詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "カバノキ科"
789件中 1-20の結果を表示しています
  • 加藤 英寿, 荻沼 一男, ZHIJIAN GU, BARRY HAMMEL, 戸部 博
    植物分類,地理
    1999年 49 巻 2 号 89-97
    発行日: 1999/02/28
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    カバノキ科
    の全6属の系統関係を,特にまだ類縁が明らかにされていないOstryopsisを中心に粟緑体遺伝子matK(1260塩基)の解析により研究した。解析には
    カバノキ科
    6属の他に,近縁と考えられているTicodendron(ティコデンドロン科)とモクマオウ属(モクマオウ科)も加え,ナンキョクブナ属(ナンキョクブナ科)を外群として最節約法により系統樹を作成した。その結果,1系統樹だけが得られ,6属からなる
    カバノキ科
    が100%ブートストラップ確率で支持される単系統群であること,
    カバノキ科
    はTicodendronと姉妹群であることが明らかにされた。また,
    カバノキ科
    は従来一般に考えれてきたようにハンノキ属とカバノキ属からなる群(カバノキ亜科)とシデ層,ハシバミ属,アサダ属,Ostryopsisの4属からなる群(ハシバミ亜科)に分けられことも明らかになった。しかし,ハシバミ亜科の属はシデ属とアサダ属からなるシデ連とハシバミ属とOstryopsisからなるハシバミ連に分けられ,これまで発表されてきた分岐分類による解析結果とは異なる結果が得られた。この結果に基づいて,ハシバミ亜科をシデ属とアサダ属からなるシデ連とハシバミ属とOstryopsisからなるハシバミ連に分類するFurlowの見解を支持した。また,二つの連それぞれの共有派生形質についても検討した。
  • ~東京都多摩地区での後方視的検討~
    中川 愛, 遠藤 朝則, 鈴木 亮平, 相良 長俊, 青田 明子, 赤司 賢一, 勝沼 俊雄
    日本小児アレルギー学会誌
    2021年 35 巻 3 号 206-213
    発行日: 2021/08/20
    公開日: 2021/08/20
    ジャーナル 認証あり

    【目的】小児におけるハンノキ花粉抗原感作と口腔アレルギー症候群(OAS)の関係性を明らかにする.

    【方法】2018年4月1日~2020年3月31日に当科にてハンノキおよびスギ特異的IgE抗体価を測定した15歳以下の小児を対象とし,OAS症状に関して後方視的な検討を行った.また上記期間のハンノキ花粉飛散時期におけるハンノキ花粉飛散量を測定した.

    【結果】対象490人のうち,ハンノキ特異的IgE抗体価陽性者は165人(34%)であった.OAS群は41人(8.3%),非OAS群257人(52%),OAS不明が192人(39%)であり,OAS群のハンノキ特異的IgE抗体価は非OAS群に比べ有意に高かった.1シーズンあたりのハンノキ花粉平均飛散量(57個/cm3)は,スギ花粉(3,667個/cm3)に比べ少なかった.

    【結論】都内のハンノキ花粉飛散量は非常に少なかったにもかかわらず,小児の34%で抗体価が陽性であり,ハンノキ特異的IgE抗体価の上昇とともにOAS有症者の割合が増加した.

  • 福冨 友馬
    アレルギー
    2020年 69 巻 2 号 129-130
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/17
    ジャーナル フリー
  • 林 優佳, 西本 創, 谷田部 良美, 森茂 亮一, 桃井 貴裕, 谷口 留美, 高見澤 勝
    日本小児アレルギー学会誌
    2019年 33 巻 1 号 117-122
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル 認証あり

     ヨモギやシラカンバ花粉症は欧州で多くみられ, 交差反応性からスパイスアレルギー (Celery-birch-mugwort-spice症候群) を発症することが知られているが, わが国からの報告は少ない.

     症例は14歳女児. セロリ入りミートソースやカレーの摂取で口腔内違和感, 咳嗽, 呼吸困難がみられた. 皮膚プリックテストではコリアンダー等セリ科のスパイスのみが陽性で, 食物経口負荷試験にてセロリとコリアンダーにより症状が誘発された. 吸入抗原の特異的IgE抗体はシラカンバ・ハンノキで陽性, ヨモギは陰性で,

    カバノキ科
    花粉の飛散時期に一致して新たに花粉症の症状が出現したため,
    カバノキ科
    花粉症により花粉-食物アレルギー症候群としてセリ科のスパイスアレルギーを発症したと考えた.

