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クエリ検索: "カシワ"
1,358件中 1-20の結果を表示しています
  • 太田垣 二郎, 原田 隆一, 坂井 重郎
    日本船舶海洋工学会誌 KANRIN(咸臨)
    2014年 54 巻 11-15
    発行日: 2014/05/10
    公開日: 2018/02/24
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 人と自然
    1999年 10 巻 49-60
    発行日: 1999年
    公開日: 2019/09/28
    ジャーナル フリー
    1. 著者らおよび既存の文献をもとに海岸性
    カシワ
    林・二 レ科林の分布図, 分布地の一覧を作成した. 2. 海岸性
    カシワ
    林は北海道および新潟以北の目本海側 に多く, 南下するに従って, 日本海に面した冬季季節風 の影響を受ける北西斜面に主として分布が限られる. 3. 海岸性ニレ科林は東北地方以南の日本海側, 特に能 登半島以北に分布が集中し, 同半島以南では
    カシワ
    林と 同様に日本海に面した北西斜面に多く見られる. 4. 鹿児島県種子島の
    カシワ
    林, 長崎県対馬のケヤキ林, 福井県雄島のエノキ林の組成表を示し, 立地条件等を考 察した.
  • *中西 敦史, 永光 輝義, 清水 一
    日本森林学会大会発表データベース
    2018年 129 巻 S15-4
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2018/05/28
    会議録・要旨集 フリー

     北海道における

    カシワ北限以南の海岸林では前縁にカシワ
    、後背にミズナラが生育する。一方で、
    カシワ
    北限より北の海岸林では、前縁にミズナラが生育し、
    カシワ
    に似た形態をもつ現象がみられる。ナラ類では、種間で交雑が生じることから、
    カシワ北限より北の海岸林のミズナラは浸透交雑によりカシワ
    から表現形質に関連した遺伝子を獲得している可能性がある。この仮説を検証するため、
    カシワ
    北限集団から南北約数十kmの範囲で選定した12地域それぞれにおいて、海岸および内陸(山麓)に生育するナラ類について葉や枝の形質および核マイクロサテライト遺伝子座の遺伝子型を調べた。交雑状況を解析した結果、内陸のナラ類は、ほとんどが純粋なミズナラと推定された。一方、海岸林では純粋な
    カシワ
    およびその交雑次世代が生育していると推定されたが、その割合は
    カシワ
    北限より北で急減することが示された。さらに、遺伝的および環境的要因がナラ類の形質に与える影響を、線形混合モデルを用いて推定した結果、地域特異的環境への応答、
    カシワ
    からミズナラへの浸透交雑、および浸透交雑に起因する反応基準の差異が海岸林におけるミズナラの形質の変異を形成すると考えられる。

  • *中西 敦史, 永光 輝義, 内山 憲太郎, 清水 一
    日本森林学会大会発表データベース
    2019年 130 巻 F3
    発行日: 2019/05/27
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー

     北海道における

    カシワ集団北限以南の海岸林では前縁にカシワ
    、後背にミズナラが生育する。一方で、さらに北の、
    カシワ
    が非常に少ない道北海岸林では、前縁にもミズナラが生育し、
    カシワ
    に似た形態をもつ。これまでの研究により、道北海岸林のミズナラは浸透交雑により
    カシワ
    から耐塩性形質に関連した遺伝子を獲得している可能性が示唆された。一方、最近、ヨーロッパのコナラ属において、全12染色体上の96%の塩基配列が公開された。本研究では、このデータベースを基に、
    カシワ
    からミズナラへの適応的浸透交雑遺伝子座の検出を試みた。その結果、54遺伝子座において、中立的な浸透交雑と異なる遺伝子浸透パターンが示された。それらの遺伝子座では、
    カシワ
    からミズナラへの適応的浸透交雑だけではなく、ミズナラから
    カシワ
    への適応的浸透交雑や、ゲノム背景に依存した浸透交雑も示された。また、
    カシワ
    からミズナラへの適応的浸透交雑遺伝子座の中で、海岸ストレスの影響を受ける遺伝子座も検出された。さらに、適応的浸透交雑遺伝子座の57.4%が、タンパク質コーディングと関連する遺伝領域に位置することが明らかになった。

