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16,194件中 1-20の結果を表示しています
  • 1. シアル酸測定法の検討
    金 栄教, 有馬 俊六郎, 橋本 吉雄
    日本畜産学会報
    1965年 36 巻 1 号 17-22
    発行日: 1965/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    シアル
    酸は動物体内に広く分布し,生物学的に意義ある物質として注目されつつある.著者らは牛乳の
    シアル
    酸に関する研究の第一段階として,
    シアル
    酸に雌し特異的な反応をするといわれているSVENNERHOLMのAnion Exchange Resin法とWARRENのThiobarbituric Acid法とを比較検討し,個乳及び初乳の
    シアル
    酸含量を測定した.結果は次の通りである.
    1) 純粋な
    シアル酸と牛乳中のシアル
    酸についてResin法とThiobarbituric Acid法で呈色させ吸収曲線を作製した結果,純粋な
    シアル酸と牛乳中のシアル
    酸とは同じ吸収曲線を示した.
    2) 試料から
    シアル
    酸を遊離させる為に,弱酸での加水分解は80°C60分が適当であつた.
    3) 回収試験の結果,
    シアル
    酸の回収率はResin法で95.2-95.6%,Thiobarbituric Acid法では97.2%であつた.
    4) 個乳の
    シアル
    酸含量は121.7-175.0μg/mlで,蛋白含量に対し,0.40-0.59%であつた.初乳中の
    シアル
    酸含量(2000.0μg/ml,2215.0μg/ml)は常乳よりも著しく高い値を示し,分娩後経時的に急激に減少した.
    5) Resin法とThiobarbituric Acid法で
    シアル
    酸を測定した結果,前者の方が後者よりもやや高い値を示した.
    なお乳糖は
    シアル
    酸の測定を妨げるので,Thiobarbituric Acid法では生乳中の乳糖を除去せずに
    シアル
    酸を測定することは困難であつた.その点Resin法では試料中の
    シアル
    酸のみを樹脂に吸着させ,炭水化物を除去した後にpH 4.6の緩衝液で
    シアル
    酸を溶出し,測定するので便利であつた.カゼイン中の
    シアル
    酸測定はThiobarbituric Acid法がResin法よりも簡易であつた.
  • 上村 康二, パロー ピエール
    日本複合材料学会誌
    1996年 22 巻 2 号 41-44
    発行日: 1996/03/15
    公開日: 2009/08/11
    ジャーナル フリー
  • 黒沼 忠由樹, 藤田 誠, 永田 紀四郎, 佐藤 勇
    医療
    1984年 38 巻 8 号 782-786
    発行日: 1984/08/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー

    小児慢性腎疾患52例について, 血清および尿中
    シアル
    酸(SA)を測定し次の結果を得た. 1)血清SA値は, ステロイド剤感受性ネフローゼ症候群(SSNS)の活動期において高値の例が多く, 寛解期には低下する傾向であつた. 膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN), 巣状糸球体硬化症(FGS)および慢性糸球体腎炎(CGN)においても, ネフローゼ状態の例で高値の例がみられた. 遷延性糸球体腎炎(PGN)では蛋白尿中等度の例, 易感染性のある例に血清SA値高値の例を認めた. Wilson病では低値, 肝性腎糸球体硬化症では高値であつた. 2)尿中SA値は, SSNS3例, MPGN1例, CGN1例, PGN2例およびDebré de Toni Fanconi症候群1例で高値であり, 蛋白尿の高度~中等度の例や, 腎機能低下の例に高値の傾向があつた. 3)PGNの1例で線溶療法中の尿中SA値を経時的にみると, 治療中やや低下する傾向を示した. 小児慢性腎疾患において, 血中および尿中SA値を経時的に測定することは, その病態を把握する上で有用であると思われた
  • 石川 友博
    生活協同組合研究
    2018年 515 巻 12-21
    発行日: 2018/12/05
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
  • 小酒井 治, 松元 司, 粟国 順二, 中光 紳一, 橋本 卓
    整形外科と災害外科
    1988年 36 巻 4 号 1371-1375
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Sialic acids fluctuate sharply in disorders with acute inflammation and necrosis. In orthopedic cases of acute suppurative disorders and rheumatoid arthritis, sialic acids also fluctuate.