     セロリ, ヨモギのプロフィリンと, シラカンバのBet v 2は相同性が高く交差反応するとされているが, 本症例ではBet v 2が陰性であり他の部位に対する感作と推測された. 近年,

    カバノキ科
    花粉症が増加しており, 同様の症例に注意が必要である.

  • 岡藤 郁夫
    日本小児アレルギー学会誌
    2019年 33 巻 5 号 758-768
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/31
    ジャーナル 認証あり

     花粉アレルギーはアレルギー患者の半数に影響を及ぼすと推定されており, アレルギー性鼻炎だけでなく花粉−食物アレルギー症状群の原因ともなりうる. 一般に, 樹木花粉アレルギーはマツ目, ブナ目, シソ目, ヤマモガシ目に属する樹木によって引き起こされる. 患者の居住地域に植生する樹木は患者の感作プロファイルに影響を与える. わが国では, マツ目ヒノキ科のスギとヒノキ, ブナ目

    カバノキ科
    のハンノキとシラカンバの花粉が原因の花粉症の頻度が高い. 一方, アレルゲン感作の分子ベースのプロファイリングが整備され, アレルゲン交差反応性の免疫学的機序の解明が進歩した. その結果, 異なる樹種間の分類学的関係および分子学的関係を知ることで, 一見無関係な樹種間の交差反応性の予測が可能となった. 花粉症診療において, 原因アレルゲンを同定するためにこれらの知識は大いに役立つだろう.

  • 東山 由佳, 朝子 幹也, 宇都宮 敏生, 下野 真紗美, 桑原 敏彰, 井原 遥, 杉田 侑己, 森田 瑞樹, 河内 理咲, 濱田 聡子, 岩井 大
    日本鼻科学会会誌
    2021年 60 巻 4 号 485-494
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/20
    ジャーナル フリー

    はじめに:本邦ではアレルギー疾患が増加しており,近年では成人型食物アレルギーの有病率も増加傾向である。中でも花粉と果物が持つ共通コンポーネントによる口腔アレルギー症候群(花粉-食物アレルギー症候群,pollen-food allergy syndrome, PFAS)は食物アレルギーの特殊型で,多くは症状が口腔咽喉頭に限局しており,看過されてしまうことが少なくない。中にはアナフィラキシー症状など重篤な全身症状を引き起こす場合もあるため注意が必要である。今回,我々は関西医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科外来患者の食物アレルゲンと吸入アレルゲンの陽性率と実際に口腔・咽頭粘膜症状を発症している患者の検討を行い,口腔アレルギー症候群の危険因子となる背景を検証した。

    対象:2018年4月1日~2019年4月30日の期間にView39アレルギー検査を実施した関西医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科・頭頸部外科外来患者計277症例

    方法:吸入アレルゲンと食物アレルゲンの感作率(View39でclass1以上)と各吸入アレルゲン同士の相関,口腔アレルギー症候群の有病率について検討した。また初診時の血中好酸球数,血清総IgE値,患者の主訴や背景,実際に口腔・咽頭粘膜症状を呈した患者の背景についても検討を行った。さらに口腔アレルギー症候群の有病・非有病に対してロジスティック回帰分析を行い,統計学的に影響を与えうる吸入アレルゲンについて検討を行った。なお,上記項目は外来担当医の問診を元に診療録記載から判断した。

    結果:口腔・咽頭粘膜症状を呈する例は277例中15例であった。そのうち全例で口腔咽頭の刺激感や掻痒感の局所症状を呈していたが,中には全身症状を呈する重篤な症例も認めた。原因となる実際の食物はリンゴなどバラ科食物が多かったが,キウイやバナナも挙げられた。花粉吸入アレルゲンは2種類以上の重複感作例が多く,中でも

    カバノキ科
    感作が高い感作率であった。好酸球数と総IgE値は症状の有無で有意差は認めなかった。口腔アレルギー症候群の有病・非有病に対して行ったロジスティック回帰分析を行いオッズ比の検討を行ったが花粉アレルゲン,特に
    カバノキ科
    で有意にオッズ比が高かった。またその他の吸入アレルゲンにも多重感作している例が多かった。

