詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "クレーター"
3,272件中 1-20の結果を表示しています
  • *中村 淳路, 横山 祐典, 関根 康人, 後藤 和久, 小松 吾郎, P. Senthil Kumar, 松崎 浩之, 松井 孝典
    日本地球化学会年会要旨集
    2013年 60 巻 3A02
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/31
    会議録・要旨集 フリー
    地球上に存在する
    クレーター
    の形成年代や侵食過程について検討することは, 他の惑星表面の
    クレーター
    の形成過程を検討する上で重要である. 本研究は, インド・デカン高原上に位置する直径1.88kmの衝突
    クレーター
    であるロナ
    クレーター
    について, 宇宙線照射生成核種(10Be, 26Al)を用いた年代測定を行うことで, 形成年代と侵食過程の検討を行った. ロナ
    クレーターは玄武岩上に形成され現在までよく保存されているクレーターとしては地球で唯一のクレーター
    であることから, 火星上の
    クレーター
    の比較対象として注目されている. しかし先行研究によるロナ
    クレーター
    の年代推定は, 測定手法によって1.79 ka から570 kaまでと大きく異なっている. 本研究では10Be, 26Alを用いて新たにロナ
    クレーター
    の表面照射年代を決定し, さらにイジェクタの露頭の14C年代測定を行うことで, 形成年代値の再検討を行なった.
  • 水谷 仁
    地学雑誌
    1980年 89 巻 4 号 262-263
    発行日: 1980/08/25
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • *黒田 圭介, 安永 典代, 磯 望
    日本地理学会発表要旨集
    2007年 2007s 巻 P831
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/29
    会議録・要旨集 フリー

    I.はじめに
     Hawaii諸島のOahu島は,Waianae山脈とKoolau山脈の2つの開析された盾状火山から構成されており,ホットスポット上に形成された火山島として知られる.Oahu島西部のWaianae盾状火山は2.2-3.8(Ma),東部のKoolau盾状火山は1.8-2.6(Ma)の放射年代をもつ玄武岩体から構成される(Macdonaldほか,1983).Honolulu火山活動は,これらの大規模盾状火山形成後の浸食期を経て再活動した比較的小規模な火山活動の総称で,Oahu島の景勝地であるDiamond Headなどは,Honolulu火山活動によって形成された火山地形である.本研究では,Honolulu火山活動で形成された火砕丘,特に
    クレーター
    の地形を解析した結果を報告し,Honolulu火山活動の特徴等について検討する.本要旨では,
    クレーター
    を形成した火山噴火の規模と,
    クレーター
    の侵食程度について報告する.
     図1:研究対象地域地形区分図と
    クレーター
    分布

    II.
    クレーター
    解析方法
     1) U.S GEOLOGICAL SURVEY発行の1/24000地形図を用いて,
    クレーター
    の比高,直径等を計測した.この結果から,
    クレーター
    の体積を推定した.この結果より,火山爆発指数(VEI)を算出し,オアフ島南東部の
    クレーター
    を形成した火山噴火の規模を推定した.
     2)
    クレーター
    の接峰面図を描いて,侵食前の地形を推定した.また,この接峰面図をデジタルデータ化して,定量的に侵食の程度を試算した.

    III.火山爆発指数(VEI)
     火山爆発指数(以下,VEI)は,噴火の大きさの尺度として用いられる.これは噴出物の総量が体積でわかれば決められる値で,0から8までの整数で示され,噴出物の量をA×10i㎥とするとき,VEI=i-4で算出される.VEIは0から8までの値で示され,0が非爆発的噴火,1が小規模,2が中規模,3がやや大規模,4が大規模,5が非常に大規模である.
     Oahu島南東部に分布する
    クレーター
    のVEIと面積の関係を図2示す.おおむね面積が大きくなるほどVEIも大きくなるという結果が得られた.特にVEIが大規模の
    クレーター
    は,いくつかの火口が複合した形状を持つものがほとんどである。

    IV.侵食度合い
     1)解析方法:まず,
    クレーター
    ごとに接峰面図を描いた.谷埋めの間隔は100mと1000mとした.この
    クレーター
    ごとの接峰面図と地形図をスキャンし,Illustratorで等高線ごとにトレースした.トレースした等高線の輪は、ピクセル数を数えるため塗りつぶした.このデータをPhotoshopで開き,等高線毎にピクセル数を数えた.図3を見ると,侵食前の地形(B)から現地形(A)のピクセル数を引いた数(C)が,侵食程度ということになる.Diamond Headの560ftでは,7.8%が侵食されたことになる.
