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クエリ検索: "サイトスペシフィック・アート"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 新川 貴詩, 寺島 信義
    芸術科学会論文誌
    2002年 1 巻 3 号 111-116
    発行日: 2002年
    公開日: 2008/07/30
    ジャーナル フリー
    現代美術作品を立体映像で撮像するにあたり、作品の形式や傾向によっては、既存のコンテンツ制作技術では十分に対応できないこともある。たとえば、現代美術のひとつの傾向に、「
    サイトスペシフィック
    アート
    」「アースワーク」などと称される、大地や野原、都市の路上などの景観を重要視して作品を設置する作品形式がある。既存の立体映像コンテンツはパンフォーカスで撮像されるケースが大半を占めるが、この撮像手法は、そのような美術作品に対しても有効なのか。あるいは、その種の作品は、作品(近景)と風景(中・遠景)とのバランスをどのような焦点および被写界深度で撮像するのが適切なのか。そこで主観評価実験を行ったところ、パンフォーカスという撮像手法は必ずしも妥当ではないと示唆された。
  • ―G・ジンメルのアイデアを参考に―
    徳田 剛
    フォーラム現代社会学
    2019年 18 巻 138-148
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/05/29
    ジャーナル フリー

    本稿では、アートプロジェクトにおける地域とアートの“幸福な関係”がいかにして可能かについて、ドイツの社会学者ゲオルク・ジンメルのアイデアを参照しつつ検討する。アクターとしての地域とアートは、持続可能性の観点からも「外部者との連携・協働」を必要とするが、その一方で自らの営みにとってどのような意義(手段的価値)を持つかで相手方を評価しがちである。そのために両者の連携・協働には、「地域がアートを/アートが地域を利用する」関係に陥るような原理的な危険性を内包している。

    そこで、地域とアートの関係において相手を手段的に位置付ける発想を軽減する関係原理として、ジンメルの以下の3つのアイデアを参照する。1)地域でのアート活動が双方にとって「目的であり同時に手段であるような」性質を帯びたものにする工夫(「とって」論)、2)地域でのアート制作等の現場を、「目的-手段系列」を無効化するような「社交空間化」としてデザインする工夫(「社交」論)、3)地域とアートの両者の気質や活動原理を把握し関係調整を行うキュレーターの役割遂行(「よそ者論」)の3点を、アートプロジェクトが円滑に進行するうえでの3条件として提示する。

  • 本山 友衣, 羽生 和紀
    人間・環境学会誌
    2015年 17 巻 2 号 1-10
    発行日: 2015/02/27
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,Russellの快と覚醒の2次元モデルと,快と覚醒の関係を説明したBerlyneの対比の特性と覚醒モデルに基づいて,パブリックアートが都市景観の感情的評価に与える影響について検討することを目的とした。大学生・大学院生36名が,パブリックアートと背景を実験的に組み合わせて作成したパブリックアートを含む都市景観の画像20枚に対して,快,覚醒,および背景とパブリックアートの適合の程度について評定を行った。分散分析の結果,快と覚醒の両項目において背景とパブリックアートの交互作用が有意であったものの,パブリックアートの主効果の効果量が相対的に大きく,パブリックアート自体の性質が景観の覚醒および快評価に与える影響が大きいことが示された。さらに主効果の多重比較の結果から,各パブリックアートによって景観の感情的評価に与える影響の度合いに差が見られ,作品の選定によって景観全体の感情的評価を操作できる可能性が示唆された。他方で,背景とパブリックアートの適合と快の間に,有意な中程度の相関関係が認められた。パブリックアート自体の質に加えて,背景とパブリックアートの適合もまた,景観の快評価に影響する要因であることが示唆された。最後に,本研究のまとめと限界が議論された。
  • ——芸術家を主体としたアートプロジェクトを事例として——
    髙橋 かおり
    年報社会学論集
    2012年 2012 巻 25 号 96-107
    発行日: 2012/09/10
    公開日: 2015/06/12
    ジャーナル フリー
    The purpose of this article is to consideration how artists perceive their creativity in art projects. Creativity or creating new values has been attracting attention through such concepts as “the creative city”, although the sociology of the arts has not taken account of creativity. Art projects in which artists and citizens try to stimulate their communities through art and cultural activities have developed throughout Japan, but artists feel a duality in their art activities. They have an “art-orientation” directed to making their works valuable in aesthetic or artistic terms. At the same time, they have a “relation-orientation” that regards making relationships as important. This duality makes the activities of artists more difficult. Nonetheless, they are trying to achieve a creative balance between these two orientations.
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