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クエリ検索: "コリア・タウン"
8件中 1-8の結果を表示しています
  • ―「多文化のまち」 を街区レベルから読み解く重要性とその際に留意すべき事項についての覚え書き―
    片岡 博美
    経済地理学年報
    2020年 66 巻 4 号 324-336
    発行日: 2020/12/30
    公開日: 2021/12/30
    ジャーナル フリー

        多様性は,Jacobsが指摘するように,イノベーションや創造性をもたらす要因となり,都市に強みをもたらす.その意味では,「多文化のまち」としてのエスニック・ビジネス集積地がその地域にもたらす利点は多い.その一方,「多文化のまち」を読み解いていく際に,その表面上に現れた主要な経済主体やエスニック・ビジネスの集積だけでなく,そこにある,見えないネットワークの存在や,「多文化のまち」が表象するものの背後で覆い隠されてしまうもの,そして,「多文化・多様性のまち」における「多様性」の多義的な解釈や,「敵対性」ほか,表面下に広がる何層ものレイヤーにも留意しつつ捉えていくと,そこに「多文化のまち」が持つポリフォニックな姿も浮かび上がってくる.こうした,多様性・重層性を持つ厚みのあるまちの姿を解明するためには,街区レベルという小さなスケールから,見ていくことが欠かせない.

  • 申 惠媛
    年報社会学論集
    2021年 2021 巻 34 号 131-142
    発行日: 2021/07/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル フリー

    The residential concentration of ethnic groups and the accumulation of ethnic businesses have been regarded as a continuous process of developing ethnic communities, and the formation of ethnic tourist attractions is also positioned on this continuum. However, this perspective is being reconsidered because the two aspects of ethnic communities which have sustained it, ethnic ties and spatial cohesion, have been separated. Therefore, this paper examined the Korean community’s influence on the formation of “Shin-Okubo” and demonstrated that the impact of the spatial cohesion of businesses was strong in this case. On the other hand, ethnic ties did not impact the formation strongly, but have recently become important factors for the stable development of “Shin-Okubo.”

  • -特集号の総括にかえて-
    山下 清海
    地理空間
    2020年 13 巻 3 号 271-274
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • -中華街構想の問題点と横浜中華街の実践例を通して-
    山下 清海
    地理空間
    2020年 13 巻 3 号 253-269
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/16
    ジャーナル オープンアクセス
    1990年代以降,日本各地で新たな「中華街」の建設が実施され,あるいは計画段階で頓挫した例もみられた。本稿は,これら両者がモデルとした横浜中華街の成功要因の究明を通して,日本における地域活性化におけるエスニック資源の活用要件について考察した。まず,屋内型中華街として,立川中華街,台場小香港,千里中華街,および大須中華街の四つの例を取り上げ,それぞれの設立の背景や特色,閉業の経過・要因などを検討した。次に,構想段階で消滅した中華街として,仙台空中中華街,新潟中華街,札幌中華街,苫小牧中華街,福岡21世紀中華街を取り上げ,構想に至るまでの経過や問題点などを検討した。これらの検討を受けて,地域活性化におけるエスニック資源活用の成功事例として,横浜中華街の観光地としての変遷とその背景などについて考察した。以上の結果,エスニック資源を活用した地域活性化には,エスニック集団,ホスト社会,そして行政の三者の協力関係の樹立が不可欠であることが明らかになった。
  • 大久保コリアタウンの夜間営業施設に着目して
    金 延景, 中川 紗智, 池田 真利子
    地理空間
    2019年 12 巻 3 号 247-262
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は,東京都新宿区大久保コリアタウンにおけるエスニック空間の夜の性質を,夜間営業施設の利用特性の分析から検討した。大久保コリアタウンの夜間営業施設からは,昼間-夜間と,夕方-深夜-早朝の時間帯において,エスニック集団の実生活に依拠した本質的なエスニシティと,ホスト社会に期待される観光資源としてのエスニシティそれぞれの様相と遷移が看取できた。また,夜の大久保コリアタウンは,昼間の領域性を薄め,歌舞伎町との連続性を強めて再構築されると考えられる。この大久保コリアタウンの領域性の再構築は,形成初期より歌舞伎町の遊興空間と深く結びつき存在してきたエスニック・テリトリ−がホスト社会の管理により縮小されながらも,韓流ブ−ムに起因する大久保側の観光地化と,第二次韓流ブ−ムによりもたらされた夜間需要の拡大といった外的要因により,そのエスニシティの境界が維持された結果と理解される。さらに,この領域性を歌舞伎町と大久保コリアタウンの境界域として捉えるならば,日本の盛り場的要素と韓国のエスニシティが交差した新たな文化的アイデンティティを有する「第3の空間」として新宿の夜の繁華街を構成し,その新たな都市文化の創造に寄与しているといえよう。
  • 横浜・寿地区を事例として
    青木 秀男
    日本都市社会学会年報
    1996年 1996 巻 14 号 93-108
    発行日: 1996/06/22
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
  • -エスニック・タウンの価値と地域活性化-
    福本 拓
    地理空間
    2020年 13 巻 3 号 231-251
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/16
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿の目的は,SNS等を基盤にグローバルな展開を見せる韓流ブーム下での,生野コリアタウンの観光地化に伴う変容と,地域活性化への課題を明らかにすることにある。2000年代以降,テイクアウト品や化粧品等の新たな消費嗜好に合わせた店舗が増大し,生野コリアタウンとその周辺では地価上昇や店舗の分布範囲の拡大がみられる。またアンケート調査からは,新たに増加した観光客の行動や意識が同地の歴史的特性や日韓の政治問題とは遊離しているものの,それらへの学習意欲が弱いわけではないことが看取された。既存の商店は,経済的価値の向上という部分では近年の変容を肯定的に捉えているが,多文化共生に資するような社会的価値に対しては,過去や現在の諸種の対立・軋轢により関与が難しい状況がある。しかし,後者もまた地域固有の歴史性としてエスニック・タウンの魅力を構成する一要素であり,地域活性化にとって経済的価値と併せて欠かせないものである。
  • 新地理
    2005年 53 巻 3 号 43-65
    発行日: 2005/12/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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