    考察:口腔アレルギー症候群の発症には

    カバノキ科
    への感作が重要であり,その他の吸入アレルゲンへの多重感作も統計学的に影響を与えうる可能性が示唆された。

    結論:特異的IgE抗体測定によって明らかになった

    カバノキ科
    感作や多重感作症例に対しては口腔・咽頭粘膜症状の有無を問診で行うことによって,口腔アレルギー症候群を有しているにも関わらず症状を訴えない潜在的な患者の検索を行える可能性があると考えた。耳鼻咽喉科医として一定数上記のような患者がいることに留意すべきであり,そのような患者には丁寧な問診と適切な治療・指導を行うことで,軽微な症状をはじめ重篤な全身症状までを予防・回避することに繋がると考えられた。

  • 増山 敬祐, 定永 恭明, 鮫島 靖浩, 宇野 正志, 谷 栄一郎, 國米 秀幸, 中崎 孝志, 石川 哮
    耳鼻と臨床
    1992年 38 巻 4 号 485-490
    発行日: 1992/07/20
    公開日: 2013/05/10
    ジャーナル フリー
    われわれは1982年よりスギ花粉飛散状況を調査しているが, スギ以外の樹木花粉の飛散もかなりみられることがわかった. そこで, 1987年における樹木花粉を詳細に同定・カウントし, その飛散時期にアレルギー外来を受診した患者の樹木花粉による感作状況をRAST法にて検査した. その結果スギ以外の樹木花粉による単独感作症例はなく, スギ花粉症患者の28%に他の樹木花粉の重複感作がみられた. この原因としてヒノキは共通抗原で説明できるが, ヒノキ以外の重複感作成立の要因として, HLAを介する遺伝的類似性のある個体が抗原性の弱い樹木花粉の大量暴露を受けることが必要ではないかと推察した.
  • —冷温帯林の代表的先駆種であるシラカンバを例に—
    金野 絢香, 松木 佐和子
    樹木医学研究
    2016年 20 巻 2 号 89-90
    発行日: 2016/04/30
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
  • 守田 亜希子, 猪又 直子, 桐野 実緒, 池澤 善郎
    アレルギー
    2008年 57 巻 2 号 138-146
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】植物性食物の口腔アレルギー症候群(OAS)は花粉との交叉反応により発症することが多い.横浜近郊において春に花粉が飛散するハンノキとスギの感作とOAS発症の間に相関があるか検討した.【方法】2005年に通院した皮膚アレルギー患者337例(M:F=167:170, 平均年齢33.4歳)にハンノキとスギの特異IgE抗体(CAP-FEIA:CAP)を測定した。ハンノキCAP陽性者にはrBet v1とrBet v2のCAPも実施した.さらにOAS発症と花粉感作との相関の有無を統計学的に解析した.【結果】CAP陽性率はハンノキで23.4% (79例),スギで73.7% (244例)であった. rBet v1とrBet v2のCAPは55例に実施し,各々の陽性率は43.6% (24例), 27.3% (15例)であった. OAS発症はハンノキやrBet v1の感作と有意な相関(p<0.001)を認めたがスギ感作との相関はみられなかった。【結語】横浜近郊でのOAS発症にはハンノキ花粉感作が関与することが示唆された.
  • 藤井 まゆみ, 岡崎 健二, 牧山 清, 久松 建一
    アレルギー
    2013年 62 巻 11 号 1522-1533
