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全文: "ケラチン"
4,075件中 1-20の結果を表示しています
  • 舛 眞一, 細川 倫子, 清寺 眞
    日本皮膚科学会雑誌
    1980年 90 巻 7 号 623-
    発行日: 1980年
    公開日: 2014/08/21
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    ヒト表皮角層より Sun & Green の方法によりケラチン画分を抽出し,家兎を使って抗ケラチン抗体を作製,免疫蛍光間接法により皮膚限局性アミロイド症のアミロイド物質を検討した.アミロイド苔癬と斑状アミロイド症の真皮上層にみられたアミロイド塊は抗ケラチン抗体と反応することかわかった.すなわち,皮膚限局性アミロイド症のアミロイドを構成する蛋白質はケラチン(トノフィラメント)蛋白と免疫学的に類似の反応(性質)を示した.
  • Allan, L. Lorincz
    日本皮膚科学会雑誌
    1966年 76 巻 3 号 155-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    爬虫動物の脂腺の観察から,表皮細胞はケラチン化のみならず脂肪性分解の潜在能を有するらしく,細胞性蛋白質が抵抗性のケラチンに変化することと同時に脂肪性物質の合成を行なうこととは緊密に織りなされた過程であると信じられる.
  • 大西 誉光, 渡辺 晋一, 高橋 久, 市川 栄子, 北原 比呂人, 石橋 康正
    日本皮膚科学会雑誌
    1993年 103 巻 5 号 617-
    発行日: 1993年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    乳房外Paget病23例(外陰Paget病14例およびその転移1例,腋窩Paget病6例,臍下及び肛囲が各1例ずつ)について,13種類のモノクロ―ナル抗ケラチン抗体と抗イソボルクリソ抗体を用いた免疫組織化学的染色を行い,以下の結果を得た.外陰部,腋窩部,肛囲,臍下の各乳房外Paget病ではケラチン発現パターンに特に差異は認められず,乳房外Paget病のPaget細胞は正常汗腺分泌部腺細胞と同様のケラチン発現パターンを示した.さらに乳房Paget病4例,乳癌4例,直腸癌の皮膚浸潤1例について同様の比較検討を行ったが,乳房Paget病,乳癌との間にもケラチン発現パターンの明らかな差異は認められなかった.
  • 青木 重信
    日本皮膚科学会雑誌
    1987年 97 巻 14 号 1665-
    発行日: 1987年
    公開日: 2014/08/08
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    Enzyme-linked immunosorbent assay(以下ELISAと略記)を用いて,正常全角層ケラチン線維タンパク(以下ケラチンと略記)および乾癬(psoriasis,以下Psoと略記)全角層ケラチンより分離精製した48,000ダルトン(以下1,000daltonをkdとする)と50kdケラチンに対するPso患者血清中の抗ケラチン線維タンパク自己抗体(anti-keratin intermediate filament autoantibdies,以下AK auto Abと略記)抗体価の解析を行なった.この結果,正常全角層ケラチンに対するPso患者血清中のAK auto Ab抗体価と掌蹠膿胞症(pustulosis palmaris et plantaris,以下PPPと略記)患者,アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis,以下ADと略記)患者,全身性エリテマトーデス(SLE)患者および健常ヒトのそれとの間に有意差が認められなかった.これに対し48kdと50kdケラチンに対するPso患者血清中のAK auto Ab抗体価は,PPP患者,AD患者,SLE患者および健常ヒト血清中のそれに比して,統計学上著明に高値を示し,またそれらは皮疹の改善に伴い明らかな低下を示した.以上のことから,Pso患者の皮疹部表皮に存在する48kdと50kdケラチンに対するAK auto Ab抗体価は,正常全角層ケラチンに対するAK auto Ab抗体価と異なって,Psoの病勢判定の標識のひとつとなりうることが示唆された.
