したがって, この菌株に対しては Mn のほかに, 有機質の酸生成促進物質の存在が示唆される.
    (5) そのほか,
    アオノリ
    , アオサ水抽出液は, L.delbrueckii subsp. bulgaricus B-5b, L. acidophilus L-54, L. casei subsp. casei L-14, L. paracasei subsp.paracasei IFO-3533, L. Paracasei subsp. paracasei S-2の酸生成を著しく促進したが, L. helveticus B-1, L.delhrueckii subsp. bulgaricus IFO-13953 の酸生成をかなり阻害した.
    Lactococcus lactis subsp. lactis 527, Lactococcus lactis subsp. cremoris H-61, Str. salivarius subsp.thermophilus 510 には影響が少なかった.
  • 加藤 孝, 宮崎 一誠, 本田 耕造
    水産増殖
    1958年 5 巻 3 号 27-29
    発行日: 1958/01/30
    公開日: 2010/06/30
    ジャーナル フリー
    1) 1955年9月17日, 徳島県日和佐川のスジ
    アオノリ
    漁場に於いて, 水平ひびの胞子付を行うため漁場の潮間観測と附着層調査を行つた。
    2) スジ
    アオノリ
    の附着範囲は不干出線から4時間半干出線の40cm間であるが, 産業に利用される附着層は不干出線より2時間干出線までの10-20cm間である。
    3) 胞子付時期間はヒトエグサと同様水温25℃の出現の頃が好適である。
    4) スジ
    アオノリ
    の胞子及び幼芽は塩分に対する抵抗力が大きい。
  • 岡田 将治, 中平 歩, 張 浩, 松岡 直明
    河川技術論文集
    2017年 23 巻 579-584
    発行日: 2017年
    公開日: 2022/03/09
    ジャーナル フリー

    Recently, the lack of discharge capacity due to sediment deposition and reduction of crop yields of natural Enteromorpha prolifera become problems in the downstream area of Shimanto River. After the riverbed was dredged to be suitable for the growth of the Enteromopha prolifera in the section where discharge capacity was insufficient, new vegetation area was observed.

    To examine the dredging method, in this study, we constructed a riverbed variation analysis model that reproduces the flow and the sediment dynamics of the actual flooding. Moreover, it was confirmed that river bed fluctuation did not occur in the entire river channel at the average annual maximu m discharge of 6000m3/s, and no sediment deposition occurred at the dredge site. By using the riverbed variation analysis model constructed in this re-search, we could propose effective dredge method of sandbar which can secure the discharge capacity and enable creation of Enteromorpha prolifera growing environment.

  • 中平 歩, 岡田 将治, 張 浩
    土木学会論文集B1(水工学)
    2017年 73 巻 4 号 I_1087-I_1092
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー
     近年,四万十川河口より4kmから6kmの区間では,土砂堆積による流下能力の不足および汽水域に生育する天然スジ
    アオノリ
    の収穫量の減少が問題となっている.土砂堆積の要因は,昭和41年以降の砂利採取期間を含む現在までの土砂動態と流入土砂量の検討結果から,砂利採取禁止後からの土砂供給量の増加によるもので,今後も堆積傾向にあることが予想される.また,スジ
    アオノリ
    の生育に適した河床高の面積と収穫量の関係から,土砂供給量の変化がスジ
    アオノリ
    の生育できる河床高の範囲に影響を及ぼしていることがわかった.そこで,平成26年に移動床実験による平衡河床形状の検討結果から選定した掘削箇所をスジ
    アオノリ
    の生育に適した河床高になるよう切り下げた結果,平成27年1月にはそれまでに繁茂していなかった区間に新たな繁茂域の形成が確認された.
  • 岡田 将治, 吉川 和宏, 張 浩
    河川技術論文集
    2019年 25 巻 735-740
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー

    Recently, the lack of discharge capacity due to sediment deposition and reduction of crop yields of natural Enteromorpha prolifera become problems in from 5.0km to 6.0km from the Shimanto River estuary, confluence of the Ushiro River. In this study, to mitigate the sediment deposition around the confluence point, we proposed the river improvement method that can control the sediment deposition and maintain by experiments using the movable bed and two-dimensional riverbed variation analysis. Authors clarified that the cause of sediment deposition is the longitudinal and cross-sectional change of tractive force occurring under the condition of 3,500 m3/s by two-dimensional riverbed variation analysis. And it was confirmed that improving the shape of the guide wall at the confluence point can reduce the deposit accumulation.

