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クエリ検索: "イイギリ科"
59件中 1-20の結果を表示しています
  • 西田 隆義, 中村 浩二, Woro A. NOERDJITO
    Tropics
    2001年 10 巻 3 号 449-461
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/01/31
    ジャーナル フリー
    インドネシア西ジャワ州にあるボゴール植物園には
    イイギリ科
    の果実を専食するダイフウシホシカメムシ(Melamphaus faber) とさらにこれを専食するこシダホシカメムシ(Raxa nishidai) の孤立個体群が存在する。両種の個体群を1990年から1998年にかけての9年間,断続的に追跡した。両種ともに,雨期・乾期にかかわらず常に繁殖活動を行っていた。ダイフウシホシカメムシの個体群密度は孤立個体群にもかかわらずかなり安定しており,一方ニシダホシカメムシは非常な低密度にも関わらず調査期間中存続した。両種ともに移動能力はきわめて低く,かつ孤立個体群で、あったため移出や移入はないものと考えられた。ダイフウシホシカメムシ個体群の変動パタンは餌資源の変動パタンと非常にうまく同調していたが,一方,捕食者であるニシダホシカメムシはダイフウシホシカメムシの個体群動態にあまり影響を与えてはいなかった。すなわち,ダイフウシホシカメムシ個体群の変動は主に餌資源の変動によって規定されているものと考えられた。餌資源である
    イイギリ科
    の種子の生産量は年により大きく変動したが,ダイフウシホシカメムシが実際に利用する地上に蓄積した種子量は比較的安定しており,これがダイフウシホシカメムシの個体群動態が安定している理由のーつと考えられた。
  • 戸部 博
    PLANT MORPHOLOGY
    2003年 15 巻 1 号 40-49
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    要旨:最近の分子系統解析の結果は、従来の形態に基づいた分類システムを急速に、且つ劇的に改変しつつある。その結果、被子植物の最も原始的な植物がAmborellaやスイレン目やシキミ目であること、単子葉植物は、それらの後に分岐した真正モクレン群の中から派生した単系統植物群であることなどが明らかにされてきた。このことから、それぞれの植物群における、原始的植物を起点とした形態進化の研究が可能になった。一方、「ユリ科」、「トウダイグサ科」、「
    イイギリ科
    」などのように多くの科が分解し、分解して離れた属が新たな科に変わったり、既にある科に加わったりしている。改変された個々の科を理解するための形態研究が必要とされている。
  • 荻沼 一男, 戸部 博, 大場 秀章
    植物分類,地理
    1994年 45 巻 1 号 15-22
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    ネパール王国に自生する7科8属8種の木本性植物について, 若い葉の細胞を利用して調べた体細胞染色体の数と形態を報告する。Acer truncatum(カエデ科)は2n=26,Xylosma controversus(
    イイギリ科
    )は2n=20,Myrsine capitellata(ヤブコウジ科)は2n=46,Ziziphus incurva(クロウメモドキ科)は2n=24,Wendlandia coriacea(アカネ科)は2n=22,サカキCleyera japonica(ツバキ科)は2n=90,Schima wallichii(ツバキ科)は2n=36,Toricellia tiliifolia(トリケリア科)は2n=24の染色体数をもつことが明らかにされた。8種のうち, 4種について初めて染色体数が明らかにされ, 核型については全種について初めての報告である。
  • マラス
    緒方 健
    熱帯林業
    1975年 0 巻 35 号 46-
    発行日: 1975/01/20
    公開日: 2023/02/21
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • クスドイゲの新配糖体 Xylosmosideについて
    福井 義雄
    YAKUGAKU ZASSHI
    1954年 74 巻 7 号 735-737
    発行日: 1954/07/25
    公開日: 2010/02/19
    ジャーナル フリー
    The leaves and trunk bark of Xylosma apactis Koidz. possess comparatively strong bitterness and their components were examined. A substance assumed to be a new glycoside, m.p. 206°, was obtained and it was found to possess the same structure as hydroxypopuloside, i. e. salireposide. The properties of this substance were entirely different that the two are not identical. Moreover, where salireposide is decomposed by emulsin, the new glycoside is not decomposed by it though it is decomposed by Takadiastase. From these facts, the new glycoside was assumed to be the anomer of salireposide, being in a relation of α- and β-isomers. This new glycoside was named xylosmoside.
  • 河原 孝行
    森林遺伝育種
    2014年 3 巻 1 号 15-22
    発行日: 2014/01/25
    公開日: 2020/07/13
    ジャーナル フリー
  • 内田 春男
    蝶と蛾
    1984年 35 巻 3 号 152-160
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    台湾産蝶類45種につき・卵・幼虫・蛹を採集し,現地で飼育を試みた,その結果,判明した幼虫の食草を報告する.なお,卵・幼虫・蛹について,すべてカラーフィルムに収めてあるが,本文では,その一部を図示する.また,現地の研究者・採集者の間で知られている未発表の食草の情報について,余清金・陳文龍両氏の快諾を得たので,参考のため報告する.食草は和名に※印のあるものを除き,〓葉標本にして持ち帰り,鹿児島大学名誉教授初島住彦先生に同定していただいた.鱗翅学会長白水隆先生には,日頃から懇切なご指導をいただいている.本報告をまとめるにあたっても,多大なご教示を得た.白水,初島両先生および余清金,陳文龍両氏に深謝の意を表したい.
  • 山岡 裕一, 岡根 泉
    日本菌学会会報
    2019年 60 巻 1 号 15-21
    発行日: 2019/05/24
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー

    Melampsora idesiae は,イイギリ(Idesia polycarpa)に寄生し夏胞子・冬胞子世代を経過するが,精子・さび胞子世代は不明であった.本菌の冬胞子堆が多数形成されたイイギリ落葉に隣接するムラサキケマン(Corydalis incisa)上でcaeoma型のさび胞子堆を確認した.ムラサキケマン上のさび胞子とイイギリ上の冬胞子を発芽させて得た担子胞子を用いた接種試験の結果,M. idesiae がムラサキケマンを精子・さび胞子世代宿主として異種寄生していることを明らかにした.

  • 中野 公子, 野原 稔弘, 富松 利明, 西岡 五夫
    YAKUGAKU ZASSHI
    1981年 101 巻 11 号 1052-1055
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    The electron impact mass spectra of six novel diterpenes (lactone type), isolated from the fraction exhibiting anti-complement activity of Cinnamomi Cortex, have been investigated. A characteristic fragmentation pattern, which is useful to decide the chemical structures of related diterpenes, was provided.
  • 鈴木 直貴, 寺田 珠実, 佐分 義正
    植物組織培養
    1993年 10 巻 3 号 301-302
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 安井 健, 大野 仁志
    日本農芸化学会誌
    1982年 56 巻 11 号 1053-1056
    発行日: 1982年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    1 D-5-O-(α-D-Galactopyranosyl)-4-O-methyl-myo-inositol and 4-O-methyl-myo-inositol were found in seeds of four leguminous species of three genera [Cassia obtusifolia L., Vigna angularis Ohwi et Ohashi, Vigna unguiculata Walp. and Lablab purpureus Sweet] out of ca. 60 examined species from 20 families. However, these low-molecular weight carbohydrates were not detected in two other species from the above genera [Cassia mimosoides L. subsp. nomame Ohashi and Vigna mungo Hepper]. These inositol derivatives were also not found in two species of Phaseolus, which is regarded as being more closely related to Vigna than Lablab.
  • 斉藤 昌宏
    森林立地
    1993年 35 巻 1 号 60-65
    発行日: 1993/06/30
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル フリー
  • Forest and Forestry of Hainan Island, China
    渡辺 弘之
    熱帯林業
    1988年 12 巻 11-
    発行日: 1988/05/25
    公開日: 2022/05/24
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 熱帯林業
    1972年 0 巻 23 号 62-
    発行日: 1972/01/15
    公開日: 2023/01/20
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 毛細管反應による塩基類の檢出法に就いて
    刈米 達夫, 橋本 庸平, 木口 太三郎
    YAKUGAKU ZASSHI
    1950年 70 巻 12 号 721-723
    発行日: 1950/12/25
    公開日: 2010/02/19
    ジャーナル フリー
    A small amount of a sample, coarsely powdered, is placed on a slide glass, a few drops of 0.2% BiCl3 added, heated over a small flame, and the extracted juice is sucked into a capillary tube of ca. 1mm. diameter. Addition of a small amount of 1% KI will give an orange precipitation if a base is present which dissolves upon warming but separates out again upon cooling. The crystals sometimes show characteristic forms according to the bases present. The authors examined the identification limit (amount in γ/0.002cc.) of ca. 100 bases by this capillary tube method and found it to be 500 to 0.0025γ, 20-0.2γ of the base being the easiest to crystallize. The limit becomes smaller in the order of primary, secondary, tertiary and quarternally base, some primary and secondary bases hard to react. These bases were methylated by MeI or Me2SO4 by which the reactions became positive. By the application of this method, over 600 kinds of domestic and South Pacific plants were examined and over 60 kinds were found that gave positive reaction but were not listed in known literatures.
  • 枡田 健吾, 長友 優典, 小清水 正樹, 萩原 幸司, 田渕 俊樹, 占部 大介, 井上 将行
    天然有機化合物討論会講演要旨集
    2014年 56 巻
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/07/19
    会議録・要旨集 フリー HTML