  • 青木 重信
    日本皮膚科学会雑誌
    1987年 97 巻 14 号 1655-
    発行日: 1987年
    公開日: 2014/08/08
    ジャーナル 認証あり
    イムノプロット法を用い,正常ヒトおよび乾癬患者血清中の抗ケラチン線維タンパク自己抗体(抗ケラチン自己抗体)のサブユニットケラチンに対する反応性の定性的解析を行なった.その結果,正常全表皮ケラチンを基質とし,正常ヒトおよび乾癬患者の20倍希釈血清を反応させ,ペルオキシダーゼ染色により観察したところ,正常ヒト43例中20例の血清に抗ケラチン自己抗体が検出され,反応パターンには4種類が認められた.分子量68,000~63,000ダルトン(以下一般的慣例に従って1,000daltonをkdとして各サブユニットケラチンを~kdケラチンと略記する)ケラチンのバンドが濃染し,56kdおよび50kdケラチンのバンドが淡染する反応パターンをパターンⅠ,パターンⅠとほぼ同様であるが,56kdケラチンのバンドを認めない反応パターンをパターンⅡ,63kdケラチンのバンドのみ濃染する反応パターンをパターンⅢおよび68~63kdと58kdケラチンのバンドが染まる反応パターンをパターンⅣとした.各反応パターンの比率はパターンⅠが1例,パターンⅡが1例,パターンⅢが2例,パターンⅣが16例であった.同様に乾癬患者36例中20例の血清に抗ケラチン自己抗体が検出され,反応パターンには正常ヒトでみられた4種類のうち3種類が認められた.各反応パターンの比率はパターンⅠが2例,パターンⅢが2例,パターンⅣが16例であった.乾癬患者で欠如するパターンⅡについては,パターンⅠを示す乾癬患者血清を20倍希釈から10倍希釈まで濃縮したところ,56kdケラチンのバンドが出現することから,パターンⅠとパターンⅡとの間には本質的に違いはないと判断された.陽性所見が認められたこれら血清中の抗ケラチン自己抗体は正常全表皮ケラチンによりすべて吸収された.正常ヒトと乾癬患者の間で抗ケラチン自己抗体のサブユニットケラチンに対する陽性率,反応パターンおよびその比率に有意差が認められなかった.これらのdataから,①抗ケラチン自己抗体は乾癬に特異的でない可能性があること,②乾癬に特有の反応パターンがないこと,③乾癬の病型と関連する反応パターンがないこと,が判明した.しかし最近抗ケラチン自己抗体のELISA法による定量的解析も行なわれるようになってきており,今後乾癬においてもこの方面からの検討が必要であると思われた.
  • 手塚 正, 高橋 昌江
    日本皮膚科学会雑誌
    1985年 95 巻 6 号 649-
    発行日: 1985年
    公開日: 2014/08/20
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    顆粒層の形成を欠いているが,核の消失など他の角化過程は形態学的に正常なtrichilemma様角化を示す遺伝性掌蹠斑状角化腫の角層を用いて角層ケラチン線維を正常人足蹠角層最外層のケラチン線維と電顕的および生化学的に比較検討した.電顕的に線維の走行形態,線維の太さ(正常:8.68±0.73nm,患者:8.90±0.92nm)共に両者間で有意の差はみとめられなかった.sodium dodecylsulphate polyacrylamide gel electrophoresis上,57Kdのケラチン線維ポリペプチドの消失が症例の角層ケラチン線維でみとめられた.しかし,同症例の,顆粒層を正常に生成する汗孔周囲の角層細胞でもみとめられたので,これはfilaggrinの無形成のためではなく,本症例の特殊な角化異常に基く,遺伝的変化であると考えた.
  • 坂 昌範, 高木 肇, 米田 和史, 森 俊二
    日本皮膚科学会雑誌
    1989年 99 巻 14 号 1451-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
    ジャーナル 認証あり
    各種抗ケラチン抗体による2例のSyringocystadenoma papilliferum(以下SP)の染色所見を検討した.正常皮膚において腺細胞以外の上皮系のすべての細胞(筋上皮細胞を含む)と反応する抗ケラチン抗体EAB-903はSPを構成する2層の細胞の内の間質側の立方形細胞と反応を示し,正常皮膚において腺細胞とのみ反応を示すMAK-6はSPの管腔側の円柱状細胞と反応を示した.正常表皮のsuprabasal cellと反応するEAB-904はSPとは反応を示さなかった.以上の所見よりSPの管腔側の円柱状細胞は汗腺の腺細胞と,間質側の立方形細胞は筋上皮細胞と同じ染色パターンを示す細胞よりなると考えられた.