  • 松林 広延
    マリンエンジニアリング
    2019年 54 巻 3 号 401-405
    発行日: 2019/05/01
    公開日: 2019/05/30
    ジャーナル フリー
  • 松浦 隆
    マリンエンジニアリング
    2004年 39 巻 6 号 387-389
    発行日: 2004/06/01
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 李 廷鎬, 橋詰 隼人, 山本 福壽
    日本林学会誌
    1996年 78 巻 4 号 452-456
    発行日: 1996/11/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    鳥取大学蒜山演習林およびその付近の
    カシワ
    ,コナラ,ミズナラの混生する地帯で3樹種およびそれらの中間型個体の開花期,花粉の形態•稔性を調べ,自然雑種形成の可能性を検討した。蒜山地区におけるコナラ節の開花期間は約30日であった。開花はミズナラ>コナラ ??
    カシワ
    の順に進行したが,ミズナラの開花期の遅い個体とコナラ,
    カシワ
    の開花期の早い個体,およびコナラと
    カシワ
    の開花期は重なることが認められた。
    カシワ
    ,コナラ,ミズナラが隣接している林分があり,異種間の受粉が可能であることが示唆された。花粉の大きさは,
    カシワ
    >
    カシワ
    モドキ ?? コガシワ ?? ミズナラ>コナラの順で,中間型個体(
    カシワ
    モドキ,コガシワ)は両親の中間の大きさであった。調査した96個体中,コナラ,ミズナラ,コガシワでそれぞれ3本,
    カシワ
    でI本,巨大花粉,空虚花粉など異常花粉の出現率の高い個体があった。中間型個体の花粉の発芽率は48%以上で全く不稔のものはなく,交配可能と判断された。
  • *真坂 一彦, 佐藤 創, 阿部 友幸, 菅野 正人
    日本森林学会大会発表データベース
    2014年 125 巻 P2-077
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/16
    会議録・要旨集 フリー
    北海道の海浜砂丘には
    カシワ
    海岸林が成立しているところが多い。今回、石狩
    カシワ
    海岸林に2002年に設定した200m×20mの固定調査地における、2012年までの10年間の動態を報告する。
    調査地設定当初、調査区内には2088本の立木(複幹も含む)が標識され、そのうち
    カシワ
    は719本、エゾイタヤは880本あった。それら2種の胸高断面積合計はそれぞれ全体の59.8%、24.0%を占めていた。
    カシワ
    のdbh頻度分布は8-10cm階にピークをもつ一山型分布であり(最大20.0cm)、調査期間中の
    カシワ
    の死亡は小径階に集中した。
    カシワ
    のサイズ分布は汀線方向に向かって小径木が増える傾向があり、これはつまり汀線に近い区域で枯死が進んだことを意味する。直径成長量は期首dbhに対して有意な正の相関があり、またRDGR-期首dbh曲線もデータの範囲内でx軸(RDGR = 0)に達していない。既存の報告から、この石狩
    カシワ
    海岸林は、300年よりは若い砂丘上に約110年前に更新した林分であると推察される。調査林分は建設相の途上にあり、今後、サイズ構造や種組成などの林分構造が大きく変化してゆくと推察される。
  • 庄子 康
    森林科学
    2008年 53 巻 74-75
    発行日: 2008/06/01
    公開日: 2017/07/10
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 生方 正俊, 板鼻 直栄, 河野 耕蔵
    日本林学会誌
    1999年 81 巻 4 号 286-290
    発行日: 1999/11/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    ミズナラと
    カシワ
    の交雑和合性を明らかにするために,
    カシワ
    ×ミズナラの人工交配を行った。また,すでに作られている約10年生のミズナラ×
    カシワ
    の人工雑種個体について,繁殖能力,開花時期および両親種との交雑和合性を調査した。
    カシワ
    ×ミズナラの人工交配で,堅果が得られた。ミズナラ×
    カシワ
    の種問雑種個体は,樹齢10年生程度でも,花粉や堅果を生産する能力があり,花粉,堅果の発芽率は,ミズナラの種内交配個体と差がなく,当年生苗木の成長は,ミズナラの種内交配個体より良かった。また,この種間雑種は,両親種との戻し交雑によって堅果が得られた。ミズナラと
    カシワ
    の種間雑種は両親種と開花期が大きく重なることから,自然条件で比較的容易に両親種と交雑できることが示唆された。
  • *林 竜馬, 牧野 真人, 井上 淳, 高原 光
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P3-178c
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
     後氷期初期にあたる10,000年前頃には、近畿地方内陸部にコナラ亜属を中心とした落葉広葉樹林が広がっていたことが知られている(高原 1998)。また、琵琶湖周辺での火事の発生が明らかにされていることから(井上ほか 2001)、この時期の落葉広葉樹林が火による撹乱を受けていた可能性が示唆される。しかし、コナラ亜属の中でもそれぞれの樹種で生態的特徴が異なっており、このような火事と植生史との関係を明らかにするためには、これまで困難であった過去の落葉広葉樹林の種組成を解明することが重要な課題である。
     そこで今回、琵琶湖東岸部に位置する曽根沼において採取された堆積物について、花粉分析および微粒炭分析を行い、さらに、牧野(本大会ポスター講演)によるSEMを用いた分類に従って、コナラ亜属花粉の同定を行うことで、後氷期初期における落葉広葉樹林組成の解明を試みた。
     花粉分析と微粒炭分析の結果、後氷期初期にあたる層準から、コナラ亜属花粉が高率で出現し、微粒炭も多量に検出された。さらに、SEMを用いてコナラ亜属花粉を同定した結果、この層準では、コナラ節型花粉(ミズナラ・コナラ・ナラガシワ)と共に、
    カシワ
    型花粉が認められた。また、この層準において、
    カシワ
    型花粉の出現割合が増加した。これらの結果から、後氷期初期には琵琶湖東岸部においても、コナラ亜属を中心とする落葉広葉樹林が広がり、火事が発生していたことが確認された。さらに、その落葉広葉樹林には、ミズナラあるいはコナラと共に、
    カシワ
    が生育しており、この時期に
    カシワ
    が分布を拡大していたことが明らかになった。
     コナラ亜属の中でも、
    カシワ
    は火にかかっても回復力が強いため、山火事後に増加する傾向があるとされている(沼田・岩瀬 1975)。そのため、本研究により明らかになった後氷期初期の火事と
    カシワ
    の出現には何らかの関係がある可能性が示唆される。
  • *小山 拓志, 伊南 翔太
    日本地理学会発表要旨集
    2023年 2023a 巻 P009
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/09/28
    会議録・要旨集 フリー