  • 嶌田智, 横山奈央子, 増田道夫
    植物研究雑誌
    2007年 82 巻 4 号 205-216
    発行日: 2007/08/20
    公開日: 2022/10/20
    ジャーナル フリー

    緑藻アオサ・

    アオノリ
    類は,世界各地の沿岸域に生育しており,海岸で最も目立つ海藻類の一つとして広く知られている(Abbott and Hollenberg 1976, Adam 1994, Bliding 1963, 1968, Burrows 1991, Womersley 1984, 吉田 1998).この藻群には,食品として利用されているスジ
    アオノリ
    や(平岡・嶌田 2004),水質浄化のためのバイオフィルター,血液凝固抑制剤などの医薬品としての有効利用が考案されているアナアオサなどが含まれる(能登谷 1999).また一方では,ミナミアオサなどのグリーンタイド種が博多湾や東京湾で大量発生し,環境問題になっている(Shimada et al. 2003) .

     アオサ属 Ulva は分類学的な歴史が古く,18世紀から登場する(Linnaeus 1753).その後,Link(1820)によってアオサ属は 2層膜状の種に限定され,1層管状の種は新設された

    アオノリ
    Enteromorphaに含められた.最近になって,世界各地のアオサ・
    アオノリ
    類に関する分子系統学的研究が盛んに行われ,
    アオノリ
    属はアオサ属の異名にすべきことが示唆された(Blomster 2000, Shimada et al. 2003).その後,Hayden et al.(2003)によって
    アオノリ
    属はアオサ属のシノニムとされ,日本においてもこの見解が取り入れられた(平岡・嶌田 2004, 吉田ら 2005).現在,アオサ属は世界で103種,12変種,39品種が認識され(Algae base: http://www.algaebase.org/),日本では18種が確認されている(吉田ら 2005).

     北海道にはこれまでにアオサ属 5種:アナアオサ U. pertusa Kjellman, オオバアオサ U. lactuca L., ウスバ

    アオノリ
    U. linza L. [E. linza (L.) J. Agardh], ヒラ
    アオノリ
    U. compressa L. [E. compressa (L.) Nees], ボウ
    アオノリ
    U. intestinalis L. [E. intestinalis (L.) Nees], スジ
    アオノリ
    U. prolifera O. F.Mller [E. prolifera (O. F. Mller) J. Agardh]が報告されている (阿部 1997, 藤田・津田 1987, 川井・黒木 1982, 名畑 1991, 佐藤 1993, Shimada et al. 2003, 山田 1942).

     しかし,アオサ属は体制が単純で分類形質が少なく同定が容易ではない.しかも種によっては,その分類形質が環境によって変化しうることが報告されている:外部形態(Mshigeni and Kajumulo 1979),分枝の有無(Blomster et al. 1998),藻体の厚さ(Bliding 1968, Phillips 1988),細胞の大きさ(Koeman and van den Hoek 1980),基部の細胞形態(Coat et al. 1998),藻体縁辺部分の鋸歯の有無(Phillips 1988),ピレノイドの数(Malta et al. 1999).したがって,天然藻体は形態データだけでは正しい同定が出来ない.

     近年,アオサ属藻類に関しては核コードITS(Internal Transcribed Spacer)領域や葉緑体コードrbcL(large subunit of ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxgenase)遺伝子などのDNAマーカーを用いた系統分類学的研究が進み,世界中のデータが蓄積されている(Blomster et al. 1998, 1999, Coat et al. 1998, Malta et al. 1999, Tan et al. 1999, Woolcott and King 1999, Blomster 2000, Bae and Lee 2001, Hayden et al. 2003, Shimada et al. 2003, Hayden and Waaland 2004, Hiraoka et al. 2004).同定したい株の塩基配列を明らかにし,これらのデータと比較することで,世界中のアオサ属藻類との系統関係が明らかになり,種同定の一助となっている.

