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クエリ検索: "キク属"
120件中 1-20の結果を表示しています
  • 西山 市三, 渡部 忠広
    育種学雑誌
    1957年 7 巻 2 号 125-128
    発行日: 1957/10/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    The terminal bud of a tuber of "Konnyaku, "Amorphophallus Kanjac C. Koch, was previously cut with a knife to expose its growing point and 0.2-0.4 % colchicine solution was dropped on the cut surface of the tuber once a day for 2-3 days. Another method of treatment is soaking the terminal bud in the colchicine solution for 24 hours. 2.Out of 608 treated tubers from 3 varieties of Zairai, Bittya and Chinese only 3 were found to be tetraploid. Twenty six chromosomes were counted in the root tip cells of 2 x tubers and 52 chromosomes in those of 4 x tubers 3.Induced tetraploids are gigantic, as compared with diploids, in the size of stomatal cells, in the number of chloroplast in guard cells, and in other characters. 4. Tetraploid tubers produce thick and short stolevs which do not snap so easily as, those of dipoids.
  • 住友 克彦, 西島 隆明, 小野崎 隆, 柴田 道夫
    園芸学研究
    2006年 5 巻 4 号 351-356
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    ジャーナル フリー
    キク属
    野生種10種および栽培ギク20品種において,葉の毛じの密度と長さを観察した.
    キク属
    野生種では,葉裏面の毛じ密度に大きな種間差が認められた.また,葉表面より裏面で毛じ密度が高く,毛じの長さは長かった.栽培ギク品種においても同様の傾向がみられたが,野生種より変異の幅は小さかった.ピレオギク系統8913の毛じは他の種よりも長く,形状にも特徴がみられた.ピレオギク系統8913および‘苹果香’では,葉表裏面の毛じ密度は0.3本・mm−2以下であった.スプレーギクと毛じ密度が極めて高いイソギクとの種間雑種である‘沖の白波’および‘キクつくば1号’では,他の品種に比べて葉裏面の毛じ密度が高く,毛じの多少の形質は遺伝することが示唆された.
    ‘神馬’の毛じの発達を観察した.葉の発生のごく初期に1個の表皮細胞が,細胞分裂を行いながら外側に向かって伸長し,毛じの発達が始まった.未展開葉の毛じは先端部が紡錘状になり,密生していたが,展開葉では先端部は扁平な楕円形で,密度が疎になることが観察された.
  • 中田 政司, 伊藤 隆之
    分類
    2009年 9 巻 1 号 55-59
    発行日: 2009/02/20
    公開日: 2017/03/25
    ジャーナル フリー
  • 北村 四郎
    植物分類,地理
    1940年 9 巻 3 号 155-157
    発行日: 1940/09/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 中田 政司, 田中 隆荘, 谷口 研至, 下斗米 直昌
    植物分類,地理
    1987年 38 巻 241-259
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    1. Cytological and cytogenetical characteristics of the genus Chrysanthemum in Japan were summarized. 2. From the cytological viewpoint, some taxonomical and phytogeographical problems were raised here, that is: (1) In Kyushu diploid species with white-ray flowers which is considered as Ch. makinoi could not be found. At lease at present, Kyushu should be excluded from the geographical distribution of Ch. makinoi. (2) There are two polyploids, tetraploid with 2n=36 and hexaploid with 2n=54, in the Ch. indicum group. The hexaploids have been mainly found in the northern part of Kyushu and the eastern part of Chugoku district. This distributional pattern differs from that of Ch. aphrodite which is known as a hexaploid and similar to Ch. indicum. Interrelationships between these two species and taxonomical revision on this complicated Ch. indicum group need further investigations. (3) Ch. weyrichii was considered as a member of Ch. zawadskii by KITAMURA (1981) and described its chromosome number as 2n=54. However the present authors have counted 2n=72 chromosomes in the materials from Oshoro, Hokkaido (unpublished). So far as those found in Japan is concerned cytologically, Ch. weyrichii differs from Ch. zawadskii. 3. From the viewpoint of their crossabilities, the genus Chrysanthemum in the sense of KITAMURA (1940) is considered to be the most acceptable treatment of the grouping. The subdivided system by KITAMURA (1978, 1981) can also be accepted because hybrid sterilities and differences in karyotypes exist between some species in the genus. 4. some questions in the list of chromosome numbers on Chrysanthemum compiled by FEDOROV (1974) were pointed out as follows: (1) 2n=19 for Ch. rupestre as a report by KITAGWA & NAGAMI (1960) might be 2n=18. (2) 2n=54 for Ch. zawadskii as a report by SHIGENAGA (KITAMURA 1957) should be n=9 for Ch. z. var. latilobum. (3) The species name Ch. sibilicum which was reported as 2n=54 by SHIMIZU (1958a) should be Ch. zawadskii var. latilobum. (4) 2n=18 for Ch. hakusanense reported by ISHIKAWA (1916) should be n=27. (5) 2n=54 for Ch. ornalum as a report by DOWRICK (1953) might be 2n=72.