    1.はじめに

     阿蘇くじゅう国立公園内に立地する由布岳(1583m)の南向き斜面では,現在でも野焼きを行っており,広範にススキやネザサ,トダシバなどが優占する草原が広がっている。その草原の中には,落葉広葉樹である

    カシワ
    Quercus dentat)を主とした木本植物が疎林化しており,独特の植生景観が認められる。これら
    カシワ
    は火や乾燥に強く,野焼きに耐えうることができる(た)という理由から,当該地域に淘汰的に生育したものと考えられているが,それらの分布規定要因や動態などは未だ明らかになっていない。

     そこで,本研究では,GPSを活用して木本植物の分布図を作成すると共に,南向き斜面において地形測量を実施した。そして,それらの結果を地理情報システム(GIS)によって比較分析することで,木本植物(以下,

    カシワ
    と記す)の分布規定要因を検討した。

    2.調査地域概要

     由布岳は大分県のほぼ中央に位置し,東は鶴見岳(1375m),南は倉木山(1160m),西は飛岳(925m)および湯布院盆地に接する双耳峰の活火山である。由布岳の噴火史については未だ議論の余地はあるが,奥野ほか(1999)によれば,由布岳の最新の噴火は約2,200年前とされている。また,調査地域である南向き斜面は,野々草火砕流の堆積斜面である(草薙・宇井,1995)。

    3.研究手法

     現地調査は,南向き斜面における標高760~870mの約4,500㎢の範囲で実施した。まず,調査範囲に生育する全ての

    カシワ
    の位置情報をGPS受信機によって計測し,分布図を作成した(1,288個体)。また,その際,各個体の胸高直径(以下,DBHと記す)および樹高を計測した。さらに,木本植物の分布規定要因を検討するため,南向き斜面において,UAV-SfM測量(多視点ステレオ写真測量)およびLiDAR測量を実施し,精密な3次元地形モデルを生成した。

     なお,本研究では便宜上,DBHが10cm未満のものを小径木,10~20cm未満のものを中径木,20cm以上のものを大径木とし,樹高3m未満を低木,3~8m未満を亜高木,8m以上を高木とした。

    4.結果と考察

     4-1.胸高直径と樹高の関係

     調査範囲に分布する

    カシワ
    のDBHは,中径木が最も多く(756個体:58.7%),次いで小径木が多かった(330個 体:25.6%)。一方,DBHが20cm以上の大径木の
    カシワ
    は,2割以下(202個体:15.7%)であった。樹高をみると,亜高木が最も多く(877個:68%),次いで低木(255個体:19%),高木(156個体:12%)の順に多かった。また,これら胸高直径と樹高は,強い正の相関関係(r = 0.78) にあることが明らかとなった(図1)。

     4-2.

    カシワ
    の分布と地形の関係

     

    カシワ
    の樹高とDBHをクロス集計し,各個体の形状寸法を基に小木タイプ,中木タイプ,大木タイプに分類した。そして,それらと傾斜度との関係について解析した。 傾斜度と
    カシワ
    の関係性をみると,いずれのタイプも5~15°程度の緩傾斜地に多く立地しており(80%以上),傾斜度による分布の差異はさほど認められなかった。一方で,斜度15°以上の急傾斜地,とりわけ調査範囲に多く分布するガリー(谷状の地形:雨裂)の谷壁斜面には,大木タイプの
    カシワ
    が立木する傾向が認められた。 現地踏査の結果,急傾斜地(谷壁斜面上)に生育している大木タイプの多くが,巨礫に張り付くように,あるいは巨礫の割れ目に生育するという特徴を有していた。また,谷壁斜面に生育している大木タイプの
    カシワ
    の一部は,根曲がりが生じていた。

     これら大木タイプは,調査地域において最も早くに侵入したパイオニア的な個体である。つまり,言い換えれば,谷壁斜面に生育していた個体のみ長期的に生き延びたとみなすことができる。これらの要因としては,①野焼きの影響:巨礫による火からの物理的保護,②土壌水分量や日射量の影響,③傾斜による倒伏・あて材の影響,などが考えられる。

    *本研究は科研費(23K00978,代表者:小山拓志)の助成によって実施した。

  • *真坂 一彦, 伊藤 江利子
    日本森林学会大会発表データベース
    2018年 129 巻 P2-179
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2018/05/28
    会議録・要旨集 フリー

