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クエリ検索: "ショウジョウバエ"
4,550件中 1-20の結果を表示しています
  • 土門 清, 伊藤 慎一
    北日本病害虫研究会報
    2019年 2019 巻 70 号 178-181
    発行日: 2019/12/16
    公開日: 2020/12/18
    ジャーナル フリー

    オウトウ

    ショウジョウバエ
    はオウトウの難防除害虫であるが,積雪寒冷地における発生消長や越冬形態,オウトウ,ブルーベリー等の農作物以外の寄主植物については不明な点が多い.また,オウトウ
    ショウジョウバエと形態的特徴が類似しているニセオウトウショウジョウバエ
    のオウトウでの発生実態についての知見は少ない.そこで山形県における両種の発生消長を明らかにするため,誘引源に日本酒とハチミツの混合液を用いたベイトトラップにより誘殺状況を調査した.オウトウ
    ショウジョウバエ
    は5月上旬~12月下旬,ニセオウトウ
    ショウジョウバエ
    は6月下旬~12月下旬に発生することが明らかとなり,積雪寒冷地でも成虫態で越冬していることが示唆された.また,山形県内で両種が寄生する可能性が高い植物の果実を採取し羽化状況を調査した結果,両種とも県内に広く発生し,オウトウ等の農作物以外の植物にも寄生していることが明らかとなった.

  • 田中 英治
    遺伝学雑誌
    1959年 34 巻 6 号 180-186
    発行日: 1959年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1. 6系統の Bar を使って, 小眼形成物質に対する感受性の相異を比較した。
    2. 一般的にいって, B; e11 系は各系統のうち化学物質に対する感受性が最も強く, B we 系は最も弱い傾向を有する。
    3. Bar 形質発現に関係する変更因子の存在することが考えられる。
    4. ペプトンが Bar の小眼形成に顕著な効果を示し, 多くの系統はほぼ野生型の複眼を形成した。
    5. Bar の眼原基におけるアミノ酸合成が, 小眼形成に重要な役割を果しているように思われる
  • パール培地とコージ培地における変異 (1)
    森 主一, 柳島 静江
    遺伝学雑誌
    1957年 32 巻 2 号 57-66
    発行日: 1957年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1. Drosophila melanogaster (Oregon strain), that has long been reared by the Kozi medium (K strain), changes some characters when it is provided with the Pearl's medium (n strain). Flies, maintained on the new medium, lay more eggs per day or through their lives (averages 1.7 times) (Tables 2, 3), increase a tendency to lay eggs on the Pearl's medium (Table 5), and show an accelerated rate of development (average durations of larvae and pupae are shortened ca. 7-24 hours and ca. 5.2-9.3 hours respectively) (Tables 6, 7, 8, 9, 10).
    2. When crossed, the F1 hybrids lay eggs considerably greater than the parental strains (i. e. show conspicuous heterosis) (Table 4), whereas the preference test reveals no significant difference from liking of the K strain (Table 5), and the rate of development seems to be, though slightly accelerated, nearly equal to that of the n strain.
    3. We have an opinion that these changes in character are hereditary. Cautions taken in the procedures of the experiments (Fig. 1) and various results obtained seem to warrant the above opinion. As for hereditary control of these characters, both nucleus and protoplasm seem to be concerned.
  • 中野 敬一
    ペストロジー
    2006年 21 巻 2 号 49-52
    発行日: 2006/10/30
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー
    2005年6~10月に東京都港区にある運河沿いの緑地において,緑地の昆虫を把握するために調査を行った.6,7月は
    ショウジョウバエ
    科を中心とした双翅目昆虫が多く捕獲された.
    ショウジョウバエ
    科の多くは,キイロ
    ショウジョウバエ
    ,オナジ
    ショウジョウバエ
    等であった.ほかにオオ
    ショウジョウバエ
    ,ヒョウモン
    ショウジョウバエ
    ,オウトウ
    ショウジョウバエ
    が捕獲された.8月以降は膜翅目のアリ類の捕獲数が多くなった.
  • 佐々木 正剛
    北日本病害虫研究会報
    2017年 2017 巻 68 号 226-232
    発行日: 2017/12/22
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー

