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クエリ検索: "コンドライト"
1,812件中 1-20の結果を表示しています
  • *伊佐 美紀, 海老原 充
    日本地球化学会年会要旨集
    2010年 57 巻 3C09 18-01
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    炭素質
    コンドライト
    は太陽系形成初期に酸化的環境下で生成されたと考えられており、CI, CM をはじめとして8 つのサブグループに分類されている。その一つであるCK
    コンドライト
    は、炭素質
    コンドライト
    グループのうち、CK3 からCK6 にわたる複数の岩石学的タイプをもつ唯一のグループである。
    従来からCK
    コンドライト
    はCV
    コンドライト
    と同じグループを構成するとの指摘があったが、酸素同位体組成にも矛盾がなく、現在においてもCV-CK clan として分類され、成因的にもCV
    コンドライト
    と密接な関係にあることが示唆されている。CV
    コンドライト
    に関してはAllende 隕石をはじめとして多くの研究成果が報告されているが、CK
    コンドライト
    に関してはそのサブグループとしての認知が比較的に新しい事もあり、まだ研究例はCV
    コンドライト
    に比べて少ない。本研究ではCK
    コンドライト
    の全岩化学組成を調べ、元素組成の点からCK
    コンドライト
    の特徴を明らかにする事を目的とした。
  • *前田 凌雅, 白井 直樹, 海老原 充
    日本地球化学会年会要旨集
    2016年 63 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    R

    コンドライトは他のコンドライト
    と比べて高いδ17O値をもっているが、鉱物学的・化学的組成は普通
    コンドライト
    と似ている。先行研究において、全岩分析でのR
    コンドライト
    の希土類元素及びTh, Uの元素存在度が求められ、その希土類元素存在度パターンは普通
    コンドライト
    と異なり、軽希土類元素が重希土類元素に比べて乏しく、正のCe異常を示すことが明らかとなった。これらの特徴は、R
    コンドライト
    の元となった星雲の特徴を反映していると考えられた。普通
    コンドライト
    の希土類元素の分布は既に明らかになっており、組成の似ているR
    コンドライト
    も希土類元素が同様に分布していると予想できるが、実際のところは未知である。そこで、本研究ではR
    コンドライト
    の溶出実験によって全岩試料中における希土類元素及びTh, Uの鉱物相関の分布を決定し、得られた結果よりR
    コンドライト
    の形成過程について考察することを目的とした。

  • *前田 凌雅, 白井 直樹, 山口 亮, 海老原 充
    日本地球化学会年会要旨集
    2017年 64 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    R

    コンドライト
    は鉱物学的・化学的組成が普通
    コンドライト
    と類似しており、先行研究においてR
    コンドライト
    全岩の希土類元素(REEs)及びTh, Uの存在度も普通
    コンドライト
    とほとんど等しいことが分かった。平衡普通
    コンドライト
    中のREEs及びTh, Uは主にCa-リン酸塩鉱物に分布している事が知られており、鉱物学的・化学的組成が似ているR
    コンドライト
    中のそれらの元素も同様に分布しているものと考えられるが、未だ明らかにはなっていない。本研究では、多段階の酸溶出実験を行うと共に、R
    コンドライト
    の全岩の鉱物組成・元素組成を調べることにより、REEs及びTh, Uの鉱物相間での分布を明らかにし、普通
    コンドライト
    の結果と比較することによってR
    コンドライト
    母天体の形成過程や母天体中での変成作用を考察することを目的とした。