     北海道の太平洋沿岸地域では、しばしば海霧が発生する。本研究では、北海道太平洋沿岸に特徴的な海霧を考慮に入れた、地理的スケールにおける気候的乾湿に対する海浜生

    カシワ
    の生理学的な応答様式を評価する。 
    カシワ
    海岸林9ヵ所(天塩、浜頓別、白糠、新ひだか、長万部、江差、石狩、伊達、大樹)において気象観測および
    カシワ
    葉の採取を行った。Penman-Monteith式から地表の蒸発散能λEを推定し、最寄りの気象台による霧日数観測値などとの対応関係を評価したところ,霧日数は平均気温との間に有意な負の相関を通し、λEに影響していることが明らかになった。 霧日数が
    カシワ
    葉に与える生理生態学的な影響として,炭素安定同位体比δ13CおよびChl aとbの比を評価した。その結果,δ13CはλEとの間に有意な負の相関関係が,Chl a/b比の場合は有意な正の相関関係が認められた。一般に海霧の発生は大気湿度を上げる。つまり海霧の発生により
    カシワ
    葉の蒸散速度が低下し,δ13Cの増加に寄与したと推察される。一方,海霧の発生は日照時間の減少をもたらすことから,集光能力を上げるためにChl a/b比の低下に寄与したものと推察される。