    1.0 l容無色透明角型ペットボトルの横両面の高さ140 mmの位置に横20 mm×縦25 mmの侵入口(上辺は切断せずに外側へ折り曲げ,庇状に残す)を1か所ずつ設け,侵入口の大きさに合わせた園芸用ネット(3 mm×4 mm網目)を貼った無色ペットボトルを作製した.誘引源として日本酒と蜂蜜の混合液(未使用液)を使用し,従来使用していたUBE捕虫器と

    ショウジョウバエ
    捕獲数を比較した結果,無色ペットボトルの方がUBE捕虫器よりも多いことが判明した.また,無色ペットボトルに赤色,黄色および緑色の電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープを巻いた3色の捕虫器を作製し,無色ペットボトルと比較した結果,3色の捕虫器の捕獲数は無色ペットボトルよりも少ない場合が多かったことから,捕虫器の色は誘引効果に影響する可能性が認められた.未使用液を試験で約10日間使用した残液と未使用液を同量混用し た残液混合液と未使用液の
    ショウジョウバエ
    捕獲数を比較した結果,残液混合液の方が未使用液よりも多かったことから,残液を利用できると考えられた.

  • 前川 洋
    生物教育
    2000年 40 巻 2 号 58-63
    発行日: 2000年
    公開日: 2021/10/29
    ジャーナル フリー

    中学校,高等学校において,キイロ

    ショウジョウバエ
    に限らず,遺伝実験はほとんど行われていない.遺伝実験に使われる生物として,キイロ
    ショウジョウバエ
    が有効と考えるが,キイロ
    ショウジョウバエ
    の遺伝実験が普及しない原因の1つは,餌である培地を作るのにかなりの手間がかかることである.

    そこで,本研究は,学校現場でキイロ

    ショウジョウバエ
    を用いた遺伝実習を普及させるために,キイロ
    ショウジョウバエ
    の簡易培地を作製した.乾燥マッシュポテト(雪印乳業株式会社),ドライイーストを溶かしておいた缶入りNEWカロリーメイト(大塚製薬株式会社,以下「液体カロレーメイト」という)で簡易培地を作製し,家庭内蒸し器で滅菌した.防剤としてp-ヒドロキシ安息香酸n-プチルを使い,液体カロリーメイトに加えておいた.ハエの成長で比較してみると,この簡易培地は市販されている簡易培地(Fomula 4-24 instant Drosophila medium BLUE,以下「ブルー培地」という)に比べて,優れていることがわかった.しかし,飼育ビン1本当たりの材料費を比べると,プルー培地が約27円に対して,この簡易培地は約23円で,特に安価に作製できるとはいえない.そこで,高価な液体カロリーメイトの代わりにスキムミルク(雪印乳業株式会社)を用いた.液体カロリーメイトの時の同様に防黴剤とドライイーストを加え,滅菌後使用した.この簡易培地の場合,材料費は約8円に抑えることができ,また,プルー培地と同程度の優れた培地であることがわかった.