    【序】

     (+)-リアノジン(1)は、

    イイギリ科
    の低木Ryania speciosaから単離された植物アルカロイドである1)。1は細胞内カルシウム放出チャネルの一種であるリアノジン受容体と選択的に結合し、濃度依存的にチャネルの開閉を制御する。1は複雑に縮環した5環性骨格上に、5個のヒドロキシ基、ヘミアセタール、ピロールカルボン酸エステルを有する。さらに11個の連続した不斉中心が存在し、その内8個が四置換炭素である。この極度に官能基が密集した構造のため、その全合成は有機合成化学上、極めて挑戦的な課題である。類縁天然物の唯一の全合成例として、Deslongchampsらが1の加水分解体であるリアノドール(2)の全合成を報告した2)。しかしながら、2の3位ヒドロキシ基に対するピロールカルボン酸エステル化による、1の合成は未だ実現されていない3)。我々は類縁天然物の網羅的合成を見据えた1の効率的合成経路の確立を目指し、その全合成研究を行った。今回、世界初となる1の不斉全合成を達成したので以下報告する。

    【合成計画】

    1の合成計画をScheme 1に示した。我々は、1に内在する対称性に着目し、ヒドロキノン3と無水マレイン酸(4)とのDiels-Alder反応、続く二方向同時官能基変換反応によって効率的に合成できる、C2対称3環性化合物5を鍵中間体に設定した4)。5のオレフィン部位の酸化的非対称化とDE環形成、橋頭位ラジカルを用いたC11位四置換炭素の構築を経て、4環性化合物6へと導く。C6位への位置・立体選択的炭素鎖導入に続く、閉環メタセシス反応を用いたC環形成を経て、7とする。ヒドロホウ素化-酸化によるC10位ヒドロキシ基の導入、C2位へのイソプロペニル基の導入によって、1の全ての炭素骨格を有する8へと導く。8のC3位ケトンの立体選択的還元後、現状困難とされるC3位へのピロールカルボン酸エステル導入によって、1を合成できると予想した。