  • *吉岡 拓真, 白井 直樹, 海老原 充
    日本地球化学会年会要旨集
    2014年 61 巻 3A13
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/12
    会議録・要旨集 フリー
    本研究ではH7
    コンドライト
    (Y-790960,A-880844)とLL7
    コンドライト
    (Y-74160,A-880933)の全岩化学組成を求めた.4つのタイプ7
    コンドライト
    は概ねタイプ3からタイプ6の普通
    コンドライト
    と同様の元素組成を示した.しかしY-74160は親鉄元素の含有量が著しく低く,特にIrが枯渇していた.このようなIrの枯渇は強い熱変成を受けた他のLL
    コンドライト
    にも見られた.希土類元素はすべての試料において重希土類元素に富み,Euの負の異常を示した.これらの特徴は強い熱変成によってもたらされたものであると推測される.
  • *山口 亮, 木村 眞, Jean-Alix Barrat, Greenwood Richard, Franchi I.A.
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2015年 2015 巻 R5-07
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/01/15
    会議録・要旨集 フリー
    Y 982717は、特異なH
    コンドライト
    に分類される。かんらん石と低Ca輝石の組成は、H
    コンドライト
    や、これまで知られている低FeO普通
    コンドライト
    より低いFe/Mg比をもつ(Fa10.6-13.3 Fs9.6-14.4)。しかし、全岩難揮発性親石元素の組成や酸素同位体組成は、Hや低FeO普通
    コンドライト
    に類似する。これらの事実から、Y 982727は、特異な普通
    コンドライト
    であると考えられる。普通
    コンドライト
    は、これまで知られていたよりも、組成的に多様性をしめすことがわかった。
  • *中園 久子, 矢内 桂三, 根建 心具
    日本地球化学会年会要旨集
    2002年 49 巻 2P03
    発行日: 2002年
    公開日: 2004/01/08
    会議録・要旨集 フリー
    エンスタタイト
    コンドライト
    (Abee51-2, Qin5hen90-2)中の不透明鉱物を調べ, 炭素質
    コンドライト
    (Allende)およびH
    コンドライト
    (ALH-04.10)中の不透明鉱物と比較した。(Fe, Mg)S, CaS, FeSおよびCr3S4等の硫化物のほか, Fe-Ni合金, (Fe, Ni)9P8, (Fe, Ni)2(Si, P)等の産状を報告し, その意義を考察する。
  • *野口 高明, 中村 智樹, 府川 善行, 中嶋 大輔, 稲田 敦司, 長尾 啓介, 日下部 実, ゾレンスキー マイケル
    日本鉱物学会年会講演要旨集
    2005年 2005 巻 K9-03
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/09/08
    会議録・要旨集 フリー
    小惑星表層に存在していた物質を含む隕石であるレゴリスブレッチャーには,しばしば炭素質
    コンドライト
    隕石に類似したクラストが含まれている.本報告では,5個のH
    コンドライトレゴリスブレッチャーに含まれる炭素質コンドライト
    クラストの鉱物学的特徴と,ホワルダイト中のクラストや南極微隕石の特徴と比較する. 炭素質
    コンドライト
    クラストに含まれる層状珪酸塩鉱物はサポナイトのみ,あるいはサポナイトと蛇紋石であるものが多く,蛇紋石のみののものは少なかった.すなわち,Tagish Lake隕石やCI
    コンドライト
    に類似のものが多く,CM
    コンドライト
    類似のものが少ない.この傾向は,もっとも初生的鉱物学的特徴を保持している微隕石の場合とよく似ている.ところが,ホワルダイトレゴリスブレッチャーに含まれる炭素質
    コンドライト
    クラストは,CM
    コンドライト
    類似のクラストが最も多く,次にCI
    コンドライト
    類似のクラストが多かった.
  • *東 浩太郎, 三河内 岳, 関根 康人, Michael E. Zolensky
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2018年 2018 巻 R5-17
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/01/16
    会議録・要旨集 フリー
    新たにKaidun隕石中の水質変成を受けたE
    コンドライト
    岩片を含む2つの試料(EH, EL)について観察、分析を行い、またE
