クラウド・コンピューティングは世界中で「新たな価値の創造」を始めています。
これは、エネルギー分野でのスマートグリッドや交通・通信分野でのプローブ情報ネットワークに代表されるように「ICTを通じて多くの情報を結びつけ、サービスとして価値を提供する時代」の到来です。
医療分野においても、今般、地域医療ネットワークに参画する施設として検査機関や調剤薬局、健診、介護施設などを加え、サービスの拡大が図られています。今後は地域の経年的な疫学調査や、健康期の情報との融合など、さらなる利活用が期待されます。
一方、このような様々な情報の連携、融合のためには、共通基盤の進展が望まれるところです。
例えば医療、介護、健診の個人のデータを統合するには、個人の共通IDのための仕組みが必要です。また、医療と介護の連携を考えるうえで、保険制度の改善施策も望まれます。このような政策的な展開も見据えながら、ヘルスケア分野での最新のICT利活用について事例を踏まえながら紹介いたします。
略歴
・1993年 富士通株式会社入社
本社医療営業部配属。オーダリングシステムなどの製品企画と全国プロモーションを担当。
・2007年 東北支社へ異動
東北地区のHISのアカウント営業を担当。
・2012年 ヘルスケアビジネス販推部門へ異動。
電子カルテ・地域連携システム、健康情報などの製品企画、全国プロモーションを担当。
現在、富士通株式会社ヘルスケアビジネス推進統括部第二ヘルスケアビジネス推進部 部長(兼)
エバンジェリスト
、地域医療ネットワーク研究会 事務局、JAHIS 標準化推進部会普及推進委員長を務める。
抄録全体を表示