  • 久内清孝
    植物研究雑誌
    1936年 12 巻 7 号 526-527
    発行日: 1936/07/25
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
  • *若松 伸彦, 天井澤 暁裕, 尾方 隆幸, 小川 政幸, 伊藤 千恵
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P2-043
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     根室半島は、植被構造土の一種であるアースハンモックの分布南限にあたる地域である。アースハンモックは主にイネ科草本に覆われた草原に分布するが、ときには森林内にもみられる。演者らは森林内に分布するアースハンモックの形成要因と、その林分構造について調査した。
     調査地域の土壌内において広域テフラのKO-c2(AD1694)がハンモックの内部からもみられた。森林は草原に比べて地表面が高く、地下水面は地表面から深い位置にあった。また、アースハンモックの凍上・沈下量を一年を通じて計測した結果、草原内のハンモックは成長するものもみられるが、森林内のものは成長していないことがわかった。
     アースハンモック分布地の森林の林冠層にはダケカンバが優占し、林縁から林内になるに従い
    カシワ
    モドキ(コナラ属の一種で
    カシワ
    とミズナラの雑種とされる)の混交率が高くなる。林冠のダケカンバには枯死木が多く、直径5センチ以下、樹齢30年以下の個体はほとんど存在しなかった。また、林床には木本の稚樹は極めて少なかった。
     調査したアースハンモック分布地のほとんどは馬の放牧地であるが、馬が放牧されていない場所も一部に存在する。放牧がなされていないダケカンバ林は
    カシワ
    モドキの混交率が高く、また林床にも
    カシワ
    モドキの稚樹が多数存在していた。
     これらの結果から森林内のアースハンモックは、KO-c2の降下後から現在の間(過去300年間)に形成され、その後地下水面が草原よりも深いために森林化したと考えられる。森林はダケカンバ林から
    カシワ
    モドキの林へと遷移する傾向にあるが、現在は放牧の影響でその遷移が停止していることが示唆された。
  • *梅澤 耕一, 梅木 清, 連 峰, 紺野 康夫, 林 恩美, 本條 毅
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P2-035
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    北海道十勝地方の平野部にはかつて
    カシワ
    林が広く分布していたと考えられているが、現在はその多くが消失し孤立した林分のみが存在する。残存する
    カシワ
    林を適切に管理するためには、森林動態を予測するモデルの構築が必要である。モデル構築の基礎データを得るため、北海道十勝地方の
    カシワ
    林に固定調査地を6ヶ所設置し、個体の成長と死亡を観察した。個体の直径成長を予測するモデルを作るため、個体の直径成長を期首直径と他個体との相互作用を表す指数に対して回帰した。個体間相互作用のサイズに関する対称性を考慮するため、対称的な個体間相互作用を表す指数と非対称的な個体間相互作用を表す指数をともに回帰式に加えた。また、個体の死亡率を予測するモデルを作るため、個体の生死を期首直径と他個体との相互作用を表す指数(対称的+非対称的)に対してロジステック回帰した。個体の直径成長は期首直径と対称的+非対称的な個体間相互作用によって有意に説明された。
    カシワ
    個体の成長は、強い負の非対称的な個体間相互作用(競争)と比較的弱い正の対称的な個体間相互作用の影響を受けていた。また、個体の死亡率も期首直径と対称的+非対称的な個体間相互作用によって有意に説明された。死亡率も強い負の非対称的な個体間相互作用(競争)と比較的弱い正の対称的な個体間相互作用の影響を受けていた。得られた成長・死亡のモデルを使用し、
    カシワ
    林のサイズ分布動態モデルを構築した。発表においては、サイズ分布動態の予測例を示す。