  • ショウジョウバエの性質は暗黒生活中に変わるか? (1)
    森 主一, 柳島 静江
    遺伝学雑誌
    1959年 34 巻 5 号 151-161
    発行日: 1959年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1. Drosophila melanogaster (Oregon RS) を6つの独立の系統に分け, うち3系統を正常光条件で, 他の3系統を完全暗黒中で, パール餌料を用いて25°Cで飼った。数代から数10代おきに, 光に対する反応行動を試験した。この際暗黒系列のものは, 試験する1代前のハエを正常光のもとに返し, その子を正常光状態で育て試験に用いた。この報告はその108代目までの結果に関するものである。
    2. 試験の種類は, テストチューブにハエを入れ, 20分間暗適応ののち, その一端にハエを集め, 他端から光を照らし, これに対する反応行動をみたもの (phototaxis+photokinesis 試験) と, このチューブの側面から散光を照らし, チューブの中の移動頻度をみたもの (photokinesis 試験) との2つである。
    3. 結果は♂と♀で共通点とちがう点がある。共通点は, 暗黒生活を送ってきたものの方が, 光に対して鋭敏に反応するという点で, ちがう点は, ♂ではこの反応が主として photokinesis の差とみられるのに対し, ♀では phototaxis の差とみられる点である。
    4. “phototaxis+photokinesis 実験” におけるちがいは, 光に2~3分間もあてておくとしだいに消えてしまうような, 極めて微妙なちがいである。
    5. この結果は, Payne の “述べた結論” にかかわらず (かれは差は見いだしにくいとのべた), かれの実験のデータと一致する。
  • 上野 太郎, 粂 和彦
    日本薬理学雑誌
    2007年 129 巻 6 号 408-412
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/14
    ジャーナル フリー
    睡眠は動物界において広く観察される生理現象であり,睡眠覚醒制御は概日周期の出力系として最も重要なものの一つである.従来,睡眠が体内時計に制御されていること,および体内時計の遺伝子は哺乳類と昆虫間で保存されていることが示されていた.
    ショウジョウバエ
    は1日のうち,約70%の時間をじっと動かない状態で過ごす.また,この静止状態は行動学上,哺乳類の睡眠に特徴的な様々な側面を併せもつことより,
    ショウジョウバエ
    に睡眠類似行動が存在するということが示されている.
    ショウジョウバエ
    はその生物学的特徴により,遺伝学的解析に広く用いられており,
    ショウジョウバエ
    における睡眠類似行動の発見は,睡眠の分子生物学を推進する要因となった.
    ショウジョウバエ
    を用いた睡眠の遺伝学的解析により,睡眠時間を規定する遺伝子が同定され,また睡眠を調節する脳内構造についても研究が進んでいる.本稿では,
    ショウジョウバエ
    を用いた睡眠の分子生物学的研究について概観する.
  • 斉藤 奨, 大森 康正, 松井 繁己, 小松原 忠知
    衛生動物
    1962年 13 巻 3 号 229-232
    発行日: 1962/08/31
    公開日: 2016/09/05
    ジャーナル フリー
    新潟県で採集された
    ショウジョウバエ
    は2科5属23種であり, そのうち新潟市では2科4属18種が得られた.主な3種, カオジロ
    ショウジョウバエ
    , オオ
    ショウジョウバエおよびキハダショウジョウバエ
    の季節的消長をみると, いずれも7月中旬に山を形成したほかオオ
    ショウジョウバエ
    は10月下旬に, キハダ
    ショウジョウバエ
    は11月上旬に再び山を形成する双峰型の消長を示した.その他の種はほとんど秋季に主として採集された.なおクロ
    ショウジョウバエ
    の異常発生が1960年と1961年の2カ年にわたり梅雨明けにみられた.
  • 第1報オウトウ果実に寄生するショウジョウバエ類
    佐々木 正剛, 佐藤 力郎
    北日本病害虫研究会報
    1995年 1995 巻 46 号 164-166
    発行日: 1995/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    ショウジョウバエ
    類が寄生していると思われるオウトウの果実を採取し, そこから羽化する
    ショウジョウバエ
    類の種と数とを調査した。羽化した種類は, オウトウショウジョウバェ (Drosophila suzukii Matsumura), キイロショウジヨウバエ (Dmsophilamlanogaster Meigen), カオジロショウジョウパェ (Drosophila auraria Peng), ニセオウトウ
    ショウジョウバエ
    (Drosophila pulohrella Tan, Hsu et Sheng) の4種であった。これらの中でオウトウ
    ショウジョウバエ
    の羽化割合は80%以上と最も多く, 本種がオウトウ果実に寄生する主要な害虫であると考えられた。またこれら4種の放飼試験で, 健全果 (損傷や腐敗してない果実) の果皮を破って産卵し, 成虫まで発育した種類は, オウトウ
    ショウジョウバエとニセオウトウショウジョウバエ
    であった。
  • (I) ショウジョウバエの種類と発生消長
    佐々木 正剛, 阿部 憲義
    北日本病害虫研究会報
    1993年 1993 巻 44 号 169-171
    発行日: 1993/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    清酒5対蜂蜜1の混合液を誘引源とした食餌トラップを用いて, オウトウ園で発生する
    ショウジョウバエ
    の種類と発生消長を調査した。トラップに捕獲された主な
    ショウジョウバエ
    は,
    ショウジョウバエ
    属 (Drosophila) のオウトウ
    ショウジョウバエ
    (D.suzukii), ニセオウトウ
    ショウジョウバエ
