第1回東南アジア海洋会議が2月17日から20日までシンガポールにて開催され,興味ある議論が展開された。著者は今回これに出席する機会を得たので,その概要を報告したい(なお次回は1978年開催が予定されている)。
この会議はSociety of Petroleum Engineers (SPE), The Southeast Asia Petroleum Exploration Society (SEAPEX), The Society of Naval Architects of Singapore (SONAS), The UN Committee for Co-ordination of Joint Prospecting for Mineral Resou-rces in Asian Off shore Area (CCOP), Petroleum News Southeast Asiaの共同主催で開催され,CCOP以外の各機関がそれぞれ独自のテーマのSessionを受け持つ形で会議が進められた。著者の出席したSessionはSEAPEXのみであったので,以下の報告ではSEAPEXSessionに焦点をしぼって述べることにする。
SEAPEX Sessionに提出された論文は2つの範疇に分類される。第1の論文は東アジアにおける探鉱史を概観したもので,これに基づいて現在の経済的,政治的状況を分析し,さらに将来における探鉱活動の趨勢を予測している。その他の論文はいずれもフィリピン,インドネシア,タイ,インド等における地質と海洋開発技術(Offshore Technology)を扱ったものである。
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