  • *成瀬 朝美, 橋本 靖
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P3-113c
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
    外生菌根菌は、森林を構成する多くの木本植物の根に外生菌根という組織を形成し、共生関係を持っている。一般にこの外生菌根菌は、攪乱跡地での植生の定着に重要であるといわれており、また、宿主特異性を持つことが知られている。北海道襟裳岬では、伐採などにより一度植生が失われ、その後、本来の植生ではないクロマツを中心とした植林が行われた。この襟裳岬において、宿主特異性を持つ外生菌根菌が、クロマツにどのような菌根共生を行っているのかは興味深い。そこで本研究では、襟裳岬のクロマツがどのような菌根共生を行っているのかを明らかにするため、植林後約50年が経過したクロマツ林と、その近くのほぼ同齢の自然定着した
    カシワ
    林において、その根系に定着している外生菌根菌の形成率とタイプを顕微鏡を用いて比較した。また、植栽前のクロマツ苗木の外生菌根タイプも同様に調べ、50年生クロマツ林と比較した。その結果、外生菌根菌の形成率は、クロマツ林では59.8-79.0%、
    カシワ
    林では46.3-79.6%となり、両林間において差は見られなかった。出現した外生菌根の総タイプ数は、クロマツ林では12タイプ、
    カシワ
    林では19タイプが確認された。また、クロマツと
    カシワ
    のそれぞれの林で、40%以上の出現率を示す優占菌根菌種が各々存在するようだった。クロマツ林には、
    カシワ
    林と共通する菌根タイプが2タイプ、クロマツ苗木と共通する菌根タイプが1タイプ確認されたが、それらは50年生クロマツの根において10%以下しか出現せず、優占種ではなかった。以上から、植林から約50年が経過した現在、クロマツ林には独自の特異的な菌根共生が成立していると考えられた。
  • 人と自然
    2007年 18 巻 127-150
    発行日: 2007年
    公開日: 2019/03/03
    ジャーナル フリー
    日本の食生活全集編集委員会(1984 ~ 1992e)などの文献および聞き取り調査によって,大正末期から 昭和初期における植物の葉を包装用材料,食器あるいは調理時の下敷きなどに利用する
    カシワ
    モチやチマキ などの食物の地域名,利用植物名,材料などの調査を行った.その結果,青森県から沖縄県に至る45 都府 県より
    カシワ
    モチ,チマキなどに関する512 の情報を得ることができた.これらの情報を一覧表としてま とめ,伝統的食文化の保存,継続,復活のための基礎資料として報告した.
  • 曽根 晃一, 高野 肇
    日本林学会誌
    1991年 73 巻 3 号 238-241
    発行日: 1991/05/01
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 新村 義昭, 浅井 達弘, 薄井 五郎
    日本林学会誌
    1990年 72 巻 6 号 478-487
    発行日: 1990/11/01
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    カシワ
    ・ミズナラの1年生枝(シュート)からの芽吹きの組合せを芽吹き様式とし1981~1985年まで調査した。海岸部では下部側芽から,逆に内陸部では先端部からの芽吹きが多かったがその中間を示す芽吹き様式もみられるなど,芽吹き様式は汀線との位置関係によって異なっていた。次に冬芽の経時的な切開観察から,越冬期間が長くなるにつれて先端部の冬芽から褐変(枯死)し,この過程は芽吹き様式が内陸型から海岸型に変化する過程として表すことができた。そしてなぜ海岸部で下部側芽から芽吹けるのかを,下部側芽に集中して認められる微小な葉痕(微小葉痕)の存在で説明した。以上のことから,芽吹き様式が明らかな環境傾度を表していて,北海道北部の海岸林での樹木の生育環境の指標となりうる可能性があることを示した。
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