    (D.pulchrella), キイロ
    ショウジョウバエ
    (D.melanogaster) など3亜属10種であった。D.suzukiiは5月上旬より捕獲され, 7月に急増し, 8月には一時減少したが, 9月に再び増加する二山型の発生がみられた。近縁のD.pulchrellaの捕獲開始時期は6月中旬と約30日遅く, 捕獲数はかなり少なかった。
    電顕観察により, D.suzukiiの導卵突起葉片上の歯列の下縁歯の形状が左右で異なることが明らかになった。
  • *青沼 宏佳, 八木 健, 三浦 正幸, Schneider David, 嘉糠 洋陸
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2005年 57 巻 B19
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/17
    会議録・要旨集 フリー
     マラリアや西ナイル熱,日本脳炎やフィラリアなど節足動物を媒体宿主とした感染性疾患を研究するに際し,感染症を媒介する特殊な蚊やハエを模した疑似昆虫宿主として,我々は研究室レベルの実験動物昆虫である
    ショウジョウバエ
    (Drosophila melanogaster)を利用することを提案したい.この
    ショウジョウバエ
    を用いて,感染症の病原体増殖・生育モデルを作出することにより,
    ショウジョウバエ
    実験系が有する強力な遺伝学的手法と細胞生物学的手法を用いて,その病原体の生育に影響を及ぼす宿主因子を探索することが可能となる.今回はマラリア原虫の媒介昆虫であるハマダラカのモデルとしての
    ショウジョウバエ
    の有用性について,マラリア原虫—
    ショウジョウバエ
    感染系を用いた遺伝学的スクリーニングの結果を中心に紹介する.
  • IV. バール培地よりコージ培地に移したときにおこる変異
    森 主一
    遺伝学雑誌
    1957年 32 巻 9-10 号 277-285
    発行日: 1957年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1. We reported (Mori and Yanagishima, 1957; Mori, 1957) that Drosophila melanogaster (Oregon strain), which had long been reared by the Kozi medium, produced more eggs and grew up faster when transferred to the Pearl's medium. We supposed that these changes were more or less hereditary, induced directly by the change of environment, not by the combination of random variations and selection. Against this supposition Dr. Hideo Kikkawa expressed his opinion, saying that the phenomena must had been evoked by selecting the strong individuals concerning with metabolisms, and in this case the Pearl's medium must have operated as a minimal medium, whereas the Kozi medium as a complete one.
    2. This work was attempted to give some light into this sort of doubt. The flies that had long been cultured (ca. 200 generations) in the Pearl's medium were transferred to the Kozi medium, and the changes in the ability of producing eggs or in the durations of larval and pupal stages were examined. The results obtained are as follows.
    a) When the larvae of the fly, which has long been cultured by the Pearl's medium, are reared by the Kozi medium, they can emerge as well as their parents did in the Pearl's medium. However, when they are cultured more than 2 generations successively in the Kozi medium, the mortality rises up gradually.
    b) Every individual deposits more eggs on the Kozi medium than on the Pearl's medium, irrespective of their histories. However, when the fly grows up in the Kozi medium, the potential of producing eggs drops down below the level of the mother. Thus the Kozi medium is effective inducer of oviposition, but it descends ovipositing ability of the fly when it grows up in this medium.
    c) When the fly, which has long been cultured by the Pearl's medium, is reared in the Kozi medium, the duration of larval development is shortened at the first generation, but it becomes considerably lengthened at the next generation.
