平成20 年3 月28 日に学習指導要領の改訂を行い、平成21 年からの移行措置を経て、平成23 年から外国語活動が全国の公立小学校5 年生および6 年生で実施されるようになる。改訂された学習指導要領においても重要な指導理念となっている「生きる力の育成」は、本来、全ての教科・学習活動において考慮されるべきものであろう。ゆえに小学校の外国語活動でも、子どもたちの知的・心理的発達を考えながら、この「生きる力」をはぐくむことができる外国語活動を行っていかなければならない。本稿では、小学校外国語活動の導入までの経緯および現状を概観し、「生きる力」をはぐくむことができる外国語活動として学習ストラテジーおよび内容重視の指導法を提案する。これらの指導法は高学年の知的好奇心を刺激し、主体的に学ぶ姿勢を育てるものであり、小学校外国語活動に今後積極的に取り入れていくべき指導法である。
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