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28,775件中 1-20の結果を表示しています
  • 知地 英征, 後藤 千津子, 松本 恵, 土佐 孝文
    日本調理科学会誌
    2002年 35 巻 1 号 79-83
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    1)羅臼コンブ50gからイオン交換樹脂処理を行い
    グルタミン
    酸の結晶約1gを得る簡便な学生実験方法を考案した。2)コンブから単離した結晶と試薬の
    グルタミン
    酸,およびうま味調味料「味の素」のペーパークロマトグラフィーのRf値が一致することから,三者が同じものであることを確認した。3)本実験により,学生はうま味調味料及びアミノ酸の理解が深まり,正しい食品化学の知識を身に付けることができた。また分析の基本技術であるクロマトグラフィーの原理についても理解が深まった。
  • 味噌の熟成に関する研究 (第1報)
    藤波 博子, 望月 務, 佐川 巌, 毛利 光之
    日本釀造協會雜誌
    1983年 78 巻 6 号 466-474
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    米・辛口味噌 (麹歩合6.0と8.2のもの2種) を仕込み, 20°から40°の範囲で品温経過の異なる試験区を設け, それらの醸酵熟成過程の遊離
    グルタミン
    酸,
    グルタミンおよびピログルタミン
    酸の消長を検討し, 次のような結果を得た。
    1) 経過温度の低い区分は遊離
    グルタミン
    酸の遊離速度が遅く,
    グルタミンの減少速度およびピログルタミン
    酸の生成速度も遅かった。
    これに対して経過温度が高くなるにしたがい遊離
    グルタミン酸の遊離速度およびグルタミンの減少速度とピログルタミン
    酸の生成速度が速くなった。また経過温度の高い区分では遊離
    グルタミン
    酸の遊離速度が速いが, 熟成後半は遊離
    グルタミン
    酸の量が減少の傾向を示した。
    2) FNに対する遊離
    グルタミン
    酸 (窒素比) の量はすべての温度区で仕込初期には低いが, 時間の経過とともに増大しそれ以降熟成の全期間を通じてほぼ一定の傾向を示した。
    3) 熟成に伴う
    グルタミン
    (m mole)/FN比とピロ
    グルタミン
    酸 (m mole)/FN比の間には高度に有意な負の相関が認められた。
    4) log {(pyro/FN)/(Gln/FN)} の値は仕込当初は大きな負の値を示すが, 醸酵熟成が進み味噌らしい香り, 味, 色等が付き始めたときその値が-0.2~0を示し, ゼロを越えた正の領域で熟成が完了するものと考えられる。更にこの時のpH, 遊離
    グルタミン
    酸FNの値からも同様のことが推察される。
  • 長野 雄治, 鮫島 広年, 木下 祝郎
    日本農芸化学会誌
    1964年 38 巻 6 号 277-280
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Pseudomonas cruciviae var. ovalisのL-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼを利用して, L-
    グルタミン
    を単離する方法を検討した. L-
    グルタミン
    とL-
    グルタミン
    酸の混合水溶液にL-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼを作用させると, L-
    グルタミン
    酸のみが脱水閉環して,L-ピロ
    グルタミン
    酸に変り, L-
    グルタミン
    はそのまま残留する.得られたL-ピロ
    グルタミン
    酸とL-
    グルタミン
    の強酸性カチオン交換樹脂に対する吸着性の差異から,L-
    グルタミン
    を分離した. L-ピロ
    グルタミン
    酸は加水分解して, L-
    グルタミン
    酸として回収された.
  • 田中 光一
    日本薬理学雑誌
    2007年 130 巻 6 号 455-457
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/14
    ジャーナル フリー
    グルタミン
    酸は,神経幹細胞の増殖,神経細胞の移動・成熟にとって重要な役割を果たすことがin vitroの実験から示唆されてきた.しかし,
    グルタミン酸受容体欠損マウスなどのグルタミン
    酸のloss-of-functionモデルでは,脳の形成異常を示さない.我々は,
    グルタミン酸トランスポーター欠損マウスを用いグルタミン
    酸のgain-of-functionモデルを作成した.そのモデルの一つに,大脳皮質・海馬・嗅球の層形成障害などの様々な発達異常が観察された.これらの異常は,過剰な細胞外
    グルタミン
    酸による神経幹細胞の分裂障害・神経細胞の移動および成熟障害によるものである.以上の結果は,脳の正常な発達には
    グルタミン酸トランスポーターによる細胞外グルタミン
    酸濃度の厳密な制御が重要であることを示している.