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】近年,スギ科・ヒノキ科のみならず他の花粉症患者の受診が増えている.静岡県伊東市(東経139度6分・北緯34度5 分)における樹木花粉飛散数を12年間計測した.花粉症の予防・治療に役立てたい.【方法】ダーラム型花粉捕集器を伊東市内3階建ビル屋上に設置し,花粉飛散数をスギ科・ヒノキ科,
    カバノキ科
    ・ニレ科,ブナ科,マツ・マキ科に分けて測定した.1月〜6月の樹木花粉飛散期について,花粉飛散数と気象との関係を検討した.【結果】それぞれの総花粉飛散数の平均と標準偏差は7079±6503個/cm^2, 502±146 個/cm^2, 891±480個/cm^2, 906±481個/cm^2であった.スギ科・ヒノキ科,力ノべノキ科・ニレ科の花粉飛散数は前年夏の気象と相関を認めた.春季のスギ科・ヒノキ科花粉飛散数は日々の気象に左右されたが,マツ・マキ科,ブナ科の花粉飛散数は気象条件との間に相関を認めなかった.【結語】伊東市における花粉飛散数と気象との関係を検討した結果,スギ科・ヒノキ科,力バノキ科・ニレ科では相関を認めたが,マツ科・マキ科,ブナ科では相関を認めなかった
  • 高橋 由紀子, 松下 範久, 寳月 岱造
    樹木医学研究
    2007年 11 巻 3 号 126-127
    発行日: 2007/07/31
    公開日: 2021/03/03
    ジャーナル フリー
  • 北林 耐, 佐藤 佐由里, 足立 満
    アレルギー
    2013年 62 巻 5 号 574-578
    発行日: 2013/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    バラのソフトクリームによりアナフィラキシーを呈した10歳男児例を経験した.リンゴ,モモ,ビワ,ナシ,キウイを食べると咽頭に違和感を生じるため,ImmunoCAP ISACでアレルゲンコンポーネントに対する特異的IgEを調べたところ,シラカンバ,ハンノキ,ハシバミ,リンゴ,モモ,ピーナッツ,ヘーゼルナッツ,大豆の各PR-10タンパクが陽性を示し,
    カバノキ科
    の花粉とバラ科の果物の交差反応によるPollen Food Allergy Syndrome (PFAS)と診断した.アナフィラキシーの原因がバラのソフトクリーム中に含まれるバラの成分にあると考え,赤バラシロップについてas isでプリックテストを行ったところ強陽性を示したが,含有されているバラ香油,食用赤色2号については陰性であった.その後赤バラシロップ中にリンゴ果汁が含まれていることが判明したため,リンゴについてprick-prick testを施行したところ強陽性が確認され,これが原因と考えられた.食品を製造,加工して一般消費者に直接販売する場合には特定原材料の表示をする義務がないため,アレルギー物質が入っているとは知らずに誤って摂取する可能性があり,今後表示方法を改善していく必要があるように思われた.
  • 及川 聞多, 松木 佐和子, 斎藤 秀之, 澁谷 正人, 小池 孝良
    北方森林研究
    2012年 60 巻 111-112
    発行日: 2012/02/18
    公開日: 2018/04/04
    ジャーナル フリー
  • *及川 聞多, 斎藤 秀之, 澁谷 正人, 小池 孝良
    日本森林学会大会発表データベース
    2011年 122 巻 Pa2-111
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/22
    会議録・要旨集 フリー
  • 中島 陽一, 大矢 幸弘
    日本小児アレルギー学会誌
    2018年 32 巻 2 号 277-281
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル 認証あり