     そこで本研究では,北海道に生育するアオサ属藻類相を明らかにすることを目的とし,北海道内各地でのサンプリング,核コードITS2領域を用いた分子系統解析および外部形態・細胞形態に関する観察・測定を行った.

  • 小松 精二, 石田 豊, 川嶋 之雄, 徳田 廣
    水産増殖
    1994年 42 巻 4 号 515-520
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    地球温暖化の一要因とされている大気中の二酸化炭素を生物学的に固定するため, スジ
    アオノリ
    を用いた培養面積1m2の屋外実験を行った。海水に二酸化炭素を供給することで供試海水のpHは6.4まで低下したが, スジ
    アオノリ
    の生長に顕著な影響は認められなかった。二酸化炭素を供給した場合のスジ
    アオノリ
    の二酸化炭素固定量は, 無供給例と比較して約1.5~1.7倍多くなった。二酸化炭素を74g-C day-1供給した場合に最大二酸化炭素固定量 (12g-C m-2 day-1) , 最大光合成効率 (4%) , 最大二酸化炭素固定効率 (9%) が得られた。二酸化炭素固定量は, 全天平均日射量10~15MJ m-2 day-1で最大値を示した。スジ
    アオノリ
    の特産地である四国地方でスジ
    アオノリ
    を屋外培養した場合の年間炭素固定量は, 2kg-C m-2と推定された。
  • 團 昭紀, 平岡 雅規, 大野 正夫, 能登谷 正浩
    水産増殖
    2003年 51 巻 2 号 229-230
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    The activity of the sporulation inhibitor, which is contained in the vegetative fronds of Enteromorpha prolifera, was investigated by biological assay of small disks of tissue. The disks of tissue were excised from the vegetative fronds of E. prolifera. The vegetative cells in the small disks became reproductive within 2-3 days and released swarmers. Cultivated fronds on 7 sheets of culture net were collected by dividing two groups in the frond length (long frond length group, short frond length group) from the cultivation ground of Yoshino River Estuary, Tokushima Prefecture, southern Japan in December, 2000. Maturation and disappearance of the apical part of frond were observed in the short frond length group. Collected fronds were homogenized, and dissolved with autoclaved seawater. The extract from each homogenized was filtered using membrane filters. For the biological assay, the small disks were incubated in the diluted extracts. The long frond length group had a high rate of inhibitor activity in 85.0%, but the short frond length group had a low rate of 46.6%. It was concluded that the growth and maturation of E. prolifera was related closely to its activity of sporulation inhibitor in frond.
  • *望月 祥子, 小師 由香, 水野 孝一, 足立 恭子, 桑野 和可, 加藤 美砂子
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    会議録・要旨集 フリー
    潮間帯などの環境中の塩濃度変化が激しい場所に生息するヒラ
    アオノリ
    (Enteromorpha compressa)は、細胞内に適合溶質としてDMSP(dimethylsulfoniopropionate)を蓄積する。DMSPは多くの海産性藻類、一部の高等植物に蓄積され、メチオニンを直接の前駆体として合成されることが知られる適合溶質である。本研究は、ヒラ
    アオノリ
    におけるDMSP生合成代謝調節機構を明らかにすることを目的とした。
    ヒラ
    アオノリ
    に放射性同位体で標識されたメチオニン等の化合物を与え、各前駆体からのDMSP合成能の変化を検証するトレーサー実験から、高塩濃度環境下において、メチオニン供給量が細胞内DMSP量を制御する重要な調節因子であるという結果を得た。この結果を受け我々は「ヒラ
    アオノリ
    が高塩濃度環境へ馴化する際には、メチオニン合成系遺伝子の発現が誘導されDMSP蓄積量が増加する」という仮説を立てた。この仮説の真偽について検討するため、植物におけるメチオニン生合成の鍵酵素として知られるCGS(シスタチオニン-γ-シンターゼ)遺伝子、その他メチオニン生合成に関わる遺伝子群をヒラ
    アオノリ
    からRT-PCR法により単離し、その発現量と外界の塩濃度との相関関係について検証した。
  • 山田幸男, 廣瀨弘幸
    植物研究雑誌
    1943年 19 巻 8 号 252-257
    発行日: 1943/08/25
