弊社グループでは,2021年10月に“MISSION NET ZERO”を宣言し,弊社グループのCO
2排出量(Scope 1,2),及び弊社グループ製品の使用によるお客様のCO
2排出量(Scope 3の削減量にCCUSによる削減貢献分を加味したもの)をいずれも2040年までにネットゼロとする目標を定め,エネルギーの供給側と需要側の双方に関して,
カーボンニュートラル
に向けた取組みを実施している。
本報では,供給側に対する取り組みのうち,紙パルプ業界向けの「既存インフラの脱炭素化」「水素エコシステムの実現」について弊社グループの取組を俯瞰的に紹介する。既存インフラの脱炭素化については,主に水素とアンモニアを燃料とした機器の開発状況を紹介し,水素エコシステムについては,弊社高砂水素パークの取組みについて紹介する。さらに,自家発の
カーボンニュートラル
に向けた2つの取組み(エネルギーバランスの診断・改善,自家発設備を取り巻く困りごとの解決)についても紹介する。
設備の計画については,お客様の中長期的な経営目標やニーズをもとに,工場ごと,自家発設備ごとにお客様目線に立った計画とすることで設備の価値を高め,結果として長くサステナブルにご使用頂ける設備となるよう弊社もサポートしてゆく所存である。
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