  • 大久保 洋平
    日本薬理学雑誌
    2013年 142 巻 4 号 178-183
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/10
    ジャーナル フリー
    グルタミン
    酸は脳における代表的な興奮性神経伝達物質である.従来からの考え方では,前シナプス終末から放出された
    グルタミン
    酸は,シナプス間隙の中に限局して「点と点」のシナプス伝達を担うものとされてきた.しかしながら近年,
    グルタミン
    酸がシナプス間隙から漏れ出しシナプス外領域に拡散することで,非シナプス性伝達が惹起されることを示唆する知見が得られてきている.この
    グルタミン酸による非シナプス性伝達はグルタミン
    酸スピルオーバーと呼ばれる.
    グルタミン
    酸スピルオーバーは様々な脳機能と病態に関与することが示唆され,新たな創薬標的としても期待される.電気生理学的現象を必ずしも伴わず,また空間的な拡がりを示す
    グルタミン
    酸スピルオーバーを解析するためには,
    グルタミン
    酸自体を直接可視化する新たな技術が不可欠であった.筆者らは新規に開発された蛍光
    グルタミン
    酸プローブEOSを応用し,脳スライス標本および生体内の脳において,
    グルタミン
    酸スピルオーバーを高解像度に可視化することに成功した.これにより,
    グルタミン
    酸スピルオーバーが生理的入力で惹起され得ることを初めて示し,また
    グルタミン
    酸スピルオーバーの様々な側面について定量的な知見が得られた.
    グルタミン
    酸やその他の伝達物質の動態を可視化する蛍光プローブの開発,改良,応用は各地で進められており,今後のさらなる展開が期待される.
  • 竹西 忠男
    日本化學雜誌
    1961年 82 巻 7 号 805-813
    発行日: 1961/07/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    DL-15N-
    グルタミン
    酸,DL-
    グルタミン
    酸塩酸塩,L-
    グルタミン
    酸(β 形),DL-
    グルタミン
    酸,L-
    グルタミン
    酸の重水素置換体,DL-
    グルタミン酸モノナトリウムの二水和物およびその重水素置換体の赤外線吸収スペクトルを比較してグルタミン
    酸の振動スペクトルの帰属を行なった結果 1642,1584,1513,1151 および 1125cm-1をNH3+ 振動に,1664,1421,1235,868および674cm-1をCOOH振動に,1614,1421cm-1をCOO-振動に,1075,1055,968,946,912cm-をC-C伸縮とC-N伸縮に帰属した。またこのほかDL-
    グルタミン
    酸(α 形),DL-
    グルタミン
    酸一水和物,L-
    グルタミン
    酸モノナトリウム一水和物,DL-およびL
    グルタミン
    酸ジナトリウム一水和物の赤外線吸収スペクトルの測定を行なった。これらの化合物の赤外線吸収スペクトルからDL-
    グルタミン
    酸の結晶多形のうちの一つの型(A形)はL-
    グルタミン
    酸(β 形)とまったく同一であり,もう一つのB形はL-グルタン酸のα,β 形と異なるスペクトルをあたえることがわかった。
    またDL-レ
    グルタミン
    酸塩酸塩,DL-
    グルタミン
    酸ジナトリウムはそれぞれL-
    グルタミン
    酸塩酸塩,L-レ
    グルタミン
    酸ジナトリウムとまったく同じスペクトルをあたえる。これらのことからDL-
    グルタミン
    酸塩酸塩,DL-
    グルタミン
    酸ジナトリウム,DL-
    グルタミン
    酸(A形)はラセミ体ではなくてD-とL-の結晶のラセミ混合物であることがわかる。
  • (第1報)醤油中のL-グルタミン酸の形態及び生成機構について
    堀 信一, 小川 鉄雄, 青木 良平, 近藤 安弘, 太田 泰弘
    日本農芸化学会誌
    1956年 30 巻 9 号 519-523
    発行日: 1956年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 市販醤油並びに純醸造醤油について各種型態の
    グルタミン
    酸を分析し,これら相互間の関係を明かにした.
