詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "エホバの証人"
520件中 1-20の結果を表示しています
  • 近藤 修, 清水 幸雄, 江川 久子, 大田 里美
    医療
    1993年 47 巻 9 号 695-698
    発行日: 1993/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は, 本人および両親が
    エホバの証人
    信者である患者に対するASDパッチ閉鎖術の麻酔を経験したので報告する.
    症例は, 16歳, 男性, 心房中隔欠損症(ASD)のため手術目的にて当院外科入院, ASDパッチ閉鎖術が施行された. 本人および両親との話し合いにより無輸血にて手術を行うこととし血液喪失の軽減をはかるため, 手術中はセルセーバー®を使用した. 術中, 術後とも無輸血で管理し手術後三日目にICUを退室した.
    エホバの証人
    は宗教上の理由で輸血を拒否するため社会に, 特に医療の現場に様々な影響を及ぼしている. 各医療機関では, 患者の意志を尊重しながらあらかじめその対応を考慮しておくことが必要であると考える.
  • 山口 瑞穂
    宗教と社会
    2019年 25 巻 65-79
    発行日: 2019/06/08
    公開日: 2021/06/05
    ジャーナル フリー

    本稿は、1970年代半ばから1990年代半ばの日本における

    エホバの証人
    の歴史展開を、宗教運動論や教団組織論の視点から検討し、この時期の発展要因を明らかにする。検討に際し、教団側の刊行物だけでなく教団外からの情報も採用し、世界本部の布教戦略に注意を払った。ハルマゲドン1975年説が期待外れとなり、離脱者の増加という現象に直面した世界本部は、以前にも増して「終わりが近い」ことを強調し、多くの時間を宣教に費やす「開拓奉仕」と称される活動を督励した。日本支部の信者に占める「開拓者」の比率は群を抜いて高く、その多くは非信者の夫をもつ主婦たちであった。
    エホバの証人
    の救済観や教義は、日本人には本来受け入れにくいものであったが、「家から家」への戸別訪問による宣教に多大な時間が投じられたことが入信者の獲得と教勢拡大につながった。世界本部と日本支部の強固な関係は、献身的な活動を引き出した看過できない要素となっている。

  • 松浦 祐介, 稲垣 博英, 栗田 智子, 鏡 誠治, 川越 俊典, 蜂須賀 徹
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2012年 28 巻 1 号 465-470
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/19
    ジャーナル フリー
    Objective: The refusal of a blood transfusion, by Jehovah's witnesses for religious reasons, becomes problematic when an extended surgical procedure is recommended. The purpose of the current study is to investigate the safety and efficacy of laparoscopic surgery for gynecologic disease in Jehovah's witness patients.
    Methods: During the 28 years from 1984 to 2011, gynecologic operation was performed in 54 Jehovah's witness patients. Of these, laparoscopic surgery was performed in five patients (age range 27-63) with ovarian tumor. The clinical features were examined retrospectively.
    Results: Three women had unilateral ovarian cystectomy, and bilateral ovarian cystectomy and unilateral salpingo-oophorectomy was performd in one patient each. Operating times ranged from 90 to 225 minutes, and intraoperative total blood loss ranged from a small amount (<20ml) to 550ml. The final pathologic examination revealed three cases of endometrial cyst, one mature cystic teratoma, and one mucinous cystadenoma. The postoperative course was uneventful ; all patients were discharged from the hospital three to five days after operation.
    Conclusion: Full informed consent and careful perioperative management should be performed for Jehovah's witness patients. A clear and satisfactory preoperative informed consent is provided to both patients and relatives in our University hospital. Laparoscopic surgery is considered to be a useful procedure for gynecologic disease in Jehovah's witness patients. This minimally invasive surgery is usually performed with a small amount of blood loss. However, we should convert to open surgery immediately if unexpected hemorrhaging occurrs.
  • 梅田 正博, 李 進彰, 石田 佳毅, 中川 直美, 明石 昌也, 大川 修司, 西松 成器, 南川 勉, 古森 孝英
    日本口腔腫瘍学会誌
    2006年 18 巻 1 号 1-5
    発行日: 2006/03/15
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    エホバの証人
    は宗教上の理由から輸血を拒否し, 比較的侵襲の大きな手術を予定する際にさまざまな問題を生じる可能性がある。今回われわれは, 2名の
    エホバの証人
    患者に口腔癌手術を行ったので報告する。
    症例1は64歳女性の下顎歯肉癌 (T2N2bM0) で, 頸部郭清, 下顎骨辺縁切除を施行した。出血量は300gであった。症例2は50歳男性の舌癌 (T2N2bM0) で, 頸部郭清, 舌半側切除, 大胸筋皮弁移植を施行した。出血量は445gであった。いずれも術前に患者と免責証書を取り交わし, 手術は低血圧麻酔下で行われた。
    エホバの証人
    の治療に関する問題点についても考察を行った。
  • 髙橋 祐介, 島内 卓, 真島 久, 酒井 隆士郎, 瓜生 佳代, 野口 康男, 江口 正雄
    整形外科と災害外科
    2020年 69 巻 2 号 369-370
    発行日: 2020/03/25
    公開日: 2020/04/30
    ジャーナル フリー