     2)結果:
    クレーター
    の形成年代と侵食程度を図4に示す.形成年代が古ければ古いほど,侵食が進んでいるという一応の結果は出た.しかしながら,侵食の程度は,立地,地質,気候,風量,風向きなどに左右されると考えられるので,今後はそれらを加味しつつ,
    クレーター
    の侵食程度や開析具合を検討したい.

    V.まとめにかえて
     1)Oahu島南東部に分布する
    クレーター
    の爆発規模は中~大規模であり,小規模は分布しない.また,面積が大きければ大きいほど,VEIも大きい.
     2)
    クレーター
    の侵食程度を定量的に表すことができた.その結果,
    クレーター
    は,侵食が進んでいれば進んでいるほど形成年代が古い傾向が見られた.今後は,
    クレーター
    の侵食を左右する要因を加味して,Oahu島南東部における
    クレーター
    の侵食様式を検討したい.
  • 山本 聡, 松永 恒雄, 中村 良介, 関根 康人, 平田 成, 山口 靖
    日本惑星科学会誌遊星人
    2015年 24 巻 1 号 20-32
    発行日: 2015/03/25
    公開日: 2017/08/25
    ジャーナル フリー
    本論文では,かぐや地形カメラで取得されたデジタル地形モデル(DTM)を使った,回転ピクセルスワッピング法を基にした衝突
    クレーター
    自動検出手法の開発を行った.この手法は,DTMから斜面勾配と斜面方位を計算し,それらの空間分布の回転対称性に着目して,
    クレーター
    形状を自動検出するものである.大きな特徴としては(1)欠損
    クレーターや複数個重なったクレーター
    集団であっても高い精度で検出できること,(2)ノイズ除去等の前処理が不要であること,(3)従来の
    クレーター
    自動識別法と比べて100倍以上の高速処理が可能であることが挙げられる.また,本手法を月面上の海・高他領域に対して適用し,実際にモデル年代を算出したところ,
    クレーター
    手動カウンティングによるモデル年代結果と調和的な結果が得られた.
  • 長谷川 修一
    応用地質
    2010年 50 巻 6 号 336-344
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/03/31
    ジャーナル フリー
     高松
    クレーター
    は, 重力探査によって発見された伏在陥没構造で, 高松平野南部の仏生山町を中心に直径約4km, 深さ千数百mの規模と推定されている. 高松
    クレーター
    をめぐっては, 1994年から約10年間, その成因と渇水時の地下水源としての利用について論争が続いた. 高松
    クレーター
    論争は, 学会における議論により, 「夢」と「ロマン」と「渇水の切り札となる水源」として, マスメディアの報道が先行した特異な事例である. また, 高松
    クレーター
    の報道によって, 行政が水源調査を行い, 民間会社が温泉事業に投資し, 市民が地域おこしの題材とするなど, 単なる科学論争を超えた社会現象になった. 本稿では, 高松
    クレーター
    に関する論争と新聞報道を検証し, 応用地質学の市民生活に貢献のあり方を考察した. 高松
    クレーター
    では, 日本初の隕石衝突孔なら, 地底湖があればと市民に期待をいだかせる報道に対して応用地質学の論理展開を軸に表層地質, 物理探査およびボーリング試料の分析・試験データに基づき繰り返し反論・説明することによって, 一方的な科学情報による地元の混乱と科学者や技術者の信用失墜を未然に防止することができた.
  • *常 昱, 田近 英一, 後藤 和久, 関根 康人
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2012年 2012 巻 R7-02
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/06/10
    会議録・要旨集 フリー
    地球への天体衝突で発生するイジェクタの放出過程を明らかにする手段として、衝突起源物質である衝撃変成石英の平面変形構造 (Planar Deformation Features ; PDFs) がある.