    コンドライト
    の水熱変成実験を行った。2つの試料には共にFe-Ni金属と斜長石の変質物が存在しており、E
    コンドライト
    岩片とC
    コンドライト
    物質の境界部には細長い炭酸カルシウムが存在していた。このような特徴はKaidun #40.7.1のE
    コンドライト
    の水質変成とよく似ており、同様の変成過程を経験した可能性がある。E
    コンドライト
    の水熱変成実験はEL5を用い、HCl溶液、H2O溶液、NaCl溶液、NaOH溶液と反応させた。HCl溶液ではFe-Ni金属とトロイライトが消失、H2O、NaCl溶液ではEPMA収量が低く、組成にばらつきのある赤茶色の物質が析出、NaOH溶液では主にSiO2の白色の物質が析出していた。これらの結果からKaidun中のE
    コンドライト
    岩片の水質変成環境は酸性下ではなかったことが示唆された。
  • *三澤 啓司, 横山 立憲, 米田 成一
    日本地球化学会年会要旨集
    2014年 61 巻 3A05
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/12
    会議録・要旨集 フリー
    コンドライトやアルカリに乏しいエコンドライト
    の全岩試料のCa同位体データに基づいて、Ca同位体初生比について議論する。
  • 西村 佳恵, 奈良岡 浩
    日本地球化学会年会要旨集
    2007年 54 巻 1P16
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/01/18
    会議録・要旨集 フリー
    炭素質
    コンドライト
    は最も始原的な太陽系物質と考えられており、
    コンドライト
    の中でも炭素・水素・酸素・硫黄の含有量が比較的高い。また、隕石中のアミノ酸は初期の地球における化学進化や生命の起源に関して重要である。本研究では、6つの南極産隕石とマーチソン隕石、カルーンダ隕石中に含まれるアミノ酸の同定・定量をHPLC、GC/MSにより行い、炭素質
    コンドライト
    の種類とアミノ酸の存在量との関係を考察した。また、炭素質
    コンドライト
    に含まれるアミノ酸から地球上での汚染度も評価した。
  • *木村 眞, Grossman Jeffery, Weisberg Michael
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2008年 2008 巻 R9-08
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/04/07
    会議録・要旨集 フリー
    CM
    コンドライト
    は岩石学的タイプ2に分類され、様々な程度の変質作用を被っている。またその中の一部のものは変質作用後に二次的加熱を受けており、その程度はステージI-IVに区分されている [2]。一方、
    コンドライト中に普遍的に含まれる金属鉄は非平衡普通コンドライト
    やCO
    コンドライト
    の分類や熱履歴を探る上で重要な手がかりとなることが明らかにされている [3]。今回、われわれはCM
    コンドライト
    中の金属鉄を研究し、その熱履歴を検討したので、その結果を報告する。
  • *横山 哲也, アレキサンダー コーネル, ウォーカー リチャード
    日本地球化学会年会要旨集
    2010年 57 巻 3C21 13-07
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    近年
    コンドライト
    全岩試料における様々な重元素安定同位体異常が報告されており,太陽系前駆物質が原始太陽系星雲内で同位体的に不均質分布していた可能性が指摘されている.しかし
    コンドライト
    は母天体上の二次的プロセスにより,必ずしも初期情報を保持しているとは限らない.本研究では
    コンドライト
    から抽出された耐酸性残渣の精密Os同位体分析を行い,その同位体異常の程度から原始太陽系星雲内で生じたプロセスやその後の母天体プロセスの影響について考察した.炭素質および普通
    コンドライト
    ではOs同位体比と隕石の岩石学タイプに強い相関が見られた.これは熱変成によりプレソーラーSiCが,水質変成によりr-過程のOsに富むキャリアが選択的に破壊されたためである.一方,エンスタタイト
    コンドライト
    の耐酸性残渣は同じ岩石学タイプでは炭素質・普通
    コンドライト
    より高いOs同位体比を持つ.これはEC母天体の還元的環境で熱変成が起きたことが原因である.
  • *伊佐 純子, 中藤 亜衣子, 金丸 礼, 山口 亮, 野口 高明
    日本地球化学会年会要旨集
    2022年 69 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/30
    会議録・要旨集 フリー