    (2) 醤油中に存在する全
    グルタミン
    酸の中,遊離態とピロ
    グルタミン
    酸態とは併せて90%以上に達し,ペプチド態として存在する量は僅か数%に過ぎない.
    (3) 仕込醪の醗酵初期においては
    グルタミン
    が多量に生成され,その量は遊離
    グルタミン
    酸の量と大差がない.
    (4) 醤油中のピロ
    グルタミン酸は醸造過程中に大部分グルタミン
    より非酵素的作用によつて生成されるが,又一部は
    グルタミン
    酸より同様の作用によつても生成される.
    (5) 醤油中の
    グルタミン酸は貯蔵中も絶えずピログルタミン
    酸への変化を続け,次第に減少する.
    (6)
    グルタミン
    酸に関する限り,醤油醸造中における変化は次の如く考えられる.
    蛋白質→ペプチド→L-
    グルタミン

    L-
    グルタミン
    →L-ピロ
    グルタミン

    (7) 醤油中には遊離のアスパラギン酸の外にアスパラギンも存在する.
  • グルタミン酸の酵素による新ラセミ分割法
    田中 正生, 長野 雄治, 木下 祝郎
    日本農芸化学会誌
    1960年 34 巻 9 号 737-740
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) Pseudomonas cruciviae var. ovalisの生産するL-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼによるL-
    グルタミン
    酸のL-ピロ
    グルタミン
    酸への酵素的脱水反応を利用して,ラセミ
    グルタミン
    酸の分割を試み結果は良好であった.
    (2) レ
    グルタミン
    酸デヒドラーゼの酵素特異性は全くL-
    グルタミン
    酸に限られ,非常に安定な酵素であり, 50~100mg/mlのラセミ
    グルタミン
    酸溶液をpH8.0, 50°にて1mg/mlの凍結乾燥菌体にて4時間処理することによりL-
    グルタミン
    酸は完全にL-ピロ
    グルタミン
    酸となり, D-異性体には変化は起らない.
    (3) この反応液よりのL-ピロ
    グルタミン
    酸とD-
    グルタミン
    酸の分離は強酸性イオン交換樹脂にpH2.0で通過せしめることで行える.この流出液よりL-ピロ
    グルタミン
    酸, 2Nアンモニア水溶液溶離液よりD-
    グルタミン
    酸が得られる. L-
    グルタミン
    酸は流出液を濃縮し,加水分解して, D-
    グルタミン
    酸は溶離液を濃縮することにより結晶として単離出来る.
    (4) 以上の方法でラセミ
    グルタミン
    酸よりL-及びD-
    グルタミン
    酸をそれぞれ結晶として分離し得た.この分割法は既知の酵素的なアミノ酸の光学的分割法に比べて操作も簡単で収率も良く,優れた方法であることを認めた.尚この反応とラセミ化反応を組合せてラセミ
    グルタミン
    酸よりL-
    グルタミン
    酸への完全な変換については現在検討中である.
