生
クロレラ
単独, または培養初日に生
クロレラ
を与え, その後パン酵母や油脂酵母を与える併用培養でワムシを飼育し, 培養期間中のワムシの脂肪酸組成を調べた。
1) 培養終了時のワムシの蛋白質, 灰分含量は, 各試験区で差がなかったが, 脂質含量はパン酵母を併用した区でやや低かった。
2) 脂肪酸組成は生
クロレラ
単独区では, 2日以降にリノール酸, リノレン酸が多く, 餌料の脂肪酸組成を反映した。パン酵母または油脂酵母との併用区では, 生
クロレラ
に起因する中間的な脂肪酸組成となり, やがて4日目以降には, 各々パン酵母や油脂酵母の脂肪酸組成を反映した。
3) これらの結果を生
クロレラの代わりに海産クロレラ
を使用した場合と比較すると, 一般成分では差が認あられなかった。しかし脂肪酸組成では, 海産
クロレラ
単独区において餌料の脂肪酸組成を反映したエイコサペンタエン酸の量が多くなり, 生
クロレラ
単独区と全く異なった。海産
クロレラ
とパン酵母, 油脂酵母とを併用したものでは生
クロレラ
を使用した場合に比べ, 初めのうちはエイコサペンタエン酸が多く, リノール酸, リノレン酸が少なかったが, 4日目以降になると脂肪酸組成に差がなくなった。
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