    炭素質

    コンドライト
    クラスト中の揮発性物質が地殻物質と衝突後どのような二次的な化学変化を引き起こしたのか、二次的な作用の知見を得るために本研究を行なった。ターゲットにホワルダイト隕石を用い、炭素質
    コンドライト
    クラストの頻度と種類を確認した。鉱物組織とその組成から、熱変性作用を中心に二次的な反応の痕跡を探した。顕微ラマン分光法を用いてD-band, G-bandの特徴から、炭素質
    コンドライト
    クラストマトリックス中の有機物の加熱温度を推定した。観察と分析の結果、これまでに報告されていたクラストよりも多様な炭素質
    コンドライト
    クラストが確認された。発表ではHED母天体での熱変成作用による炭素質
    コンドライト
    中の揮発性物質への影響と、その反応などについて議論をする予定である。

  • *薮田 ひかる, 境家 達弘, 近藤 忠, 大野 宗佑, 中林 誠, 門野 敏彦, 重森 啓介, 弘中 陽一郎, 山中 高光
    日本地球化学会年会要旨集
    2013年 60 巻 3P23
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/31
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、後期重爆撃期に起こった小天体衝突を再現するため、高強度レーザー衝撃圧縮法を用いた
    コンドライト
    隕石の開放系衝撃実験(100-400 GPa)を行い、試料から生じる揮発性成分をQMSで測定した。その結果、炭素質
    コンドライト
    から生じた揮発性成分量は高圧条件ほど多く、主要な生成物はH2、次いでCOであった。その他、400 GPa で炭化水素およびそれらに由来するマスフラグメント(CH4, C2H2, C2H3, C2H5, C6H6)が生じ、200、100 GPaでは炭化水素に加えH2Sを主とする硫黄化合物(他にSO, COS, SO2)が生じた。普通
    コンドライトから生じた揮発性成分量は炭素質コンドライト
    に比べて少なかった。本結果から、金属鉄が乏しい酸化的な炭素質
    コンドライト
    の衝撃反応では有機炭素と硫黄化合物が還元力を担い、多種の還元的揮発性炭素化合物をより多量に生じることが判明した。
  • *野口 高明, 中村 智樹, 中嶋 大輔, 稲田 淳史, 長尾 敬介
    日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
    2003年 2003 巻 C-17
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/12/31
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに 太陽風組成の希ガスに富む角礫岩組織を持つ隕石は隕石母天体表層にあったレゴリスブレッチャーと考えられている。このような隕石は小惑星表面の物質進化を考える際に重要である。レゴリスブレッチャーには異質岩片が含まれている場合がある。しかし,普通
    コンドライト
    のレゴリスブレッチャーからの異質岩片の報告は非常に少ない。我々はH
    コンドライト
    のレゴリスブレッチャーである,つくばとWillard(b)に1ミリ程度より小さな炭素質
    コンドライト
    のクラストを見出した。ここではそれらの鉱物学的な特徴について報告し,その意義について論じたい。2.結果と議論 つくば隕石(H5-6)に含まれる炭素質
    コンドライト
    クラストの主要造岩鉱物は,サポナイト,蛇紋石,マグネタイト,ピロータイトである。この鉱物組み合わせはCI
    コンドライト
    に似ているが,フェリハイドライトはCI
    コンドライト
    よりもずっと少ない。TEM観察によると,このクラストはOrgueilやIvuna CI
    コンドライト
    の粗粒な層状珪酸塩((001)に垂直な方向に数十nmある)に富む部分に良く似ている。サポナイトと蛇紋石はinterlayerしている場合も独立している場合もある。層状珪酸塩の化学組成はOrgueilの粗粒層状珪酸塩の場合とよく似ている。 Willard(b)(H3.5-3.6)に含まれる炭素質
    コンドライト
    クラストの主要造岩鉱物は,サポナイト,蛇紋石,マグネタイト,ピロータイト,ペントランダイト,ドロマイト,Mg-Fe炭酸塩,フェリハイドライトである。特徴的なこととして,蛇紋石の量がクラストごとにかなり変化することがあげられる。そのサポナイトとの量比はCI
    コンドライト
    と同様のものから,蛇紋石がわずかしか含まれないものまである。蛇紋石が多いものでは,サポナイトと蛇紋石の産状は,Orgueil,Ivuna,Tagish LakeのCarbonate-poor lithology,つくばのクラストと同様であるが,蛇紋石が少ない場合の層状珪酸塩の産状はTagish LakeのCarbonate-rich lithologyやサポナイトに富む微隕石とよく似ている。また,1μm程度より細粒な炭酸塩鉱物はマグネサイト‐シデライトであり,蛇紋石の量に関わらず存在している。それらの産状や組成はTagish Lakeのマトリックスとよく似ている。これらの鉱物学的特徴は,Willard(b)のクラストがCI
    コンドライト
    よりもTagish Lake隕石により近い特徴を持つことを示している。 さらに,これらのクラストにはそれぞれのホストH
    コンドライト
    のものとほとんど同じ化学組成を持つ長さ約数百nm以下のオリビンとCaに乏しい輝石を含むことである。また,つくば隕石のクラストの境界部分ではホストの鉱物の破片の隙間に炭素質
    コンドライト
    のマトリックス物質が注入されているのが観察された。こうした観察結果は未固結のH
    コンドライトのレゴリスに軟らかい炭素質コンドライト
    的な物体が衝突し,その一部がクラストとして保持されたこと,クラストがホストに取り込まれる際にホストのH
    コンドライト
    の微細な破片がクラストに刺し込まれたことを示していると考えられる。クラスト内部では層状珪酸塩や炭酸塩はほとんど分解していない。そして,クラストとホストの境界部分でのみ層状珪酸塩は層状の形態を保ってはいるがアモルファスになっている。これらの観察は,岩片の表面数十nmが700℃程度まで加熱されるだけでレゴリスがレゴリスブレッチャーとしてlithificationすることが可能であることを示している。
  • *上出 奏海, 重中 美歩, 池原 実, 川上 紳一, 薮田 ひかる
    日本地球化学会年会要旨集
    2020年 67 巻
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/01/29
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では,小惑星リュウグウの熱史とそれに伴う固体有機物の化学進化を理解するため,熱変成を経験した炭素質CM