  • 石森 佳幸, 石田 智一, 東村 享治, 伊藤 春海, 米倉 義晴, 松田 豪
    日本放射線技術学会雑誌
    2001年 57 巻 9 号 1027-
    発行日: 2001/09/20
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー
  • ファビオギメナ エンリケス, 松井 年行, 川田 和秀
    日本食品保蔵科学会誌
    2000年 26 巻 2 号 95-101
    発行日: 2000/05/15
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    収穫されたアスパラガス若茎 (Asparagus Officinalis L.品種ウエルカム) 上部・下部の呼吸速度,
    グルタミンとグルタミン酸濃度とグルタミン
    合成酵素 (GS, EC6.3.1.2),
    グルタミン
    酸脱水素酵素 (GDH, EC1.4.1.2) 活性について検討した。若茎は25℃で5日まで貯蔵された。若茎の呼吸速度 (炭酸ガス生成) は貯蔵2日目に減少し, 次いで貯蔵最終日まで増加した。上部の呼吸速度は下部或いは生の若茎の各々2倍か3倍以上であった。GS活性は1日後上部と下部の若茎で増大したが, 5日に初日の38%と約65%に各々減少した。上部と同様に下部におけるGDH活性は, 貯蔵最終日まで増加傾向を示した。若茎上・下部の
    グルタミン
    濃度は増加し, 一方
    グルタミン
    酸は収穫後初めの24時間で本質的に濃度が減少した。若茎の上・下部のGS活性と
    グルタミン
    ,
    グルタミン
    酸濃度の間に負の相関が認められた。他方, 若茎の上・下部のGDH活性と
    グルタミン
    ,
    グルタミン
    酸濃度の間に正の相関が認められた。
  • グルタミン酸ラセマーゼを利用したDL-グルタミン酸の光学活性化
    田中 正生, 加藤 洋, 木下 祝郎
    日本農芸化学会誌
    1962年 36 巻 3 号 237-239
    発行日: 1962年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    L-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼによるL-
    グルタミン
    酸の脱水反応と,
    グルタミン
    酸ラセマーゼによるラセミ化反応を組合せ同時に反応せしめることによって,ラセミ
    グルタミン
    酸をL-ピロ
    グルタミン
    酸を経てL-
    グルタミン
    酸に変換せしめる方法について検討した.
    L-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼとしてはPseudomonus cruciviaeの,また
    グルタミン
    酸ラセマーゼとしては, Lactobacillus fermentiの凍結乾燥菌体を使用して実験を行い,以下のような結果が得られた.
    この反応の最適pHは7.5,最適温度は37°で,酵素および基質濃度はl0mg/mlのP. cruciviaeの菌体と60mg/mlのL. fermentiの菌体を使用した場合, 15μM/mlのラセミ
    グルタミン
    酸で約3~4時間で反応が終了する.酵素の濃度比は乾燥菌体としてP. cruciviae 1:L. fermenti 6が最適であった.
    この反応によればラセミ
    グルタミン
    酸を3~4時間の反応によって,その90~95%をL-ピロ
    グルタミン
    酸を経て, L-
    グルタミン
    酸にかえることができる.この場合の光学活性化率はほぼ100%であるが粗酵素資料中の他の酵素によると思われる全
    グルタミン
    酸の減少が10~5%認められた.
    以上
    グルタミン
    酸ラセマーゼとL-
    グルタミン酸デヒドラーゼの共同反応によるラセミグルタミン
    酸の光学活性化は非常に良好な方法であることを確認した.
  • 明石 武和
    日本化學雜誌
    1962年 83 巻 4 号 421-425,A28
    発行日: 1962/04/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    DL-
    グルタミン
    酸に対して塩酸または水酸化ナトリウムが1当量以下存在するDL-
    グルタミン
    酸の飽和溶液にDL-
    グルタミン酸一水和物と活性グルタミン
    酸を液底体として共存させた状態で30℃でかきまぜると,液底体のDL-
    グルタミン
    酸は分割される,すなわち液底体としてのDL-
    グルタミン
    酸一水和物は溶解し減少するが,かわって活性
    グルタミン
    酸が結晶として晶析し,またその対掌体は溶質の1成分として液相中に溶存することを確認した。この分割の程度はかきまぜ時間と速度,液底体として存在する活性
    グルタミン
    酸およびDL-
    グルタミン
    酸一水和物の粒度および量などによって異なるが,液相中の全溶質
    グルタミン