  • 勝海 薫
    日本皮膚科学会雑誌
    1988年 98 巻 6 号 619-
    発行日: 1988年
    公開日: 2014/08/08
    ジャーナル 認証あり
    正常ヒト毛髪を尿素,dithiothreitolで可溶化後,iodoacetamide(IAA)でアルキル化し,毛ケラチン蛋白を抽出した.抽出蛋白を等電点と分子量による二次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動(2D-PAGE)で分析した.毛ケラチンには,毛線維蛋白(HFP)と毛基質蛋白(HMP)が存在し,2D-PAGE上,HFPは分子量41.5k,43k,58.5k,59k,等電点pH5.1~6.8のポリペプチド群であり,HMPには,分子量15k~28kの酸性ポリペプチド群(aHMP)と塩基性ポリペプチド群(bHMP)が存在することが判明した.さらにaHMPを詳しく分析する目的で,抽出蛋白のゲル濾過分画の2D-PAGEを行ったところ,分子量15k,20k,26k,28k,等電点pH5.0~7.0のaHMPポリペプチド群が明瞭に分離された.また,抽出蛋白をイオン交換クロマトグラフィーで分画することにより,bHMPポリペプチド群が分子量18.5k,26k,28k,等電点pH7.8~8.8の明らかなスポットとして分離された.同時に等電点pH8.0~9.0,分子量30k以上の範囲にultra-high-sulphur proteinの帯状のスポットが認められた.以上の方法により,毛ケラチン蛋白全体の等電点・分子量による2D-PAGEが可能となり,あらたにaHMPとbHMPの分画の存在が碓認された.本法は,今後,種々の毛髪疾患における毛ケラチン蛋白の分析に極めて重要な方法になると考えられる.
  • 高橋 千歳, 大西 誉光, 渡辺 晋一
    日本皮膚科学会雑誌
    1999年 109 巻 4 号 627-
    発行日: 1999年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    症例1:54歳男.約10年前より右足関節外異の皮疹が徐々に増大し,30×25×5mmの広基性の表面平滑で一部糜爛を伴う腫瘤となった.症例2:46歳男.約5年前よりの左下腿の結節が最近数ヵ月で急速に増大し,38×48×8mmの広基有茎性の表面細顆粒状,易出血性の赤褐色腫瘤となった.症例3:76歳女.3年前に左腓骨骨折,2ヵ月後のギプス除去時,同部の結節に気付くも放置.42×29×6mm大の広基有茎性で,糜爛を伴う易出血性紅色腫瘤となった.症例4:63歳男.約8年前よりの右下腿の結節が2年前より急速に増大し,35×38×7mmの広基有茎性で,潰瘍を伴う易出血性紅色腫瘤となった.4症例とも全身検索にて転移は認められなかった.組織はいずれも腫瘍は表皮と連続して真皮内に島嶼状または索状に増殖し,一部に管腔構造を認めた.腫瘍細胞は小型で好酸性の胞体を持つporoma様細胞で,異型性を認めた.症例1,2ではその他に胞体の豊富な澄明細胞の増殖を認めた.以上4例の腫瘍細胞の分化の方向を探る目的で各種抗ケラチン抗体にて免疫組織化学染色を行ったところ,RCK102とMNF116抗体染色が陽性を示すなどeccrine poromaと同様な染色態度を示し,腫瘍細胞の多くは真皮内汗管の基底細胞へ分化しているものと考えられた.