    Sialic acids of serum and synovial fluid in seventy-two cases of rheumatoid arthritis were measured, and the classification of stage and class, correlation with ESR and CRP, and fluctuation by treatment were all discussed.
    Serum sialic acids consentrations have a significantly high average in stages 2 and 3 of rheumatoid arthritis, and have a one to one correlation with ESR, and with treatment effects generally. Synovial fluid sialic acids were typically more present in rheumatoid arthritis than in osteoarthritis.
    Sialic acids seem to be a most important index for inflammatory reaction.
  • II. 初乳中のシアル酸含量及びその変動について
    金 栄教, 有馬 俊六郎, 橋本 吉雄
    日本畜産学会報
    1966年 37 巻 1 号 32-41
    発行日: 1966/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    初乳中のシァル酸含量及びその変動を調べる為に本実験を行なった.先ず,分娩後初搾りの個乳中の
    シアル
    酸含量及び分娩後5日間,毎日1回定期的に採取した試料(脱脂初乳,酸カゼイン,酸ホエー,12%TCAで沈殿する蛋白質及びそのロ液)中の
    シアル
    酸含量の変動を調べた.また透析性
    シアル
    酸の有無を調べる為に,上記の試料につき,VISKING膜を用いて48時間透析を行い,蛋白質含量を基準にして,透析された
    シアル
    酸含量を求めた.次にDEAE-celluloseカラムによって,脱脂初乳の蛋白質を分割し,各fraction中の蛋白質及び
    シアル
    酸含量を定量した.なお人乳と初乳中の
    シアル
    酸含量を比較する為に,人乳中の
    シアル
    酸含量をも定量した.結果は次の通りである.
    1) 分娩直後の牛の初乳中には,多量のシァル酸含量が含まれていたけれども,人乳中のそれよりは低い値を示した.牛の初乳中の
    シアル
    酸含量の範囲は0.88~1.35%(蛋白質含量に対し)で,人乳の場合は3.25~8.26%であった.
    2) 牛の初乳中の
    シアル
    酸含量は分娩後急速に減少し,最初の搾乳時より12時間後には半分以下に減少した.同様な傾向が酸カゼイン,酸ホエー,12%TCAでの沈澱蛋白質及びそのロ液中にも見られた.
    3) 脱脂初乳を48時間透析した結果,33.66%の
    シアル
    酸が透析され,その大部分は酸ホエー,またはTCAロ液中に含まれていた.
    4) DEAF-celluloseカラムによって初乳の蛋白質は18 fractionに分割された.
    シアル
    酸は各fraction中に含まれていたが,特にFraction No.18に多く含まれていた.
  • 斉藤 修司, 伊藤 博, 千葉 伝, 武田 哲
    東北家畜臨床研究会報
    1989年 1989 巻 12 号 32-34
    発行日: 1989/11/22
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    各種疾患牛の血清
    シアル
    酸濃度の変動を観察し、各臨床検査値との相関を検討した。屠場や野外で診断された各種疾患牛85頭中63頭で血清
    シアル
    酸濃度は健康牛に比べて高い値を示し、特に肺炎や創傷性心のう炎の廃用例では著明であった。一方、脂肪壊死やケトージスなどの非炎症性疾患牛では健康牛とほぼ同じ血清
    シアル
    酸濃度であった。肺炎牛の経日的観察では、治癒例の血清
    シアル
    酸濃度は初診時から正常値か、または軽度な上昇を示し、その後は正常範囲内を推移したが、廃用例では初診時から観察期間中高値を持続した。この結果血清
    シアル
    酸濃度は症状の変化に伴って増減していることが明らかとなった。肺炎牛の血清
    シアル
    酸濃度とγ―グロブリン濃度の間には正の相関(r=0.773)が認められた。
  • 梶原 ひとみ, 峯 利喜, 山本 岳
    Journal of Applied Glycoscience
    2009年 56 巻 2 号 77-82
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    シアル
    酸は,複合糖質糖鎖の非還元末端に存在することが多い糖であり,
    シアル
    酸を含む複合糖質が生体内で様々な役割を有していることが多くの研究により示されている.そのため,
    シアル
    酸含有糖鎖の大量調製は,重要な研究テーマの一つとなっている.