    酸濃度に比例した。温度については24.5℃では30℃の場合と同様な結果がえられたが,45,60および10℃ではいずれもほとんど分割は行なわれなかった。また液底体としてDL-
    グルタミン
    酸一水和物を用いるかわりにDL-
    グルタミン
    酸を使用した場合はこれらどの温度においても分割は行なわれなかった。これらの結果についてDL-
    グルタミン
    酸,DL-
    グルタミン
    酸一水和物,活性
    グルタミン
    酸の溶解度とその温度係数,すなわちその溶解熱にもとついて考察を加えた。
  • 明石 武和
    日本化學雜誌
    1962年 83 巻 5 号 532-536,A34
    発行日: 1962/05/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    グルタミン酸の誘導体としてピログルタミン
    酸およびその塩,N-アセチル
    グルタミン
    酸,
    グルタミン
    酸-γ-メチルエステルについて活性体とラセミ体の溶解度を測定し,ラセミ体の構成に関する知見をうると同時に,接種法による分割の可能性について実験を行ないつぎの結論をえた。
    DL-ピロ
    グルタミン
    酸,DL-ピロ
    グルタミン
    酸アンモニウム,DL-ピロ
    グルタミン
    酸カルシウム,DL-
    グルタミン
    酸-γ-メチルエステルはいずれもラセミ化合物であり,その接種法による分割は不可能であった。N-アセチルのレ
    グルタミン
    酸はラセミ混合物であり,接種法による分割は可能であった。
  • DL-グルタミン酸の酵素的光学活性化
    田中 正生, 加藤 洋, 木下 祝郎
    日本農芸化学会誌
    1960年 34 巻 9 号 740-745
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) Pseudomonas cruciviae var. ovalisの生産するL-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼによるL-
    グルタミン
    酸の酵素的脱水反応と, p-ニトロサルチルアルデヒドとCu++イオンを触媒とする
    グルタミン酸の非酵素的ラセミ化反応とを同時に連続的にラセミグルタミン
    酸に起さしめて, L-ピロ
    グルタミン酸を経てラセミグルタミン
    酸を光学的に活性化する事を試みた.
    (2) Cu++イオンとp-ニトロサルチルアルデヒドによる
    グルタミン
    酸の非酵素的ラセミ化は非常に速く,その最適pH, 100°での反応で2時間にして完全にラセミ化される.その最適pHは10以上であり, pH3.0にやや反応率の高いpHがあるが,これはアミノ基の解離に原因するラセミ化と考えられる.この非酵素的ラセミ化では
    グルタミン
    酸の一部が脱アミノ化されるようでその率は15%程度である.反応最小モル比は
    グルタミン
    酸, p-ニトロサルチルアルデヒド, Cu++イオンが1:0.1:0.1である.又反応速度は10°の温度の上昇で約2倍となる.ピロ
    グルタミン
    酸に関してはどのような条件でもこの非酵素的ラセミ化反応は起らず,これはピロ
    グルタミン
    酸がアミノ基を有さず,アルデヒド及びCu++イオンと錯化合物の形成をせぬ事によると思われる.
    (3) L-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼはかニトロサルチルアルデヒド及びCu++イオンの存在下でもL-
    グルタミン
    酸の脱水を行いL-ピロ
    グルタミン
    酸を与える.併しこの場合
    グルタミン
    酸, p-ニトロサルチルアルデヒド, Cu++イオンのモル比は1:0.2:0.1が最適でこれ以外では活性が低下する.
    (4) 上記両反応の組合せによるラセミ
    グルタミン
    酸の光学活性化により,ラセミ
    グルタミン
    酸はL-ピロ
    グルタミン
    酸を経てL-
    グルタミン
    酸に変換される.この活性化反応の最適pHは7.5,最適温度は60~70°,基質濃度は10mg/mlのP. cruciviaeの凍結乾燥菌体を使用した場合20OmMのラセミ
    グルタミン
    酸濃度が最も良好であった.この活性化反応での
    グルタミン
    酸, p-ニトロサルチルアルデヒド, Cu++イオンの最適モル比は1:0.1:0.05であった.このモル比はL-
    グルタミン
    酸デヒドラーゼの反応機構と関係があると考えられる.
    (5) ラセミ
    グルタミン酸の光学活性化反応により基質ラセミグルタミン
    酸の80%程度をL-ピロ
    グルタミン
    酸を経て,これを加水分解してL-
    グルタミン
    酸を得るが,この反応液中の
    グルタミン
    酸は完全にL-異性体で活性化率は100%であるので,この収率80%は
    グルタミン
    酸の非酵素的脱アミノ反応によると考えられる.それ故本方法による収率は80%程度が限度と思われるので,酵素物な特異的ラセミ化による方法を検討中である.