     口腔アレルギー症候群 (OAS) はIgEを介した口腔粘膜に限局する即時型アレルギー症状で, 本章では, 花粉症患者に限定した花粉–食物アレルギー症候群 (PFAS) を意味する. おもな原因食品は, 果物, 生野菜, 豆類である. 原因アレルゲンとして花粉との交差抗原性を示すBet v 1ホモログやプロフィリンなどが知られている. 診断は病歴, 特に花粉症の合併および被疑食物の感作状況を参考に行う. 補助診断としてprick-to-prick testが優れている. 治療の基本は除去であるが, 加熱などの加工処理によって摂取が可能となることが多い.

     ラテックス–フルーツ症候群は, ラテックス抗原と果物や野菜に含まれる抗原との交差反応性に起因し, ラテックスアレルギー患者の30~50%に発症する. 交差リスクの高い食品として, アボカド, クリ, バナナ, キウイフルーツがある.

  • 山本 亜生, 林 正美, 工藤 慎一
    昆蟲.ニューシリーズ
    2009年 12 巻 1 号 31-38
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    過去の文献記録の調査および野外観察に基づいて,日本産ツノカメムシ科における既知の寄主植物一覧を作成した.その結果,5属25種のツノカメムシから,20科70種を越える寄主植物が確認された.ツノカメムシの寄主利用は変異に富んでおり,単食あるいは少食性の種が存在する一方,多くの種は多食性であった.
  • *窪野 高徳, 市原 優, 阪上 宏樹
    日本森林学会大会発表データベース
    2014年 125 巻 P1-249
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/16
    会議録・要旨集 フリー
    演者らはスギ雄花だけに特異的に寄生する子のう菌類(Sydowia japonica)をスギ及びヒノキ雄花に散布することによって、両者の花粉飛散防止に成功した。そこで、この手法を用いて、都市圏で問題となっているマツ科樹木(クロマツ・アカマツ)及び
    カバノキ科
    樹木(シラカバ・ヤマハンノキ)の花粉飛散を防止するため、本菌を用いた拡大適用を検討した。本菌の分生子懸濁液に5%大豆油と1.6%レシチンを添加して、分生子乳剤を作成し、散布液とした。2012年11月及び2013年3~4月にかけて、有傷及び無傷処理したクロマツ・アカマツ及び無傷処理したシラカバ・ヤマハンノキの成熟雄花に対し、分生子乳剤を散布した。3~4月にかけてクロマツ及びアカマツの雄花に乳剤を接種した結果、有傷区及び無傷区とも、全ての雄花が開花し花粉の飛散は抑制されなかった。また、シラカバ及びヤマハンノキの接種では、両者とも雄花に異常は見られず、花粉は正常に飛散した。以上の結果、マツ科及び
    カバノキ科
    に対しては分生子乳剤の効果は認められなかった。今後は分生子よりも一層活性の高い菌糸塊をもちいた接種試験を行い、マツ科及び
    カバノキ科
    雄花を確実に枯死させる接種法を検討する。
  • *倉本 惠生, 古家 直行
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P2-126
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    花粉症対策の基本となる花粉飛散量の予測のため、雄花着生量の評価が行われており、現在は地上からの目視で行われている。北海道の主要花粉症であるシラカバ花粉症は

    カバノキ科
    多種が原因であり、スギに比べて目視が容易でその精度が高い反面、対象樹種が多様すぎて地上目視の効率では対象種全てを評価することは難しい。無人自律航空機(UAV)は低高度空撮が可能で、その画像から雄花芽が判読できれば地上目視よりも多くの地点で効率よく実施ができることから多種評価に有効といえそうである。 
    カバノキ科
    樹木が集植された樹木園で2016年の積雪期(3月~4月上旬)にUAV空撮(対地高度30~40m)を行い、画像での雄花芽着生量評価と、地上目視結果との比較による精度検証を行った。また対象樹種の絞り込みのため、地上目視による数年間の着花変動を種間・個体間で比較した。上記条件での空撮画像から雄花着生量の個体や種間の違いは地上目視と同様に評価できていた。また、着花動態からみた対象樹種の選定に関しては、主要カンバ類3種はそれぞれ対象とし、これにヤマハンノキ類のどれか1種と、生育立地の異なるハンノキを加えればよいと考えられた。

  • ~シラカンバ非生息地のBet v1~
    大澤 陽子
    アレルギー
    2023年 72 巻 1 号 18-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/02/14
    ジャーナル フリー
  • ―わが国の重要な木本花粉抗原の地域性と年次変動―
    岸川 禮子, 児塔 栄子, 押川 千恵, 宗 信夫, 下田 照文, 齋藤 明美, 佐橋 紀男, 榎本 雅夫, 宇佐神 篤, 寺西 秀豊, 藤崎 洋子, 横山 敏孝, 村山 貢司, 今井 透, 福冨 友馬, 谷口 正実, 岩永 知秋
    アレルギー
    2017年 66 巻 2 号 97-111
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/23
    ジャーナル フリー

    【背景】1970年代後半頃よりスギ花粉症が各地で増加し,厚生省は花粉症対策をとり,その一環として空中花粉の全国調査が開始された.

    【目的】花粉症の効果的な治療・予防に役に立てるために各地の重要な木本類の空中花粉調査結果をまとめたので報告する.

    【方法】各施設で1986年7月よりDurhamの花粉捕集器(重力法)を設置して空中花粉を採取した.当施設に郵送されたサンプルをカルベラ液で染色し光学顕微鏡下で算定し,1cm2当りの花粉数に換算した.

    【結果と考察】スギ花粉が最も多く,全体の40%以上,ヒノキ科は約20%で,木本花粉抗原の大部分を占め,著しい年次変動をしながら漸増している.ブナ科花粉は漸増し全体の10%以上を占め,

    カバノキ科
    花粉は北海道地区で多く地域性があった.

    重要抗原花粉のスギ・ヒノキ科は気候変動とともに漸増し,

    カバノキ科
    と交差抗原性のあるブナ科も漸増している.花粉感作関連食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)の出現に注意する必要がある.

    【結論】今後も空中花粉調査の重要性が示唆された.

feedback
Top