    Scheme 1. Synthetic plan of 1

    【光学活性C2対称3環性化合物5の合成】

     まず不斉メタノリシス反応を用いた速度論的分割を経て、光学活性ビシクロ[2.2.2]オクテン(+)-12を合成した(Scheme 2)。3と4を無溶媒条件下、210 °Cに加熱することで、脱芳香環化を伴うDiels-Alder反応が進行し、環状酸無水物9をラセミ体として得た。ラセミ体9を、キニーネ誘導体Aを触媒とした不斉メタノリシス反応5)に付し、10aと10bをジアステレオマー混合物として得た。10aと10bの混合物をメタノール溶媒中、酸処理することで、10bのみを選択的に5員環アセタール11へと変換した。10aと11は、分液操作によって容易に分離可能であった。望みの絶対立体化学を有する10aから、エステル加水分解、電解反応による脱炭酸を経て、C2対称性を有する光学活性ビシクロ[2.2.2]オクテン(+)-12へと導いた。さらに再結晶を行うことで、光学的に純粋な(+)-12を得た。本速度論的分割経路では、光学分割を含む5工程の変換を一度のシリカゲルカラム精製のみで実現し、光学的に純粋な(+)-12を50グラム合成することができた。

    Scheme 2. Synthesis of optically active bicyclo[2.2.2]octene (+)-12

     続いてビシクロ[2.2.2]オクテン(

    (View PDFfor the rest of the abstract.)

