大阪府下には, 約12,000カ所の溜池が点在し, 農業生産や地域の防災空間として, 府民の暮らしに大きな役割を果たしている。昭和40年代以降, 都市化が進み水田や雑木林が減少し, 溜池に多くの土砂が流れこみ, 堆積土砂の処理が大きな問題となっている。本府では溜池の改修工事と併せてしゅんせつを行っており, 工事の概要のほか処理工法について説明する。
また, 溜池を府民のオアシスとして快適環境づくりを進めるオアシス構想を展開しており, しゅんせつ工事で広場を造成し, 多目的広場など施設づくりを進めている事例を紹介する。
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