近年の地球温暖化により,温室効果ガス削減は重要な課題となっている。
2008年改正省エネ法の施行により,工場・事業所単位から企業単位となり,コンビニエンスストア等のフランチャイズチェーンも特定連鎖化事業者として規制対象となるなど,年平均1%以上の削減が求められている。
省エネルギー化として,空調設備の更新,照明のLED化,太陽光発電設備等の導入などを実施しているものの,既存建物のガラス開口部における省エネルギー化は進んでいないのが現状である。
窓ガラスに貼り付けることで,太陽日射熱を遮断し,省エネルギー,CO
2削減が可能となる日射調整フィルムの施工は,効果も高い上,ほかの工事に比べ初期費用が低減でき,工期も短くすることが可能である。太陽日射熱を35~85%も遮断するので,冷房効率を向上させることが可能である。
本報では,窓貼り日射調整フィルムの性能と特徴について詳しく説明する。
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