  • 細菌によるグルタミン酸のラセミ化
    田中 正生, 加藤 洋, 木下 祝郎
    日本農芸化学会誌
    1960年 34 巻 10 号 852-856
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) Bacillus属菌株79株についてD-
    グルタミン
    酸のみを窒素源とする培地で検索を行った結果, B. subtilis 6株をはじめ28菌株がこの培地に生育した.
    (2) この生育菌株の一部のアセトン乾燥菌体を使用してD-
    グルタミン
    酸よりL-
    グルタミン
    酸の生成を試験した所,二三菌株でその能力を認めたが,その内B. licheniformisの一菌株が他に比して強かったので,この酵素反応をアセトン乾燥菌体,超音波抽出液について検討した.
    (3) この粗酵素試料によるD-
    グルタミン
    酸よりL-
    グルタミン
    酸への転換はピルビン酸の存在により増加しその傾向は透析酵素試料において甚しい.
    α-ケトグルタール酸とD, LいずれのアラニンよりもD-
    グルタミン
    酸のみを生成し, L-
    グルタミン
    酸は殆んど生じないし,又L-
    グルタミン
    酸よりD-
    グルタミン
    酸の生成も殆んど起らない.ピルビン酸と
    グルタミン
    酸とのアミノ基転移に関する実験からはL-
    グルタミン
    酸を基質とする場合のアラニン生成量の約5~6倍のアラニンがD-
    グルタミン
    酸を基質として使用する時生成する.
    これ等の事実より本菌は強いアラニンラセマーゼを有しD-
    グルタミン
    酸よりL-
    グルタミン
    酸の生成はB. subtilisB. anthracisにおいて報告されていると同様,アラニンラセマーゼとD-及びL-アミノ酸トランスアミナーゼの共同作用によって起るものと考えられる.尚この菌では,特にL-トランスアミナーゼに比べてD-トランスアミナーゼ活性がアラニンラセマーゼと共に強いため, α-ケトグルタール酸とアラニンよりD-
    グルタミン
    酸のみを生成し,又L-
    グルタミン
    酸よりはD-
    グルタミン
    酸の生成が起り難いと考えられる.
    このB. licheniformis以外のBacillus属菌株においても,同様な反応でD-
    グルタミン
    酸よりL-
    グルタミン
    酸の生成が行なわれるものと考えられ, Bacillus属菌株にはアラニンラセマーゼは存在するが,
    グルタミン
    酸ラセマーゼは存在しないと思われる.
  • 大江 康子, 中里 良彦, 大熊 彩, 田村 直俊, 高橋 幸利, 荒木 信夫
    臨床神経学
    2011年 51 巻 7 号 505-509
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル フリー
    症例は78歳男性である.眼周囲・前頭部の頭痛が出現した後に,右後頭葉を発作焦点として,視覚異常発作,幻視,左同名半盲を示す単純部分発作重積を呈し,発作重積後に一過性の尿閉をみとめた.頭部MRIでは右後頭葉に限局して浮腫性病変をみとめた.同部はSPECT(ECD)では血流増加,SPECT(123I-BZ)では集積低下を示した.発作時の脳波検査では右後頭葉中心に発作波をみとめた.ステロイド治療が著効し,約2カ月の経過で改善した.髄液抗GluRε2抗体陽性であり,免疫介在性限局性脳炎の可能性が考えられた.
  • 儀武 三郎, 風戸 真理子, 片岡 喜久雄, 本田 虎夫
    医療
    1979年 33 巻 1 号 25-30
    発行日: 1979/01/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    多発性硬化症(MS)6例, 神経ベーチエツト症候群(BS)2例, 筋萎縮性側索硬化症(ALS)3例, SMON 2例, 脊髄小脳変性症(SCD)2例と風疹後多発神経炎(PN)5例の髄液中の遊離アミノ酸11種を測定した. MSでは
    グルタミン
    , アルギニン, リジン,
    グルタミン
    酸などの低下が見られた例が多かつた. BSではリジンとヒスチジンの低下があつた. ALSではアラニンとヒスチジンの上昇が3例中2例に見られた. SMONではタウリンとヒスチジンの上昇が著しかつた. SCDのうち, マリー型のものでは, アルギニン, リジン,
    グルタミンとグルタミン
    酸の低下があつた. PNでは,
    グルタミンの上昇とグルタミン
    酸の低下が見られた. 脱髄・変性疾患では, 臨床的に病巣が広範囲な例では, 髄液中のアミノ酸の総和は低下しているように推察された.