    本研究では,チクシュルーブ・
    クレーター
    内の掘削試料 (YAX-1) の複数層準で衝撃変成石英のPDFsの方位角を測定し,その頻度分布を調べた.その結果,低圧から高圧まで幅広い圧力条件を経験した石英粒子が数日間にわたって衝突
    クレーター
    内部及び近傍に降下してきたことが明らかになった。 講演では,その詳細及び
    クレーター
    内部の結果を衝突地点近傍のキューバにみられるPDFsの鉛直分布を比較することによって,衝突
    クレーター
    内外に堆積した衝撃変成石英の鉛直分布及びPDFsの特徴やチクシュルーブ・
    クレーター
    近傍におけるイジェクタの経験圧力を明らかにし,その堆積過程について議論する.
  • *平田 成, 中村 昭子
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2004年 2004f 巻 P201
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
    会議録・要旨集 フリー
    クレーター
    Tychoの二次
    クレーター
    の解析を行い,
    クレーター
    から放出された破片の速度,サイズ,量を見積もった.破片の質量分布は斜め衝突に対する方位,あるいは一次
    クレーター
    からの距離,すなわち破片の放出速度による違いがないことがわかった.この性質は,これまでのモデルでは仮定条件としておかれていた.今回の解析で,実際の
    クレーター
    のスケールでも仮定が正しいことがわかった.破片の累積質量分布はpower-lawに乗り,本研究における二次
    クレーター
    判別が確実だとした場合,そのベキはおよそ0.65であった.
  • *坂本 正夫, アーノルド グチック, 西戸 裕嗣, 蜷川 清隆, 奥村 輔, 豊田 新, 志知 龍一
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2010年 2010 巻 O-123
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • *平田 成
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2003年 2003f 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/06/02
    会議録・要旨集 フリー
    月の
    クレーター
    TychoおよびKingについて,そのimpact meltの分布を画像から解析し,
    クレーター
    形成のメカニズムについて考察する
  • *平岡 賢介, 中村 昭子
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2004年 2004f 巻 P319
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
    会議録・要旨集 フリー
    過去に行った模擬凍土層への
    クレーター
    形成の実験的研究結果として、質量岩石含有率50%までは岩石含有率の増加とともに形成される
    クレーター
    の体積が小さくなることが示されている。二次
    クレーター
    は、衝突速度が低速でかつ衝突物も小さいために小規模となり、ターゲットの強度が支配的な衝突過程である。そこで、室内実験の結果が適応できると考えられる。本研究では、Mars Odysseyによる熱外中性子の輻射の観測によって得られた火星表面の水氷の分布と、火星二次
    クレーター
    のサイズ頻度分布が調和的であるかどうかを調べ、二次
    クレーター
    のサイズ頻度分布が水氷の分布の指標となるかを議論する。
  • *本田 親寿, 諸田 智克, 横田 康弘, 大竹 真紀子, 春山 純一
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2006年 2006f 巻 113
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/01
    会議録・要旨集 フリー
    これまで
    クレーター年代学においてクレーター
    サイズ頻度分布を導出する際、地形判読が可能な範囲においては撮像条件(特に太陽高度もしくはincident angle)の影響はないものとされて解析されてきた。しかし、Apolloマッピングカメラ画像(AS17-M-1229、AS17-M-2697)を解析することによって撮像条件によって
    クレーター
    サイズ頻度分布が有意に異なることが分かった。
  • 当流谷 啓一, 松島 亘志
    土木学会論文集A2(応用力学)
    2017年 73 巻 2 号 I_527-I_534
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/01/31
    ジャーナル フリー
    隕石衝突による
    クレーター
    形成プロセスは,惑星表層の地形・地質進化に重要な役割を果たすため,その力学的メカニズムの詳細な解明が求められている.本研究では,NASAの月周回無人衛星(LRO)に搭載されたカメラ(LROC)の高解像度データを利用し,海と高地の比較的若い月面
    クレーター
    136個を対象として,その分析を行った.また,2次元SPH法を用いた数値解析を行い,様々なサイズの
    クレーター
    の形状特性や生成過程を調べて,観測との比較を行った.その結果,
    クレーター
    の直径に対する深さの比は,直径が10kmを超えると急激に減少すること,
    クレーター
    直径が20km以上では中央丘が現れること,などの特徴に対して,画像解析とSPH解析の結果が一致した.また
    クレーター
    中央丘は,隕石衝突直後に形成される掘削抗の斜面が内側に円弧滑りを生じることによって,より深い場所の岩石物質が表層に持ち上がる事によって形成されること,その円弧滑りメカニズムが
    クレーター
    直径深さ比の変化に影響を及ぼしている可能性があることが解析により示唆された.