    輸血拒否を特徴とする

    エホバの証人
    に対する手術治療成績を報告する.対象は2004年から2018年の115症例,手術時間,出血量,術前後のHb値,術中回収式自己血輸血使用の有無,手術の際に生じる問題点について検討した.男性17例,女性98例,人工股関節置換術25例,寛骨臼移動術3例,人工膝関節置換術12例,脊椎6例,大腿骨頚部,転子部骨折14例,四肢骨接合術12例,抜釘その他43例であった.手術時間は平均121分,出血量は平均218 ml,術中回収式自己血輸血は5例に行った.[考察]
    エホバの証人
    は2014年から免責証書を持参せず,当院では新たに免責証書を作成した.使用できる血液製剤,自己輸血療法の内容を明記し,新たに親族のサイン欄も設けた.回収式自己血輸血は600 ml以上出血がないと診療報酬点数が取れず,エリスロポエチン製剤は術後貧血に対して適応がなく,治療費が病院負担となり大きな問題である.

  • 吉澤 浩次, 冨樫 一智, 堀江 久永, 濱田 徹, 熊野 秀俊, 鯉沼 広治, 宮倉 安幸, 安田 是和
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2008年 50 巻 6 号 1461-1465
    発行日: 2008/06/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    53歳,女性.輸血拒否患者.横行結腸の最大径40mmの結節集族型腫瘍に対して内視鏡的粘膜切除術を施行した.切除直後から,噴出性出血があり,視野の確保が困難となったが,クリッピングにより出血をコントロールすることに成功した.腫瘍は分割切除された.輸血を拒否する患者に対する内視鏡治療の際,噴出性出血を来した症例を経験したので,治療手技とリスクマネージメントの観点から報告する.
  • 伊藤 寿樹, 栗田 豊, 新保 斉, 八角 康裕, 牛山 知己
    日本泌尿器科学会雑誌
    2013年 104 巻 3 号 521-524
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2014/06/16
    ジャーナル フリー
    エホバの証人
    信者である59歳の女性が高血圧の治療中に径11 cm大の左副腎褐色細胞腫と診断された.宗教的理由による無輸血手術を希望したため,十分なインフォームド・コンセントを行ったうえで輸血謝絶兼免責証明書を作成し,さらに血漿分画製剤および術前希釈式自己血輸血と術中回収式自己血輸血の使用許可を得た.手術に先行してエリスロポエチン製剤とα1ブロッカーを投与して貧血の是正と循環血液量の確保を行った.手術時間は4時間42分,術中出血量は335 mlで,希釈式自己血を400 ml輸血したが回収式自己血は不要であった.無輸血手術を施行するためには輸血謝絶兼免責証明書を作成するとともに,患者が許容する輸血の同意を得る必要がある.また医師は患者との信頼関係を構築するために,褐色細胞腫の周術期管理と手術手技に習熟するとともに,あらゆる代替治療を用いて最善の努力を尽くすべきである.
  • 内山田 修一, 山田 邦雄, 星野 啓介, 室 秀紀, 舩橋 伸司, 福田 誠
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2018年 61 巻 5 号 1141-1142
    発行日: 2018/09/01
    公開日: 2019/02/08
    ジャーナル 認証あり
  • ―その新たなる展開―
    須藤 憲一, 柳田 修, 大西 宏明, 高山 信之, 酒井 啓治, 後藤 英昭, 吉野 浩, 大場 道子, 西川 あや子, 古谷 麻実子, 相馬 真弓, 中野 利晴, 山崎 昭, 小林 きよ子, 平沼 直人
    杏林医学会雑誌
    2008年 39 巻 1+2 号 3-10
    発行日: 2008/06/30
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    宗教的輸血拒否患者に対し,当院では平成6年より相対的無輸血対応のマニュアルを作成し,その方針により28例の「
    エホバの証人
    」患者の診察を行った。このうち20例(うち1例は待機中)が手術(輸血の可能性もある検査も含む)の適応であったが,当院で手術(検査)が施行できたのは12例(63%)であった。他の7例は他院に転送されそのうち6例に対し手術が施行された。本院および他院で施行された症例はすべて無輸血で,死亡例および重大な合併症は認められなかった。
    平成12年2月の無輸血手術を法的に容認する判決が最高裁で出され,また平成20年2月に合同学会委員会でも絶対的無輸血手術を可能とするガイドラインが作成されたため,当院でも救急手術および16歳未満の症例を除き,病院倫理委員会の承認のもとに,絶対的無輸血手術を施行可能とするマニュアルに改訂した。
  • 増田 はつみ, 神崎 仁
    耳鼻咽喉科展望
    1986年 29 巻 6 号 673-676
