連載の2回目に,つぎは混触反応と格言的なものとして変更管理について考えたいと書いた.ところが,両方とも非常に大きなテーマで両方を同時に取り上げるとページ数がまったく不足する.変更管理は次回の主テーマとして取り上げることとし,後半部にはKnow―how よりKnow―why を取り上げる. 混触反応は実際に多くの事故の直接原因になっており,多くの人がその危険を感じているが,真っ正面から取り上げて論じているものが少ないように思える.筆者が不勉強で数多くの雑誌や文献を見ていないから,このように感じるせいであろうが.事故例から混触反応をパターンに分類して,事故防止につなげたい.混触の原因のある部分はHow―to だけを記した運転マニュアルにあるのではないかと推測できる.多くの事故が作業のミスで起こっている.禁止される理由がわかっていれば,納得していれば,事故は起こっていない,実際に半減していたのかとも考えられる.理由を知る重要さについて記す.
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