  • *平岡 賢介, 吉川 賢一, 荒川 政彦, 中村 昭子
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2003年 2003f 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/06/02
    会議録・要旨集 フリー
    岩石を含む擬似氷地殻への
    クレーター
    形成実験を行い、岩石含有率や衝突速度と、
    クレーター
    の破片の速度との関係等について調べ、Melosh(1983)のモデルとの比較を行った。
  • 山田 涼子, 佐藤 博明
    岩鉱
    1998年 93 巻 8 号 279-290
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/08/22
    ジャーナル フリー
    Takamatsu crater has been identified and named by Kono et al., (1994), based on the presence of a concentric gravity low in the southern part of Takamatsu Plain, northeast Shikoku, Japan. The crater is 1∼2 km deep and ca. 4 km across, and buried under the Miocene volcanic formation and alluvium deposit. Both impact and volcanic origins have been proposed for the crater, but remained unresolved. We searched for the evidence of impact origin of the Takamatsu crater, such as shock metamorphic features of minerals, variable and extraordinarily high contents of SiO2, FeO, and NiO, together with low Na2O content of fresh glass in the Miocene deposit. The glass fragments in the pyroclastic flow deposit in the southern part of the Takamatsu crater are characterized by xenocrysts of quartz and feldspar and lack of idiomorphic phenocrysts. We did not find evidence for shock metamorphism in the minerals. The glass shows heterogeneous appearence with variable red tints and high vesicularity under the microscope, somewhat similar to the suevite of Ries crater. The glass of the Takamatsu crater, however, shows uniform and rhyolitic chemical composition, which is common for the calc-alkalic volcanics of the Miocene Setouchi volcanic suite. Furthermore, chemical composition of the glass is almost identical to those of welded tuff blocks and bulk matrix of the pyroclastic flow deposit, indicating that the glass fragments are of volcanic origin. The glass and associated rhyolite are dated by K-Ar method at around 14 Ma, which coincides with the age of the Setouchi volcanic activity. Although deep drilling has not been carried out for determining the subsurface structure, present analytical results argued for cauldron origin of the Takamatsu crater.
  • 地学雑誌
    2014年 123 巻 5 号 Cover05_01-Cover05_02
    発行日: 2014/10/25
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル フリー
     フィリピン・ルソン島のピナツボ火山(標高 1486 m)は,マニラ首都圏から北西約 90 kmにあり,山頂部の
    クレーター
    (直径約 2.5 km)は,1991年6月15日の破局的な火砕流噴火によって出現した.現在は,北側斜面を流れるオドネル川に沿って山頂まで日帰りで行くことができる.写真は,そのルートの終点である
    クレーター
    北縁から2006年4月に撮影したもので,左側の崖の背後にも湖は広がる.
    クレーター
    形成直後,内部に溶岩ドームが形成されたが,現在は湖水面下に没している.湖水は印象的なコバルトブルーであり,湖岸や湖底で温泉が湧出している.奥に見える岩体は,噴火前からあった溶岩ドームの残骸で,著しい破砕構造がみられる.手前の湖岸には人が写っている.これは,ガイドとともに訪れたツアー客であり,美しい
    クレーター
    レークを楽しんでいる.