    発行日: 1986/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    The measures that have been taken before acoustic tumor surgery for a member of the Jehovah's Witness faith are reported. In this case, fortunately, no transfusion of blood was required. At the present time, the situation regarding the treatment of the members of this faith in Japan is different from that in the United States, and there is no other choice than for each institution to set its own basic policies. However, surgery that will definitely require transfusion will not be able to be performed unless some legislation equivalent to the American system permitting life-saving treatment is established in Japan.
  • 武藤 満完, 片寄 友, 力山 敏樹, 及川 昌也, 山本 久仁治, 林 洋毅, 伊勢 秀雄, 海野 倫明
    胆道
    2006年 20 巻 4 号 515-521
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は49歳男性,
    エホバの証人
    であった.人間ドックにて肝機能障害を指摘され当科紹介となり, 精査の結果, 右肝管を主座とした肝門部胆管癌で右門脈・門脈本幹への浸潤が認められた.以上より肝門部胆管癌の診断で, 肝拡大右葉切除, 尾状葉切除, 門脈合併切除再建術を予定術式とした.患者は原則的には輸血を拒否したが, 十分なインフォームド・コンセントにより生命危機の際は夫人の同意のもとでの輸血の同意が得られ手術を施行した. ハーモニックスカルペルの使用と慎重な手技により手術時間11時間14分, 出血量985mlにて手術を完了した.周術期にもアルブミンの使用のみで輸血を行うことなく経過し第17病日に退院した.本症例のような特殊例においての大量肝切除の適応は慎重に判断されるべきであるが, 十分なインフォームド・コンセントのもと根治性を目指した手術が可能と考えられた.
  • 横山 朋子, 一杉 正仁, 黒須 明, 佐々木 忠昭, 今井 裕, 長井 敏明, 徳留 省悟
    生命倫理
    2004年 14 巻 1 号 114-117
    発行日: 2004/09/17
    公開日: 2017/04/27
    ジャーナル フリー
    獨協医科大学口腔外科を受診し、外科的治療を必要とした、エホバの信者である成人患者3人を対象に、インフォームド・コンセントの過程および治療経過を検討した。現在、複数の科で1人の患者を診察し、特に輸血を伴う治療を行う場合には、各科の医師がそれぞれ輸血に関する説明を患者に行っている。しかし、輸血一般についての同様な説明および書類の取り交わしが繰り返されることがあり、時間的あるいは心理的負担が多いことがわかった。さらに、緊急時などには、同一機関内におけるスタッフ間で、対応方針が異なる可能性も予想された。したがって、施設として統一した見解を事前に明確にし、迅速かつ望ましい医療体系を作る必要があると思われた。
  • 大倉 淑寛, 山川 潤, 松永 裕樹, 志水 祐介, 濱邊 祐一
    熱傷
    2021年 47 巻 4 号 132-136
    発行日: 2021/11/15
    公開日: 2021/11/15
    ジャーナル フリー
     広範囲熱傷の患者では, 凝固機能障害や貧血が進行し血液製剤を使用することが多い.
    エホバの証人
    に代表される宗教上の理由で輸血を拒否する患者では, 血液製剤が使用できないこともあり治療に難渋することが予想される. 今回, 輸血を拒否した広範囲熱傷の患者の治療を経験したので報告する. 60歳, 男性. 胸まで熱湯に浸かり, 52%TBSAのⅡ度熱傷を受傷. 来院後,
    エホバの証人
    であることが判明し, 血液製剤の使用を拒否されたため細胞外液製剤のみの投与で治療を開始した. 輸血が必要な凝固障害や貧血の進行はなく, 保存加療にて熱傷創は上皮化し退院となった. 宗教的輸血拒否に関するガイドラインや判例では, 患者の人格権は十分に尊重されるべきとされている. 治療方針の対立が生じた場合に転院等を促す方法も示されているが, 問題の先送りや主治医としての責任放棄とも捉えられかねない. 患者や家族と治療方針について十分な対話を行い, 納得した医療を行っていくことが必要である.
  • 赤羽 祥太, 五十嵐 優人, 三宅 克典
    移植
    2020年 55 巻 Supplement 号 393_1
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/18
    ジャーナル フリー