    d) All these facts indicate that it is not a easy matter to decide whether the Pearl's medium is minimal or complete when compared with the Kozi medium. It seems to me that the formal application of the theory of origin of variations based on the combinations of random vaaiations and selections needs to be scrutinized more thoroughly than is generally accepted.
  • I. 各発生時期におけるパラチオン抵抗性
    田村 真二
    遺伝学雑誌
    1958年 33 巻 6 号 192-199
    発行日: 1958年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    1. キイロ
    ショウジョウバエ
    (D. melanogaster)の殺虫剤抵抗性系統 Hikone および WMB と非抵抗性系統 Fukuokaおよび Canton-S のそれぞれ1令 (孵化直後), 2令 (孵化後約35時間), 3令成熟幼虫 (孵化後約96時間) をパラチオンの各種濃度含有の飼料で飼育し, その蛹化率, 羽化率等に対するパラチオンの影響をしらべた。
    2. Fukuoka, Canton-S, 両系統の1令幼虫は0.1ppmパラチオンで蛹化率, 羽化率ともにそれぞれ対照の4%, 1%に低下したのに対し, Hikone, WMB 両系統の1令幼虫は3.0ppmパラチオンにおいても蛹化率はそれぞれ対照の35%, 26%, 羽化率はそれぞれ対照の34%, 26%に低下したのみであった。
    3. 2令幼虫の場合は Fukuoka, Canton-S 両系では0.1ppmのパラチオンですでに蛹化, 羽化するものがまったくなかったが, Hikone, WMB 両系統では3.0ppmのパラチオンにおいても蛹化率はそれぞれ対照の27%, 14%, 羽化率はそれぞれ対照の26%, 14%を示した。
    4. 3令成熟幼虫においては Fukuoka, Canton-S 両系統でも1令, 2令幼虫に比して相当の抵抗性を示し, 50.0ppmのパラチオンにおいてもそれぞれ対照に比して21%, 39%の蛹化率を示し, Hikone, WMB 両系統では50.0ppmのパラチオンでそれぞれ対照に比して21%, 19%の蛹化率を示したが, 羽化率においては前2者は 50.0ppmで羽化するものはなかったのに対し, 後2者はともに対照に比して3%の羽化率を示した。
    5. 抵抗性, 非抵抗性の系統における幼虫期間, 蛹期間の長さには有意義な差異は認められなかったが, 抵抗性の1令, 2令の場合, 非抵抗性のものに比べて幼虫期間の延長の傾向が認められた。
  • 若浜 健一
    遺伝学雑誌
    1963年 38 巻 1 号 71-76
    発行日: 1963年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1962年6月より10月までの間, 札幌市北海道大学付属植物園において, D. nigromaculata の染色体異常を調査した。47雌に由来する569個体の幼虫唾腺細胞を観察した結果, ほとんどすべての幼虫唾腺細胞に1または数個の逆位型が発見された。判別し得た逆位の型は32種であって, 豊福 (1962) が発表した22種と比較すると, 14種の新しい逆位型が発見された。33種の逆位は X 染色体に5種, A 染色体に10種, B 染色体に7種, C 染色体に8種, D 染色体に3種含まれていた。これらの逆位型の自然集団における出現頻度は季節の変化と関連しているように思われる。
  • 森脇 大五郎
    遺伝学雑誌
    1958年 33 巻 10-11 号 364-377
    発行日: 1958年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    This lecture* is a comprehensive summary of all the genetic studies concerned with Drosophila ananassae carried out by the writer and his co-workers since 1931 when the flies were found by chance in Tokyo. It was presented under three major headings, (a) mutants and gene analysis, (b) experimental studies, and (c) studies on population genetics.
    Genetic characteristics of this species are as follows:
    (1) The fourth chromosome is considered to correspond to the dot chromosome of D. melanogaster or other species of the same group, composed of a bit of euchromatin and a large proportion of heterochromatin, the latter of which occupies major part of the V-shaped body. Further, it is partly identical to some parts of X- and Y-chromosomes, causing such a special allelism of bobbed locus that +bb in Y is allelic with bb in IV and not in X.