    シアル
    酸転移酵素を用いるシアリル化は,複合糖質の機能を損なうことなく,温和な条件下で効率よく
    シアル
    酸を付加させることが可能であることから,極めて有効な手法と考えられる.近年まではタンパク質の糖鎖修飾は,真核生物のみにみられる特徴と考えられていたが,細菌においても糖鎖修飾された糖タンパク質が存在することが明らかにされ,多くの糖転移酵素が種々の細菌から得られている.我々は,これまでに
    シアル
    酸転移酵素活性を示す細菌を20菌株以上単離している.これらの細菌を同定した結果,Photobacterium属およびVibrio属に
    シアル
    酸転移酵素を生産する種が多いことが明らかになった.具体的には,α2,3-
    シアル
    酸転移酵素生産菌株として,P. phosphoreum JT-ISH-467株,Vibrio sp. JT-FAJ-16株等がある.α2,6-
    シアル
    酸転移酵素の生産菌株としては,P. damselae JT-0160株,P. leiognathi JT-SHIZ-145株等が挙げられる.また,種の同定には至っていないが,α2,3-およびα2,6-
    シアル
    酸転移酵素の両酵素を生産する菌株として,Photobacterium sp. JT-ISH-224株を単離している.これら海洋性細菌由来の
    シアル
    酸転移酵素の生産レベルはいずれも高く,いずれの酵素も大量供給が可能である.
  • *羽柴 一久, 佐野 栄宏, 小林 純子, 奥田 潔
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2014年 107 巻 P-42
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/20
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    シアル酸は糖鎖の非還元末端にシアル
    酸転移酵素によって付加される糖である。N 型糖鎖の末端ガラクトースに
    シアル
    酸を転移する酵素には ST3Gal-1 と ST6Gal-1 があり,それぞれ α2,3 もしくは α2,6
    シアル
    酸を付加する。siglec 1 はマクロファージの細胞表面に発現する
    シアル
    酸を特異的に認識するレクチンであり,アポトーシスを起こした細胞の貪食に関与する。さらに,siglec 1 を発現するマクロファージは,細胞表面に
    シアル
    酸をもつ細胞を認識し活性化する。黄体の退行は,黄体へ侵入したマクロファージによる貪食作用が重要であることから,黄体退行時のマクロファージの貪食作用に,
    シアル
    酸と siglec 1 の関与が考えられる。本研究では,ウシ黄体における
    シアル
    酸と siglec 1 の役割を明らかにするため,発情周期を通じたウシ黄体組織の ST3Gal-1,ST6Gal-1 と siglec 1 mRNA 発現変化を検討すると共に,α2,3 と 2,6
    シアル
    酸の発現と局在について調べた。【方法】発情周期を通じた黄体組織の ST3Gal-I,ST6Gal-I とsiglec 1 mRNA 発現量を定量的 RT-PCR 法により測定した。また,各周期の黄体膜画分の
    シアル
    酸を α2,3 と α2,6
    シアル
    酸を認識する植物レクチン(MAM と SNA レクチン)を用いた lectin blot 法により,それらの局在をレクチン染色により調べた。【結果】ST3Gal-I,ST6Gal-I と siglec 1 mRNA 発現量は他の周期と比較して退行期に高かった。各周期の黄体膜画分の α2,3 と α2,6
    シアル
    酸発現はそれぞれ退行期に高かった。α2,3 と α2,6
    シアル