  • 上野 實朗
    植物学雑誌
    1949年 62 巻 729-730 号 24
    発行日: 1949年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
  • 金子 賢一郎
    遺伝学雑誌
    1957年 32 巻 9-10 号 300-305
    発行日: 1957年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1) ♀Ch. boreale (2x)×_??_Ch. pacificum (10x) 及び♀Ch. boreale (4x)×_??_Ch. pacificum (10x) では受精が起るが, 胚は発育の途中で崩壊するために不稔である。
    2) 両交雑に於いて胚を発育の初期に摘出し胚培養法を試みた。Ch. boreale 2x×Ch. pacificum ではF1雑種を得ることが出来なかつたが, Ch. boreale 4x×Ch. pacificum ではF1 雑種を育成することが出来た。
    3) 胚培養は2種の培養基を用いて成功した。
    即ち培養の始めから発芽までは Brink の培養基から酵母抽出液を除いた培養基で胚を培養し, 発芽約1週間後にそれを筆者が考案の培養基に移植した。
  • 北村 四郎
    植物分類,地理
    1978年 29 巻 6 号 165-170
    発行日: 1978/11/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    キク属
    はこれまでは大きくまとめて,Chrysanthemum L. に包含していた.すなわち L_<INNE> はシュンギク,モクシュンギク,フランスギク,アキノコハマギク,シマカンキクなどをこの属に含めている.その後, B_<ENTHAM> と H_<OFFMANN> などもこの大きな見解をとり,私もこの見解を採用していた.今度は従来の
    キク属
    があまり大き過ぎるので,この属を分ける見解を採用した.リンネの Chrysanthemum L. (1753) はトールヌフォールの J. P. T_<OURNEFORT> の「植物分類原論」(1719) にある Chrysanthemum と Leucanthemum とを合一して,それに Chrysanthemum の名を用いたものである.トールヌフォールの Chrysanthemum はシュンギク C. coronorium L. やアラゲシュンギク C. segetum L. を含んでいる.これはディオスコリーデスが一世紀に書いた「薬物について」にある Chrysanthemon から引いたものである.この Chrysanthemon はシュンギクであるから Chrysanthemum の type はシュンギクである.シュンギクは雌花の花冠が黄色で,その痩果が3角柱有翼で,両性花の痩果は円柱形である.この特徴をもつものをシュンギク属 Chrysanthemum L. とする.リンネの Tanacetum L. (1753) はエゾヨモギギク T. vulgare L. が type である.エゾヨモギギクは頭花が小さくて多数あり,密散房状につく.雌花の花冠は筒状で先は3裂し,痩花は両性花のものと同様,5肋があり,先に短い冠がつく.痩花は粘質の細胞や樹脂道がなく,水にひたしても粘らない.Pyrethrum Z_<INN> (1757) では痩花に粘質の細胞と樹脂道があり,水につけると粘るので,T_<ZVELEV> は Tanacetum から区別している.Leucanthemum M_<ILLER> (1754) はフランスギク L. vulgare L_<AM> が Type である.痩花は雌花でも両性花でも冠がない.T_<ZVELEV> はこの点で Tanacetum から区別している.また,ミコシギクは Leucanthemella lineare (M_<ATSUM>.) T_<ZVELEV> とした.モクシュンギク属 Argyranthemum W_<EBB> ex S_<CH>.-B_<IP>. はモクシュンギク A. frutescens (L.) S_<CHULTS> B_<IPONTINUS> が Type である.モクシュンギクは多年生で低木状となる.雌花は広い3翼があり,膜質の冠がある.両性花の果実はやや扁平で狭翼が一つあり,膜質の裂けた冠がある.これはシュンギクとは多年生であること,舌状花冠が白いのでちがうが,近縁であって,交配すると雑種ができ,舌状花冠の黄色のものが広く栽培されている.