  • 成田 紀子, 鈴木 明子, 宇田川 俊一, 関田 節子, 原田 正敏, 青木 伸實, 田中 敏嗣, 長谷川 明彦, 山本 進, 戸矢崎 紀紘, 松田 良夫
    マイコトキシン
    1988年 1988 巻 27 号 21-26
    発行日: 1988/06/30
    公開日: 2009/08/04
    ジャーナル フリー
    Aflatoxins(以下AFと略記)を生産するAspergillus flavus Link: Fr. (A. flavus subsp. flavus)およびA. parasiticus Speare(A. flavus subsp. parasiticus)が亜熱帯から熱帯地域における農耕地土壌に広く分布し,収穫前から農作物に侵入し,その結果,農産物にAF汚染をもたらすことは,しばしば報告されている.インドネシア国においても土壌中のAF生産菌の分布が調査され,また同国から輸入されるピーナッツ,ナツメグなどの食品にAF汚染が発見される機会も多いことから,インドネシアの自然環境や農作物上のAF生産菌の存在とそれによるAF汚染が,食品分野に限らず他の天産物などにも発生する機会があるのではないかと推測されていた. 著者の一人である関田は科学技術庁振興調整費による「アセアン諸国との協力による新有用遺伝子資源の探索と活用に関する研究」に参加し,1986年インドネシアにおいて植物ならびに伝承薬・香辛料の収集調査を行った.本報はその中の伝承薬などについてのAF生産菌に関する研究結果である.
  • 秋元 利之, 小野 幸菜, 吉田 寛, 江刺 洋司
    日本緑化工学会誌
    2006年 32 巻 1 号 187-190
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/04/10
    ジャーナル フリー
    早期発芽力検定法 (NETIS No. KT-060003) は,従来の発芽試験では結果を出すまで長い期間を必要とする木本植物種子の活力検定を短期間で調査する新技術である。現在までに186種の木本植物種子に適用し,短期間での活力調査が可能となっている。本報告では,後熟型の休眠性 (胚未熟による) を示す種子について本検定法の結果と発芽試験による発芽率との相関関係を調査した結果,両者間に高い相関が認められたので報告する。
  • 伊藤 千恵, 藤原 一繪
    保全生態学研究
    2007年 12 巻 2 号 143-150
    発行日: 2007/11/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    トウネズミモチは、中国原産の外来種で、街路樹などに植樹されてきたが、その後植栽地から逸出し分布拡大している。また、都市域の森林群落ではトウネズミモチの実生個体が多く、将来群生地を形成する可能性のある種である。そのため、生活形の似ている常緑小高木で同属在来種のネズミモチとの比較から、トウネズミモチの侵入の実態をとらえ、生態学的特性を解明するため、都市域森林群落における生育地、種子散布特性、発芽特性、初期生存率についての調査・実験を行った。調査の結果、トウネズミモチはネズミモチに比べ小さな果実(長径:6.55±0.68mm、短径:5.53±0.55mm)を多数つけており、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラなど205個体(総観察時間22.5時間)の採餌が確認でき、ネズミモチに比べ果実採餌鳥類種数、個体数ともに多く観察され、多数の種子が鳥類により野外に散布されていると考えられる。トウネズミモチの発芽は、光条件の影響を受けないことが示されたため、森林群落の林床においても発芽可能であると考えられる。一方、実生の生存率は林内(相対光量子束密度4.1%)と林縁(相対光量子束密度16.4%)で有意な違いがみられた。また、トウネズミモチはロジスティック回帰分析の結果、相対光量子束密度6.3%以上で出現頻度が50%(コドラート面積25m^2)を超えることを示した。DBHも相対光量子束密度と正の相関が得られた。トウネズミモチの出現、成長には、光量が重要な要因としてかかわっていたことから、トウネズミモチは実生の成長段階において光要求性の高い種であることが示された。すなわち、閉鎖林冠下などの光条件が悪い場所では成長の段階で枯死する可能性が高く、新たな定着は難しいと考えられる。一方、実生の生存率が高い光条件が良好な場所では、高い定着率であることが予想され、実生は成木へと成長していくことが十分に可能であり、今後新たに個体数が増加する可能性が考えられる。
  • 白水 隆
    やどりが
    1989年 1989 巻 136 号 2-8
    発行日: 1989/02/10
    公開日: 2017/08/19
    ジャーナル フリー
    (1)ヒョウモン類,ドクチョウ類の基本食草がスミレ目(牧野のイイギリ亜目)であることは確実,他の食草はそれからの二次的,三次的転換である。(2)ホソチョウ類の基本食草はスミレ目またはイラクサ目,スミレ目の公算が大きい。アメリカのホソチョウ類の主食草キク科はスミレ目からの二次的あるいは三次的転換と考える。(3)テングチョウ類,コムラサキ類,イシガケチョウ類,クビワチョウ類の基本食草がイラクサ目であることは確実。スミナガシ類もその基本食草はイラクサ目であると思われる。(4) 真正タテハ類のうち,ヒオドシチョウ群,アカタテハ群の基本食草はイラクサ目。タテハモドキ群(アフリカのSalamis,Catacroptera,新熱帯のAnartia,Siproeta,東洋熱帯のKallima,Doleschalliaなどを含む)の食性(キツネノマゴ科,ゴマノハグサ科,クマツヅラ科が中心となるもの-この3科は牧野の管状花目に含まれる1群-)はイラクサ目からの二次的転換と考える。ヒョウモンモドキ類の食性はタテハモドキ群やヒメアカタテハ属のそれの僅かな変形,同様にイラクサ目からの転換と考える。(5)カバタテハ類の基本食草がタカトウダイ科であることは確実,ムクロジ科食はそれからの二次的転換と考える。(6)イチモンジチョウ類の中の真正イチモンジ群の基本食草はアカネ目,その他の食草はそれからの二次的転換と考える。この群にみられるタカトウダイ科食は原始食草の名残りである可能性もある。ミスジチョウ群,Euthalia群の食性は多岐に分化しており,資料不足,筆者の研究不足で推定ができない。(7)フタオチョウ類の基本食草をタカトウダイ科と推定。マメ科,ムクロジ科,その他の科はそれからの二次的転換と考える。以上でスミレ目,イラクサ目,アカネ目,フウロソウ目(タカトウダイ科)の4群がタテハチョウ科の主要な基本食草として浮かびあがってきたが,これらの関係はどうであろうか。私は大胆にタカトウダイ科食が原始食草,タテハチョウ科の分化の初期にスミレ目に移った1群,イラクサ目に移った1群,アカネ目に移った1群があり(これに準ずる重要な食草群はムクロジ科など他にもいくつかある),これらの食草(食性)を中心にして,さらに分化,発展したのが現在のタテハチョウ科の食性であると考えたい。
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