    (2) In both the second and third chromosomes, except a few dominant genes, all other mutants found belong to the left arms of the chromosomes. The interpretation that the mutability of genes differs in the two arms is preferable.
    (3) Power to enhance crossing over was found in the right arm of the second chromosome. The enhancer is able not only to increase the female crossing over somewhat, but also to induce male crossing over. The same kind of enhancer has been known in the third chromosome too.
    It is added that this species is a cosmopolitan and domestic species and that the flies frequently carry various types of chromosomal rearrangements in the natural population.
  • 川崎 陽久, 萱島 泰成, 小野 裕剛
    日本科学教育学会年会論文集
    2007年 31 巻 1G1-E3
    発行日: 2007/08/17
    公開日: 2018/05/16
    会議録・要旨集 フリー
    生物学実習では、分野ごとに異なる実験材料を用いるのが通例である。しかしながら、遺伝と遺伝子の概念を体系的に理解するためには、同じ材料を連続して用いる事がより望ましい。我々は、キイロ
    ショウジョウバエ
    (Drosophila melanogaster)を用いて、基礎遺伝学、生化学、分子生物学、集団遺伝学を連続的に学べる実習プログラムの開発を行っている。
  • 内野 憲
    関東東山病害虫研究会報
    2005年 2005 巻 52 号 95-97
    発行日: 2005/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    千葉県木更津市でオウトウ
    ショウジョウバエ
    Drosophila suzukii によるブルーベリーの果実被害が発生した。県内5地域のブルーベリー果実を調査した結果, 3地域でオウトウ
    ショウジョウバエ
    の加害が確認された。そこで, 木更津市ブルーベリー栽培ほ場, 袖ヶ浦市イチジク栽培ほ場, 千葉市 (千葉県農業総合研究センター本場) ブルーベリー栽培ほ場, 東金市 (同農業総合研究センター応用昆虫研究室) 構内に誘引トラップを設置してオウトウ
    ショウジョウバエ
    成虫の活動時期を調査した結果, いずれの地点も5月から秋冬期までオウトウ
    ショウジョウバエ
    の成虫がトラップに誘引捕獲され, 本県では冬期でも成虫が活動していることが明らかになった。
  • *一條 信明
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 O2-Z04
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
     北海道に生息するキボシ
    ショウジョウバエ
    IDrosophila moriwakii/Iは、夏に卵巣の発育を抑制する生殖休眠をするが、特にこの種の繁殖資源である発酵した樹液が夏でも豊富な伐採地等の地点では、生殖休眠をせずに卵巣を発育させ繁殖する。
     本種は飛行活動が可能な一辺30cmの立方体の飼育容器中で
    ショウジョウバエ
    用の餌のみを与えられて飼育されると卵巣を発達させないが、飛行活動が阻害される管ビン中で飼育されると
    ショウジョウバエ
    用の餌のみを与えられるだけでも卵巣を発育させる。また、翅が切除され飛行が不可能にされると、立方体の飼育容器中で
    ショウジョウバエ
    用の餌のみを与えられ飼育されても本種は卵巣を発達させる。
     以上から、本種は繁殖資源が不足している場合には、繁殖資源探索の飛行活動が促進され卵巣の発育が抑制されるが、繁殖資源が豊富な場合には、繁殖資源探索の飛行活動が抑制され卵巣の発育が促進される、このことが示唆された。そこで、
    ショウジョウバエ
    用の餌に発酵させたリンゴジュースを加え人工的繁殖資源にして立方体飼育容器中で本種を飼育したところ、その1日の飛行時間は平均3.8分 (n=22) と短かく75.7% (n=107) の個体が卵巣を発育させた。一方、
    ショウジョウバエ
    用の餌のみで立方体飼育容器中で本種を飼育すると、その1日の平均飛行時間は8.4分 (n=20) と長く8.8% (n=113) の個体しか卵巣を発育させなかった。これらの違いは統計的に有意であった。この卵巣の発育は、人工的繁殖資源が加えられたことによる単なる栄養状況の改善によるものとは言えない。なぜなら、発酵したリンゴジュースをメッシュのふた付きの容器に入れ匂いを嗅げるだけにして立方体飼育容器に入れ、本種を
    ショウジョウバエ
    用の餌で飼育したところ、その1日の平均飛行時間は3.1分 (n=18) と短くなり44.1% (n=93) の個体が卵巣を発育させたからだ。これらの結果と人工的繁殖資源のみで立方体飼育容器中で飼育したものの結果とは統計的に有意な差があった。

  • 川瀬 信三, 内野 憲
    関東東山病害虫研究会報
    2005年 2005 巻 52 号 99-101
    発行日: 2005/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    オウトウ
    ショウジョウバエ
    成虫の体幅は, 雄では0.70mm~0.94mm, 雌では0.85mm~1.24mmの範囲に分布していた。網を通過したオウトウ
    ショウジョウバエ
    成虫数は, 1.0mm目合いの網で少なかった。また, 0.98mm目合いの網では全く通過しなかった。
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