    キク属
    Dendranthema (DC.) D_<ES> M_<OUL>. (1855) はキク D. grandiflorum (R_<AMAT>.) K_<ITAMURA> を type として設けられた属である.はじめデカンドールは Pyrethrum の sect. Dendranthema とし,シマカンギクとキクとを入れている.舌状花が多列となり,その間に膜質の苞が入ることを特徴としているから,キクが type である.茎が木質だとするがキクは草である.Dendranthema は木の花の意である.節だから Dendranthemum の複数形にしたのだから,属では Dendranthemum とした方がよかった.この属の性については,Des M_<OULINS> は D. indicum (中性) と D. sinensis (女性または男性) として混乱しているが,T_<ZVELEV> は中性とした.キクの学名は Dendranthema grandiflorum (R_<AMAT>.) K_<ITAMURA> となる.Anthemis grandiflorum R_<AMATUELLE> が1792年に発表され,これが最も古い種名である.R_<AMATUELLE> はもし Chrysanthemum に入れるなら Chrysanthemum morifolium R_<AMAT>. とすべきであるとしているから,これは nom. prov. で採用できない.
    キク属
    は多年草で,痩花は横断面が円柱形で下端は狭まり,上端は切形で冠はない.舌状花が発達するものと発達しないものとがあり,この間きわめて近縁で,よく交配する.多くは葉裏にT字状毛がある.痩花は水にひたすと粘る.ハマギク属は多年生で低木.雌花の痩花は鈍三角柱で少し扁平でやや曲り,両性花の痩花より小さく短い冠をもつ.両性花の痩花は細い円柱形で10肋があり,先に切れこんだ冠をもつ.
  • 中田 政司, 伊藤 隆之
    保全生態学研究
    2003年 8 巻 2 号 169-174
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    愛媛県上浮穴郡小田町地内において, 緑化が施された大規模ノリ面下部に最近, シマカンギクルDendranthemaindicum 個体群(染色体数2n = 36および2n = 36+1 B,黄色舌状花)が見出された. 緑化現場に出現し周囲に在来シマカンギクの自生地がないことや, 倒伏した茎から不定根を出す性質が中国中南部に広く分布するシマカンギク(細分する見解では変種ハイシマカンギクvar. procumbens)に一致し在来のシマカンギクにはみられない特徴であることから, このシマカンギクは外来のものと推定された. 頭花の変異が大きい別の個体群では, 白色舌状花で頭花の大きい個体の多くが2n = 45の五倍体であったことから, 外来シマカンギクと周囲に自生するノジギクD. occidentalijaponense(2n = 54,白色舌状花)との間で自然交雑が起こり,雑種個体群が形成されていることが推察された. また2n = 38などの高四倍体が観察されることから, 五倍体雑種とシマカンギクとの間で戻し交雑が起こっていることも推察された.さ らに別の個体群では, 白色舌状花を持つ2n = 63の七倍体雑種が1個体見られたが, この個体はシマカンギクの非減数(または倍加)配偶子(n = 36)とノジギクの正常配偶子(n = 27)から生じたものと解釈できる. これにはシマカンギクが花粉親の場合と, ノジギクが花粉親の場合の二通りが考えられ, 前者であるとすれば, 外来種から在来種への遺伝的干渉が起きたことになる. 今回の報告は外来
    キク属と在来キク属
    との自然交雑が初めて確認された例と考えられ, 在来ノジギクの遺伝的汚染が懸念される.