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • 團 昭紀, 平岡 雅規, 大野 正夫
    水産増殖
    1998年 46 巻 4 号 503-508
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    15℃の恒温室内で, 塩分濃度20, 光量20μmol/s/m2 (12時間明期, 12時間暗期) の条件で2日間短期保存したスジ
    アオノリ
    の藻体と5週間長期保存した藻体を直径数mmの円形の藻体片に打ち抜き, 成熟誘導を行った。藻体片は2~6日で胞子を放出した。藻体片の成熟及び胞子放出誘導は長期保存の藻体を使った場合が短期保存の場合より速く, また, 直径0.9mmの藻体片では全て成熟した。成熟及び胞子放出の最適条件は, 水温20~25℃で直径0.9mmに細断する場合であることが分かった。
  • 池部 慶太
    Algal Resources
    2012年 5 巻 2 号 71-76
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/06/03
    ジャーナル フリー
    The aim of this study to contribute to the establishment of a prevention method of decoloration of dried Ulva prolifera thalli in the distribution. The temporal change of the color of the thalli preserved under different conditions of drying, light and temperature was examined and clarified the common features and differences. In the experiment 1, a drying agent and/or a deoxidizing agent were enclosed with 10g of the thalli and the effects of dehumidification and deoxidization were investigated. Under a light condition at 25℃, decoloration could be prevented by enclosing a drying agent 20g. In the experiment 2, the optimal quantity of drying agent and the influence of light was investigated. When more than 10 g drying agent was enclosed with 10 g of the thalli, decoloration did not occur even if exposed under a natural sunlight through sunroof for 20 days. The results indicate that it is better to enclose more than 10g drying agent in the commercial package containing 10 g of dried Ulva prolifera thalli. Moreover, it became clear that moisture in the thalli and light are the main factors of decoloration and that dehumidification is the most effective to prevent the decoloration of the thalli in the distribution.
  • Stefanos PALATZIDIS, 山崎 繁久, 平田 八郎, 今井 健彦
    水産増殖
    1996年 44 巻 1 号 37-43
    発行日: 1996/03/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    ボウ
    アオノリ
    , リボンアオサ, およびアナアオサに対するアマクサアメフラシの摂餌生態や餌料効果を比較するために, それら3種の緑藻を給餌した場合のアマクサアメフラシの摂餌率, 生長, および産卵量等を調べた。飼育は湿重量で0.07~0.089のものを用いて開始し, 室温下で成体まで130日間継続した。全飼育期間中の摂餌率は, ボウ
    アオノリ
    , リボンアオサ, およびアナアオサの順に乾重量換算の体重比でそれぞれ8.5, 14.6, および22.4%/dayと高い値を示し, アマクサアメフラシの摂餌量が極めて多いこと, 特に, アナアオサが多く, 次いでリボンアオサ, ボウ
    アオノリ
    の順であった。一方, 日間生長率はボウ
    アオノリ
    , リボンアオサ, アナアオサの順にそれぞれ0.14, 0.12, 0.10dry-g/day, 飼育期間中に生産された卵塊は積算乾重量としてそれぞれ25.1, 20.8, 10.8dry-g/indiv.であった。なお, 最初の産卵はボウ
    アオノリ
    では飼育開始後15日目に, リボンアオサでは18日目に, アナアオサでは29日目に行われた。以上の結果から次のような事項が明らかになった。 (1) アマクサアメフラシの摂餌量は極めて多い。なかでもアナアオサが多く, 次いでリボンアオサ, ボウ
    アオノリ
    の順であった。 (2) アマクサアメフラシの飼料転換効率は, 体重増加に産卵量を加えたものを生長量とみなして算定した場合, ボウ
    アオノリ
    , リボンアオサ, アナアオサの順に, それぞれ31.6, 18.9, 10.1%を示した。 (3) アマクサアメフラシはこのように, 良く食べ, 速く成長するので, 養殖水槽中に繁茂しやすい上記3種の緑藻の制御に利用できる可能性が伺えた。
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