    【背景】

    エホバの証人
    は国内に約21万人いると言われ, 手術治療を行う際の輸血拒否が問題となる. 今回ドナー及びレシピエントが共に
    エホバの証人
    であるペアの生体腎移植を行い良好な経過を得たので, 考察を交え報告する.【症例】レシピエントは
    エホバの証人
    である41歳女性. 原疾患は不明であるが既往に高血圧症がある. 15歳頃から血尿を指摘. 32歳時頃に血清Cr値が5mg/dlほどの高値を認めるようになった. 37歳時に当科外来初診となり, 維持透析導入. その後, 当院倫理員会での審議を経て同じく
    エホバの証人
    である母をドナーとする生体腎移植の方針となった. 組織適合検査より血液型適合, DSA陰性であったことから右腸骨窩生体腎移植施行. ドナーに対しては後腹膜鏡下左腎摘を施行した.ドナーは術後4日目, レシピエントは術後10日で自宅退院となった. 術後4年が経過した現在も問題なく外来通院中である.【結語】
    エホバの証人
    に対する生体腎移植は無輸血で行うという観点からリスク高いものの, 組織適合性や患者の全身状態を考慮した上で施行可能であると考える.

  • 松矢 浩暉, 徳永 裕彦, 市川 宣弘, 齋藤 貴徳
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2021年 64 巻 3 号 351-352
    発行日: 2021/05/01
    公開日: 2021/09/18
    ジャーナル 認証あり
  • 濱島 高志, 池田 栄人, 上島 康生, 城野 晃一, 斎藤 朗子, 栗岡 英明, 依田 建吾
    日本救急医学会雑誌
    2001年 12 巻 2 号 59-62
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    An 18-year-old Jehovah's Witness injured in a traffic accident developed hypovolemic shock. Total blood loss due to a crushed pelvic fracture and degloving injury of the lower limb was estimated at more than 3, 000ml and the patient's hematocrit fell to 10.8%. The patient refused blood transfusion on religious grounds, virtually ensuring death. Failing to provide blood transfusion involved the following potential problems: i) the truck driver hitting the patient could charged with homicide rather than unintentional infliction of injury, and ii) the hospital could be sued by the patient's family or the truck driver for not providing reasonable treatment. Blood on these considerations, we transfused the patient with 30 units of blood before obtaining consent. The patient recovered uneventfully thanks to the blood transfusion followed by embolization of the iliac artery and surgery. Fortunately, neither the patient nor his family complained about treatment, and even thanked us.
