近年,準好気性埋立構造(福岡方式)による開発途上国の廃棄物投棄場の改善が行われているが同構造は浸出水の処理が必須である.これまでに,通電施設のない途上国の最終処分場の浸出水処理を行うため,「トルネード法浄化装置」や「ECO-FAN」を開発し,開発途上国の実埋立地に適用して,それらの実用レベルにおける酸素供給効果及び水質浄化効果を明らかにした.
本研究では,ベンチュリー効果による
アスピレーター
の吸引作用に着目し,「トルネード法浄化装置」を更に簡素化した装置として「
アスピレーター
型曝気装置」(
アスピレーター
型)や,吸引部の位置を変化させた「改良型曝気装置」(改良型)を考案し,これらの空気供給効果及び供給量が最大となる条件について検討した.
その結果,①両装置とも十分な空気供給量を有し,曝気装置として有用であること,②「改良型」が「
アスピレーター
型」の2.3倍以上の空気供給効果があることが明らかになった.
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