    酸は発情周期を通じて血管内皮細胞に認められ,退行期の黄体細胞では細胞膜に局在した。以上から,ウシの構造的黄体退行において,siglec 1 を発現するマクロファージは,血管内皮細胞および黄体細胞の
    シアル
    酸を認識することで細胞を貪食し,黄体の縮小に関与することが示唆された。
  • 篠原 光子, 大浦 清, 森 政和, 高井 規安, 内橋 賢二, 吉田 洋, 覚道 幸男
    炎症
    1984年 4 巻 4 号 505-506
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/04/12
    ジャーナル フリー
  • 大川 光央, 岡所 明, 天野 俊康, 竹前 克朗, 折戸 松男, 菅田 敏明, 久住 治男
    日本泌尿器科學會雑誌
    1984年 75 巻 6 号 951-958
    発行日: 1984/06/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    急性尿路感染症患者における血清中 sialic acid (以下, SSA) の急性相反応物質としての臨床的意義について検討した. 対象は, 急性単純性膀胱炎患者34例および急性腎盂腎炎患者14例の計48例で, 健康成人30例を対照とした. SSAの測定は,
    シアル
    酸テスト試薬 (極東製薬, 東京) を用いて酵素法により施行した. 採血は, 原則として, 急性膀胱炎では初診日, 急性腎盂腎炎では初診日および3, 5, 7, 14, 28日後に行い, 測定に供した. また. 同時に赤沈, 血清総蛋白量, 血清蛋白分画, CRP, 末梢血白血球数も測定した. なお, 対象例はすべて初診日より抗菌化学療法が施行された. 健康成人のSSAは55.1±1.1mg/dl (mean±SE, 以下同じ) で, 男子では55.5±1.6mg/dl, 女子では54.6±1.7mg/dlで男女間に有意差は認められなかった. 急性膀胱炎患者の初診日のSSAは65.4±1.8mg/dlで, 対照に比し有意の高値を示した (p<0.001). 急性腎盂腎炎患者のSSAは, 初診日には97.4±5.1mg/dlで, 対照および急性膀胱炎患者の初診日のそれよりいずれも有意の高値を示し (p<0.001), さらに3日後には102.0±5.1mg/dlの最高値となり, 以後漸減した. 一方, 他のパラメーターとの関係をみると, SSAは赤沈, α1-globulin およびα2-globulin と類似の推移を示した. 以上より, SSAは急性尿路感染症, ことに急性腎盂腎炎の病勢判定のための1指標となりうることが考えられた.
  • 伊藤 寛, 堀内 格, 成瀬 博昭, 坂上 充志, 本多 英邦, 長村 洋一, 西田 圭志, 石黒 伊三雄, 山崎 雅彦
    日本消化器外科学会雑誌
    1988年 21 巻 8 号 2200
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 馬場 理加, 屋代 庫人, 長廻 紘, 佐藤 秀一, 飯塚 文瑛, 大原 昇, 小幡 裕
    日本消化器病学会雑誌
    1990年 87 巻 6 号 1480
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 小倉 治夫
    ファルマシア
    2007年 43 巻 2 号 165-166
    発行日: 2007/02/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 足立 達, 伊藤 散敏, 畠山 信行
    日本畜産学会報
    1987年 58 巻 12 号 1054-1058
    発行日: 1987/12/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    鶏胎便の
    シアル
    酸調製用原料としての可能性を明らかにする目的から, 初生ひなの雌雄鑑別時に排出される胎便について, その
    シアル
    酸の種類と分布をしらべた.