    コンドライト
    であるJbilet Winselwan隕石中の酸不溶性有機物(IOM)の元素・同位体組成と化学構造を明らかにした。Jbilet Winselwan隕石のIOMのH/C, N/C, δ13CはTagish Lake C2
    コンドライト
    や熱変成を経験したCM
    コンドライト
    のIOMの値に近かったことから,水質変成後に400-500℃の母天体熱変成を経験したと考えられる。また,Jbilet Winselwan隕石のIOMのラマンスペクトルは始原的なCM2
    コンドライト
    のIOMと類似し,Allende CV3隕石のIOMに記録されるような長期的な熱変成によるグラファイト化の痕跡は見られなかった。

  • *今栄 直也, 山口 亮, 小島 秀康, 木村 眞
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2016年 2016 巻 R5-P01
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/01/15
    会議録・要旨集 フリー
    X線回折装置を用い実用的なバルクキャラクタリゼーション(分類)に視点をあてて普通
    コンドライト
    を調べた。主に南極隕石の各種
    コンドライト
    の研磨薄片試料で行った。試料水平面内を100rpmで回転させ粉末回折パターンを取得した。解析には、普通
    コンドライト
    を構成する主要構成鉱物であるかんらん石、低Ca輝石、鉄ニッケル合金を用いた。かんらん石組成は(130)のピーク位置を経験式に適用して決定し、合成フォルステライト試料の回折角で補正した。この組成は平衡普通
    コンドライト
    の化学グループ (H, L, LL) と整合的である。普通
    コンドライト
    の岩石学的タイプ3では単斜低Ca輝石 (Cpx) のみである。岩石学的タイプ4以上では単独ピークであるOpx (511) が認められる。岩石学的タイプは3と,4,5&6は低Ca直方輝石の有無から区別できる。カマサイト (110)に対するトロイライト (114)の割合はH, L, LLの順で増加する。これは非平衡普通
    コンドライト
    の化学グループの区別に使える。今後不定形試料に適用する。
      

     
  • *今栄 直也, Taylor Susan, 岩田 尚能
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2010年 2010 巻 R3-06
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/06
    会議録・要旨集 フリー
     
    コンドライト
    の化学グループとの関連に着目し、とけ残り鉱物を含む103個の微隕石をEPMAを用いて調べた。  とけ残り鉱物の判断には、組織・産状と化学組成の両方を用いた。主なとけ残り鉱物のかんらん石と低カルシウム輝石に着目し、個々の微隕石の化学組成について、
    コンドライト
    の化学グループと比較した。その結果、炭素質
    コンドライト
    と類似するのは53個、普通
    コンドライト
    と類似するのは31個、その他は19個であった。とけ残り低カルシウム輝石を含むのには、地球大気圏での溶融を免れた非溶融微隕石が圧倒的に多い。  非溶融微隕石のうち、低カルシウム輝石中に鉄ニッケル粒子を包有するポイキリティック組織を示すのが4個見つかった。いずれも約100 ミクロン径で球形をしており、CO3
    コンドライト
    のコンドリュールに類似する。また、衝撃溶融を受けたH
    コンドライト
    に類似する微隕石が1つ同定された。
  • *中村  昇, 大橋 佐和子, 貴田 恵美, 大西 市郎, 岡野 修, 森川 徳敏, 富岡 尚敬, 山下 勝行
    日本地球化学会年会要旨集
    2004年 51 巻 3D07
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/02/23
    会議録・要旨集 フリー
    始原的エイ
    コンドライトはコンドライト
    的な化学・鉱物組成をゆうするが、エイ
    コンドライト
    的な溶融組織と部分的に分化した化学組成をもつ。これまでの研究では46億年の最古の年代を持つとされているが、LEW86220隕石のSm-Nd年代は41億年となった。今回は、これまで報告した希土類元素パターンや年代決定の結果に加えて、詳細な岩石組織の結果から母天体の進化過程を検討した結果を報告する。
  • *伊藤 正一, ラッセル サラ, 圦本 尚義
    日本地球化学会年会要旨集
    2004年 51 巻 2D09
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/02/23
    会議録・要旨集 フリー
    セマルコナLL3.0
    コンドライト
    隕石からAmoeboid olivine aggregates (AOAs)を発見した.これまで普通
    コンドライト
    中の細粒CAIsの報告はあるがAOAsの報告はない.AOAsの岩石学的研究と同位体組成を組み合わせ、従来の炭素質
    コンドライト
    中のAOAsの結果と合わせて議論する.
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