本稿では,大学1年生を対象とした文章表現の授業実践例を紹介する。授業の導入部分で映像を使った文章表現活動をすることにより,集中力を高め,文章を書くことが不得意な学生にも文章表現への意欲を持つきっかけを作ることが目的である。実践の結果,文章表現の楽しさを見つけ,苦手意識が軽減された学生が多く見られた。映像を利用した教材は,活字嫌いの学生にも受け入れられやすく,自分にも書けるという自信を持たせることができる。さらに文章で伝えることの重要性を認識させ,日本語学習への意欲を高める効果もあると考えられる。
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