  • 真鍋 求
    日本皮膚科学会雑誌
    1997年 107 巻 6 号 739-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    近年の遺伝子技術を用いた検索の結果,幾つかの疾患でその病態形成機序を分子レベルで理解することが可能となった.これによりそれまで端緒さえ得られていなかった多くの疑問が,明解な結果をもとに見事に解き明かされて来た.中でも表皮分化研究の領域における近年最大の成果とされているものは,ケラチンの変異によって発症するいわゆる“ケラチン病”の発見であろう.この成果は基礎研究の積み重ねが大きな飛躍となって結実した好例である.本稿では最近解明されたケラチン病とその類症の病態形成に関する代表的な知見を紹介する.
  • 大西 誉光, 小方 秀子, 渡辺 晋一, 高橋 久
    日本皮膚科学会雑誌
    1995年 105 巻 8 号 1109-
    発行日: 1995年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    38歳,男性,バングラディシュ人.3ヵ月前より徐々に拡大する四肢・臀部の瘙痒性皮疹を主訴に来院.貨幣大までの黒色調の境界明瞭な軽度に隆起する角化性扁平局面と褐色調の毛孔一致性丘疹を認めた.扁平局面より生検し,組織学的に顆粒層の肥厚,毛嚢周囲性の炎症細胞浸潤と毛嚢基底層の液状変性を認めた.臨床組織学的に扁平局面型のLichen planopilarisと診断した.ケラチンの発現の免疫組織化学的検討により,自験例の病変の中心部位は毛漏斗部と考えられた.また漏斗部を中心にいくつかの抗体で正常と比べて染色性の変化がみられたが,他の炎症性疾患にも共通する非特異的な変化と考えられた.
  • 麻生 和雄, 片方 陽太郎, 下浦 孝子, 徳 誠吉
    日本皮膚科学会雑誌
    1986年 96 巻 9 号 913-
    発行日: 1986年
    公開日: 2014/08/08
    ジャーナル 認証あり
    遺伝性掌蹠角化腫(Thost-Unna,Vorner,点状角化腫)の表皮・角層ケラチンとそのterminal modificationを表皮基底層~角層の連続切片標本から検索,健康人足蹠,紅色毛孔性粃糠疹,胼胝腫,乾癬と比較した.遺伝性掌蹠角化腫での異常は1)一部の表皮ケラチンの欠落と,2)terminal modificationの欠陥に要約される.特にThorst-Unna型での表皮ケラチン68KD,66KD,63KDの欠落と70KDの著明な減少,それに基づく表皮ケラチンterminal modificationの欠陥は明らかであった.遺伝性掌蹠角化腫での角層ケラチン・フィラメントはしたがって健康人とは異質な角層ケラチンより構成されており,それら角層は健康人とは異質な角層であると言える.
  • 清水 直也
    日本皮膚科学会雑誌
    1987年 97 巻 6 号 691-
    発行日: 1987年
    公開日: 2014/08/08
    ジャーナル 認証あり
    基底細胞腫(BCE)のケラチン線維蛋白を抽出し,抗BCEケラチン単クローン抗体(BKN-1)を作製した.BKN-1は免疫蛍光抗体法で,表皮基底細胞層,毛組織,汗腺に反応した.BKN-1および抗毛ケラチン単クローン抗体(HKN-2,4~8)と抗単層上皮ケラチン単クローン抗体(RGE53)を用いて,BCEの17症例を免疫組織化学的に検索した.BKN-1および正常表皮基底細胞と反応しないHKN-2は,BCEの胞巣全体に反応した.毛組織特異抗体のうち内毛根鞘以内のみに反応するHKN-6,7,8はBCE胞巣と全く反応せず,RGE53も同様であったが,正常外毛根鞘最内層細胞以内に反応するHKN-5では,BCE胞巣の一部に強い反応を認めた.以上より,BCE細胞は正常表皮基底細胞と異なるケラチン分化を示し,正常外毛根鞘細胞に類似した分化を示すと考えられる.