  • 北村 四郎
    植物分類,地理
    1978年 29 巻 6 号 170-
    発行日: 1978/11/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 山口 隆
    育種学雑誌
    1981年 31 巻 2 号 121-132
    発行日: 1981/06/01
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    わが国の重要花きであるキクの白さび病抵抗性育種を進めるため,病葉つり下げ接種による低抗性の検定法を開発し,生育時期および菌株による抵抗性の変動,抵抗性による種および品種の類別,ならびに抵抗性の遺伝について検討Lた。低抗性を早期にかつ正確に判定するため,生育時期による抵抗性の変動を調べたところ,幼苗期と開花期の検定結果はよく一致し,幼苗による早期検定の可能なことがわかった。また,低抗性品種の罹病化に関する知見を得るため,6種類の菌株に対する40品種の反応を検討したところ,品種の抵抗性反応は菌株によって異なり,菌の寄生性分化が確認された。菌株の寄生範囲には広狭の差があり,一方,品種には,菌株によって抵抗性反応の変動するものと,いずれの菌株にも抵抗性を示すもののあることが判明した。母本選択と防除対策の情報を得るため,代表的な菌株を接種源とし,
    キク属
    植物19種および切花ギク250品種の幼苗検定を行った結果,本病低抗性には顕著な種間ならびに品種間差異があり,抵抗性の程度によって5群に類別することができた。さらに,低抗性の遺伝に関する知見を得るため,寄生範囲の異なる2菌株を接種源に用い,低抗性程度の異なるF124組合せの幼苗検定を実施したところ,両菌株とも,F1における抵抗性個体の出現頻度には正逆差がたく,両親とF1個体との抵抗性の間には密接な平行関係が認められた。以上の結果から,病葉つり下げ接種による幼苗検定法を活用し,適当な母本と菌株を選択することによって,本病抵抗性育種は効率よく遂行できるものと思考される。
  • 深井 誠一, 上ヶ市 洋子, 山崎 教道, 張 偉, 五井 正憲
    園芸学会雑誌
    2002年 71 巻 1 号 114-122
    発行日: 2002/01/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    徳島県那賀川流域にのみ自生するDendranthema属植物の1種であるナカガワノギクの分布, 形態的変異および葉緑体DNAの変異について調査した.1. 自生地の分布はTanaka(1960)の報告とほぼ一致した.調査された36系統には, 葉および花序の形態に大きな変異があり, 開花期の早晩性も認められた.2. 特に大型の草姿をした3系統は, 気孔の形態, 根端分裂組織の染色体数, フローサイトメーターによる核DNA量の相対値などから2n=72の八倍体であることが明かとなった.3. 葉緑体DNAをPCRで増幅したところ, trnK領域で多型を示す二つの集団が自生地の中にみられた.
  • 田代 善太郎
    植物分類,地理
    1932年 1 巻 2 号 185-188
    発行日: 1932/06/20
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 大橋広好, 米倉浩司
    植物研究雑誌
    2004年 79 巻 3 号 186-195
    発行日: 2004/06/20
    公開日: 2022/10/21
    ジャーナル フリー
  • 中田政司, 洪徳元, 邱均専, 内山寛, 田中隆荘, 陳心啓
    植物研究雑誌
    1991年 66 巻 4 号 199-204
    発行日: 1991/08/20
    公開日: 2022/10/20
    ジャーナル フリー
  • 北村 四郎
    植物分類,地理
    1940年 9 巻 3 号 154-155
    発行日: 1940/09/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 農業生産技術管理学会誌
    2016年 23 巻 1 号 1-7
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/09/02
    ジャーナル オープンアクセス
    D Cryo-plate 法を用いて
    キク属
    植物茎頂の超低温保存法を確立した.具体的には,キク培養体の低温馴化(4 oC,30 ~ 40 日間),前培養(0.3 M ショ糖含有1/2MS 培地:4 oC,3 ~ 5 日間),ビーズ包埋処理(アルギン酸ナトリウム溶液:23oC,15 分),LS 処理(LS液:23 oC,30 分),風乾処理(風速0.6m/sec:23 oC,90 分間)および急速冷却196 oC)により超低温保存する.再生育は,昇温処理(1.0 M ショ糖含有1/2MS 培地:23 oC)をおこなった後,ビーズに包埋された植物体のまま固形培地に置床する.上記の方法により,キク園芸品種で96.7% の生存率が得られた.また, 二倍体から十倍体まで倍数性の異なる
    キク属
    6 種においても66.7 ~ 100% の高い再生率が得られた.本研究成果,キク遺伝資源のジーンバンク・クライオバンキング事業において実用可能な保存方法であると考えられる.