  • I.良心的輸血拒否について
    長谷川 智華, 黒澤 太平, 黒瀬 直樹, 李 暁鵬, 熊澤 武志, 藤城 雅也, 佐藤 啓造
    昭和医学会雑誌
    2004年 64 巻 3 号 263-267
    発行日: 2004/06/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 海堀 昌樹, 松井 康輔, 斎藤 隆道, 岩本 慈能, 吉岡 和彦, 上山 泰男
    日本消化器外科学会雑誌
    2008年 41 巻 8 号 1655-1660
    発行日: 2008年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は53歳の女性で, 2006年3月大腸癌術後両葉多発性転移性肝癌にて当科入院となった. 患者は
    エホバの証人
    であり, 教義上の理由により同種血輸血やアルブミン製剤使用は拒否された. 転移性肝癌5か所に対して肝切除術を行った. 手術時は術前希釈式自己血輸血650ml, 術中回収式自己血輸血500ml行った. 手術時間8時間43分, 出血量は1,015mlであった. ヘモグロビン濃度, 血清アルブミン値はそれぞれ術前12.2g/dl, 4.1mg/dlであったが, 手術直後8.9g/dl, 2.0mg/dlまで低下した. 術後13日目に軽快退院となった.
    エホバの証人
    患者に対する術前インフォームド・コンセントにおいては担当外科医, 麻酔科医が患者と無輸血手術の契約を行い免責証明を交わさなければならない. その際, 医師は安全な手術を行うため, 患者またはその家族へ手術での推定される出血量を述べ, 術前希釈式や術中回収式自己血輸血, またアルブミン製剤の必要性を説得し, その使用の許可をとる必要があるものと考えられた.
  • 石山 由香里, 加藤 清司, 松崎 重之
    日本臨床麻酔学会誌
    1997年 17 巻 5 号 324-327
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    33歳,妊娠27週に発症した急性妊娠性脂肪肝の妊婦の帝王切開の麻酔管理を経験した.著明な凝固障害と出血傾向を合併していたため,全身麻酔のみで管理した.診療上,輸血は不可避であったが,患者は「
    エホバの証人
    」だったため,最初は手術そのものを拒否していた.患者の全身状態と手術,輸血の必要性を十分説明し,「最大限の努力をしたうえで,最小限の輸血にしてほしい」という了解を得たうえで輸血を行ない,救命しえたが,患者の希望を尊重した結果,輸血開始時期の判断に苦慮した.
  • 藤倉 恵美, 秋保 真穂, 中道 崇, 山本 多恵, 佐藤 博, 宮崎 真理子
    日本透析医学会雑誌
    2017年 50 巻 6 号 407-411
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー

    輸血を拒否する患者に医療を行う際には, 救命を第一義とする医学の基本理念に反する判断を迫られることがある. 待機治療において患者本人の自己決定による輸血拒否や治療拒否は認められるべきであるが, 生命に危険が及ぶような緊急時の対応については医学的, 倫理的, 法的に議論が残る. このような重大な判断を行う際には個人の価値観だけでなく, 組織としての方針を決定しておくことが必要である. 今回われわれは輸血を拒否する慢性腎不全患者に緊急血液透析導入を行った. 病院のリスクマネジメントを展開するうえで, 患者の信仰上の価値観が治療方針に影響を及ぼすことの重大性を示した症例であった.

feedback
Top