  • 田沢 敏男
    日本皮膚科学会雑誌
    1985年 95 巻 2 号 157-
    発行日: 1985年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    hair fibrous protein(HFP)に対する単クローン抗体(HNK-2)を作製した.HNK-2は,immunoblot analysisによりHFPの72K,63K,epidermal fibrous protein(EFP)の56.5K,55Kのポリペプタイドを認識していることがわかった.HNK-2を用いた免疫電顕法では,表皮および毛皮質の張原線維が特異的に染色された.蛍光抗体法所見より,HNK-2は表皮,毛皮質,内毛根鞘などの皮膚角化性上皮に共通して,それらの母細胞は認識せず,より角化過程の進んだ細胞を認識することがわかった.これに関連して外毛根鞘における角化過程を推測し,外毛根鞘最内層細胞の特異性が示唆された.また,脂腺,汗腺もHNK-2により認識されるが,汗腺においては導管,筋上皮細胞がHNK-2陽性で,それらのfibrous proteinは抗原性において腺細胞のそれとは異ることが示唆された.角化過程において分化したケラチン線維を認識する単クローン抗体(HNK-2)により,皮膚の各上皮組織ケラチン線維の特異性が明らかとなった.
  • 米田 和史, 北島 康雄, 柳原 誠, 森 俊二
    日本皮膚科学会雑誌
    1984年 94 巻 2 号 151-
    発行日: 1984年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    原発性皮膚アミロイドーシスについて,パラフィン切片および新鮮凍結切片を用いた螢光抗体法を行ない,抗ケラチン抗体に対するアミロイド物質の反応性の検討を行った.材料としてはアミロイド苔癬7例,斑状アミロイドーシス18例の計25例を用いた.その結果原発性皮膚アミロイドーシスのすべての症例のパラフィン切片において,抗ケラチン抗体に対し,表皮細胞は強い陽性所見を示すにもかかわらず,アミロイド物質は陰性所見を示した.一方新鮮凍結切片においては陰性ないし陽性を示した.これらのことは,原発性皮膚アミロイドーシスにおけるアミロイド物質は抗ケラチン抗体による螢光抗体法ですべて陽性を示すという最近の幾つかの報告と一致しないもので,このことは皮膚のアミロイド物質の生化学的性状や形成機序を考える上で重要な所見と考えられた.
  • 小川 秀興, 服部 道廣, 宮崎 寛明
    日本皮膚科学会雑誌
    1978年 88 巻 8 号 521-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    人表皮角層よりケラチン縁組 (KF) を分離精製し,その2~3の性状を検索したので報告する.K Fは -S-S- 結合の解離剤 (2ME) の添加なしにも抽出されるが,その収量は添加した場合に比し日17量であった.形態学的には三次元の卒ットを形成する観がみられた.これら電顕像,SDS 電気泳動像,アミノ酸組成等を 2ME 添加により抽出せる KF と添加せざる場合とに分け比較したが,両者には有意の差は認められなかった.又,人 KF 構成分子鎖は,分子量 75,000, 69,000, 62,000, 55,000,53,000, 49,000 の6本から成るものと思われた.
  • 岡田 周策
    日本皮膚科学会雑誌
    1961年 71 巻 1 号 37-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    皮膚病原糸状菌のケラチン分解能の研究には種々の方法が考案され,毛髪や羽毛などの角質組織そのまゝに病原糸状菌を培養してその分解能を推察したものにMacfadyenやNannizi,角質加培地の透明化をもつてケラチン分解能の証とせんとするものにPageがある.TateはOnslowの酵素精製法に做つて調製したいわゆるaceton powderを用いて実驗を行い,ケラチンを分解しないと結論した.羊毛に生菌或いは菌濾液を作用させてケラチン分解能を物理的,化学的または重量法により証明したものにStahl,in vitroで顯微鏡的に観察した上その培地中にも毛髪に由来するアミノ酸をペーパークロマトグラフにより証明したものにDanielsがある.これらの報告はいずれも皮膚病原糸状菌がケラチン分解能を有することを証明したのに対し,Jensenは角粉を混和した土壌培地中の土壌放線状菌の増殖を計算してケラチン分解の証左となした.以上の実驗もStahl及びDanielsのそれを除けばなお檢討を要し,のみならず,酵素学的にこの問題を究明せんとする企圖は僅かにTate及びStahlを擧げ得るのみである.
