本研究ではリミットサイクルにおける強力な同期法である粘菌同期法を、カ
オス
同期に適用できるように拡張した、拡張粘菌同期法について、3次元のスパイキング神経回路モデルであるHindmars-Roseモデルを用いて検証を行う。同モデルは周期、カ
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両方の発振を起こすが拡張粘菌同期法を適用した後では、同期前の発振が周期発振であっても同期後はカ
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発振となることを確認し、またその逆も確認した。これは拡張粘菌同期法が強制同期ではなく相互同期であるためである。また100個のモデル間でもカ
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発振状態で完全同期が可能であることも確認した。加えてアナログ電子回路上で同期可能であることを確認した。
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