  • 明石 武和
    日本化學雜誌
    1962年 83 巻 5 号 528-532,A34
    発行日: 1962/05/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    新しい結晶形のDL-
    グルタミン
    酸について報告する。この結晶形は外観X線回折像,溶解度の点で既知の結晶形とは異なる。この結晶形のDL一
    グルタミン
    酸の生成条件は70℃以上でDL-
    グルタミン
    酸をその水溶液から濃縮晶析させるか,または100℃以上で減圧下にDL-
    グルタミン
    酸一水和物の結晶水を脱結晶水させるかであるが,いずれも再現性を欠く。この結晶は室温空気中に放置しても,また溶液中の液底体としても安定であって他の結晶形に転移することはない。この結晶形と通常のDL-
    グルタミン
    酸の結晶とを液底体として同時に含む水溶液申では,通常のDL-
    グルタミン
    酸の結晶は消失して液底体はすべてこの結晶形に転移すると同時に,この液相中のDL-
    グルタミン
    酸濃度はこの結晶形を液底体とする場合の飽和濃度に一致する。このゆえに本報ではこの結晶形のDL-
    グルタミン
    酸を安定型DL-
    グルタミン
    酸と称する。安定型DL-
    グルタミン
    酸,DL-
    グルタミン
    酸と水からなる3成分不均一系の60℃および25℃における平衡の測定の結果から,安定型DL-
    グルタミン
    酸はラセミ化合物と結論したが,安定型DL-
    グルタミン
    酸の過飽和溶液に活性体を接種したところ分割が行なわれた。
  • 田中 光一
    日本生物学的精神医学会誌
    2017年 28 巻 2 号 77-83
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/01/19
    ジャーナル オープンアクセス
    グルタミン
    酸は哺乳類の中枢神経系において記憶・学習などの脳高次機能に重要な興奮性神経伝達物質である。しかし,過剰な細胞外
    グルタミン
    酸は,
    グルタミン
    酸興奮毒性と呼ばれる神経細胞障害作用を持つことが知られている。このため細胞外
    グルタミン
    酸濃度は厳密に制御される必要があり,
    グルタミン
    酸トランスポーターがその役割を担う。これまで5種類の
    グルタミン
    酸トランスポーターサブファミリーが同定されているが,シナプス間隙における
    グルタミン
    酸の除去は,主にアストロサイトに存在する2種類の
    グルタミン
    酸輸送体GLAST,GLT1により担われている。近年,これらグリア型
    グルタミン
    酸トランスポーターの変異や発現低下が統合失調症・うつ病などの精神疾患で報告されている。本稿では,GLASTあるいはGLT1欠損マウスが示す異常を概説し,グリア型
    グルタミン
    酸トランスポーターの機能障害が関与する精神疾患について考察する。
  • 金子 秀
    日本醸造協会誌
    2012年 107 巻 12 号 892-899
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/12/18
    ジャーナル フリー
    醤油のうま味成分の主体は
    グルタミン
    酸,アスパラギン酸などのアミノ酸であるが,それ以外の醤油のうま味寄与成分については,不明な点が多い。そこで,著者はそれ自身はうま味を示さないにも関わらず,
    グルタミン
    酸ナトリウムのうま味を強めるアマドリ化合物であるFru-pGlu[N-(1-デオキシ-D-フラクトス-1-イル)ピロ
    グルタミン
    酸],Fru-Val,Fru-Met,ピログルタミルペプチドであるpGlu-Gln(ピログルタミル
    グルタミン
    ),pGlu-Glyを単離・同定したので,解説いただいた。
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