  • 賈 青, 大西 誉光, 黒谷 篤之, 渡辺 晋一
    日本皮膚科学会雑誌
    1998年 108 巻 6 号 837-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル フリー
    10例の毛包上皮腫(epithelioma adenoides cysticum 5例,単発例5例)について,22種類の抗ケラチンモノクローナル抗体を用いて免疫組織化学的に検討を行った.腫瘍胞巣および角質嚢腫の染色態度は各々正常毛嚢の外毛根鞘と漏斗部と同様であった.CK8および19の発現は毛嚢では固定部と変動部の移行部付近の外毛根鞘最外層にみられ,同部にはfollicular stem cellが含まれていると考えられるが,自験例も種々の割合で腫瘍胞巣辺縁が染色された.以上より毛包上皮腫はまず固定部と変動部の移行部の外毛根鞘最外層へ分化し,一部はそれ以外の毛嚢組織へ分化しているものと推測された.また,多発例と単発例の間に染色性の顕著な差は認められなかった.
  • 打和 秀世, 平野 真, 小野 靖子, 村上 梅司, 太田 実, 海老名 卓三郎
    日本皮膚科学会雑誌
    1994年 104 巻 7 号 855-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    傷んだ毛髪に特異的に結合し,保護する物質として,ヒト毛髪ケラチン蛋白で免疫した兎抗体を利用することが出来た.ヒト正常毛髪から分子量40~70KDのケラチンを精製し,その2mgを完全アジュバントと共に兎の皮下に3回免疫した後,最後に耳静脈より追加免疫し,1週間後採血し,抗体を得た.抗体価がELISA法で免疫前103以下であったものが5.5×105に上昇していた.この抗体は毛髪ケラチンと結合し,表皮ケラチンには結合しない特異性を示した.又,この抗体はヒト正常毛髪に結合するが,特に次亜塩素酸ナトリウム処理やブラッシング処理した損傷毛髪に多く結合することがわかった.兎抗ヒト毛髪ケラチン抗体ヒト毛髪ケラチン抗体で処理した毛髪は非免疫抗体やPBSで処理した毛髪に比べ有意に破断強度が強くなっており,この抗体の毛髪保護作用を示した.
  • 大西 誉光
    日本皮膚科学会雑誌
    1994年 104 巻 6 号 743-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    7例のsyringomaと5例のclear cell syringomaに19種類の抗ケラチンモノクローナル抗体と抗インボルクリン,抗EMA抗体を用いてABC法により免疫組織化学染色を行った.syringomaは正常汗管と同様の染色パターンを示した.さらに汗管のうちでも表皮内汗管と表皮直下の真皮内汗管のみを染色する34βB4抗体に染色され,また真皮内汗管のみを染色するRCK102抗体によりsyringomaは陽性に染色された.このことからsyringomaは表皮直下の真皮内汗管に分化しているものと推測された.clear cell syringomaは通常のsyringomaと同様の像とclear cellからなる腫瘍巣とが混在しているが,通常のsyringomaの像の部分はsyringomaと同様すなわち表皮直下の真皮内汗管と同様の染色パターンを示した.clear cellからなる胞巣は大部分の抗体でsyringomaと染色性が一致していた.つまり表皮直下の真皮内汗管への分化が考えられた.さらに表皮直下の真皮内汗管でも管腔細胞と最外層の細胞を除いた中間層を染色する34βB4抗体によりclear cellは染色された.以上より表皮直下の真皮内汗管の中間層の細胞が腫瘍性に増殖し,clear cellとなったものと推測された.以上のようにclear cell syringomaは抗ケラチン抗体による染色パターンからは通常のsyringomaとは差が認められず,clear cell syringomaはsyringomaの一亜型であることが確認された.
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