歌唱表現における
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使用時の大脳皮質前頭部および側頭部の活動の特徴をつかむことを研究の目的とした。脳活動の計測には光トポグラフィ装置を用い, 前頭部22チャンネル, 右側頭部12チャンネル, 左側頭部12チャンネルの計46チャンネルで計測した。被験者は健常大学生10名とした。
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使用時の特徴を明らかにするために, 同一楽曲を無伴奏で歌う時またはカラピアノで歌う時と比較した。楽曲は《翼をください》を取り上げ, 無伴奏, カラピアノ,
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の3つのタスク (各75秒) を設定し実験を行った。
その結果, 前頭部では,
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使用時はカラピアノ使用時より酸素化ヘモグロビン (oxy-Hb) が有意に低下することが明らかとなった。側頭部については, 3つのタスクの群間の有意差は見られなかった。
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