    鶏胎便中の
    シアル
    酸は, 透析画分中にN-アセチルノイラミン酸と, N-グリコリルノイラミン酸以外の未同定のノイラミン酸との2種類として, また, 非透析画分中にN-アセチルノイラミン酸として存在する. これらの画分中の
    シアル
    酸含量は, 乾物量の約2-3%であり, 鶏胎便が
    シアル
    酸調製用給源となりうることを示唆している. 全
    シアル
    酸の約60%は遊離型として透析画分に, 残りは非透析画分に結合型として分布するが, 後者の画分では
    シアル
    酸は, 硫酸アンモニウム飽和によって沈殿する画分に多く含まれている. この画分は6種の
    シアル
    酸含有タンパク質から構成され, 分子量39000の成分の少量含まれることを別とすれば, 分子量20000以下の成分が主体である. ヒト胎便と異なって, 硫酸アンモニウム飽和によって沈殿しない画分は量的に少なく, その主成分は硫酸アンモニウム飽和によって沈殿する成分よりも低分子量であり, また,
    シアル
    酸含量も低い.
  • 鯉沼 僚輔, 東田 和樹, 青柳 拓, *田中 浩士
    天然有機化合物討論会講演要旨集
    2018年 60 巻
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/09/26
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ポリ
    シアル
    酸は、生物学上重要な酸性9単糖である
    シアル
    酸が重合した多糖であり、主に、α(2,8)またα(2,9)重合体1,2また、それらの交互重合体3が報告されている(図1)。特に、α(2,8)ポリ
    シアル
    酸は、脳神経細胞表面に存在し、神経形成に重要な役割を果たしていることが明らかになっている。1)さらに、近年、ポリ
    シアル
    酸が脳由来神経因子(BDNF)に結合し、脳内のキャリアーとして機能していることが明らかにされている。2)ポリ
    シアル
    酸をハプテンとして用いて合成した抗体(ポリ
    シアル
    酸抗体)が、8量体以上のα(2,8)
    シアル
    酸1aを認識することから、これら糖鎖をポリ
    シアル
    酸と呼び、3〜7量体
    シアル
    酸(オリゴ
    シアル
    酸)1bとは区別している。そのため、
    シアル
    酸8量体はポリ
    シアル
    酸が形成する特異な高次構造の最小単位であると考えられている。そこで、ポリ
    シアル
    酸が形成する高次構造の解明およびポリ
    シアル
    酸の基盤とした生体機能性分子の創製をために、構造が明らかで重合度が制御された構造の明らかな(2,8)オクタ
    シアル
    酸(ポリ
    シアル
    酸)およびその類縁体の合成法の開発が求められている。我々は、これまで化学合成によるα(2,8)
    シアル
    酸重合体の合成を検討してきた。その結果、4,5位に環状カルバメート基を有した
    シアル酸を用いるシアル
    酸オリゴマー合成法(第一世代)の開発に成功した。3)4,5位に環状カルバメート基は、
    シアル
    酸のグリコシル化に対する反応性およびα選択性を向上させるとともに、糖受容体となる8位水酸基の求核性の向上にも寄与する。その結果、世界で初めてα(2,8)テトラ
    シアル
    酸4の化学合成を達成した。しかしながら、糖鎖伸長とともに、糖受容体の反応性が低下し、グリコシル化収率の大幅な低下がみられたため、それ以上の多量体(ポリ
    シアル
    酸)の合成は困難であった。本研究では、環状保護基により立体配座が制御された側鎖を有する
    シアル
    酸を用いるα(2,8)オクタ
    シアル
    酸(ポリ
    シアル
    酸)の化学合成について報告する。 図1オリゴ・ポリ
    シアル
    酸 図2に第二世代の
    シアル
    酸オリゴマーの合成戦略を示す。本合成法では、4,5位にN-アセチル環状カーバマートおよび7,9位に環状炭酸エステルを有する
    シアル
    酸糖供与体6と糖受容体7のグリコシル化を基盤としている。得られたグリコシド8は8位の保護基を脱保護することにより、同様な糖受容体7へと変換できる。これを繰り返すことにより、
    シアル