    (写真と説明:奥野 充・小林哲夫)
  • *荒川 政彦, 保井 みなみ
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2007年 2007f 巻 303
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    氷の高速度衝突時における温度上昇は、氷天体の集積加熱や
    クレーター
    の粘性緩和の熱源として重要である。そこで本研究では、衝突
    クレーター
    形成実験を行い、衝突後の
    クレーター
    の上昇温度を赤外線ビデオカメラで実測した。そして観測される温度履歴から、弾丸の運動エネルギーから熱エネルギーへの変換効率を求めることを試みた。
    クレーター
    孔に蓄積された衝突残留熱を赤外線ビデオ画像から見積もった結果、弾丸の運動エネルギーの1%―10%が衝突残留熱に分配されることがわかった。
  • *砂原 俊彦, 東城 文柄, 小林 繁男, T. Phongvongsa, S. Phrommala, B. Boupha, 門司 和彦
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2011年 63 巻 A20
    発行日: 2011年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    東南アジア内陸部における重要なマラリアベクターの1種であるAnopheles dirusは日陰の水たまりから発生するが、その発生源を特定するのは大変難しい。私たちは2006年のラオス東南部サバンナケット県セポン郡でAnophels属の蚊の予備調査を行い、雨期にはA.dirusが多く人家に飛来すること、ベトナム戦争時の爆撃で生じた
    クレーター
    が発生源のひとつとなっていることを明らかした。2010年の8月と9月にセポン郡の20の村落で
    クレーター
    をメインの対象とした調査を行ったところ、調査した422の
    クレーター
    のうち117の
    クレーター
    が水をためており、そのうちの8カ所でA.dirusの幼虫が確認された。幼虫の確認された割合は2%程度と小さいものの、この地域では1平方キロメートルあたり300を超える爆弾が投下されており、今でも多くの
    クレーター
    が残されていることを考えると、そこから発生するAn. dirusがこの地域のマラリア流行に寄与している可能性は否定できない。ベトナム戦争時にラオス国内に投下された米軍の爆弾のデータベースが存在し、どの地域がどれだけ爆撃されているかがわかっている。しかし
    クレーター
    の多くは雨期にも水をためていないことが分かったので、水がたまりやすい地域を絞り込めればマラリアの高リスク地域の予測に役立つかもしれない。そこで、地形データと
    クレーター
    の水のたまりやすさとの関係の解析を試みた。解像度30mおよび90mのShuttle Rader Topographic Mission(SRTM)のDigital Elevation Model(DEM)より算出した地表の含水量を推定する種々のインデックスと水の有無との関係を、一般化線型モデルを用いて解析した結果を報告する。
  • 山本 聡, 長谷川 直, 鈴木 絢子, 松永 恒雄
    日本惑星科学会誌遊星人
    2018年 27 巻 1 号 17-27
    発行日: 2018/03/25
    公開日: 2018/08/13
    ジャーナル フリー

     惑星科学研究でよく用いられる衝突

    クレーター
    に対する標準スケーリング則の一つとして,πスケーリングが挙げられる.このπスケーリングは,点源近似と呼ばれる仮定を基に定式化されている.一方,最新のレーザー測距計を使った高速衝突条件下における掘削流の定量観測によれば,この点源近似は実際の
    クレーター
    形成過程においては厳密に成り立っていないことが報告されている.本稿では,この最新結果について紹介するとともに,衝突
    クレーター
    のスケーリング則の一つである水谷スケーリングに基づいて,πスケーリングに対する新しい解釈についての議論を展開する.

  • 荒川 政彦, 和田 浩二, はやぶさ2 SCI/DCAM3 チーム
    日本惑星科学会誌遊星人
    2013年 22 巻 3 号 152-158
    発行日: 2013/09/25
    公開日: 2017/08/25
    ジャーナル フリー
    はやぶさ2には小型の衝突装置(SCI)が搭載されており,これは秒速2kmで小惑星表面に衝突して
    クレーター
    を形成する.この
    クレーター
    は小惑星内部を覗くための小窓であり,リモートセンシング観測やサンプル回収から,小惑星表面の宇宙風化や浅内部構造に関する知見を得る.一方, SCIが衝突する様子は分離カメラ(DCAM3)により撮影され,イジェクタカーテンの拡大する様子や小惑星周囲を飛び交うダストを観察する. SCIによる小惑星への衝突は宇宙衝突実験ともいえる.我々はこの世界で最初の小惑星における宇宙衝突実験の機会を利用して,微小重力下における「本物の小惑星物質」の
    クレーター
    形成過程を明らかにする.
  • *高木 靖彦, 長谷川 直, 矢野 創, 山本 聡, 杉田 精司, 寺元 啓介, 黒澤 耕介, 仲田 哲進, 本田 親寿, 安部 正真
    日本惑星科学会秋季講演会予稿集
    2006年 2006f 巻 203
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/01
    会議録・要旨集 フリー
    落下塔実験施設を用いた微小重力下での衝突
    クレーター
    実験を行った。結果は、形成された
    クレーター
    の直径に重力の影響が無いことを示した。これは、従来の予測と異なるものであった。実験方法と結果の詳細に関しては、口頭発表で報告する。
feedback
Top