  • 中田 政司, 須藤 晃延, 谷口 研至
    保全生態学研究
    2001年 6 巻 1 号 21-27
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    かつて染色体数の増加を伴ったキク(園芸菊)との雑種が発見されたことのあるワカサハマギクの個体群(内部に地蔵尊の祠を含む)について,染色体数の構成を14年後に追跡調査した.観察した31個体中2n=62の低七倍体が1個体,2n=37の高四倍体が1個体見られたが,残りの29個体は正常な2n=36の四倍体であり,1985年の調査以後,新たな雑種は生じていないようであった.この2n=62の低七倍体は,形態や生育場所などから,1982年に初認された雑種と同一の個体と推察され,雑種が自然界で少なくとも18年生存することが確認された.
  • 桑田 晃, 馬淵 敏夫
    育種学雑誌
    1976年 26 巻 4 号 298-306
    発行日: 1976/12/01
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    Hibiscus asper, H.cannabinusおよびH.sabdariffaの種間雑種を作出するために,3種間の交雑を行い,また得られた交雑種子の胚珠培養および胚培養を行った。交雑組合せの種類および方向によって交雑可能度に差異が認められた。すなわち,H.asper×H.cannabinusおよびH.asper×H.sabdariffaでは種子を採取することができたが,いずれも完熟種子ではなかった。H.sabdariffa×H.asperおよびH.sabdariffa×H.cannabinusでは,.ある日数以上着していたが除々に落した。また,H.sabdariffaは罹病株でも交雑の母親に用いることができた。H.cannabinus×H.sabdariffaでは,受粉後すぐに落するが,前もってIAAを処理しておくことによって,受粉後,最大限4目目まで着させておくことができたので,4目目の胚珠を得ることができた。H.cannabinusとH.sabdariffaαとの正逆交配およびH.sabdariffa×H.asperでは,受粉後の胚珠を,RM-1964培地(糖濃度10%),RM-1964培地+ビタミン類+カゼイン加水分解物1g/l(繕濃度10%),変更NITSCH培地+ビタミン類+カゼイン加水分解物1g/l(糖濃度10%)の培地で培養することにより胚を育成し,さらに,これらの胚を,前述の培地の無機塩類,ピタミン類を,いずれも1/2に希釈し,糖濃度を3%にした培地で培養することによって植物体に分化させることができた。
  • 青山 幹男, 池田 廣, 鈴木 敦, 清水 明美
    園芸学会雑誌
    1997年 66 巻 2 号 401-407
    発行日: 1997年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    シオギクとスプレーギクとの交雑実生の染色体数の変異を調査し, 染色体数と頂花径との関連について考察した.
    1.交雑に用いたシオギク3個体のうち1個体とスプレーギク16品種のうち12品種で異数体が観察された.
    2.F1雑種では2n=60+Bから2n=68の変異が見られ, その平均は2n=63.9で七倍性であった.BC1雑種では2n=53から2n=65の変異が見られ, その平均は2n-59.0でおよそ六倍体と七倍体の中間の倍数性であった.
    3.各交雑組み合わせでも染色体数の変異が観察され, その平均値は交雑親の平均染色体数とほぼ一致した.このことから異数性のスプレーギクや七倍性のF1雑種が比較的均等に染色体を配分し著しい不稔性を起こしていないことが推察された.
    4.シオギクの2個体 (保有率67%), スプレーギクの1品種 (同6%), F1雑種の13個体 (同33%)およびBC1雑種の12個体 (同18%) で一次狭窄をもたない小型のB染色体が観察された.B染色体の配分と次代での出現は常染色体と同様に比較的均等に起こり, また稀に新しく生じていた.
    5.スプレーギク品種群, F1雑種個体群およびBC1雑種個体群のいずれの群でも染色体数と頂花径との問で相関が認められなかった.
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