    酸のオリゴマーおよびポリマーを合成する。その際、N-アセチル環状カルバマートは、
    シアル
    酸糖供与体の高いα選択性の発現に寄与す
  • 総シアル酸, CEAおよびHexoseによる判別分析を用いて
    上原 泰夫, 小島 治, 栗本 貴志, 谷奥 卓郎, 西岡 文三, 藤田 佳宏, 間島 進, 王 昭崇, 北川 直樹
    日本消化器外科学会雑誌
    1983年 16 巻 1 号 17-22
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胃癌患者45例において血清総
    シアル
    酸濃度, Hexose濃度およびCEA濃度が測定され, 血清学的診断が試みられた.診断方法としては, 上記3物質の血清濃度を変数とした判別分析が用いられた.血清総
    シアル
    酸濃度およびHexose濃度は胃癌患者で健常人に比べ有意に高値であった.上記3変数を単独で用いた場合の陽性率は総
    シアル
    酸56%, Hexose 84%, CEA 29%であったが, 3変数併用した判別分析では78%が陽性となった.またstage Iの胃癌でも69%の陽性率が得られた.血清総
    シアル
    酸とCEAについては病期進行とともに上昇する傾向がうかがわれた.
  • 井戸田 正, 松岡 康浩, 菅原 牧裕, 村上 雄二, 伊井 直記, 土岐 良一, 浅居 良輝, 中島 一郎
    日本栄養・食糧学会誌
    1994年 47 巻 5 号 357-362
    発行日: 1994/10/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    全国46地区で採集した人乳2, 279検体を用いて総
    シアル
    酸含量を泌乳期, 季節, 地域別に測定した。また, クリーム, 脱脂乳中の
    シアル
    酸含量, さらには脱脂乳を12% TCAで分画した上清と沈澱中に含まれる
    シアル
    酸含量を泌乳期別に測定した。人乳中の総
    シアル
    酸含量は分娩後3~5日の約150mg/100mlから分娩後121~240日の約32mg/100mlまで減少した後ほぼ一定値を維持した。また, 夏季乳に比べて冬季乳で高値傾向を示したが, 地域間に一定の傾向は認められなかった。総
    シアル
    酸含量に対するクリーム, 脱脂乳, 12% TCA可溶性および不溶性画分中の
    シアル
    酸含量の含有比は互いに異なった泌乳期変化を示した。すなわち, 初乳から成乳へと泌乳期が進むとともに, クリーム中の
    シアル
    酸の含有比は4%から12%へと増加したが, 脱脂乳中の
    シアル
    酸の含有比は96~99%から88%へ, 12% TCA不溶性画分の
    シアル
    酸の含有比は24%から15%へと減少した。12%TCA可溶性画分の
    シアル
    酸の含有比は72~77%と全泌乳期を通してほぼ一定値を示した。
  • 端山 貢明
    精密機械
    1983年 49 巻 1 号 28-33
    発行日: 1983/01/05
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
  • II. ビタミンA過剰投与の影響
    市田 篤郎, 小田島 武志, 水野 守道, 西風 脩
    歯科基礎医学会雑誌
    1979年 21 巻 2 号 372-376
    発行日: 1979年
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    生後4週の雌マウスにビタミンAパルミテート1万単位を毎日投与して, 顎下腺における
    シアル
    酸含量, CMP-
    シアル
    酸合成酵素 (CSS) 及び
    シアル
    酸転移酵素 (ST) 活性の変動を追及した。ビタミンA過剰投与は糖タンパク合成を亢進させるという従来の報告に反して
    シアル
    酸含量, ST活性は投与日数の経過と共に低下した。これに対してCSS活性は初期に低下がみられたが7~9週目には対照群のレベルに回復した。9週目においてはNeuraminidase活性は対照群との間に差が認められなかった。
    シアル
    酸含量の低下はST活性の低下によることが示唆された。
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